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「だいたい、おねーさんっていっても、ほぼ同じじゃん」と、友里絵。
真由美ちゃんは「友里絵さん何月生まれですか?」
友里絵は「2月。真由美ちゃんは?」
真由美ちゃんは「私は5月です」
由香「あ、じゃ・・・学年も同じかな?」
菜由「そう・・・じゃないの?だって、友里絵が20でさ、真由美ちゃんが19だったら。」
愛紗「じゃ、お誕生日が来たら20歳なの」
真由美ちゃん「はい」
まだ、後片付けがあるおばあちゃんに、ばいばい、して。真由美ちゃんはにこにこ。
友里絵は「いいね、やさしいおばあちゃん」
真由美ちゃんは「はい。よく、遊んでもらっていました。」
菜由は「いまから後片付けで・・・・朝が、ご飯の支度かー。すごい。」
食堂から、磨き込まれてつるつるの廊下をスリッパで歩く。
友里絵は「なんか、滑るね」
と、スケートの真似。
片足、蹴って、つー・・・。
真由美ちゃんは、ころころ笑う。
由香「やーめなさいって。幼稚園児かキミは」
友里絵は「イナバウワー」と、反り返って。
浴衣の前がはだけて、足が丸見え。
菜由は「よせって、これ!」
愛紗もびっくりした。
由香は、友里絵を捕まえて「アホ」と。
愛紗は「イナバウワーって、なつかしいね」
友里絵「やんなかった?」
由香「やったな。」
友里絵「あんたもやってたじゃん」
由香「浴衣じゃやんないよ」
友里絵「いーじゃん、だれもみてないし。見たって減るもんでもないし」
菜由「そーいうところがすでに・・・。」
友里絵「すでに?」
菜由「言ってほしい?」
友里絵「おやじギャル」
菜由「・・・というか」
由香「BBA」
友里絵「わはは!。BBQは美味しいけど」
みんなは、乙女階段を上りながら。
真由美ちゃん「バーベキュー、楽しいですね、よく、お庭で焼いたっけ」
由香「いーねぇ。広いとこは。」
友里絵「うちらも、まあ・・海岸でできたけど」
真由美ちゃん「海岸、いいですね。海が無いですから、この辺り。」
友里絵「あ、そっか。そうね。海岸をお散歩したり。明け方とか」
由香「寝てるだろ」
友里絵「うるさいなあ、いめーじよ、イメージ」
菜由「犬つれたりして。」
愛紗「かわいいのね」
友里絵「ドーベルマンとか」
由香「かわいいか?」
友里絵「かーいーんだよーぉ。噛み付くし」
菜由「それ、かわいいのか?」
友里絵「うん」
真由美ちゃんはくすくす笑って「かわいいですね、わんこさん」
階段をあがって、左に曲がって。
203号室。
愛紗が鍵を開けて。
「なんか、愛紗がツアーコンダクターみたい」と、友里絵。
「代わる?」と、愛紗。部屋の鍵を差し出して。
由香が、掌で抑えて「ダメ、失くすから」
友里絵は「そーんなことなーいよって。そういうものは失くさない。」
由香「そうか?宿題とか、よく「失くしました」って。小学校の頃」
友里絵「あれは、わざと失くしたの」
菜由「ははは、いたねー。そういう子。男の子ね」
由香「友里絵は男だろ、実は。乙女を狙うし」
友里絵「おじさんにまかせなさい」
菜由「それ、好きだなぁ」
友里絵「まー、あったことないけど。そういうおじさん」
由香「向こうも選ぶと思う」
友里絵「なるほど」
「あしながおじさんね」と、愛紗。
友里絵は「うん、でもさ・・・あれって、ホントにお金だしただけ?」
菜由「あ、そっか。そう思うと・・・ちょっと。」
由香「まあ、外国ってほら、階級社会だから」
友里絵「鋭い!さすがは三流高卒女」
由香「三流は余計だ。なんだ、三流高中退女」
友里絵「いーじゃん。中退して専門卒」
真由美ちゃんは「そういう学校ってあるんですね」
友里絵「そうそう。お料理の学校なんかと似てて。で、美容師・理容師もそう。
一応高卒資格あるけど」
真由美ちゃん「すごいなー。」
友里絵「えへへ」
由香「せっぱつまるとな」
友里絵「なんだよそれ」
由香「アンタさ、英語の書き取りとか、鉛筆2本持ってやってたじゃん」
菜由「ははは。いたいた!同じとこ間違えてバレた」
愛紗「男の子ね。だいたい」
由香「やっぱ、あんた男だろ。」
友里絵「ひっひっひ・・・筆卸し」
由香「あんたの筆か」
友里絵「・・・ソウル♪ドラキュラ♪・・はっはっはっは・・・。」
真由美ちゃん「なつかしいですね。よくFENで掛かってた」
愛紗「スリラーとか」
菜由「それはテレビ」
愛紗「そっか。ここ、FENってどこの放送局?」
真由美ちゃん「どこでしょう?回すと入ってくるんです。ダイヤル」
真由美ちゃんは「友里絵さん何月生まれですか?」
友里絵は「2月。真由美ちゃんは?」
真由美ちゃんは「私は5月です」
由香「あ、じゃ・・・学年も同じかな?」
菜由「そう・・・じゃないの?だって、友里絵が20でさ、真由美ちゃんが19だったら。」
愛紗「じゃ、お誕生日が来たら20歳なの」
真由美ちゃん「はい」
まだ、後片付けがあるおばあちゃんに、ばいばい、して。真由美ちゃんはにこにこ。
友里絵は「いいね、やさしいおばあちゃん」
真由美ちゃんは「はい。よく、遊んでもらっていました。」
菜由は「いまから後片付けで・・・・朝が、ご飯の支度かー。すごい。」
食堂から、磨き込まれてつるつるの廊下をスリッパで歩く。
友里絵は「なんか、滑るね」
と、スケートの真似。
片足、蹴って、つー・・・。
真由美ちゃんは、ころころ笑う。
由香「やーめなさいって。幼稚園児かキミは」
友里絵は「イナバウワー」と、反り返って。
浴衣の前がはだけて、足が丸見え。
菜由は「よせって、これ!」
愛紗もびっくりした。
由香は、友里絵を捕まえて「アホ」と。
愛紗は「イナバウワーって、なつかしいね」
友里絵「やんなかった?」
由香「やったな。」
友里絵「あんたもやってたじゃん」
由香「浴衣じゃやんないよ」
友里絵「いーじゃん、だれもみてないし。見たって減るもんでもないし」
菜由「そーいうところがすでに・・・。」
友里絵「すでに?」
菜由「言ってほしい?」
友里絵「おやじギャル」
菜由「・・・というか」
由香「BBA」
友里絵「わはは!。BBQは美味しいけど」
みんなは、乙女階段を上りながら。
真由美ちゃん「バーベキュー、楽しいですね、よく、お庭で焼いたっけ」
由香「いーねぇ。広いとこは。」
友里絵「うちらも、まあ・・海岸でできたけど」
真由美ちゃん「海岸、いいですね。海が無いですから、この辺り。」
友里絵「あ、そっか。そうね。海岸をお散歩したり。明け方とか」
由香「寝てるだろ」
友里絵「うるさいなあ、いめーじよ、イメージ」
菜由「犬つれたりして。」
愛紗「かわいいのね」
友里絵「ドーベルマンとか」
由香「かわいいか?」
友里絵「かーいーんだよーぉ。噛み付くし」
菜由「それ、かわいいのか?」
友里絵「うん」
真由美ちゃんはくすくす笑って「かわいいですね、わんこさん」
階段をあがって、左に曲がって。
203号室。
愛紗が鍵を開けて。
「なんか、愛紗がツアーコンダクターみたい」と、友里絵。
「代わる?」と、愛紗。部屋の鍵を差し出して。
由香が、掌で抑えて「ダメ、失くすから」
友里絵は「そーんなことなーいよって。そういうものは失くさない。」
由香「そうか?宿題とか、よく「失くしました」って。小学校の頃」
友里絵「あれは、わざと失くしたの」
菜由「ははは、いたねー。そういう子。男の子ね」
由香「友里絵は男だろ、実は。乙女を狙うし」
友里絵「おじさんにまかせなさい」
菜由「それ、好きだなぁ」
友里絵「まー、あったことないけど。そういうおじさん」
由香「向こうも選ぶと思う」
友里絵「なるほど」
「あしながおじさんね」と、愛紗。
友里絵は「うん、でもさ・・・あれって、ホントにお金だしただけ?」
菜由「あ、そっか。そう思うと・・・ちょっと。」
由香「まあ、外国ってほら、階級社会だから」
友里絵「鋭い!さすがは三流高卒女」
由香「三流は余計だ。なんだ、三流高中退女」
友里絵「いーじゃん。中退して専門卒」
真由美ちゃんは「そういう学校ってあるんですね」
友里絵「そうそう。お料理の学校なんかと似てて。で、美容師・理容師もそう。
一応高卒資格あるけど」
真由美ちゃん「すごいなー。」
友里絵「えへへ」
由香「せっぱつまるとな」
友里絵「なんだよそれ」
由香「アンタさ、英語の書き取りとか、鉛筆2本持ってやってたじゃん」
菜由「ははは。いたいた!同じとこ間違えてバレた」
愛紗「男の子ね。だいたい」
由香「やっぱ、あんた男だろ。」
友里絵「ひっひっひ・・・筆卸し」
由香「あんたの筆か」
友里絵「・・・ソウル♪ドラキュラ♪・・はっはっはっは・・・。」
真由美ちゃん「なつかしいですね。よくFENで掛かってた」
愛紗「スリラーとか」
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