39 / 580
第3章 魔法使いの弟子
第38話 例え小さな一歩でも
しおりを挟む
「『はっ?』、じゃないでしょう。
リーナ、あなたは子供達みんなに読み書き計算を教えようとしているのよ。
そのみんなが、どのぐらいいるのかわからなければ話にならないじゃない。
そもそも、リーナが治めるシューネフルト領って人がどのくらい住んでいるの?」
「ごめん、よくわからない。」
「あきれた……。
リーナは領主なのよ。
細かい仕事は仕えている官吏に任せれば良いけど、重要な情報は把握しておかないとダメよ。
領地に住む領民情報などその際たるものよ。
例えば、領民全体でどのくらいの人が住んでいて、子供と年寄りを除いて何人位の人が税を負担できるとか。
不幸にして戦争が起こったとき徴兵可能な人数がどの位いるとか、分からないと困るでしょう。」
「私が不勉強だったわ。
確かに、一口に子供達に読み書き計算を教えるといっても、どの位の年齢の子を対象にするか決めないといけないわね。
その時に、年齢ごとの子供の人数が分からないと予算と場所の関係でどのくらいに絞り込まないといけないかが分からないわ。」
そう、リーナは仕事に就き始める十二、三歳までの子供全員に読み書き計算を出来るようにしたいところでしょうが、今現在十二歳未満の子供全員に読み書き計算を教えるのは予算をはじめ処々の制約で不可能でしょう。
実現可能な人数になるまで対象とする年齢層を絞り込まないといけません。
その前提条件として、読み書き計算の目標水準をどの程度にするのかとか、どのくらいの期間で習得を目指すのかとか、予算がどの程度取れるのかとかも詰めておく必要があります。
一つ一つ潰していくとけっこうな時間が必要となりそうです。
一口に子供に読み書きを教えるといっても領地全体で行うのは、私がアリィシャちゃん一人を指導するのと違い大変なことのようです。
***********
「子供達に読み書きを教えるんだと意気込んでは見たものの、簡単には出来そうもないわね。
館の戻ったら官吏とよく相談してみましょう。」
「でも諦めるつもりは無いのでしょう?」
「もちろんよ!
男は傭兵、女は娼婦、そのくらいしか選択肢が無い状況なんて放っておけないわ。
でも悔しいわ、今こうしている間にも傭兵として戦場に送られる少年や娼婦として売られていく少女がいるかと思うと。」
「ああ、そのこと。
男の子の傭兵ってのは確かに命を懸けた大変な仕事なのは確かだわ。
でも、傭兵として成功すると多額の富を手にする人もいる見たいよ。
だから、傭兵を一概に否定的に捕らえる必要もないと思うわ、確かに他に選択肢が少ないのは問題だとは思うけど。
もう一方の女の子の娼婦の問題、これは確かに私も何とかしたいと思うわ。
ただね、この周辺の国では、生活が苦しい家庭の娘や職にあぶれた娘が娼婦になるのはごく普通のことのようなの。
だから、リーナは余り自分が無力だと責めないで。」
クラーシュバルツ王国の傭兵は、精鋭揃いで雇い主に対する忠誠心が強いと雇い主から評判が良いため、報酬が高めに設定されているようです。
ですから、無事生き延びて傭兵を辞めることが出来ると結構裕福な暮らしが出来るそうです
国にとっても、傭兵は貴重な外貨を国にもたらしてくれるなくてはならない存在のようです。
女の子の娼婦の問題は、根深い問題だと思います。
世の中全体が、生活に困った家庭で娘を女衒に売るのは当たり前という風潮なのですから。
そんな風潮を変えるのは容易ではなく、リーナ一人の力で何とかなる問題ではないと思うのです。
せめてたくさんの女性が働ける職場があると良いのですけど……。
「慰めにもならない、慰めをありがとう。
でも、ロッテの言いたいことは分かったわ。
私がやろうとしていることは簡単に出来ることではないから焦るなと言いたいのよね。
簡単に出来ることであれば、もう誰かがやっているものね、きっと。
そうすると、実際に手を着けられるのは何年後かな……。」
「ねえ、リーナ。
リーナの館で下働きの下女って雇う余地がある?あるとしたら何人くらい?」
「う~ん、すぐには分からないな…。
いままで、領主館に住んでいた人が少なかったでしょう。領主がいなかったのだから。
だから、雇っている人が少ないの。
最近になって、私や護衛の騎士が住むようになったから人手が足りていないとは聞いているのだけど。
それがどうかしたの?」
「そう、もしリーナにその気があるのであれば、一つ提案があるのだけど。」
