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彩香と別れてから数分後、鷹文は嵯峨嵐山駅で電車を降り、タクシーで指定された川沿いの旅館へやってきた。
「いやぁ、遠いところ悪いね」
聞いていた部屋のベルを鳴らすと、眼鏡をかけた細身の男性が顔を出した。
「いえ。初めまして、斉藤鷹文と言います。よろしくお願いします」
鷹文は初めて会うプロデューサーに丁寧にお辞儀した。
「すまん、挨拶がまだだったね。僕は橋畑正広。よろしく」
鷹文と握手をすると、橋畑は鷹文を室内に案内した。
「散らかってて悪いんだが、適当に座っててくれるか?」
散らかってる、と言ってもデスクにノートパソコンとプリンター、そしてテーブルにコピー用紙とスケッチブックがある程度で、それもきっちり整えて置かれていた。
「すまんね、僕の趣味で、紅茶しかないんだがいいだろうか?」
橋畑は手ずから入れたティーポットとカップをトレーに乗せて戻ってきた。
「はい。すいません、お手数お掛けします」
「いやぁ、本当はカフェででもと思ったんだけどね、始まるの11時からなんだって」
トレーをテーブルに置きながら橋畑が苦笑いした。
そして、カップに紅茶を注ぎ、鷹文の前に置いた。
「どうぞ。これでも、紅茶にはちょっと自信があるんだ」
「ありがとうございます。いただきます」
「どうだい?」
「・・・おいしいです」
鷹文には紅茶の良し悪しはわからなかったが、少なくとも自分がいれたものよりは飲みやすかった。
「そうかい?」
満足そうな笑みを浮かべながら橋畑もカップに口をつけた。
「曲の方はどうだい?」
「はい。一応歌詞は出来上がりまして・・・」
鷹文は、持ってきた歌詞を橋畑に渡した。
「ありがとう。じゃあ見せてもらうよ」
橋畑は鷹文から受け取った歌詞を読み始めた。
「・・・橋畑さんがアニメなんて珍しいですね」
「だろ!僕もまさかアニメの監督やるなんて考えもしなかったよ」
橋畑はまだ30代だが、すでに十数本の映画を世に出したプロデューサー兼監督だった。
「でもね、斉藤くん。今回の構想を練っていくうちに、どうにもいいキャストが思いつかなくてね。ならいっそのこと役者も描いちまえって」
と言いながら、橋畑がスケッチブックを鷹文に渡した。
「キャラはこんな感じになる予定なんだ。見てくれよ」
「・・・すごい」
「まあ一応美大卒だからね。監督やるときはコンテも書くし、絵は割と好きなんだ」
絵に見入る鷹文に、橋畑は嬉しそうに微笑んだ。
「いや、好きっていうか・・・」
鷹文はそのクオリティの高さに絶句した。
「気に入ってもらえたかな?」
「はい」
「じゃあ、君にあげるよ」
「えっ、いただいていいんですか?」
鷹文は驚いて橋畑を見た。
「うん。もともとそのつもりで書いたものだしね」
一旦鷹文からその絵を受け取ると、サインを入れて返してくれた。
「入れ物ないからさ、スケッチブックごと持ってってよ」
「ありがとうございます。大切にします」
鷹文はお礼を言って素直に受け取った。
「・・・さて、その絵を見て、君はこの歌詞、どう思う?」
「はい、キャラクターのイメージに合わせて言葉を少しかえたほうがいいと思いました」
「だね。そこまでわかってるなら後は任せるよ。前の歌もだけどさ、君、なかなかいいセンスしてるね」
「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです」
鷹文も、目上の存在には素直なようだ。
「・・・これだけってことはないよね?」
橋畑はカップを持ちながら尋ねた。
「はい。実は、今日はお願いがあって来ました」
「へえ、お願いってどんな?」
「はい。俺、学園祭で演劇部の脚本もやることになってるんです」
「ほう?」
橋畑は興味を持ったようだ。
「出来上がった曲なんですけど、その舞台に使わせてもらいたなと思いまして」
「なるほどね・・・どんな内容にするんだい、その舞台?」
「はい、これが脚本の大まかな構想です」
鷹文は別の用紙を渡した。
「・・・これ、アニメに合わせたのかい?」
