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9話
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「勝手、俺の友達使って詮索するのやめてくれる」
目の端には揺れるピンクの髪。廊下に続く扉を開けた瞬間だった。
見るからに不機嫌そうに腕を組んで壁にもたれ掛かる浅木倫太郎がそこにいた。
「バレちゃった」
横からひょこりと現れたのは図体がでかい才川だった。
「会長のこと、心配で待ってたらバッタリね。ごめんね」
すまなそうに手のひらを合わせるが、のんびりとした口調と元々の性格ののんびりが相まってまったく謝罪には聞こえないが、才川なので許す。
ようは、心配で扉の近くで待っていたら浅木が来て、此処にいる理由を問われた。才川はのらりくらりと言い訳をしてやり過ごそうとしたが、長く問い詰められた結果、根負けし無理だったというところだろう。
すべてがバレているというならば、腹を括るしかない。
「友人を使ったことは済まない、けど生徒会としてのやるべき事だった」
「生徒会のやるべき事が、友人を使うことかよ。引き入れる為なら、そんな卑怯な手まで使うようになったか生徒会」
「それはっ」
彼の友人を利用しようとした。けど、楠野に会って、浅木倫太郎という人間がどれだけ人情深いかを知れた。
そして、真っ直ぐな瞳で浅木の事を想う楠野のを利用するなんて出来ないと思った。でも事実は変わらないというなら。
「それは、生徒会を残す為だ。俺はお前が欲しい」
「はぁ?」
「楠野から聞いた、お前は優秀だったらしいな。俺はそこを買う、だから生徒会から案を出す」
「ちょっと突然、何を言ってんの」
「浅木倫太郎、生徒会会計を続役するというなら空き教室そのまま利用すること許可する」
「はぁ?!」
何を言っているのだろコイツはという痛い目線に刺されながら、案出たけど俺にそんなことできるのか、さっそく桃谷の頭の中が混迷していた。
「何を言ってるだ。駄目だろ、生徒会そんな事したら。生徒会は生徒の模範となるべきなのに、自ら汚点になるなんて馬鹿がすぎる。あと、気になってたけどその髪の毛なに!?会長としてどうなの」
あれ、怒られてる。すっかり忘れていた俺は偽物の髪の毛を触る。今思いついた案だけど、浅木にとってはいい条件だと思うけど違ったのかと頭を捻る。
「真面目だな」
「っうるさい、こんな事が通れば、それを皮切りに公平を訴えて許可を取りにくる奴ら増えるだけだ。余計に生徒会の不穏が広がるだけで意味がない」
「たっ確かに。そこまで考えってなかった」
「分かったなら、よし」
説得させる筈が、俺の方が自然と頷いってしまった。あれ、いつの間にか立場が逆転してる。
「では、正当性のある理由なら出来ますね」
落ち着き払った声と共に近づいてきたのは静さんだった。手には多量の資料、やる事はまだまだありそうだ。
「メガネ」
「お久しぶりです、浅木倫太郎。この前はどうもありがとうございます。暇そうでなによりで」
「はっ」
浅木からは聞いた事ない乾いた笑いが飛び、静さんは妙に表情が固いというかいつもより冷たい気がする。
隣にいた才川がバットコミュニケーションとか呟きながら歌いそうだったので俺は手で塞いだ。
「それより、正当性があれば良いということですね」
すると、気を切り替えた静さんが俺の方を向く。
「そうですけど。良いんですか、こんな突発的に言った案で」
「中々良い案だと思いますよ。貴方はどうされますか、浅木倫太郎」
静に見据えられる浅木は困惑気味に目を逸らした。
「そんな事、急に言われたってわかんねぇよ」
「今すぐ決断しろと言いたいところですが、会議まで待ちます。貴方が顔を出すか、出さないかで判断しましょう」
