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第四章 魔物暴走(スタンピード)顛末記
第84話 愚か者共の結末は
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王宮の謁見の間、膝を砕かれて床に蹲るキャラメル。
「さてと、もう悪足掻きは気が済んだかしら。
あんたが手に入れたレベル五十の能力ってのはそんなモノよ。
八歳児にも劣る能力を手に入れるために、町や村を犠牲にして。
あまつさえ、私の森に迷惑を掛けたのよ。
自分がどんなに愚かしいことをしたか分かったかしら。
フ、フ、フ、それじゃあ、トレントの林に行きましょうか。」
そんなキャラメルの前に飛んできて、冷たい笑みを浮かべながらアルトは告げたよ。
膝を砕かれて逃げる事も出来ず、今度こそキャラメルは顔面蒼白になり何とか逃れる術は無いかと探してたよ。
そこで、キャラメルは今更ながら、その存在に気付いたんだ。
「親父、助けてくれ!
親父なら、こんな羽虫、何とかなるだろう。
クレーム家の跡取り息子がこんな目に遭ってるのに黙って見ているつもりかよ。」
そう、王様の後ろに静かに控えているモカさんの存在に。
そんなキャラメルにモカさんは冷めた表情で告げたんだ。
「お前には、常日頃から言い聞かせてきたはずだ。
もっとカタギな生き方をしろとな。
お前は勘当した。
もう既に、私とお前は親子でも何でもないわ。
お前が失礼な呼び方をしているその方はな、二百年前に愚王が攻め入った妖精の森の長様だ。
二百年前に愚王を返り討ちにされた方なのだよ。
お前が仕出かしたことで、今我が国は滅亡の危機に瀕しているんだ。
大人しくアルトローゼン様の沙汰に従えば良い。」
モカさんに見放されて、流石のキャラメルも観念したようだね。
その場で項垂れちゃったよ。
「さあ、じゃあ、あんたには新たな『ハエの王』を生み出す糧になってもらうわ。
その前に、ちょっとトレントの林に寄り道するけどね。
それまでは、『妖精の不思議空間』の中でこれまでした来た悪事の反省でもしていなさい。」
アルトはそう言うと、すかさずキャラメルを『積載庫』に仕舞ったよ。
「「「「消えた!」」」」
集まっている貴族たちは、キャラメルが突然消えてビックリしてた。
『積載庫』の事なんか知らないからね。
モカさんはと言うと、…、勘当したとは言え長男だものね。
今生の分かれになると悟ったのか、悲痛な顔をしていたよ。
********
「さてと、今回のスタンピードを引き起こした張本人の身柄は確かに受け取ったわ。
それで、こいつに加担した愚か者共だけど、その処分についても文句ないでしょうね。」
アルトは、キャラメルを『積載庫』に仕舞うと、王様を睨みつけて凄んだの。
「うっ!」
アルトに凄まれ一瞬ひるんだ王様。
それはそうだよね、居並ぶ高位貴族たちを目の前にして、言い難いことを言わされるんだもの。
まあ、そのために、急遽この場に王都にいる高位貴族をみんな集めたんだからね。
「承知していますから、そんなに睨まないでください。
全てアルトローゼンの御心のままに従いますので。」
王様の返答に満足そうに頷いたアルトは、次にモカさんに尋ねたの。
「それで、そっちの準備は整っているのかしら?」
「はい、仰せの通りに致しました。
本日帰還した番外騎士団の団員約二千名は、一人たりとも駐屯地から出さないように厳重に見張っております。
留守番をしていた騎士団員約五百名は既に牢獄に移送済みです。」
モカさんの返事を聞いたアルトは、謁見の間に居並ぶ貴族たちに聞かせるように言ったんだ。
「私は、妖精の森の長、アルトローゼン。
二百年前にこの国の王は私に誓ったわ、今後私の森に迷惑を掛けるような事はしませんと。
だけど、今回、今の騎士を中心とした愚か者共がスタンピードを引き起こして大変な迷惑を掛けてくれたわ。
これはとんだ誓約違反よ、それこそ、この国を滅ぼしちゃっても良いくらいのね。
まあ、でも、幸い私の森に被害はなかったし、この国の貴族の娘がスタンピードを収めるのに協力してくれたからね。
国を滅ぼすというは勘弁してあげるわ。」
そこで、一旦言葉を切るアルト。
国を滅ぼすのを勘弁すると言うアルトの言葉を聞き、みんなホッとしているんだけど。
「だけど、『ハエの王』の討伐に加担して、スタンピードを引き起こした愚か者は赦さないわ。
妖精との誓約を違えた者の末路を見せてあげるから、よく見ておきなさい。」
アルトがそう言うと、その言葉の意味に、そして自分がこの場に呼ばれたことに気付いた人がいたんだ。
「あそこには儂の一人息子がいるんだ!