「はい。同じ楽曲を使うんで、イメージとしては彼らの学園の学園祭で行われている演劇部の舞台という設定にしてみました」
「なるほどね・・・いや、実はさ、僕も映画の中の学園祭で玲ちゃんに歌ってもらおうって想定していたんだ。去年のライブビデオ見せてもらって書き始めたものだからね・・・なるほど・・・」
橋畑は、しっかりと練られた鷹文の構想メモに目を落とした。
「それで、アニメとかなりリンクした内容になるので、このまま書くのに許可を頂いておいた方がいいと思いまして」
「・・・」
「どうでしょうか?」
「・・・うん・・・これ、いいかも」
「えっ?」
「実はさ、僕も君と同じこと考えてたんだよ。ほら2曲関連させてくれって頼んだだろ?あれはさ、もともと学園祭の演劇の中で歌わせようと思ってたんだ。いやぁ、斉藤くん。君、本当にいいセンスしてるよ」
「・・・ありがとうございます」
鷹文は、橋畑の言葉に唖然としつつ、お礼の言葉を述べた。
「君の脚本どれくらいでできる?」
「まだ書き始めたばかりですが、一応6月中には完成の予定です。演劇部も早く欲しいって言ってますので」
「じゃあさ、出来上がったら僕にも送ってよ。学園祭までに修正もすると思うから、それも含めて随時ってことで」
「はい・・・どうしてまた?」
「いや、これそのままアニメに使わせて欲しいんだけど、いいよね?」
「えっ、マジですか?」
思わず、素で聞いてしまった。
「ああ、おおマジだよ。君の方の学園祭でも玲ちゃんが主役になるんだろ?」
「はい、まだ誰にも相談してませんけど、歌を歌う奴が主役になるので自動的にあいつかなと」
「学園祭とアニメのコラボなんて面白いじゃん!」
「本気ですか?」
「もちろん・・・!動画班も君の学園祭に入れて特典ディスクにするから・・・実はさ、最近ちょっと煮詰まっちゃってたんだよね。で、気分変えようと思ってこっちに滞在してみたんだけど・・・君のおかげでめちゃくちゃイメージ湧いてきたよ!」
「・・・そう、ですか。よかったです」
「ああ、君のおかげだよ。めちゃくちゃ楽しみになってきた!」
橋畑は勢いよく握手した。
「いやぁ、遠いところ悪いね」
聞いていた部屋のベルを鳴らすと、眼鏡をかけた細身の男性が顔を出した。
「いえ。初めまして、斉藤鷹文と言います。よろしくお願いします」
鷹文は初めて会うプロデューサーに丁寧にお辞儀した。
「すまん、挨拶がまだだったね。僕は橋畑正広。よろしく」
鷹文と握手をすると、橋畑は鷹文を室内に案内した。
「散らかってて悪いんだが、適当に座っててくれるか?」
散らかってる、と言ってもデスクにノートパソコンとプリンター、そしてテーブルにコピー用紙とスケッチブックがある程度で、それもきっちり整えて置かれていた。
「すまんね、僕の趣味で、紅茶しかないんだがいいだろうか?」
橋畑は手ずから入れたティーポットとカップをトレーに乗せて戻ってきた。
「はい。すいません、お手数お掛けします」
「いやぁ、本当はカフェででもと思ったんだけどね、始まるの11時からなんだって」
トレーをテーブルに置きながら橋畑が苦笑いした。
そして、カップに紅茶を注ぎ、鷹文の前に置いた。
「どうぞ。これでも、紅茶にはちょっと自信があるんだ」
「ありがとうございます。いただきます」
「どうだい?」
「・・・おいしいです」
鷹文には紅茶の良し悪しはわからなかったが、少なくとも自分がいれたものよりは飲みやすかった。
「そうかい?」
満足そうな笑みを浮かべながら橋畑もカップに口をつけた。
「曲の方はどうだい?」
「はい。一応歌詞は出来上がりまして・・・」
鷹文は、持ってきた歌詞を橋畑に渡した。
「ありがとう。じゃあ見せてもらうよ」
橋畑は鷹文から受け取った歌詞を読み始めた。
「・・・橋畑さんがアニメなんて珍しいですね」
「だろ!僕もまさかアニメの監督やるなんて考えもしなかったよ」
橋畑はまだ30代だが、すでに十数本の映画を世に出したプロデューサー兼監督だった。
「でもね、斉藤くん。今回の構想を練っていくうちに、どうにもいいキャストが思いつかなくてね。ならいっそのこと役者も描いちまえって」
