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陸、一懐愁緒
二、
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「妊娠に、気づいたのはいつだ?」
寝乱れた紫玲の黒髪を指で梳きながら、伯祥が上から問いかけた。
まっすぐな黒髪を指で巻き取ればするりと流れ落ちる。
息も絶え絶えになるほど蹂躙されて、紫玲は絹の褥に顔を預け、ぐったりとうつ伏せに横たわる。伯祥の大きな手が顎にかかり、掬い上げるように顔を上げさせた。
「あ……」
「久しぶり過ぎて、自制できなかった」
伯祥の顔が背後からその耳元に近づき、耳朶を食む。
「紫玲……いつ、気づいた?」
涙の痕の残る頬にそっと口づけられ、紫玲は微かに首を振る。
「あ……あなたが、皇帝に呼び出された日に……」
伯祥が、記憶をたどるように唇を彷徨わせる。
「あの日、お前は帰ってから話すと言っていた……あれか……」
夜に戻ってきた伯祥はすでに平静さを欠いていて、翌、払暁には繍衣御史が踏み込んできた。
「だから、父上を拒まなかったのか? ……私の、子を守るために」
ギリッと耳元で奥歯を噛み締める音がした。
「紫玲……私が、どれほど苦しんだがお前は知るまい。……お前が父上の寵姫となり、子を産み、至尊の位に上る噂を聞くごとに、腸が引きちぎられ、爛れ腐り落ちるほどの苦しみを」
うなじに熱い息を感じて、唇が押し付けられる。それが首筋を辿り、細い肩に至って歯を立てられ、紫玲がビクリと身を震わせる。
「うっ……」
顎を掴んでいた手の、指が唇を割って入ってくる。舌を弄ぶように嬲られ、苦しさで涙が溢れる。
剥きだしの背中を這いまわり、時に啄むように痕を残していた唇が、蔑むように言った。
「ずいぶん、父上に仕込まれたようだな。以前より、感じやすくなっている」
カッと頭に血が上る。――それこそが、知られたくないことだったのに。屈辱感で我知らず、ぐっと褥を握りしめれば、伯祥の大きな手が上から指を絡めてきた。
「紫玲……お前は、私の妻だ。この肌も、この髪も、何もかも……」
伯祥が紫玲の肩口に顔を埋め、囁く。
「取り戻す。全部、塗り替えてやる。私の色に染め上げてやる」
伯祥の宣言に、紫玲は絶望する。その夜、男は夜明けまで紫玲を苛んだ。
********
比翼連理を誓いながら、強権に奪われ、汚された妻。
紫玲は昔と変わらぬ美しさのままで、だが伯祥の姿に驚き、怯えていた。
妻を奪われた伯祥は名を捨て、親王としての地位も何もかも擲って復讐に身を投じた。
北方、異民族の脅威にさらされた雲州に流れ着き、戴可道の紹介状のおかげもあって、北稜節度使張敬源の幕下に雇われることができた。――沈伏龍、という偽名の隻眼の男。いかにも怪しかったが、張敬源は深く詮索しなかった。
ちょうど、皇帝の寵姫が男児を出産したという報せが、北の辺境にも届いていた。
『ここだけの話だが――息子の嫁を無理に奪ったらしいぞ』
『そりゃあまた……息子はどうしたんだ』
『女房を親父に取られるなんて、耐えきれなかったんだろう。邸に火を放って自殺しちまったとさ』
『そいつは気の毒な――』
盛り場で囁かれる気の毒な皇子の噂。腸を引きちぎられるような痛みと憎しみを、北方に特有の、酒精の強い焼酎で溶かしこむ。
――紫玲が望んだことではない。紫玲もきっと――
妻はまだ、自分を愛しているはず。そのわずかな可能性だけが、生きる支えだった。
しかし数年後、伯祥を讒言した皇后と皇太子が廃され、紫玲が皇后に立てられた。
その時、伯祥の中で何かが折れた。
皇后という至尊の位に上り、女としての栄華を極め、国母としての未来を約束された紫玲。
