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第1章 聖女、働くってよ
第13話 ダンジョン&ダンジョン1
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「神官の中にはスキルの書を得て人の役に立ちたい者も居るでしょうから、その辺りはしっかり見極めてくださいね。
付き添いに紛れ込もうとする者ならどこへ跳ばそうとも良いでしょう。」
シャルロッテさんは釘を刺しながらも許容しちゃった。
まあ、治療魔法向上を目指す人が来るのだろうけど、最初からスキルの書に頼ろうと言うのはどうかしらね。
「付き添いでも一般人は魔物の出るダンジョンに入れないからそれも知らせてね。
介護疲れを癒す為に温泉使うのは許すけど、行動制限はするわよ。
学生を町に入れるとなるとまた選抜が難しくなるわね。」
「精霊の許可も無いと入学できない学校とは前代未聞さね。
入学は立派な神官に成る為なんだから変な野望を持たれても困るわな。
神官の質も問われることになるね。
町全体をダンジョンにしたのはこの為かい。
神も厳しいさね。」
やっぱり長も神様の既定路線だと思うよね。
DPくれ過ぎたのはうっかりの可能性が高いけど。
「神もシャルテさんを聖女としたことに文句を言われたことで思うことが有ったのでしょう。
きっと他にも居るに違いないわ。
地位の高い者ほど、ここへ入れるか試させないといけませんね。
ついでにレベルも上げさせましょう。
年に1度は試すようにした方が良いかもしれません。
地位を上げたり維持する為の条件にしてしまいましょうか。」
「神官の資格は更新の為にも試験有りになるのね。
受けたくない人は居るでしょうねぇ。
降格されるくらいなら辞めるって人も出るよね。
何かやらかしてるって自白してるようなものだけど。
治療だけが神官のお仕事では無いのだろうけど、地位が高い程強力な治療魔法が使えるようになってて欲しいよね。」
「そうですね。
ここへ入れない者や辞めると言い出した者の情報はわたしにもくださいね。
精霊の情報ならば追及の足掛かりにできるでしょう。
神や精霊を信じていない者も炙り出せますね。」
神殿に所属してても無神論者は居るんでしょうね。
この機に神殿預かりの似非神官を追い出すつもりね。
ああ言う訳アリで預かった者は見習いとしてご奉仕だけさせておけば良いのよ。
懲役みたいなものでしょう?
神官服も分かり易く縞々の囚人服に変えれば良いのではない?
「温泉宿の人員はどうしようか。
あまりエルフがやりたがる仕事でもないよね?
神殿の方で寡婦や孤児を連れて来てもらえる?
まともに引退した神官でも良いけど。」
「そうさね。
エルフには刺激の足りない仕事だね。」
「そうですね。
責任者は引退した神官に頼みましょう。
一日中温泉に浸かって居そうですが。
従業員は各地から寡婦と孤児を集めますか。
貴族の家族が泊まることを考えると執事や侍女経験者も必要ですね。
文句を言い出す客なら元より転移陣で弾かれるのかもしれませんけれど。」
「従業員には生活魔法でクリーン覚えてもらわないといけないね。
お風呂や部屋の掃除がメインのお仕事に成るから。
スキルの書で覚えられるかな。
出たら優先して覚えてもらおう。
従業員は魔物ダンジョンに入れないけど、エルフはもう生活魔法なんて必要ないからこれこそ格安で買い取ろうかしら。」
「生活魔法のスキルの書は里にも余ってるさね。
開店祝いに持って行くが良い。
わたしらが温泉宿で快適に過ごす為なら文句を言う者は居らんさ。」
「長、ありがとう。
それもどうにか還元できるようにするよ。
試しに10階層まで魔物ダンジョン作って潜ってみる?
ああ、もうすぐ夜になるから時間が無いか。
明日からだね。
そっちの神官ふたりがメインで戦って、調整した方が良いよね。
簡単にしたらレベルアップに時間喰うからギリギリを攻めるよ。」
「そうさね、その神官レベルを5人でパーティ組ませてちょうど良いところに調整すれば良かろう。
エルフたちなら駆け抜けられるだろうし、神官たちの獲物を横取りすることも少なくなるさね。」
「ああ、一度10階層のボス倒せばいつでも11階層から再開できる仕様にするから横取りはほとんど無いわよ。
それ以後も10階層ごとに再開できるようにするから目的の階層に集中できるはずよ。」
「おやおや、そんな便利機能が有るダンジョンは聞いたことが無いね。
それもラノベとやらの知識かい?
確かに現実みたいに潜っては補給に地上へ戻るを繰り返してたら深くまで潜れるパーティは限られるさね。
マジックバッグを豊富に持っている金持ちでさえ30階層付近が限界の現状だね。
その便利機能が有ると簡単に攻略されてしまうのではないかい?」
「普通のダンジョンを置いた神様の意図は知らないけれど、うちは素材取りが目的だからね。
結構深くする予定だし、ドラゴンも置いてみようか。
エルフなら挑戦する人多そうだよね。
死人は出したくないからドラゴンの手前から厳し目にしよう。
ドラゴンは見たこと無いけど居るよね?」
「居るわよ。
わたしたち大精霊と同じで神の使いよ。
どうせダンジョンなら復活できるから誰か誘っておくわ。
普段は人化させて温泉にでも放り込んでおけば良いわよ。
自分の復活分のDPくらいなら貢献できるでしょう。」
神様の使いを倒しちゃって良いの?
良いらしいです。
ドラゴンも暇を持て余しているそうな。
興味本位で集まって来そうよね?
DP稼がせてくれるなら良いけど。
付き添いに紛れ込もうとする者ならどこへ跳ばそうとも良いでしょう。」
シャルロッテさんは釘を刺しながらも許容しちゃった。
まあ、治療魔法向上を目指す人が来るのだろうけど、最初からスキルの書に頼ろうと言うのはどうかしらね。
「付き添いでも一般人は魔物の出るダンジョンに入れないからそれも知らせてね。
介護疲れを癒す為に温泉使うのは許すけど、行動制限はするわよ。
学生を町に入れるとなるとまた選抜が難しくなるわね。」
「精霊の許可も無いと入学できない学校とは前代未聞さね。
入学は立派な神官に成る為なんだから変な野望を持たれても困るわな。
神官の質も問われることになるね。
町全体をダンジョンにしたのはこの為かい。
神も厳しいさね。」
やっぱり長も神様の既定路線だと思うよね。
DPくれ過ぎたのはうっかりの可能性が高いけど。
「神もシャルテさんを聖女としたことに文句を言われたことで思うことが有ったのでしょう。
きっと他にも居るに違いないわ。
地位の高い者ほど、ここへ入れるか試させないといけませんね。
ついでにレベルも上げさせましょう。
年に1度は試すようにした方が良いかもしれません。
地位を上げたり維持する為の条件にしてしまいましょうか。」
「神官の資格は更新の為にも試験有りになるのね。
受けたくない人は居るでしょうねぇ。
降格されるくらいなら辞めるって人も出るよね。
何かやらかしてるって自白してるようなものだけど。
治療だけが神官のお仕事では無いのだろうけど、地位が高い程強力な治療魔法が使えるようになってて欲しいよね。」
「そうですね。
ここへ入れない者や辞めると言い出した者の情報はわたしにもくださいね。
精霊の情報ならば追及の足掛かりにできるでしょう。
神や精霊を信じていない者も炙り出せますね。」
神殿に所属してても無神論者は居るんでしょうね。
この機に神殿預かりの似非神官を追い出すつもりね。
ああ言う訳アリで預かった者は見習いとしてご奉仕だけさせておけば良いのよ。
懲役みたいなものでしょう?
神官服も分かり易く縞々の囚人服に変えれば良いのではない?
「温泉宿の人員はどうしようか。
あまりエルフがやりたがる仕事でもないよね?
神殿の方で寡婦や孤児を連れて来てもらえる?
まともに引退した神官でも良いけど。」
「そうさね。
エルフには刺激の足りない仕事だね。」
「そうですね。
責任者は引退した神官に頼みましょう。
一日中温泉に浸かって居そうですが。
従業員は各地から寡婦と孤児を集めますか。
貴族の家族が泊まることを考えると執事や侍女経験者も必要ですね。
文句を言い出す客なら元より転移陣で弾かれるのかもしれませんけれど。」
「従業員には生活魔法でクリーン覚えてもらわないといけないね。
お風呂や部屋の掃除がメインのお仕事に成るから。
スキルの書で覚えられるかな。
出たら優先して覚えてもらおう。
従業員は魔物ダンジョンに入れないけど、エルフはもう生活魔法なんて必要ないからこれこそ格安で買い取ろうかしら。」
「生活魔法のスキルの書は里にも余ってるさね。
開店祝いに持って行くが良い。
わたしらが温泉宿で快適に過ごす為なら文句を言う者は居らんさ。」
「長、ありがとう。
それもどうにか還元できるようにするよ。
試しに10階層まで魔物ダンジョン作って潜ってみる?
ああ、もうすぐ夜になるから時間が無いか。
明日からだね。
そっちの神官ふたりがメインで戦って、調整した方が良いよね。
簡単にしたらレベルアップに時間喰うからギリギリを攻めるよ。」
「そうさね、その神官レベルを5人でパーティ組ませてちょうど良いところに調整すれば良かろう。
エルフたちなら駆け抜けられるだろうし、神官たちの獲物を横取りすることも少なくなるさね。」
「ああ、一度10階層のボス倒せばいつでも11階層から再開できる仕様にするから横取りはほとんど無いわよ。
それ以後も10階層ごとに再開できるようにするから目的の階層に集中できるはずよ。」
「おやおや、そんな便利機能が有るダンジョンは聞いたことが無いね。
それもラノベとやらの知識かい?
確かに現実みたいに潜っては補給に地上へ戻るを繰り返してたら深くまで潜れるパーティは限られるさね。
マジックバッグを豊富に持っている金持ちでさえ30階層付近が限界の現状だね。
その便利機能が有ると簡単に攻略されてしまうのではないかい?」
「普通のダンジョンを置いた神様の意図は知らないけれど、うちは素材取りが目的だからね。
結構深くする予定だし、ドラゴンも置いてみようか。
エルフなら挑戦する人多そうだよね。
死人は出したくないからドラゴンの手前から厳し目にしよう。
ドラゴンは見たこと無いけど居るよね?」
「居るわよ。
わたしたち大精霊と同じで神の使いよ。
どうせダンジョンなら復活できるから誰か誘っておくわ。
普段は人化させて温泉にでも放り込んでおけば良いわよ。
自分の復活分のDPくらいなら貢献できるでしょう。」
神様の使いを倒しちゃって良いの?
良いらしいです。
ドラゴンも暇を持て余しているそうな。
興味本位で集まって来そうよね?
DP稼がせてくれるなら良いけど。
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