平凡くんと【特別】だらけの王道学園

蜂蜜

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風紀委員長VS親衛隊隊長

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風紀委員会室に連れられた翌日から、俺は風紀委員会室で昼休みを過ごすようになっていた。

それも何故か委員長か西園寺先輩の送迎付きで。

これが物凄く目立つので止めて欲しいとお願いしたのだが、却下された。


何でも、周りへの牽制も兼ねての行動らしいのだが……牽制されるような事は何もしていないはずだし、空気のような存在の俺を警戒するような人間はこの学校にはいないはずだ。

寧ろ、目立つ二人に構われる方が厄介な事になるのではと毎日ハラハラしながら生活している。


それが原因なのかは分からないが、最近になって寮で鷲杜に話し掛けられるようになった。


『園宮くん、最近昼休みは百鬼様と西園寺様といるんだって?
この間の昼休みの事で責められているなら、僕が口添えするから、いつでも相談して?』


俺のような気持ち悪い奴でもまた話し掛けてくれる事は素直に嬉しかったのだが……毎日、遠回しに風紀委員の二人に会わせろと言われているようで手放しに喜べなかった。


鷲杜は本当に善意から心配してくれているのかもしれないが、これまで何度も何度も、同じような遣り口で兄や弟妹への紹介をせがまれて来ているからか、どうしたって疑ってしまう。


ここに来て俺に植え付けられた人間不信が如何なく発揮されている。


鷲杜には申し訳ないがそう簡単には治らないので、彼と風紀委員の二人を会わせてやる事はできない。



そんな感じで学校では風紀委員、寮では鷲杜の謎の善意に挟まれて混乱を極めていたある日、すっかり日課になった風紀委員会室で昼食を取っていると、ドアを勢い良く開けて雪先輩が入って来たのだ。


そうして冒頭のやり取りが始まり、終わらないまま今に至っている。


俺の事を話しているようなのに、話の中心であろう俺だけが話題について行けないのは流石におかしいと思うので、話に割り込む形でおずおずと右手を挙手して存在を主張した。


「ん?どうしたの園宮。もしかして百鬼の顔が怖くてここに居たくなくなったのかな?
よしよし、僕が今すぐ解放してあげるからね」


いち早く気付いてくれた雪先輩が砂糖菓子の様な甘い声で話し掛けてくれたが、そうではない。

それに、委員長の顔が怖くなってしまっているのは、雪先輩が煽りに煽っているからだと思う。

綺麗な翠色の瞳を細めて笑い掛けてくれる先輩はとても優しいのに、何故委員長達が相手だとこんなにも刺々しくなってしまうのか。


そもそもなのだが

「雪先輩はどうして風紀委員会室にいらっしゃるんですか?」


そう、この美しい隊長が何故ここに来て委員長達と口論を繰り広げているのか。

そこから既に分からない。
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