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第3章 沢田くんと別荘の愉快な仲間たち
沢田くんと攻防戦
しおりを挟む【矢野、空を引きつけろ!】
【矢野さん、手伝って!】
走りながら、陸くんと沢田くんが同時に矢野さんを見た。
さあ、矢野さんはどっちの言うことを聞くのか⁉︎
【めんどくせーなあああ( ´Д`)y━・~~】
矢野さんは困った顔を作りながら動いた。
「陸様、佐藤様を空様にお返しください」
【矢野さあああん。゚(゚´ω`゚)゚。♡】
とりあえず矢野さんは沢田くんの味方についた。ところが。
「給料カットするぞ、矢野」
陸くんの一言で、矢野さんの目の奥が光った。
【お給料オオオオオオオオ━━━━(# ゚Д゚)━━━━ウ!!】
そうなってからの矢野さんは素早かった。
「空様、陸様は私が必ず説得します。ここでお待ちを!【給料! 給料!((((;゚Д゚)))))))】」
身を翻し、沢田くんの前に立ちはだかる矢野さん。
「そんな……【矢野さんのバカあああ~。゚(゚´Д`゚)゚。!!】」
沢田くんの悲しそうな顔。私だったらグッと来ちゃって、ごめんなさいっ! ってもう一度味方につくところだけど、矢野さんはクールだった。
【1円にもならない仕事はしない主義なんで( ´Д`)y━・~~】
貫いててある意味カッコいいな!
「どけっ! でくの棒執事!【沢田の信頼は実力で勝ち取る!(=゚ω゚)ノ】」
そこに小野田くんが参戦。
矢野さんの燕尾服に掴みかかる。すると、その一瞬。
【カメくさっ!】
矢野さんの眉間がピクッとしたと思ったら、小野田くんの巨体が飛んでいた。
「ぐはっ!」
床に叩きつけられる小野田くん。
えっ。今、何が起きたの⁉︎
【俺は見ていた……:(;゙゚'ω゚'):すごかった……!】
一部始終を見ていた沢田くんが、どうやら解説してくれるらしい。
【怖い顔の人が「グワーっ!」って向かっていって、矢野さんがヒュン! ってかわして、怖い顔の人がぐるんってなって、ベターってなって、その時の怖い人の顔がすごかった……!:(;゙゚'ω゚'):】
すごかったのは小野田くんの顔。
って、何がなんだかさっぱり分からないよ!
【さすが矢野。ああ見えて柔道五段、剣道三段、相撲序二段、珠算準一級、書道八段、落語二ツ目、もうすぐ真打の腕前らしいが最近の趣味はモノマネだというほどの男……! 見事な一本背負いだったぜ】
陸くんの解説は半分以上必要ない情報。
要するに、矢野さんが柔道技の一本背負いで小野田くんを投げ飛ばした、でオッケー?
「申し訳ありませんでした、小野田様。突然飛びかかって来られましたので、反射的に攻撃してしまいました……」
矢野さんは深々と頭を下げながら、こう思っている。
【嘘だよバーカ。全て俺のコントロール下だよ! もうカメくさくはなかったがあえて言わせてもらうよ。俺に触るな、カメ臭男m9(^Д^) プギャー】」
ますます何者なのよ、矢野さん! あんたほんとに怖いよ!
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