642 / 848
第十九章 難儀な連中が現れたよ…
第642話 オバチャンだって、危機一髪だった…
しおりを挟む
中央広場で大捕物があってから数日経ったけど、教団の悪党捕縛は連日続いていたの。
特に『歓び隊』のお姉さんに関しては、チラン達ノノウ一族が頑張って捕えてくれたよ。
うかうかしていると、タロウにお姉さんを独り占めされると危機感を持ったみたい。
勅令では『教団』の犯罪については例外なく死罪としてあったけど。
『歓び隊』のお姉さんに関しては、チランのたっての要望で捕えた人に払い下げることにしたんだ。
もちろん、表向きは『歓び隊』のお姉さんも全て死んだことにするよ。
まあ、スルガの弟君が捕えたお姉さんなんて、人として終っている感じだし。
死罪にしたのと大差ないようにも思えたよ。
だって、尻尾を生やした上、玉みたいなモノを口に咥えて涎を垂れ流しているんだもの。…例外なくだよ。
チランは、一人で十人ものお姉さんを捕らえてご機嫌だった。
「あにぃったら、あれ、絶対に女に稼がせて、自分はヒモになるつもりですよ。
娼館でも開業して、そこで客を取らせようって魂胆かもしれません。」
そんなチランをウレシノは冷ややか目で見ていたよ。
まあ、『美人局』みたいな犯罪行為をしなければ、何をしてもかまわないけどね。
ノノウ一族の男衆が頑張ってくれたおかげで、『歓び隊』のお姉さんはあと数名みたいだから。
そして、また、王都を巡回していると…。
引き締まったウエストを誇らし気に覗かせる、そんな服装のお姉さんがいて。
「奥様、毎日少しの運動で無理なく痩せられるエクササイズがあるんです。
愛好会で毎朝集まってエクササイズをしているんですが。
毎朝、ちょっとの運動でこの通りウエストすっきり。
一人だとついついサボっちゃうけど、皆で集まるから続けられますし。
エクササイズは無料で指導してますから、一緒にいかがですか?」
「何だい、それは本当かい。
私、こう言っちゃなんだけど、運動は苦手なんだよ。
少しだけの運動で、本当に痩せられるなら願ったりだけど…。」
知り合いのオバチャンが、ダイエットエクササイズの勧誘を受けていたの。
オバチャン、日頃、ビール腹を気にしているから興味津々だったよ。
すると、「陛下、少々お側を離れることをお許しください。」と告げたウレシノが、オバチャン達に近付いたんだ。
「エーッ、その話マジー?
それなら、私も混ぜて欲しいなー。
最近、ここのお肉がプニプニ摘まめるようになっちゃって。
このままじゃ、マジヤバだとチョー焦ってたの。」
脇腹のお肉を摘まみながら、ウレシノはエクササイズを勧めるお姉さんにチャラい口調で話しかけたの。
「あら、あなたもダイエットに興味あるの?
女性の永遠のテーマですものね。
良いですわよ、沢山でやった方が楽しいですものね。
じゃあ、さっそく行きましょうか。」
ウレシノの申し出を、お姉さんは快く受け入れていたよ。
でも、気のせいかな。
あのお姉さん、一瞬「してやったり」って感じの嫌な笑みを浮かべたように見えたんだけど…。
そして、勧誘のお姉さんはウレシノとオバチャンを連れて広場から出て行ったんだ。
「さっ、陛下、あの三人を追いましょうか。
はやく追いかけないと見失いますよ。」
ウレシノの妹カラツがおいらの袖を引いて歩き始めたの。
「あっ、やっぱり?