歳がいってやっと授かった一粒種なんだぞ。
儂の息子に手を出したら、絶対に赦さんからな!」
番外騎士団に不良息子を押し込んだと思しき、貴族のおじいちゃんがアルトに激しく抗議したよ。
「そう、じゃあ良いわ。
あんたの息子なんてちっぽけな者の命を差し出さなければ、この王都がどうなるかを見せてあげる。」
そう言うと、アルトはそのおじいちゃんも『積載庫』に押し込んだの。
そして、
「それじゃあ、行ってくるわね。すぐに戻るわ。
あっ、みんな、窓からよく見ておくのよ。凄いもの見せてあげるから。」
そう言って、にこやかな笑みを浮かべてアルトは出て行ったの。
それから、少し時間をおいて…。
ピカッ!
窓から目が眩むような青白い閃光が差し込んだんだ。そして、一瞬遅れて…。
バリ!バリ!バリ!バリッ!
鼓膜が破れるじゃないかと言う大音響が響き渡ったの。
そして、閃光が走った方向から真っ赤な火柱が上がったんだ。
そう地獄の業火ってこんなのを言うんだって、感じの炎が。
でも、それはほどなくして消えたんだ。
多分、全て燃え尽きて、燃えるモノが無くなったの。
********
それから、しばらくしてアルトが謁見の間に戻って来たよ。
「王様、きっちり、落とし前はつけてもらったわ。
これで、チャラよ。
今回の事では、これ以上の責任は追及しないから安心しなさい。
でも、二百年前の誓約をこれからも忘れてはダメよ。
自分の配下の責任もあんたが被るんだからね、ちゃんと監督するのよ。」
アルトは王様にそう言うと、『積載庫』の中からさっきのおじいちゃんを出したの。
さっきのおじいちゃん、余程衝撃的なモノを見せられたようで呆然としていた。
しかも、さっきは白髪交じりって感じだったのに、すっかり髪が真っ白になってたよ。
「どう、これでも、まだ私を許さないなんて言うかしら。」
アルトがおじいちゃんに微笑を湛えながら言うと…。
おじいちゃん、ブルブルと首を振って。
「いいえ、儂の息子の命如きで、この王都に住まう全ての者を見逃してくださるのなら。
息子も本望でございましょう。
歳を取ってから授かった子供ゆえ、甘やかして育て過ぎました。
自分の身から出た錆だと思って、息子の事はきっぱりと諦めました。
この国を滅ぼすのを思い留まってくださったご寛容に感謝いたします。」
そう言うと、アルトの前で平身低頭してた。
アルトが要求したのは、『虫の王』討伐に参加した者達の命を差し出すこと。
おいら、アルトに妖精は『殺しはご法度』なんじゃないと尋ねたら。
本来はそうであっても、喧嘩を売られて甘い顔をしたら相手に舐められるだけだって。
殺るべき時はキッチリ殺らないとダメだって言ってたよ。時には見せしめが必要だって。
最初、アルトがそれを要求したら、王様が渋ったの。