と言いながら、橋畑がスケッチブックを鷹文に渡した。
「キャラはこんな感じになる予定なんだ。見てくれよ」
「・・・すごい」
「まあ一応美大卒だからね。監督やるときはコンテも書くし、絵は割と好きなんだ」
絵に見入る鷹文に、橋畑は嬉しそうに微笑んだ。
「いや、好きっていうか・・・」
鷹文はそのクオリティの高さに絶句した。
「気に入ってもらえたかな?」
「はい」
「じゃあ、君にあげるよ」
「えっ、いただいていいんですか?」
鷹文は驚いて橋畑を見た。
「うん。もともとそのつもりで書いたものだしね」
一旦鷹文からその絵を受け取ると、サインを入れて返してくれた。
「入れ物ないからさ、スケッチブックごと持ってってよ」
「ありがとうございます。大切にします」
鷹文はお礼を言って素直に受け取った。
「・・・さて、その絵を見て、君はこの歌詞、どう思う?」
「はい、キャラクターのイメージに合わせて言葉を少しかえたほうがいいと思いました」
「だね。そこまでわかってるなら後は任せるよ。前の歌もだけどさ、君、なかなかいいセンスしてるね」
「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです」
鷹文も、目上の存在には素直なようだ。
「・・・これだけってことはないよね?」
橋畑はカップを持ちながら尋ねた。
「はい。実は、今日はお願いがあって来ました」
「へえ、お願いってどんな?」
「はい。俺、学園祭で演劇部の脚本もやることになってるんです」
「ほう?」
橋畑は興味を持ったようだ。
「出来上がった曲なんですけど、その舞台に使わせてもらいたなと思いまして」
「なるほどね・・・どんな内容にするんだい、その舞台?」
「はい、これが脚本の大まかな構想です」
鷹文は別の用紙を渡した。
「・・・これ、アニメに合わせたのかい?」
「はい。同じ楽曲を使うんで、イメージとしては彼らの学園の学園祭で行われている演劇部の舞台という設定にしてみました」
「なるほどね・・・いや、実はさ、僕も映画の中の学園祭で玲ちゃんに歌ってもらおうって想定していたんだ。去年のライブビデオ見せてもらって書き始めたものだからね・・・なるほど・・・」
橋畑は、しっかりと練られた鷹文の構想メモに目を落とした。
「それで、アニメとかなりリンクした内容になるので、このまま書くのに許可を頂いておいた方がいいと思いまして」
「・・・」
「どうでしょうか?」
「・・・うん・・・これ、いいかも」
「えっ?」
「実はさ、僕も君と同じこと考えてたんだよ。ほら2曲関連させてくれって頼んだだろ?あれはさ、もともと学園祭の演劇の中で歌わせようと思ってたんだ。いやぁ、斉藤くん。君、本当にいいセンスしてるよ」
「・・・ありがとうございます」
鷹文は、橋畑の言葉に唖然としつつ、お礼の言葉を述べた。
「君の脚本どれくらいでできる?」
「まだ書き始めたばかりですが、一応6月中には完成の予定です。演劇部も早く欲しいって言ってますので」
「じゃあさ、出来上がったら僕にも送ってよ。学園祭までに修正もすると思うから、それも含めて随時ってことで」
「はい・・・どうしてまた?」
「いや、これそのままアニメに使わせて欲しいんだけど、いいよね?」
「えっ、マジですか?」
思わず、素で聞いてしまった。
「ああ、おおマジだよ。君の方の学園祭でも玲ちゃんが主役になるんだろ?」
「はい、まだ誰にも相談してませんけど、歌を歌う奴が主役になるので自動的にあいつかなと」
「学園祭とアニメのコラボなんて面白いじゃん!」
「本気ですか?」
「もちろん・・・!動画班も君の学園祭に入れて特典ディスクにするから・・・実はさ、最近ちょっと煮詰まっちゃってたんだよね。で、気分変えようと思ってこっちに滞在してみたんだけど・・・君のおかげでめちゃくちゃイメージ湧いてきたよ!」
「・・・そう、ですか。よかったです」
「ああ、君のおかげだよ。めちゃくちゃ楽しみになってきた!」
橋畑は勢いよく握手した。
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