「提案?」
「そう、丁度今頃の季節なら、娼婦として売られる女の子を守ることができるかも。」
「本当に?」
「やってみなければ分からないわ。聞きたい?」
「ええ、もし私に出来ることがあるのであれば、一人でも娼婦として売られていく子を救えるのであればやってみたいわ。」
「農村で女の子が女衒に売られるのって、だいたい今頃なのよ。
農村部って普段は自給自足で賄っていて、あまりお金を使うことがないの。
唯一農村部に住む人がお金をたくさん必要となるのがこれからの時期なのよ。」
「あっ、冬越しの準備!」
「そう、それと毎年の税を今頃納めるの。
税を納めて、冬越しの物資を購入するお金が残れば娘を売る必要がないの。
でも何らかの理由で、冬越しの物資を買うお金が不足した場合、娘を女衒に売る家が出てくるの。
何と言っても、この周辺は冬になると十フィートは雪が積もるし、凍てつく様な寒さにもなるわ。
冬越しの物資の不足は一家全体の命取りになるの、だからしかたなく娘を売りに出すのね。
女衒連中もそれを分かっているから冬前に農村を回って娘を買い入れて歩くのよ。」
「女衒が娘を買って歩く前に、館の下女として雇い入れようというのね。」
「ええ、そうよ。リーナの気休め程度にしかならないけどね。
多分救えるのは、シューネフルト領で売られていく娘のごく一部よ。
それでも良ければ、やってみる価値はあるわ。」
「やる!私、それやりたい!」
今まで沈んだ面持ちだったリーナが急に元気を取り戻しました。
リーナは一人でも救えればと思っているのでしょう。
*************
「実はね、リーナの館で下女を雇うという件、私にはもう一つ思惑があるの。」
「えっ、なにそれ?」
それは、リーナが現在計画している領地内にすむ子供全員に読み書き計算を教える計画のテストサンプルに雇った少女達を使うこと。
下女として雇って少女達には仕事の一環として、毎日一定時間読み書き計算の勉強をしてもらいます。
それによって修得度合い、修得速度、そしてそのバラつきを測ろうと考えているのです。
今回考えているのは、年齢が概ね十二歳から十五歳くらいの少女になると思います。
女衒が好んで買っていくのがその位の年回りの少女だからです。
それ以上の年齢だと娼婦として稼げる期間が短くなるからです。
私が着目したのは、その位の年齢の農村の娘の読み書き計算に関する修得速度がどの程度かという点です。
個人差があると思いますが、五歳くらいのアリィシャちゃんは読み書きに大変興味を示し、驚くほど早く修得しつつあります。
幼い子供は私達の年齢に比して理解力は乏しいかもしれませんが、興味を示したものを吸収するのは驚くほど早いのです。
では、十二歳から十五歳になるまで、読み書き計算とは全く無縁の生活をしてきた娘たちがすんなり習得できるか否かです。
農民に読み書き計算はいらないという既成概念から抵抗感を示し、修得が捗らないかも知れません。その辺が知りたいのです。
「雇い入れた少女達に読み書き計算を学ばせてみれば、効果的な教育方法も模索できるでしょう。
修得に身を入れるように、一定以上の水準に達した子には金一封をあげるとかしても良いかも。」
「それは良い案だと思うわ、もし、一定水準以上に読み書き計算が出来るようになれば、下女から昇格させても良いわね。
農民の娘でも優秀ならば領主のもとで雇ってもらえるとなれば、子供に読み書き計算を習わせるのに前向きになってくれるかも知れないしね。」
リーナの領主館で雇える人の数は限られるでしょう。
ですが、そのような道筋を付けることで子供に読み書き計算を習わせようとする機運が高まれば良いですね。
**********
お読みいただき有り難うございます。
*お願い
9月1日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
リーナ、あなたは子供達みんなに読み書き計算を教えようとしているのよ。
そのみんなが、どのぐらいいるのかわからなければ話にならないじゃない。
そもそも、リーナが治めるシューネフルト領って人がどのくらい住んでいるの?」
「ごめん、よくわからない。」
「あきれた……。
リーナは領主なのよ。
細かい仕事は仕えている官吏に任せれば良いけど、重要な情報は把握しておかないとダメよ。
領地に住む領民情報などその際たるものよ。
例えば、領民全体でどのくらいの人が住んでいて、子供と年寄りを除いて何人位の人が税を負担できるとか。
不幸にして戦争が起こったとき徴兵可能な人数がどの位いるとか、分からないと困るでしょう。」
「私が不勉強だったわ。
確かに、一口に子供達に読み書き計算を教えるといっても、どの位の年齢の子を対象にするか決めないといけないわね。
その時に、年齢ごとの子供の人数が分からないと予算と場所の関係でどのくらいに絞り込まないといけないかが分からないわ。」
そう、リーナは仕事に就き始める十二、三歳までの子供全員に読み書き計算を出来るようにしたいところでしょうが、今現在十二歳未満の子供全員に読み書き計算を教えるのは予算をはじめ処々の制約で不可能でしょう。
実現可能な人数になるまで対象とする年齢層を絞り込まないといけません。
その前提条件として、読み書き計算の目標水準をどの程度にするのかとか、どのくらいの期間で習得を目指すのかとか、予算がどの程度取れるのかとかも詰めておく必要があります。
一つ一つ潰していくとけっこうな時間が必要となりそうです。
一口に子供に読み書きを教えるといっても領地全体で行うのは、私がアリィシャちゃん一人を指導するのと違い大変なことのようです。
***********
「子供達に読み書きを教えるんだと意気込んでは見たものの、簡単には出来そうもないわね。
館の戻ったら官吏とよく相談してみましょう。」
「でも諦めるつもりは無いのでしょう?」
「もちろんよ!
男は傭兵、女は娼婦、そのくらいしか選択肢が無い状況なんて放っておけないわ。
でも悔しいわ、今こうしている間にも傭兵として戦場に送られる少年や娼婦として売られていく少女がいるかと思うと。」
「ああ、そのこと。
男の子の傭兵ってのは確かに命を懸けた大変な仕事なのは確かだわ。
でも、傭兵として成功すると多額の富を手にする人もいる見たいよ。
だから、傭兵を一概に否定的に捕らえる必要もないと思うわ、確かに他に選択肢が少ないのは問題だとは思うけど。
もう一方の女の子の娼婦の問題、これは確かに私も何とかしたいと思うわ。
ただね、この周辺の国では、生活が苦しい家庭の娘や職にあぶれた娘が娼婦になるのはごく普通のことのようなの。
だから、リーナは余り自分が無力だと責めないで。」
クラーシュバルツ王国の傭兵は、精鋭揃いで雇い主に対する忠誠心が強いと雇い主から評判が良いため、報酬が高めに設定されているようです。
ですから、無事生き延びて傭兵を辞めることが出来ると結構裕福な暮らしが出来るそうです
国にとっても、傭兵は貴重な外貨を国にもたらしてくれるなくてはならない存在のようです。
女の子の娼婦の問題は、根深い問題だと思います。
世の中全体が、生活に困った家庭で娘を女衒に売るのは当たり前という風潮なのですから。
そんな風潮を変えるのは容易ではなく、リーナ一人の力で何とかなる問題ではないと思うのです。
せめてたくさんの女性が働ける職場があると良いのですけど……。
「慰めにもならない、慰めをありがとう。
でも、ロッテの言いたいことは分かったわ。
私がやろうとしていることは簡単に出来ることではないから焦るなと言いたいのよね。
簡単に出来ることであれば、もう誰かがやっているものね、きっと。
そうすると、実際に手を着けられるのは何年後かな……。」
「ねえ、リーナ。
リーナの館で下働きの下女って雇う余地がある?あるとしたら何人くらい?」
「う~ん、すぐには分からないな…。
いままで、領主館に住んでいた人が少なかったでしょう。領主がいなかったのだから。
だから、雇っている人が少ないの。
最近になって、私や護衛の騎士が住むようになったから人手が足りていないとは聞いているのだけど。
それがどうかしたの?」
「そう、もしリーナにその気があるのであれば、一つ提案があるのだけど。」
「提案?」
「そう、丁度今頃の季節なら、娼婦として売られる女の子を守ることができるかも。」
「本当に?」
「やってみなければ分からないわ。聞きたい?」
「ええ、もし私に出来ることがあるのであれば、一人でも娼婦として売られていく子を救えるのであればやってみたいわ。」
「農村で女の子が女衒に売られるのって、だいたい今頃なのよ。
農村部って普段は自給自足で賄っていて、あまりお金を使うことがないの。
唯一農村部に住む人がお金をたくさん必要となるのがこれからの時期なのよ。」
「あっ、冬越しの準備!」
「そう、それと毎年の税を今頃納めるの。
税を納めて、冬越しの物資を購入するお金が残れば娘を売る必要がないの。