番外騎士団には有力貴族の子弟がいるため、全員死罪になどしたら反乱が起こるって。
この国の王族はレベルが低くて、有力貴族が反乱を起こしたら押さえる自信が無いんだって。
まっ、それが不良騎士をのさばらせることにもつながったんだけどね。
だから、今回は王様が死罪を告げるのではなく、王様はアルトの要求を全て飲むと返答する形にしたんだ。
番外騎士団を処分するのは、あくまでもアルトの意思だという事を有力貴族に示すため。
そして、さっきのおじいちゃんみたいな人がいたら、実際に番外騎士団を処分するところを見せ付けることにしたの。
つべこべ言うと、王都全体がこうなるぞという事を見せ付けるために。
で、実際に何をしたかと言うと、アルトは特大のビリビリで番外騎士団の駐屯地全体を焼き払ったの。
番外騎士団の団員でも留守番部隊として居残って、『ハエの王』討伐に加わらなかった騎士は予め退避させたんだ。
アルトの目的はあくまでも『ハエの王』を倒した人へのお仕置きだから。
「あの騎士団の駐屯地が、町外れにあって、監獄みたいに周りを堅固な石壁で囲われてたんで楽だったわ。
周りに延焼する心配が無かったから、一思いに焼き払えたもの。
あいつら、スタンピードを鎮めただけあって、たんまり『生命の欠片』を持ってたわよ。
あとで、マロンにも分けてあげるわね。」
アルトは『生命の欠片』がたんまり手に入ってご満悦だったよ。
凄いね、あんな業火の中でも『生命の欠片』って燃え残るんだ。
おいらの他、妖精の森のレベルの低い妖精たちに分けるんだって言ってた。
アルトにとっては端数にもならなかったみたい。
で、さっきのおじいちゃんだけど、息をするように自然に騎士団の駐屯地を焼き払った様子を見て悟ったみたい。
単なる脅してではなく、アルトがその気になったら王都なんて容易く灰に出来るって。
息子さんの事は潔く諦めたようだよ。
口には出さないものの、他にもアルトに対して不満を持つ貴族がいたみたいだったけど。
おじいちゃんの様子を見て考えを改めたみたい、アルトに逆らっちゃダメだと。
「さてと、もう悪足掻きは気が済んだかしら。
あんたが手に入れたレベル五十の能力ってのはそんなモノよ。
八歳児にも劣る能力を手に入れるために、町や村を犠牲にして。
あまつさえ、私の森に迷惑を掛けたのよ。
自分がどんなに愚かしいことをしたか分かったかしら。
フ、フ、フ、それじゃあ、トレントの林に行きましょうか。」
そんなキャラメルの前に飛んできて、冷たい笑みを浮かべながらアルトは告げたよ。
膝を砕かれて逃げる事も出来ず、今度こそキャラメルは顔面蒼白になり何とか逃れる術は無いかと探してたよ。
そこで、キャラメルは今更ながら、その存在に気付いたんだ。
「親父、助けてくれ!
親父なら、こんな羽虫、何とかなるだろう。
クレーム家の跡取り息子がこんな目に遭ってるのに黙って見ているつもりかよ。」
そう、王様の後ろに静かに控えているモカさんの存在に。
そんなキャラメルにモカさんは冷めた表情で告げたんだ。
「お前には、常日頃から言い聞かせてきたはずだ。
もっとカタギな生き方をしろとな。
お前は勘当した。
もう既に、私とお前は親子でも何でもないわ。
お前が失礼な呼び方をしているその方はな、二百年前に愚王が攻め入った妖精の森の長様だ。
二百年前に愚王を返り討ちにされた方なのだよ。
お前が仕出かしたことで、今我が国は滅亡の危機に瀕しているんだ。
大人しくアルトローゼン様の沙汰に従えば良い。」
モカさんに見放されて、流石のキャラメルも観念したようだね。
その場で項垂れちゃったよ。
「さあ、じゃあ、あんたには新たな『ハエの王』を生み出す糧になってもらうわ。
その前に、ちょっとトレントの林に寄り道するけどね。
それまでは、『妖精の不思議空間』の中でこれまでした来た悪事の反省でもしていなさい。」
アルトはそう言うと、すかさずキャラメルを『積載庫』に仕舞ったよ。
「「「「消えた!」」」」
集まっている貴族たちは、キャラメルが突然消えてビックリしてた。
『積載庫』の事なんか知らないからね。
モカさんはと言うと、…、勘当したとは言え長男だものね。
今生の分かれになると悟ったのか、悲痛な顔をしていたよ。
********
「さてと、今回のスタンピードを引き起こした張本人の身柄は確かに受け取ったわ。
それで、こいつに加担した愚か者共だけど、その処分についても文句ないでしょうね。」
アルトは、キャラメルを『積載庫』に仕舞うと、王様を睨みつけて凄んだの。
「うっ!」
アルトに凄まれ一瞬ひるんだ王様。
それはそうだよね、居並ぶ高位貴族たちを目の前にして、言い難いことを言わされるんだもの。
まあ、そのために、急遽この場に王都にいる高位貴族をみんな集めたんだからね。
「承知していますから、そんなに睨まないでください。
全てアルトローゼンの御心のままに従いますので。」
王様の返答に満足そうに頷いたアルトは、次にモカさんに尋ねたの。
「それで、そっちの準備は整っているのかしら?」
「はい、仰せの通りに致しました。
本日帰還した番外騎士団の団員約二千名は、一人たりとも駐屯地から出さないように厳重に見張っております。
留守番をしていた騎士団員約五百名は既に牢獄に移送済みです。」
モカさんの返事を聞いたアルトは、謁見の間に居並ぶ貴族たちに聞かせるように言ったんだ。
「私は、妖精の森の長、アルトローゼン。
二百年前にこの国の王は私に誓ったわ、今後私の森に迷惑を掛けるような事はしませんと。
だけど、今回、今の騎士を中心とした愚か者共がスタンピードを引き起こして大変な迷惑を掛けてくれたわ。
これはとんだ誓約違反よ、それこそ、この国を滅ぼしちゃっても良いくらいのね。
まあ、でも、幸い私の森に被害はなかったし、この国の貴族の娘がスタンピードを収めるのに協力してくれたからね。
国を滅ぼすというは勘弁してあげるわ。」
そこで、一旦言葉を切るアルト。
国を滅ぼすのを勘弁すると言うアルトの言葉を聞き、みんなホッとしているんだけど。
「だけど、『ハエの王』の討伐に加担して、スタンピードを引き起こした愚か者は赦さないわ。
妖精との誓約を違えた者の末路を見せてあげるから、よく見ておきなさい。」
アルトがそう言うと、その言葉の意味に、そして自分がこの場に呼ばれたことに気付いた人がいたんだ。
「あそこには儂の一人息子がいるんだ!
歳がいってやっと授かった一粒種なんだぞ。
儂の息子に手を出したら、絶対に赦さんからな!」
番外騎士団に不良息子を押し込んだと思しき、貴族のおじいちゃんがアルトに激しく抗議したよ。
「そう、じゃあ良いわ。
あんたの息子なんてちっぽけな者の命を差し出さなければ、この王都がどうなるかを見せてあげる。」
そう言うと、アルトはそのおじいちゃんも『積載庫』に押し込んだの。
そして、
「それじゃあ、行ってくるわね。すぐに戻るわ。
あっ、みんな、窓からよく見ておくのよ。凄いもの見せてあげるから。」
そう言って、にこやかな笑みを浮かべてアルトは出て行ったの。
それから、少し時間をおいて…。
ピカッ!
窓から目が眩むような青白い閃光が差し込んだんだ。そして、一瞬遅れて…。
バリ!バリ!バリ!バリッ!
鼓膜が破れるじゃないかと言う大音響が響き渡ったの。
そして、閃光が走った方向から真っ赤な火柱が上がったんだ。
そう地獄の業火ってこんなのを言うんだって、感じの炎が。
でも、それはほどなくして消えたんだ。
多分、全て燃え尽きて、燃えるモノが無くなったの。
********
それから、しばらくしてアルトが謁見の間に戻って来たよ。
「王様、きっちり、落とし前はつけてもらったわ。
これで、チャラよ。
今回の事では、これ以上の責任は追及しないから安心しなさい。
でも、二百年前の誓約をこれからも忘れてはダメよ。
自分の配下の責任もあんたが被るんだからね、ちゃんと監督するのよ。」
アルトは王様にそう言うと、『積載庫』の中からさっきのおじいちゃんを出したの。
さっきのおじいちゃん、余程衝撃的なモノを見せられたようで呆然としていた。
しかも、さっきは白髪交じりって感じだったのに、すっかり髪が真っ白になってたよ。
「どう、これでも、まだ私を許さないなんて言うかしら。」
アルトがおじいちゃんに微笑を湛えながら言うと…。
おじいちゃん、ブルブルと首を振って。
「いいえ、儂の息子の命如きで、この王都に住まう全ての者を見逃してくださるのなら。
息子も本望でございましょう。
歳を取ってから授かった子供ゆえ、甘やかして育て過ぎました。
自分の身から出た錆だと思って、息子の事はきっぱりと諦めました。
この国を滅ぼすのを思い留まってくださったご寛容に感謝いたします。」
そう言うと、アルトの前で平身低頭してた。
アルトが要求したのは、『虫の王』討伐に参加した者達の命を差し出すこと。
おいら、アルトに妖精は『殺しはご法度』なんじゃないと尋ねたら。
本来はそうであっても、喧嘩を売られて甘い顔をしたら相手に舐められるだけだって。
殺るべき時はキッチリ殺らないとダメだって言ってたよ。時には見せしめが必要だって。
最初、アルトがそれを要求したら、王様が渋ったの。
番外騎士団には有力貴族の子弟がいるため、全員死罪になどしたら反乱が起こるって。
この国の王族はレベルが低くて、有力貴族が反乱を起こしたら押さえる自信が無いんだって。
まっ、それが不良騎士をのさばらせることにもつながったんだけどね。
だから、今回は王様が死罪を告げるのではなく、王様はアルトの要求を全て飲むと返答する形にしたんだ。
番外騎士団を処分するのは、あくまでもアルトの意思だという事を有力貴族に示すため。
そして、さっきのおじいちゃんみたいな人がいたら、実際に番外騎士団を処分するところを見せ付けることにしたの。
つべこべ言うと、王都全体がこうなるぞという事を見せ付けるために。
で、実際に何をしたかと言うと、アルトは特大のビリビリで番外騎士団の駐屯地全体を焼き払ったの。
番外騎士団の団員でも留守番部隊として居残って、『ハエの王』討伐に加わらなかった騎士は予め退避させたんだ。
アルトの目的はあくまでも『ハエの王』を倒した人へのお仕置きだから。
「あの騎士団の駐屯地が、町外れにあって、監獄みたいに周りを堅固な石壁で囲われてたんで楽だったわ。
周りに延焼する心配が無かったから、一思いに焼き払えたもの。
あいつら、スタンピードを鎮めただけあって、たんまり『生命の欠片』を持ってたわよ。
あとで、マロンにも分けてあげるわね。」
アルトは『生命の欠片』がたんまり手に入ってご満悦だったよ。
凄いね、あんな業火の中でも『生命の欠片』って燃え残るんだ。
おいらの他、妖精の森のレベルの低い妖精たちに分けるんだって言ってた。
アルトにとっては端数にもならなかったみたい。
で、さっきのおじいちゃんだけど、息をするように自然に騎士団の駐屯地を焼き払った様子を見て悟ったみたい。
単なる脅してではなく、アルトがその気になったら王都なんて容易く灰に出来るって。
息子さんの事は潔く諦めたようだよ。
口には出さないものの、他にもアルトに対して不満を持つ貴族がいたみたいだったけど。
おじいちゃんの様子を見て考えを改めたみたい、アルトに逆らっちゃダメだと。
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