彼女の中で、自分はすでに遠い過去の男に違いない。自分ひとりだけが、かつての愛に未練たらしく縋りついている。
北の、寒々しい痩せた土地の光景。厳しい冬の風雪と、異民族の脅威に晒され、人は生きるだけでギリギリだ。
戦場を求め、流れ者の戦士が辿りつく街には、戦士を慰めるための寄る辺のない女たちが集まる。
猥雑で醜い、絶望的な遊里には赤いぼんぼりが灯って、華やいでいるはずなのに、ひたすら寂しさが漂った。
曲がりになりにも親王に生まれた自分は、このまま、この辺境の地で生涯を終えるのか。いっそ、あの時に死んでいればよかった。
苦しい、苦しい、苦しい――
懐に隠した破鏡を握りしめ、伯祥は唇を噛む。この腸を焼く憎しみを消し去れるなら、我と我が身を汚泥に沈めてもいいとまで思ったのに――
しかしながら、結局、伯祥は紫玲を忘れることができなかった。
彼の人生が輝いていたのは、紫玲と過ごした数か月だけ。どれだけ無謀な願いであっても、彼女を取り戻す夢を見なければ生きていけない。
そのことに気づいた伯祥は、絶望的な決断を下す。
――父に叛逆し、帝位を簒う。
北稜節度使・張敬源は、国難を憂うる正義漢だった。伯祥は自らの身分を明かす。はじめは驚いた張敬源も、さまざまな証拠から伯祥の話を信じた。
「隻眼の龍」――天命を受けるべき者が、辺境に沈潜し、再起の時を待っている――じわじわと、張敬源を中心に、憂国の士を集め、機会を待つ。
そうこうするうちに、父皇帝は崩御し、わずか六歳の幼帝が即位した。
紫玲の息子――若い皇太后が垂簾聴政するが、外戚が専横を極め、政治は腐敗の一途をたどる。
中央から流れてくる噂は唾棄すべきものばかり。
奢侈と、賄賂と、不正。飢饉と疫病、異民族の侵攻に苦しむ民を顧みもせず、皇太后の従兄・御史大夫の蔡業が政権を壟断し、王朝は衰退の坂を転がり落ちていく。
先帝の晩節を汚した傾国の淫婦を除き、跋扈する外戚を退け、国を正しき道へと戻さねばならない。
伯祥は叛乱軍の首魁として兵を挙げ、都へと攻め上った。
寝乱れた紫玲の黒髪を指で梳きながら、伯祥が上から問いかけた。
まっすぐな黒髪を指で巻き取ればするりと流れ落ちる。
息も絶え絶えになるほど蹂躙されて、紫玲は絹の褥に顔を預け、ぐったりとうつ伏せに横たわる。伯祥の大きな手が顎にかかり、掬い上げるように顔を上げさせた。
「あ……」
「久しぶり過ぎて、自制できなかった」
伯祥の顔が背後からその耳元に近づき、耳朶を食む。
「紫玲……いつ、気づいた?」
涙の痕の残る頬にそっと口づけられ、紫玲は微かに首を振る。
「あ……あなたが、皇帝に呼び出された日に……」
伯祥が、記憶をたどるように唇を彷徨わせる。
「あの日、お前は帰ってから話すと言っていた……あれか……」
夜に戻ってきた伯祥はすでに平静さを欠いていて、翌、払暁には繍衣御史が踏み込んできた。
「だから、父上を拒まなかったのか? ……私の、子を守るために」
ギリッと耳元で奥歯を噛み締める音がした。
「紫玲……私が、どれほど苦しんだがお前は知るまい。……お前が父上の寵姫となり、子を産み、至尊の位に上る噂を聞くごとに、腸が引きちぎられ、爛れ腐り落ちるほどの苦しみを」
うなじに熱い息を感じて、唇が押し付けられる。それが首筋を辿り、細い肩に至って歯を立てられ、紫玲がビクリと身を震わせる。
「うっ……」
顎を掴んでいた手の、指が唇を割って入ってくる。舌を弄ぶように嬲られ、苦しさで涙が溢れる。
剥きだしの背中を這いまわり、時に啄むように痕を残していた唇が、蔑むように言った。
「ずいぶん、父上に仕込まれたようだな。以前より、感じやすくなっている」
カッと頭に血が上る。――それこそが、知られたくないことだったのに。屈辱感で我知らず、ぐっと褥を握りしめれば、伯祥の大きな手が上から指を絡めてきた。
