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風紀委員長VS親衛隊隊長
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一体何が起きているんだろうか
眼の前で繰り広げられている光景に、頭が全く追いつかない。
「園宮の除隊は認めない。分かったら園宮に近付くな。そして失せろ」
「園宮は風紀委員会で保護するべきだ。親衛隊ではやれる事に限界があるだろう」
「そうだそうだ。第一、生徒会長に逆らえるの?逆らえないだろ?」
「それは風紀だって変わらないだろうが。ずっと後手に回ってて事態が全然改善しない……お前達こそ役立たずじゃないか」
さっきからずっとこれの繰り返しだ。
この間とは別人のように、冷たい視線と乱暴な言葉を風紀委員長と西園寺先輩に向けている眼の前の美人は、本当に雪先輩なんだろうか。
しかし、今この空間で雪先輩の変貌ぶりに戸惑っているのは俺だけで、委員長も西園寺先輩もさも当然とばかりに対応している。
「そんな事はない。親衛隊よりも風紀委員会の方が安全だ。だから園宮を除隊しろ」
「風紀委員会なんて野蛮な野郎の集まりの中に園宮を入れる方がよっぽど危険だって言ってるだろう。
他はともかく、僕の親衛隊は優秀だから余計な口出しするな」
「何だと?」
ああまた始まった
眼の前で繰り広げられている光景に、頭が全く追いつかない。
「園宮の除隊は認めない。分かったら園宮に近付くな。そして失せろ」
「園宮は風紀委員会で保護するべきだ。親衛隊ではやれる事に限界があるだろう」
「そうだそうだ。第一、生徒会長に逆らえるの?逆らえないだろ?」
「それは風紀だって変わらないだろうが。ずっと後手に回ってて事態が全然改善しない……お前達こそ役立たずじゃないか」
さっきからずっとこれの繰り返しだ。
この間とは別人のように、冷たい視線と乱暴な言葉を風紀委員長と西園寺先輩に向けている眼の前の美人は、本当に雪先輩なんだろうか。
しかし、今この空間で雪先輩の変貌ぶりに戸惑っているのは俺だけで、委員長も西園寺先輩もさも当然とばかりに対応している。
「そんな事はない。親衛隊よりも風紀委員会の方が安全だ。だから園宮を除隊しろ」
「風紀委員会なんて野蛮な野郎の集まりの中に園宮を入れる方がよっぽど危険だって言ってるだろう。
他はともかく、僕の親衛隊は優秀だから余計な口出しするな」
「何だと?」
ああまた始まった
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