210 / 428
1
209
しおりを挟む
鷹文がお線香を備え、両手を合わせた・・・
(母さん。俺、また書くことにしたよ。
彩香のこと見てたらさ、一回落選したくらいで諦めてる場合じゃないって思ったんだ。
あいつはいつも、どんなことでも真剣にやってる。
家事だってさ、バイトだってのに手抜きなんかしないんだ。
そのせいで倒れたりもしたけど・・・
それにあいつ、俺のこと苦手なはずなのに、デートの服選んでくれたりとか・・・
あいつのおかげで、ちょっとのことで落ち込んでた俺はなんてちっぽけな奴なんだって思ったんだ。
この前、学園祭で彩香、写真展やったんだ。
見に行ったらさ、解説もなくてただ写真が並んでただけなんだけど、一枚ちまい見ていくと、ちゃんとストーリー感じるんだよね。最後の写真見た時、不思議に元気になった。
前に母さんには話したけど、俺、親父の童話のおかげで学校に行けるようになった。
どんな状況でも、誰かそばにいてくれるって、親父の童話が教えてくれたんだ。
俺には明衣と大和がいた。もちろん親父や和泉さんもだけど。
それに今は彩香も・・・
彩香の写真や親父の童話みたいな物語が書きたい。
読んでくれた人が少しでも元気になれるようなものを。
来年か、もっと後になるかもしれないけど、できたら高校行っている間にそういう物語書きたいんだ。
だから母さん。俺、頑張るよ。
もう諦めたりしない。
彩香に負けないように、さ。
母さんに約束する。
だから、頑張る俺を見ててください)
ゆっくりと開かれた鷹文の目は、いつもより澄んでいた。
「お母さんとたくさんお話し、できた?」
「あ、ああ」
優しく尋ねた彩香に、鷹文は少し恥ずかしそうに頷いた。
鷹文の後、彩香も墓石の前に立った。
(母さん。俺、また書くことにしたよ。
彩香のこと見てたらさ、一回落選したくらいで諦めてる場合じゃないって思ったんだ。
あいつはいつも、どんなことでも真剣にやってる。
家事だってさ、バイトだってのに手抜きなんかしないんだ。
そのせいで倒れたりもしたけど・・・
それにあいつ、俺のこと苦手なはずなのに、デートの服選んでくれたりとか・・・
あいつのおかげで、ちょっとのことで落ち込んでた俺はなんてちっぽけな奴なんだって思ったんだ。
この前、学園祭で彩香、写真展やったんだ。
見に行ったらさ、解説もなくてただ写真が並んでただけなんだけど、一枚ちまい見ていくと、ちゃんとストーリー感じるんだよね。最後の写真見た時、不思議に元気になった。
前に母さんには話したけど、俺、親父の童話のおかげで学校に行けるようになった。
どんな状況でも、誰かそばにいてくれるって、親父の童話が教えてくれたんだ。
俺には明衣と大和がいた。もちろん親父や和泉さんもだけど。
それに今は彩香も・・・
彩香の写真や親父の童話みたいな物語が書きたい。
読んでくれた人が少しでも元気になれるようなものを。
来年か、もっと後になるかもしれないけど、できたら高校行っている間にそういう物語書きたいんだ。
だから母さん。俺、頑張るよ。
もう諦めたりしない。
彩香に負けないように、さ。
母さんに約束する。
だから、頑張る俺を見ててください)
ゆっくりと開かれた鷹文の目は、いつもより澄んでいた。
「お母さんとたくさんお話し、できた?」
「あ、ああ」
優しく尋ねた彩香に、鷹文は少し恥ずかしそうに頷いた。
鷹文の後、彩香も墓石の前に立った。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる