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第3章 沢田くんと別荘の愉快な仲間たち
沢田くんと謎の浮遊物
しおりを挟むどうしよう……!
さっき湯船に落ちた衝撃で、パットが外れたのは間違いない。
ということは、この乳白色の広い湯のどこかに、私のパットが漂っているということに……。
詰んだ_(┐「ε:)_チーン。
って、沢田くん風にショックを受けている場合じゃない。
早いとこ探さないと!
でも、怪しい動きをしたら……。
「どうしたの? 佐藤さん。何か探し物?」
「う、ううん! なんでもないの、なんでもないから沢田くんはお風呂から出て!」
【そんな……ガアアアアン。゚(゚´Д`゚)゚。!!!】
──という感じになって、沢田くんを傷つけることになっちゃう。
かといって「一緒に私の乳パット探して」なんて口が裂けても言えないし!
「邪魔するぜ【俺も混ぜて~~!!ヽ(*^ω^*)ノ】」
そこへ、内心ウキウキの小野田くんまで入ってきた!
波打つ水面。
パットが浮かんできちゃう!!
【俺と佐藤さんの幸せタイムだったのに!!( *`ω´)】
沢田くんもイライラしているけど、私はもっとイラッとしてる!
「おい、沢田。お前まだ体洗ってないだろ? 風呂入っちゃダメじゃね?【背中を流すなら俺が手伝うぞ!(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ】」
「いや……【一番乗りで体は洗ったんで問題ないです。っていうか、なにその期待のこもった眼差し。俺に風呂から出ろと言いたげな。……はっ!Σ(゚д゚lll)さてはこの人、佐藤さんと二人きりで湯船に入りたいと思っているのか⁉︎ 毒キノコのくせになんて大それたことを! 佐藤さんは俺の天使だぞ!!( *`ω´)プンスカ】」
それぞれの思惑が複雑に交錯している。
その時だ。
「あっ、あれ⁉︎ 水面になんか浮かんでねえ?」
小野田くんが何かに気がついた!
やだ、よりにもよって小野田くんが第一発見者なの⁉︎
発見されるならせめて沢田くんであってほしかった!
「何?【どうでもいいけど早く出てって(・Д・)】」
「ほら、あれだよ、あれ!」
小野田くんが沢田くんに浮いているものを指差して教えている。
万事休す!!
私は二人に背を向け、こっそり湯船から逃げ出そうとした。
すると──。
「あれってもしかして──筒じゃねえ?」
えっ。筒?
次の瞬間、ザバアアッ!! と大きく水面が揺らぎ、温泉から竹筒を持った忍者が出てきた。覆面の下は海パン一丁という、忍んでいるのかいないのか分からないスタイルだ。
【ちっ、見つかったか……! バカだと思って侮っていたぜ(>_<)】
「さっきの忍者じゃねーか!【水遁の術で潜んでたのか⁉︎ すげー!(((o(*゚▽゚*)o)))】」
【さすが忍者・:*+.\(( °ω° ))/.:+ でも、そうとは知らず、佐藤さんと二人きりの入浴だと浮かれていたよ!! 俺は三人目の男だったのか……!!。゚(゚´Д`゚)゚。】
突然の忍者との再会に悲喜交交する沢田くんたち。
……待って。情報量多すぎて処理できない。
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