平凡くんと【特別】だらけの王道学園

蜂蜜

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王道転校生とルームメイト

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どうやら転校生は我慢ができない性格らしい。


ああいった物はいくら反論しても無駄なのに。


感情的になっていて、自分でも制御できず持て余しているのだから。
夢咲が悪くなくても『夢咲が憧れの人から構われている』という現実を認めたくない彼らの感情を正当化する為に夢咲は【悪】にされる。


下手に刺激せずに聞き流すしかないのだ。

それがどれだけ理不尽だったとしても……


刺激する方が夢咲の身に危険が及ぶ確率が高いのだから。


それでも我慢ならないというのなら、彼らを納得させる為に上手く立ち回らなければならない。

感情的になって彼らと同じ土俵に立ってしまった時点で夢咲は負けている。


ガソリンを追加しただけだ。




現に夢咲の言葉に触発された何人かが『はぁああ?』という、どこぞのヤンキーのような声をあげている。


少し高めの声と透き通った声が、小学生の口喧嘩のような罵り合いをしているのをBGMに弁当を食べ続ける。



カオスだなぁ。



本来は、夢咲が反論してしまう前に緒環達が教室から出て行くべきだったと思う。
迎えに来てくれたのが嬉しかったのか、その場で構い出したのがまず良くない。

中等部からこの学校に在席しているなら、自分達がどう見られているのか分かっているはずだ。

望んだ人気ではなかったとしても、友達と楽しく過ごしたいのであれば【特別】として取るべき振る舞いをしなければならないと思う。



まぁ、初めてできた友達相手に気持ち悪い行動を取った俺にだけは言われたくないだろうけど。



緒環達も夢咲とクラスメイトの口論にきりがないと思ったらしく、夢咲を食堂に連れて行こうとしているが、意地になってしまっているのか引く様子がない。


埒が明かない


食べ終わって空になった弁当箱を片付けて席を立つ。





本当は、弁当を食べ終わる前に騒ぎを収めておいて欲しかった。

そう……彼らが口論をしているのは、教室の出入口なのだ。


目立つ彼らを見ようと反対側のドアには夢咲達以上の人数が集まってしまっていて、とてもではないが抜け出せそうにない。


俺は歯磨きと用を足しにトイレに行きたい。


歯磨きセットを手に取り、嫌々ながら騒ぎの中心へと足を進めた。
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