ウレシノが突然離れるから変だと思ったよ。
アレもそうなんだ?」
「もちろん、あれも典型的な『教団』の手口です。
ノコノコ付いて行くと、教徒たちに取り囲まれて。
入信すると言うまで、帰してもらえなくなります。
エクササイズの釣り文句には、色々バリエーションがあるんですよ。
『肩こりに効く』とか、『疲れ目に効く』とか。
タロウさんなんて、何時も疲れた表情で歩いてますから。
絶対に声を掛けられると思ってたんですが…。」
そう言うカラツの指差す先には、タロウが知らない男の人に話しかけれていたよ。
何をしているのかと見ていたら、次の瞬間、タロウは男を取り押さえてた。
どうやら、また『教団』から違法な勧誘を受けていたみたいだね。
「タロウさん、よほど騙し易そうに見えるのか。
教団の詐欺師共に間断なく言い寄られている様子ですし。
エクササイズネタで誘われる間も無かったのでしょうね。」
カラツが教団のアホさ加減に呆れていたよ。
タロウが信徒を捕縛する場面に出くわした他の信徒が居るだろうに。
何故、情報を共有してタロウを警戒するように広めないんだって。
カラツの指摘通り、タロウは今回の件で捕縛件数ナンバーワンなんだよね。
宰相なんて、その功績でタロウを貴族に叙しても良いじゃないかなんて言ってるし。
**********
ウレシノ達を追って、やって来たのは下町の住宅街だった。
空き家と思しき一戸建ての家には、『イキイキ体操の会』と記された手製の看板が掲げられてたよ。
どうやら、教団で空き家を借りたみたい。もしくは不法占拠かも知れないけど。
何処にも『幸福な家庭の光』とは記されてないから、ここで勧誘したら即刻勅令違反だね。
中に入る訳にもいかないので、外から様子を窺っていると…。
バタン!とか、ドスン!とか、
何やら、人が争うような音が聞こえてきたかと思えば、やがて…。
「エクササイズで釣って教団の勧誘とは。
またカビの生えたような手を使ったものです。
勅令違反ですから、覚悟する事ですね。」
ウレシノの冷ややかなセリフが聞こえ。
続いて玄関扉が開いて、男が次々と蹴り出されてきたの。
「カラツ、居るんでしょう。
こいつ等を捕縛してちょうだい。」
ウレシノの指示を待つまでも無く、カラツと護衛騎士が動いて転がる男達に縄を打って行ったよ。
最後に、広場で勧誘してきたお姉さんをお縄にしたウレシノが、オバチャンを保護して出て来たの。
「いやぁ、おまえさん、強いんだね。
助かったよ。私一人じゃ絶対に逃げられなかったわ。
私を助けるために、わざわざついて来てくれたんだろう。
本当、感謝してるよ。」
「いえ、仕事ですので、礼には及びません。
連中が悪事を働く現場を抑えたかったものですから。
それより、被害が無くて何よりです。」
「しっかし、面目ないね。
この前、女王さんからあれだけ注意されてたのに。
コロッとひっかるところだったよ。
ダメだね。用心してたつもりだけど。
連中、ピンポイントに人が気にしているところを突いてくる。
ホント、怖ろしい連中だよ。」
オバチャン、日頃からお腹の贅肉を気にしてたからね。
少しの運動で無理なく痩せられるとか、タダで指導してもらえるとか。
そんな魅力的な餌をぶら下げられて、目が眩んじゃったんだって。
オバチャン、言ってたよ。
先祖の祟りとか、地獄に落ちるとか。
そんな目に見えないことには絶対に騙されない自信があったって。
でも、目に見えるお腹の余分なお肉に関する甘い誘惑には抗えなかったって。
「はい、連中は人の心の隙を巧みに突いてきます。
先ずは、何事も上手い話しなど無いと心しておくことです。
実際、エクササイズでダイエットは可能ですよ。
但し、今まで蓄えたエネルギー以上の消費をしないといけません。
