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101 先祖返り
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廊下に響くナナの泣きながらの文句が遠ざかって行く。ハーツはまだイライラしていたけど、その胸に飛び込めば、ビクッとしたハーツの体が弛緩して、紘伊の背中に腕が回った。
「ハーツ、ごめん。俺がハーツを信じきれていなかったせいだ」
ナナの身勝手な行動に混乱させられ、ハーツを疑ってしまった。
「いや、俺の方こそ見苦しい態度を取ってしまった」
ハーツの胸に頬を寄せ、獣毛の匂いをかいでゾクゾクする。
「俺、嫉妬してた。ハーツの過去に何があっても仕方ないのに、俺以外の誰かとって考えたら——ごめんなさい」
過去はもう仕方がない事だ。ナナだけじゃなく、これからも過去をひけらかす誰かが出て来るかもしれないけど、会議でのハーツに対する周りの評価を見て、いかに紘伊が特別であるのかを信じられた。
「あの者とは仕事上の付き合い以外に何もない。確かにどうでも良いからと言って好きにさせていた俺の落ち度だ。それでヒロイを悩ませたのならば私が悪い。もう謝ってくれるな、それよりも——」
顎を上げさせられ、緩くくちびるが重なる。
「愛してる、ハーツ、俺をハーツの真の伴侶にして下さい」
視線をあげてハーツを見つめて、熱い気持ちを抱えながら告げた。ハーツは息を飲んで驚き、徐々に喜びを表情に乗せた。
「嬉しよ、ヒロイ。もう見捨てられてしまうかと——怖かった」
子どものように脇を持って抱き抱えられ、紘伊がハーツに巻きつく形でベッドまで運ばれた。ドサッとベッドに落とされて、上からのしかかられてキスをする。お互いに早く欲しくて、自分で自分の服を脱ぎながら、1秒も惜しいと抱き合った。
「ヒロイ、愛してる、嫌だと言っても離さない、覚悟しろ」
「望むところだよハーツ。嫌だって言われても離れないから」
キスをしながらお互いのものを抜きあって、ひとまずの欲を性急に宥め、荒い息を吐きながら、ゆっくり抱き合うのを楽しんだ。
ドア越しに従者が会議の延期を告げて来る。紘伊とハーツが部屋にこもった事が会議の場に告げられたのだろう。恥ずかしさもあるが今更だ。ハーツの機嫌が悪いままよりは良いと思ってもらえるだろうか。
会議が延期された事を良い事に、存分に抱き合って、それでも足りないとひっついている。
「本当にエルが王になるの?」
欲を満たし、疲れた体でも心は軽く、ハーツも同じ気持ちだと思えるから問える。
「さすがに今すぐには難しい」
「だよね」
ずっと一緒に過ごしているエルが突然、国に取られてしまうのは寂しい。たとえエルの望みでも、紘伊の覚悟が決まらない。
「エルは竜族の先祖返りなんだそうだ」
「先祖返り? 人と竜族の子なのに?」
先祖返りとは何だろう? 竜族にとって特別な事なのだろうか。ハーツも納得はしてないらしく、不確かな情報として紘伊に話している。
「確かに俺も白銀の竜は見た事がない」
「人の遺伝子のせいではなくて?」
違うと言うように、ハーツは視線で伝えて来た。
「ハーツ、ごめん。俺がハーツを信じきれていなかったせいだ」
ナナの身勝手な行動に混乱させられ、ハーツを疑ってしまった。
「いや、俺の方こそ見苦しい態度を取ってしまった」
ハーツの胸に頬を寄せ、獣毛の匂いをかいでゾクゾクする。
「俺、嫉妬してた。ハーツの過去に何があっても仕方ないのに、俺以外の誰かとって考えたら——ごめんなさい」
過去はもう仕方がない事だ。ナナだけじゃなく、これからも過去をひけらかす誰かが出て来るかもしれないけど、会議でのハーツに対する周りの評価を見て、いかに紘伊が特別であるのかを信じられた。
「あの者とは仕事上の付き合い以外に何もない。確かにどうでも良いからと言って好きにさせていた俺の落ち度だ。それでヒロイを悩ませたのならば私が悪い。もう謝ってくれるな、それよりも——」
顎を上げさせられ、緩くくちびるが重なる。
「愛してる、ハーツ、俺をハーツの真の伴侶にして下さい」
視線をあげてハーツを見つめて、熱い気持ちを抱えながら告げた。ハーツは息を飲んで驚き、徐々に喜びを表情に乗せた。
「嬉しよ、ヒロイ。もう見捨てられてしまうかと——怖かった」
子どものように脇を持って抱き抱えられ、紘伊がハーツに巻きつく形でベッドまで運ばれた。ドサッとベッドに落とされて、上からのしかかられてキスをする。お互いに早く欲しくて、自分で自分の服を脱ぎながら、1秒も惜しいと抱き合った。
「ヒロイ、愛してる、嫌だと言っても離さない、覚悟しろ」
「望むところだよハーツ。嫌だって言われても離れないから」
キスをしながらお互いのものを抜きあって、ひとまずの欲を性急に宥め、荒い息を吐きながら、ゆっくり抱き合うのを楽しんだ。
ドア越しに従者が会議の延期を告げて来る。紘伊とハーツが部屋にこもった事が会議の場に告げられたのだろう。恥ずかしさもあるが今更だ。ハーツの機嫌が悪いままよりは良いと思ってもらえるだろうか。
会議が延期された事を良い事に、存分に抱き合って、それでも足りないとひっついている。
「本当にエルが王になるの?」
欲を満たし、疲れた体でも心は軽く、ハーツも同じ気持ちだと思えるから問える。
「さすがに今すぐには難しい」
「だよね」
ずっと一緒に過ごしているエルが突然、国に取られてしまうのは寂しい。たとえエルの望みでも、紘伊の覚悟が決まらない。
「エルは竜族の先祖返りなんだそうだ」
「先祖返り? 人と竜族の子なのに?」
先祖返りとは何だろう? 竜族にとって特別な事なのだろうか。ハーツも納得はしてないらしく、不確かな情報として紘伊に話している。
「確かに俺も白銀の竜は見た事がない」
「人の遺伝子のせいではなくて?」
違うと言うように、ハーツは視線で伝えて来た。
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