「紫玲……お前は、私の妻だ。この肌も、この髪も、何もかも……」
伯祥が紫玲の肩口に顔を埋め、囁く。
「取り戻す。全部、塗り替えてやる。私の色に染め上げてやる」
伯祥の宣言に、紫玲は絶望する。その夜、男は夜明けまで紫玲を苛んだ。
********
比翼連理を誓いながら、強権に奪われ、汚された妻。
紫玲は昔と変わらぬ美しさのままで、だが伯祥の姿に驚き、怯えていた。
妻を奪われた伯祥は名を捨て、親王としての地位も何もかも擲って復讐に身を投じた。
北方、異民族の脅威にさらされた雲州に流れ着き、戴可道の紹介状のおかげもあって、北稜節度使張敬源の幕下に雇われることができた。――沈伏龍、という偽名の隻眼の男。いかにも怪しかったが、張敬源は深く詮索しなかった。
ちょうど、皇帝の寵姫が男児を出産したという報せが、北の辺境にも届いていた。
『ここだけの話だが――息子の嫁を無理に奪ったらしいぞ』
『そりゃあまた……息子はどうしたんだ』
『女房を親父に取られるなんて、耐えきれなかったんだろう。邸に火を放って自殺しちまったとさ』
『そいつは気の毒な――』
盛り場で囁かれる気の毒な皇子の噂。腸を引きちぎられるような痛みと憎しみを、北方に特有の、酒精の強い焼酎で溶かしこむ。
――紫玲が望んだことではない。紫玲もきっと――
妻はまだ、自分を愛しているはず。そのわずかな可能性だけが、生きる支えだった。
しかし数年後、伯祥を讒言した皇后と皇太子が廃され、紫玲が皇后に立てられた。
その時、伯祥の中で何かが折れた。
皇后という至尊の位に上り、女としての栄華を極め、国母としての未来を約束された紫玲。
彼女の中で、自分はすでに遠い過去の男に違いない。自分ひとりだけが、かつての愛に未練たらしく縋りついている。
北の、寒々しい痩せた土地の光景。厳しい冬の風雪と、異民族の脅威に晒され、人は生きるだけでギリギリだ。
戦場を求め、流れ者の戦士が辿りつく街には、戦士を慰めるための寄る辺のない女たちが集まる。
猥雑で醜い、絶望的な遊里には赤いぼんぼりが灯って、華やいでいるはずなのに、ひたすら寂しさが漂った。
曲がりになりにも親王に生まれた自分は、このまま、この辺境の地で生涯を終えるのか。いっそ、あの時に死んでいればよかった。
苦しい、苦しい、苦しい――
懐に隠した破鏡を握りしめ、伯祥は唇を噛む。この腸を焼く憎しみを消し去れるなら、我と我が身を汚泥に沈めてもいいとまで思ったのに――
しかしながら、結局、伯祥は紫玲を忘れることができなかった。
彼の人生が輝いていたのは、紫玲と過ごした数か月だけ。どれだけ無謀な願いであっても、彼女を取り戻す夢を見なければ生きていけない。
そのことに気づいた伯祥は、絶望的な決断を下す。
――父に叛逆し、帝位を簒う。
北稜節度使・張敬源は、国難を憂うる正義漢だった。伯祥は自らの身分を明かす。はじめは驚いた張敬源も、さまざまな証拠から伯祥の話を信じた。
「隻眼の龍」――天命を受けるべき者が、辺境に沈潜し、再起の時を待っている――じわじわと、張敬源を中心に、憂国の士を集め、機会を待つ。
そうこうするうちに、父皇帝は崩御し、わずか六歳の幼帝が即位した。
紫玲の息子――若い皇太后が垂簾聴政するが、外戚が専横を極め、政治は腐敗の一途をたどる。
中央から流れてくる噂は唾棄すべきものばかり。
奢侈と、賄賂と、不正。飢饉と疫病、異民族の侵攻に苦しむ民を顧みもせず、皇太后の従兄・御史大夫の蔡業が政権を壟断し、王朝は衰退の坂を転がり落ちていく。
先帝の晩節を汚した傾国の淫婦を除き、跋扈する外戚を退け、国を正しき道へと戻さねばならない。
伯祥は叛乱軍の首魁として兵を挙げ、都へと攻め上った。
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