失礼ですが、そのお肉を落とすのであれば、相当な運動しないと。
それと言い難いのですが…、摂食も必要かと。」
「あんた、耳に痛いことを言うね。
まあ、でも、それは常日頃、旦那からも言われてるんだ。
食っちゃ寝してないで、少しは体を動かせってね。
何時も、でっかいお世話だって無視してたんだけど…。
この腹の肉が悪い連中の標的となるなら放っておく訳にゃいかないか。
仕方ないね。食事を減らして、少しは体を動かすかね。」
オバチャン、耳が痛いと言いつつ、さして気を悪くしたようには見えなかったよ。
ウレシノのアドバイスを容れて、ダイエットに挑戦するつもりになったみたい。
口だけにならなければ良いね。
特に『歓び隊』のお姉さんに関しては、チラン達ノノウ一族が頑張って捕えてくれたよ。
うかうかしていると、タロウにお姉さんを独り占めされると危機感を持ったみたい。
勅令では『教団』の犯罪については例外なく死罪としてあったけど。
『歓び隊』のお姉さんに関しては、チランのたっての要望で捕えた人に払い下げることにしたんだ。
もちろん、表向きは『歓び隊』のお姉さんも全て死んだことにするよ。
まあ、スルガの弟君が捕えたお姉さんなんて、人として終っている感じだし。
死罪にしたのと大差ないようにも思えたよ。
だって、尻尾を生やした上、玉みたいなモノを口に咥えて涎を垂れ流しているんだもの。…例外なくだよ。
チランは、一人で十人ものお姉さんを捕らえてご機嫌だった。
「あにぃったら、あれ、絶対に女に稼がせて、自分はヒモになるつもりですよ。
娼館でも開業して、そこで客を取らせようって魂胆かもしれません。」
そんなチランをウレシノは冷ややか目で見ていたよ。
まあ、『美人局』みたいな犯罪行為をしなければ、何をしてもかまわないけどね。
ノノウ一族の男衆が頑張ってくれたおかげで、『歓び隊』のお姉さんはあと数名みたいだから。
そして、また、王都を巡回していると…。
引き締まったウエストを誇らし気に覗かせる、そんな服装のお姉さんがいて。
「奥様、毎日少しの運動で無理なく痩せられるエクササイズがあるんです。
愛好会で毎朝集まってエクササイズをしているんですが。
毎朝、ちょっとの運動でこの通りウエストすっきり。
一人だとついついサボっちゃうけど、皆で集まるから続けられますし。
エクササイズは無料で指導してますから、一緒にいかがですか?」
「何だい、それは本当かい。
私、こう言っちゃなんだけど、運動は苦手なんだよ。
少しだけの運動で、本当に痩せられるなら願ったりだけど…。」
知り合いのオバチャンが、ダイエットエクササイズの勧誘を受けていたの。
オバチャン、日頃、ビール腹を気にしているから興味津々だったよ。
すると、「陛下、少々お側を離れることをお許しください。」と告げたウレシノが、オバチャン達に近付いたんだ。
「エーッ、その話マジー?
それなら、私も混ぜて欲しいなー。
最近、ここのお肉がプニプニ摘まめるようになっちゃって。
このままじゃ、マジヤバだとチョー焦ってたの。」
脇腹のお肉を摘まみながら、ウレシノはエクササイズを勧めるお姉さんにチャラい口調で話しかけたの。
「あら、あなたもダイエットに興味あるの?
女性の永遠のテーマですものね。
良いですわよ、沢山でやった方が楽しいですものね。
じゃあ、さっそく行きましょうか。」
ウレシノの申し出を、お姉さんは快く受け入れていたよ。
でも、気のせいかな。
あのお姉さん、一瞬「してやったり」って感じの嫌な笑みを浮かべたように見えたんだけど…。
そして、勧誘のお姉さんはウレシノとオバチャンを連れて広場から出て行ったんだ。
「さっ、陛下、あの三人を追いましょうか。
はやく追いかけないと見失いますよ。」
ウレシノの妹カラツがおいらの袖を引いて歩き始めたの。
「あっ、やっぱり?
