【R18】溺愛×悪役令嬢 reboot

月極まろん

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◆商人と令嬢と、そして◆

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 カルミネ・カモミールは、名家の長男だ。
 祖父が金で爵位を買った準貴族とはいえ、豊富な財力を持った商家の息子であり、立ち居振る舞いは優雅で、首都にある王立学園の生徒会の一員であり、女性と見紛う線の細い美貌の持ち主だ。

 つまり。
 女の秋波には慣れていたし、ハニートラップに引っかからないようにと、まだ子供と言ってもよい年齢としから父親に連れられて何度も高級娼館の客となっていた。

 その彼が、ローザの前ではいつものように振る舞うことが出来なかった。

「姫……」
 ハンカチを彼女の頭に敷かせて、木製の本棚にもたれかけさせる。薔薇色の綺麗な巻き毛が、今日はいつもより乱れている。
 絹糸のようになめらかな巻き毛の指触り。
 甘くて厭らしい肌の香り。
 そして、こちらを見つめる明るいグリーンのなまめかしいまなざし。
 それだけでカルミネの心臓は高鳴り、いま放ったばかりの牡が力強く起きあがる。
 視線が合ったローザは恥じらいながら、その豊かな乳房を今さら腕で隠そうとする。カルミネが放った精ですでにぐちゃぐちゃに濡れているというのに。
 その大きなふくらみの果実のような先端がさらに色づいて尖っていて、カルミネは舐めるのを我慢できなかった。
「あ……んっ」
 小さな悲鳴と、自分が出した牡の匂いに煽られる。
 柔らかな乳房をぴちゃぴちゃとむさぼりながら片手でその細い背を支え、もう片手を制服のスカートの中に滑り込ませる。弾力がある太股がカルミネの手を挟んで、軽く抵抗するような素振りを見せた。
「……私ではお厭ですか?」
「……厭では、ありませんわ」
 目元を赤く染めて首を振る。でも――と、言葉にはならない声。婚約者たちのことを気にしているのだろう。しかし、身投げしかけたこちらのことを突き放すことも出来ない。

 彼女は優しい。

 ――だから、つけ込みたくなる。
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