家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「これ、落ち着くから」
「・・・ありがとう」
彩香をベンチに座らせた史紀は、自販機で彩香の好きなホットミルクティーを買ってきて渡し、隣に座った。
彩香は暖かいペットボトルを両手で持ったまま俯いている。
そんな彩香の姿を見ながら史紀は静かに尋ねた。
「・・・今日はどうしてここに?」
「・・・修学旅行でね、京都に来たの・・・今日だけ別行動させてもらって・・・次に史紀くんに会ったときに、またあんなふうにならないようにって思って・・・ここに来れば、変わるのかなって・・・」
彩香は俯いたままゆっくり答えた。
「そっか・・・じゃあ僕は邪魔だったかな?」
寂しそうに笑う史紀。
「ううん。ちゃんと謝りたかったし・・・会えてよかった」
「でも、僕がいたんじゃまた雄大さんのこと・・・」
言ってからしまったと思ったのか、史紀は口ごもった。
「ここに来てもあまり思い出さなかったの・・・
私ね、小さい頃のこと、忘れちゃってるみたいなんだ」
少しだけ史紀の方を向いて、彩香が静かに微笑んだ。
「えっ⁉︎」
「この前のバイト先、私、小さい頃によく行ってたところなんだって。
お母さん同士がお友達で。
でもね、私、今も全然思い出せないの。
アルバイト始めたのも偶然で・・・」
伏目がちに、彩香は続けた。
「・・・パパのことと関係あるみたい。
そんなはずないって、心のどこかで思っていたんだけど・・・
この前史紀くんに会って、やっぱりそうなのかなって思ったんだ・・・
それでね、ここに来ればもしかしたらって・・・」
史紀は言葉が見つからなかった。
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