ウレシノが突然離れるから変だと思ったよ。
アレもそうなんだ?」
「もちろん、あれも典型的な『教団』の手口です。
ノコノコ付いて行くと、教徒たちに取り囲まれて。
入信すると言うまで、帰してもらえなくなります。
エクササイズの釣り文句には、色々バリエーションがあるんですよ。
『肩こりに効く』とか、『疲れ目に効く』とか。
タロウさんなんて、何時も疲れた表情で歩いてますから。
絶対に声を掛けられると思ってたんですが…。」
そう言うカラツの指差す先には、タロウが知らない男の人に話しかけれていたよ。
何をしているのかと見ていたら、次の瞬間、タロウは男を取り押さえてた。
どうやら、また『教団』から違法な勧誘を受けていたみたいだね。
「タロウさん、よほど騙し易そうに見えるのか。
教団の詐欺師共に間断なく言い寄られている様子ですし。
エクササイズネタで誘われる間も無かったのでしょうね。」
カラツが教団のアホさ加減に呆れていたよ。
タロウが信徒を捕縛する場面に出くわした他の信徒が居るだろうに。
何故、情報を共有してタロウを警戒するように広めないんだって。
カラツの指摘通り、タロウは今回の件で捕縛件数ナンバーワンなんだよね。
宰相なんて、その功績でタロウを貴族に叙しても良いじゃないかなんて言ってるし。
**********
ウレシノ達を追って、やって来たのは下町の住宅街だった。
空き家と思しき一戸建ての家には、『イキイキ体操の会』と記された手製の看板が掲げられてたよ。
どうやら、教団で空き家を借りたみたい。もしくは不法占拠かも知れないけど。
何処にも『幸福な家庭の光』とは記されてないから、ここで勧誘したら即刻勅令違反だね。
中に入る訳にもいかないので、外から様子を窺っていると…。
バタン!とか、ドスン!とか、
何やら、人が争うような音が聞こえてきたかと思えば、やがて…。
「エクササイズで釣って教団の勧誘とは。
またカビの生えたような手を使ったものです。
勅令違反ですから、覚悟する事ですね。」
ウレシノの冷ややかなセリフが聞こえ。
続いて玄関扉が開いて、男が次々と蹴り出されてきたの。
「カラツ、居るんでしょう。
こいつ等を捕縛してちょうだい。」
ウレシノの指示を待つまでも無く、カラツと護衛騎士が動いて転がる男達に縄を打って行ったよ。
最後に、広場で勧誘してきたお姉さんをお縄にしたウレシノが、オバチャンを保護して出て来たの。
「いやぁ、おまえさん、強いんだね。
助かったよ。私一人じゃ絶対に逃げられなかったわ。
私を助けるために、わざわざついて来てくれたんだろう。
本当、感謝してるよ。」
「いえ、仕事ですので、礼には及びません。
連中が悪事を働く現場を抑えたかったものですから。
それより、被害が無くて何よりです。」
「しっかし、面目ないね。
この前、女王さんからあれだけ注意されてたのに。
コロッとひっかるところだったよ。
ダメだね。用心してたつもりだけど。
連中、ピンポイントに人が気にしているところを突いてくる。
ホント、怖ろしい連中だよ。」
オバチャン、日頃からお腹の贅肉を気にしてたからね。
少しの運動で無理なく痩せられるとか、タダで指導してもらえるとか。
そんな魅力的な餌をぶら下げられて、目が眩んじゃったんだって。
オバチャン、言ってたよ。
先祖の祟りとか、地獄に落ちるとか。
そんな目に見えないことには絶対に騙されない自信があったって。
でも、目に見えるお腹の余分なお肉に関する甘い誘惑には抗えなかったって。
「はい、連中は人の心の隙を巧みに突いてきます。
先ずは、何事も上手い話しなど無いと心しておくことです。
実際、エクササイズでダイエットは可能ですよ。
但し、今まで蓄えたエネルギー以上の消費をしないといけません。
失礼ですが、そのお肉を落とすのであれば、相当な運動しないと。
それと言い難いのですが…、摂食も必要かと。」
「あんた、耳に痛いことを言うね。
まあ、でも、それは常日頃、旦那からも言われてるんだ。
食っちゃ寝してないで、少しは体を動かせってね。
何時も、でっかいお世話だって無視してたんだけど…。
この腹の肉が悪い連中の標的となるなら放っておく訳にゃいかないか。
仕方ないね。食事を減らして、少しは体を動かすかね。」
オバチャン、耳が痛いと言いつつ、さして気を悪くしたようには見えなかったよ。
ウレシノのアドバイスを容れて、ダイエットに挑戦するつもりになったみたい。
口だけにならなければ良いね。
1
お気に入りに追加
294
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
元チート大賢者の転生幼女物語
こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。)
とある孤児院で私は暮らしていた。
ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。
そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。
「あれ?私って…」
そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる