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第3章 沢田くんと別荘の愉快な仲間たち
沢田くんと温泉神
しおりを挟む「いいかお前ら! 最初に言っておくが、俺は忍者じゃねえ!」
覆面姿の彼の言葉に、私たちが一瞬絶句したのは言うまでもない。
「水遁の術を使ってたじゃねえか【忍者であれ!\(//∇//)\】」
「その前にうちに不法侵入【忍者なら許す(´∀`)】」
相変わらず男子二人は心の中では忍者に甘い。
「水遁の術じゃねえ。これはスキューバーダイビングだ。旧式だがな」
ものは言いようだな。
「スキューバーなら海でやれよ【こんなところに潜り続けてたらのぼせちゃうぞ(;´д`) いくら忍者でも無茶するな!】」
「嘘ですよね【スキューバーなら酸素ボンベを背中に背負ってるはず!(・Д・)】」
「あっ。間違えた。スキューバーじゃなくてシュノーケリングだった」
【それなら納得。ヽ(*^ω^*)ノ】
いや、できるかーーっ!!
「本当のことを言えよ【忍者なんだろ?(((o(*゚▽゚*)o)))】」
「正直に言ってください【俺だって本当は疑いたくないんだ……!!(;ω;)】」
「違うって言ってんだろうがバーカ! 俺は、温泉神だ! 温泉に住み着いているから不法侵入でもねえんだよ、バーカ! むしろここは俺んちだからお前らが不法侵入だ、バーカバーカ!」
「なんだよ温泉神って。聞いたことねーよ!」
なんだかわけが分からないけど、忍者に注目が集まっている今が逃げ出すチャンスだ。
私はそろりそろりと浴槽の縁へ移動しようとした。
その時だった。
「待て、そこの女子!」
忍者が湯の中に消えた、と思ったら、水遁の術をしながら私に近づいてきた。
なぜそこで忍ぶの⁉︎
【本物だ! すげえ!・:*+.\(( °ω° ))/.:+】
逆に目立ってるから忍者としては失格。
誰にも気づかれずに脱出したかったのに!
悔しさを噛み殺す私の目の前にザバアアッと現れた忍者は、両手に何かを持っていた。
「あなたが落としたのはこの右胸のパットですか? それともこの左胸のパットですか?」
ああ、なるほど。湖の女神のパクリで温泉の神か。温泉神──。
って、分かるか!!!
「両方です……」
小声で答えると、忍者、いや温泉神は「あなたは正直者です」と言いながらパットを両方返してくれた。
【胸は嘘つきだけどな!!m9(^Д^) プギャー】
大きなお世話だ。
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