「……」
『それでいいですか』と問われても浅木は無言のまま歩き出した。交差する浅木は否定しいてるのか、不安になった俺は振り返れば。
「……考える」
良かった。考える許容はあったのか安堵する。
「そうですか。ではもう一つ、貴方にアドバイスします。自分の事ばかりじゃなくて周りも気にしてあげなさい。大事な事を忘れますよ」
去っていく浅木に、決断をする為に最後のひと押しと静さんは語りかけた。
浅木は嘲笑うと
「何がアドバイスだ。まるで、ものを知った年上みたいな事いうなよな」
「ええ、年上としてのアドバイスですよ」
「はぁ、アンタ意味わかんない。じゃあな」
浅木は止めていた足をゆっくりと動かし始めたので、俺は伝えたい事は伝えたいので、
「浅木、俺はお前の事好きだから。会計になってくれると嬉しい」
「分かったから、うるさい」
『俺もだよ』と才川が手を振ると、浅木は鼻で笑うのだった。
「では、私は図書委員に用があるのでこれで」
「そうだったんですね」
図書室の扉に手をかける静さん、手に持つ資料は例の新聞の紙も紛れていた。
「全く、根回しも楽じゃないですね」
「いつも細かい仕事ばかりすいません」
「良いですよ。これが私の仕事ですから、会長は会長の仕事をしてください」
「はい、承知してます」
確かにこんな所で油を売ってる場合じゃないと、俺はカツラを脱ぐ。
「何をされているのか分かりませんが、堂々とされるだけでも、会長としての効力は発揮できますからね」
「はい、理解してます」
「会長、上手くいくと良いですね。才川、暇なら着いてきなさい」
『ほーい』と才川は手を挙げれば、静と共に中へと入っていく。
「さっき、副会長は言い過ぎ」
「言われなくとも分かってます。今後気をつけますよ」
と最後に才川が注意していたのを見た。あの静さんに言えるのは才川だけだろう。
一人になった桃谷、廊下の窓に髪の毛がボサボサの男が見窄らしく立っているのが映る。
会長は会長らしく、自分の役割なんだと問われば、まずは、浅木から言われた通り見た目を綺麗にしようと桃谷は手で髪の毛を梳かす。
目の端には揺れるピンクの髪。廊下に続く扉を開けた瞬間だった。
見るからに不機嫌そうに腕を組んで壁にもたれ掛かる浅木倫太郎がそこにいた。
「バレちゃった」
横からひょこりと現れたのは図体がでかい才川だった。
「会長のこと、心配で待ってたらバッタリね。ごめんね」
すまなそうに手のひらを合わせるが、のんびりとした口調と元々の性格ののんびりが相まってまったく謝罪には聞こえないが、才川なので許す。
ようは、心配で扉の近くで待っていたら浅木が来て、此処にいる理由を問われた。才川はのらりくらりと言い訳をしてやり過ごそうとしたが、長く問い詰められた結果、根負けし無理だったというところだろう。
すべてがバレているというならば、腹を括るしかない。
「友人を使ったことは済まない、けど生徒会としてのやるべき事だった」
「生徒会のやるべき事が、友人を使うことかよ。引き入れる為なら、そんな卑怯な手まで使うようになったか生徒会」
「それはっ」
彼の友人を利用しようとした。けど、楠野に会って、浅木倫太郎という人間がどれだけ人情深いかを知れた。
そして、真っ直ぐな瞳で浅木の事を想う楠野のを利用するなんて出来ないと思った。でも事実は変わらないというなら。
「それは、生徒会を残す為だ。俺はお前が欲しい」
「はぁ?」
「楠野から聞いた、お前は優秀だったらしいな。俺はそこを買う、だから生徒会から案を出す」
「ちょっと突然、何を言ってんの」
「浅木倫太郎、生徒会会計を続役するというなら空き教室そのまま利用すること許可する」
「はぁ?!」
何を言っているのだろコイツはという痛い目線に刺されながら、案出たけど俺にそんなことできるのか、さっそく桃谷の頭の中が混迷していた。
「何を言ってるだ。駄目だろ、生徒会そんな事したら。生徒会は生徒の模範となるべきなのに、自ら汚点になるなんて馬鹿がすぎる。あと、気になってたけどその髪の毛なに!?会長としてどうなの」
あれ、怒られてる。すっかり忘れていた俺は偽物の髪の毛を触る。今思いついた案だけど、浅木にとってはいい条件だと思うけど違ったのかと頭を捻る。
「真面目だな」
「っうるさい、こんな事が通れば、それを皮切りに公平を訴えて許可を取りにくる奴ら増えるだけだ。余計に生徒会の不穏が広がるだけで意味がない」
「たっ確かに。そこまで考えってなかった」
「分かったなら、よし」
説得させる筈が、俺の方が自然と頷いってしまった。あれ、いつの間にか立場が逆転してる。
「では、正当性のある理由なら出来ますね」
落ち着き払った声と共に近づいてきたのは静さんだった。手には多量の資料、やる事はまだまだありそうだ。
「メガネ」
「お久しぶりです、浅木倫太郎。この前はどうもありがとうございます。暇そうでなによりで」
「はっ」
浅木からは聞いた事ない乾いた笑いが飛び、静さんは妙に表情が固いというかいつもより冷たい気がする。
隣にいた才川がバットコミュニケーションとか呟きながら歌いそうだったので俺は手で塞いだ。
「それより、正当性があれば良いということですね」
すると、気を切り替えた静さんが俺の方を向く。
「そうですけど。良いんですか、こんな突発的に言った案で」
「中々良い案だと思いますよ。貴方はどうされますか、浅木倫太郎」
静に見据えられる浅木は困惑気味に目を逸らした。
「そんな事、急に言われたってわかんねぇよ」
「今すぐ決断しろと言いたいところですが、会議まで待ちます。貴方が顔を出すか、出さないかで判断しましょう」
「……」
『それでいいですか』と問われても浅木は無言のまま歩き出した。交差する浅木は否定しいてるのか、不安になった俺は振り返れば。
「……考える」
良かった。考える許容はあったのか安堵する。
「そうですか。ではもう一つ、貴方にアドバイスします。自分の事ばかりじゃなくて周りも気にしてあげなさい。大事な事を忘れますよ」
去っていく浅木に、決断をする為に最後のひと押しと静さんは語りかけた。
浅木は嘲笑うと
「何がアドバイスだ。まるで、ものを知った年上みたいな事いうなよな」
「ええ、年上としてのアドバイスですよ」
「はぁ、アンタ意味わかんない。じゃあな」
浅木は止めていた足をゆっくりと動かし始めたので、俺は伝えたい事は伝えたいので、
「浅木、俺はお前の事好きだから。会計になってくれると嬉しい」
「分かったから、うるさい」
『俺もだよ』と才川が手を振ると、浅木は鼻で笑うのだった。
「では、私は図書委員に用があるのでこれで」
「そうだったんですね」
図書室の扉に手をかける静さん、手に持つ資料は例の新聞の紙も紛れていた。
「全く、根回しも楽じゃないですね」
「いつも細かい仕事ばかりすいません」
「良いですよ。これが私の仕事ですから、会長は会長の仕事をしてください」
「はい、承知してます」
確かにこんな所で油を売ってる場合じゃないと、俺はカツラを脱ぐ。
「何をされているのか分かりませんが、堂々とされるだけでも、会長としての効力は発揮できますからね」
「はい、理解してます」
「会長、上手くいくと良いですね。才川、暇なら着いてきなさい」
『ほーい』と才川は手を挙げれば、静と共に中へと入っていく。
「さっき、副会長は言い過ぎ」
「言われなくとも分かってます。今後気をつけますよ」
と最後に才川が注意していたのを見た。あの静さんに言えるのは才川だけだろう。
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