獣人カフェで捕まりました

サクラギ

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26 鈍感力

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「俺ってくさい?」

 手を持ち上げて匂ってみる。そうしたらハーツに笑われた。

「ヒロイの匂いは好きだ。遠くにいても分かる。風上ならな」

「獲物を狙う時みたいな言い方」

「ヒロイは良く俺の匂いを嗅ぐ。そういう所も好きだ」

 そんな簡単で良いのだろうか。

「そんな人いっぱいいるよ」

 そう言ったらまた抱きしめられて髪にキスされた。

「何度も言っているが、俺は怖い存在だ。人は近づけない。そういう空気が出ている。ヒロイは珍しいんだ」

「なにそれ。どっかの漫画の主人公みたいだ。気を発して相手を倒す、って感じか」

 獣人の存在自体がファンタジーだからな。割と何が起きてもファンタジー世界だしと割り切れそうで怖い。これを柔軟性と呼ぶのか。どうなのか。

「ヒロイはわかっていない。キースの相手も人だが、俺には近づかない。身請けをして存在を繋ぐと、その相手の気は温かく感じるようになる。ヒロイはそんなのもなしに俺と手を繋ぎ、添い寝までした。キースが側によっても何も感じないのは見ていて腹立たしいけどな」

「そういうもの?」

 ハーツが不貞腐れた。だって知らないし、特に何も感じないし。ユウの親だろ? 腹をたてられても困る。

「ハーツは最初から温かい感じがしたよ? 琥珀色の目が好きだよ。手を握ってくれた肉球に触れたくてたまらなかった。胸元に顔を埋めてみたかった。叶って嬉しい。ハーツ大好きだよ」

「俺も、出会えて良かった、愛してる」

 胸がキュッとする。抱き込まれて包まれると安心する。ハーツも同じように思ってくれている。こんな幸せな事ってない。

「もう一回、して?」

 股間に手を伸ばせば熱くなっている。同じ気持ちで嬉しい。この先何度できるかな? 領地に行っても良いのかな。深く愛し合いたい。

 体を下にずらしてハーツのを舐める。そういうのあんまりハーツは好きじゃないみただけど。人と獣人の違いかもしれない。でも好きにやらせてくれる。髪を撫でられて、嬉しくなる。熱くて太いのは口に入らない。先端を咥えるので精一杯だ。本格的に感じ始めるとトゲが出るらしい。ハーツはそこを自分で操作出来るって聞いた。子作りと愛し合うのは違う。

「もう良いか? 俺にもヒロイを楽しませろ」

 ハーツは起き上がって紘伊を膝に乗せる。背中から抱いて胸を弄るのが好きらしい。紘伊はなんでも好きだ。挿れられてしまえば気持ち良いしか無くなってしまう。奥の奥を暴かれる快感まで知ってしまった体は言う事を聞かない。それくらいハーツの体に慣れてしまった。この先はもう普通に戻れない。もう紘伊の体は抱かれるように作り変えられてしまった。ハーツの望むままに。
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