でも何らかの理由で、冬越しの物資を買うお金が不足した場合、娘を女衒に売る家が出てくるの。
何と言っても、この周辺は冬になると十フィートは雪が積もるし、凍てつく様な寒さにもなるわ。
冬越しの物資の不足は一家全体の命取りになるの、だからしかたなく娘を売りに出すのね。
女衒連中もそれを分かっているから冬前に農村を回って娘を買い入れて歩くのよ。」
「女衒が娘を買って歩く前に、館の下女として雇い入れようというのね。」
「ええ、そうよ。リーナの気休め程度にしかならないけどね。
多分救えるのは、シューネフルト領で売られていく娘のごく一部よ。
それでも良ければ、やってみる価値はあるわ。」
「やる!私、それやりたい!」
今まで沈んだ面持ちだったリーナが急に元気を取り戻しました。
リーナは一人でも救えればと思っているのでしょう。
*************
「実はね、リーナの館で下女を雇うという件、私にはもう一つ思惑があるの。」
「えっ、なにそれ?」
それは、リーナが現在計画している領地内にすむ子供全員に読み書き計算を教える計画のテストサンプルに雇った少女達を使うこと。
下女として雇って少女達には仕事の一環として、毎日一定時間読み書き計算の勉強をしてもらいます。
それによって修得度合い、修得速度、そしてそのバラつきを測ろうと考えているのです。
今回考えているのは、年齢が概ね十二歳から十五歳くらいの少女になると思います。
女衒が好んで買っていくのがその位の年回りの少女だからです。
それ以上の年齢だと娼婦として稼げる期間が短くなるからです。
私が着目したのは、その位の年齢の農村の娘の読み書き計算に関する修得速度がどの程度かという点です。
個人差があると思いますが、五歳くらいのアリィシャちゃんは読み書きに大変興味を示し、驚くほど早く修得しつつあります。
幼い子供は私達の年齢に比して理解力は乏しいかもしれませんが、興味を示したものを吸収するのは驚くほど早いのです。
では、十二歳から十五歳になるまで、読み書き計算とは全く無縁の生活をしてきた娘たちがすんなり習得できるか否かです。
農民に読み書き計算はいらないという既成概念から抵抗感を示し、修得が捗らないかも知れません。その辺が知りたいのです。
「雇い入れた少女達に読み書き計算を学ばせてみれば、効果的な教育方法も模索できるでしょう。
修得に身を入れるように、一定以上の水準に達した子には金一封をあげるとかしても良いかも。」
「それは良い案だと思うわ、もし、一定水準以上に読み書き計算が出来るようになれば、下女から昇格させても良いわね。
農民の娘でも優秀ならば領主のもとで雇ってもらえるとなれば、子供に読み書き計算を習わせるのに前向きになってくれるかも知れないしね。」
リーナの領主館で雇える人の数は限られるでしょう。
ですが、そのような道筋を付けることで子供に読み書き計算を習わせようとする機運が高まれば良いですね。
**********
お読みいただき有り難うございます。
*お願い
9月1日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
1
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
学園アルカナディストピア
石田空
ファンタジー
国民全員にアルカナカードが配られ、大アルカナには貴族階級への昇格が、小アルカナには平民としての屈辱が与えられる階級社会を形成していた。
その中で唯一除外される大アルカナが存在していた。
何故か大アルカナの内【運命の輪】を与えられた人間は処刑されることとなっていた。
【運命の輪】の大アルカナが与えられ、それを秘匿して生活するスピカだったが、大アルカナを持つ人間のみが在籍する学園アルカナに召喚が決まってしまう。
スピカは自分が【運命の輪】だと気付かれぬよう必死で潜伏しようとするものの、学園アルカナ内の抗争に否が応にも巻き込まれてしまう。
国の維持をしようとする貴族階級の生徒会。
国に革命を起こすために抗争を巻き起こす平民階級の組織。
何故か暗躍する人々。
大アルカナの中でも発生するスクールカースト。
入学したてで右も左もわからないスピカは、同時期に入学した【愚者】の少年アレスと共に抗争に身を投じることとなる。
ただの学園内抗争が、世界の命運を決める……?
サイトより転載になります。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる