【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~

ばいむ

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10. 異世界42日目 護衛依頼

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10. 異世界42日目 護衛依頼
 いつもの時間に起きてから朝食に買っておいたパンを食べてから出かける。宿は10日分追加で払っていたんだが、2日後に出ることになったので割引分を差し引いて返却してくれたので助かった。

 旅の準備と言っても特別何かいるわけではないので明日準備することにして今日はいつものように狩りに出かけることにした。


 索敵をしながら魔獣を狩っていくが、今日はお金になる狼を見つけることができなかった。スライムや角兎、大蜘蛛や大蛇を狩って解体していく。剣の使い方も大分様になってきていると思うけどどうなんだろうね。
 大蛇は最初の頃は何度も皮の処理に失敗したもんだ。何回も「もう解体のところに任せた方がいいかな?」と思ったからね。でもそうやっていたらいつまで経ってもだめだから頑張ったよ。

 お昼を挟んで狩りを続け、今日は少し早めの5時に町に戻ってきた。今日の収入は630ドールと、索敵を覚えてから大分効率は上がってきた感じだ。これでどんな魔獣かまで分かるようになったらいいんだけどね。


 いったん討伐記録の更新をするために役場の窓口へと向かう。今のところ情報を聞くために週に1、2回は顔を出しているので窓口の係の人にも顔を覚えてきてもらってきている。

「カイルさん、こんにちは!」

「こんにちは~~。今日はジュンイチさんに指名依頼が入っていますよ。依頼主はカサス商会のコーランさんで一応本人にはある程度説明していると聞いていますが大丈夫ですか?」

 コーランさんの店はカサス商会って名前だったのか。指名依頼ってどういうことだろう?

「えっと、同行することは聞いていますが、内容はどうなっているのでしょうか?」

「えっとここからオカニウムまでの護衛という特別依頼という形です。先に風の翼に依頼が出ていたので追加の依頼と言うことみたいなのですが、雑用の様な感じになるみたいで、報酬はほとんどないようですけど、いいのですか?」

 どうやら今回の同行についてわざわざ護衛の特別依頼としてくれたようである。

「ええ、大丈夫です。向こうの町に移動を考えているときにコーランさんからその話が出たので報酬が移動費用と相殺と言うことで話をしていたんです。」

「そうなのですね。わかりました。でも向こうの町に移ると言うことは拠点を変えるのですか?頑張っているので陰ながら応援していたのですよ~~。」

「ありがとうございます。以前お世話になった人があの町にいるという情報を手に入れたので、いったん向こうに行ってみることにしています。会えなければ戻ってくるかもしれませんのでそのときは又よろしくお願いしますよ。」

「わかりました~。でもカサス商会から依頼を受けるって、すごいですね。護衛依頼の中ではかなり良い案件なのですよ。風の翼がこの辺りでは専属護衛の一つとなっていますが、我こそはとアピールする人たちが多くて・・・。商会としても今拡大中のところですし、この縁は大事にした方が良いですよ。」

「そうなんですね。あまりその辺りは知らなくて・・・。コーランさんと意気投合したというか、そんな感じです。」

「それは良かったですね。それでは護衛依頼については受領すると言うことで処理しておきますので、オカニウムについたら役場にこの書類を出して完了手続きを行ってくださいね。」

 そう言って護衛の依頼書が書かれた紙を渡してきた。特別な紙を使っているようで、契約の魔法がかけられているらしい。

「あと集合場所をカサス商会の前に変更しても大丈夫かと言ってきていますがよろしいですか?」

「わかりました。大丈夫です。」

 このあと討伐記録を更新してから役場を後にする。このあと夕食をとって宿に戻る。


 わざわざ特別依頼として実績を積ませてくれるなんてありがたいなあ。いままで商会なんて特に気にしたことがなかったから注意していなかったけど、結構大きな商会と言っていたのでこの縁は大事にした方がいいだろうね。とは言っても今まで通りの対応しかできないんだけど。

 ただあまり変なことを言って異世界から来たというのがばれてもややこしいことになりそうなのでその点は注意しておかないといけないな。いくら親切とは言っても商人なら見返りを期待しているだろうし、大きすぎる見返りは危険すぎるからね。


 明日から出発なので今日は狩りに行くのはやめて旅の準備に取りかかる。旅の準備とは言っても宿泊道具はいらないし、食事もいらないので改めて考えてみるとあまり必要なものは少ないのかな。

 移動する前に武器の手入れをしておこうと鍛冶屋ドルンの店へ行き、剣と短剣の手入れをお願いする。ある程度は強度を維持できる付与魔法も施されているし、一応自分でも手入れをしているんだけど、できるだけ定期的に研ぎなどの手入れに出した方がいいと言われているので素直に従っている。
 もちろん自分でできるようになればいいんだけど、まだ拭いたりする程度の手入れしかできないからなあ。武器を預けてから昼過ぎに取りに来ることにして店を後にする。

 あとは非常食や薬なんだけど、いままでほとんど使っていないので補充の必要はなさそうだ。薬は最初にちょっと使ったくらいであとは治療を覚えたから使う機会がなかったんだよなあ。荷物も圧迫するので売れるんだったら売ってしまいたい。

 着替え関係は十分だし、季節的に防寒具もいらないだろう。マントとかあるといろいろ便利そうだけど、もう少し寒くなってからかなあ?



 明日の集合場所の確認をしておいたほうが良いだろうと言うことでカサス商店へ向かう。地図に従ってやってくると、思ったよりも大きな店舗だった。今まであまり行かないエリアだったので来たことはなかったんだけど、魔道具から雑貨まで幅広く扱っているみたいで総合スーパーのような印象だ。気軽に話していたけど、実は力のある商店の人なのかもしれない。

 店ではこちらでは見なかった特売コーナーとか見切り品コーナーとかまであって、結構人が押し寄せていた。あまりやってないけどやっぱりどこの世界も商売は同じような感じなのかねえ。まだショッピングモールとかフードコートみたいなものはないけどね。

 ここでも素材や道具の買い取りをしているところがあったので薬の買い取りについて話してみる。買い取り額はおおよそ販売額の8割なんだけど、これはどの店でも同じだ。薬は購入してないから行きつけというところもないからここでいいかな。

「未開封ですし、状態も問題ありません。買い取りには身分証明証の提示が必要ですので提示をお願いできますか?」

 身分証明証を渡して確認してもらう。

「冒険者の並階位の方ですね。はい、問題ありません。
 買い取り額は初級回復薬(並)が1本240ドールで5本、初級治療薬(並)が1本400ドールで3本、中級回復薬(並)が1本1600ドール、中級治療薬(並)が1本2400ドールですので合計6400ドールとなりますが、おまけして6500ドールでよろしいですか?」

 一応中級の薬については1本ずつ残している。何かあったときのための保険だ。

「ありがとうございます。十分です。」

 荷物も少し減ったし、お金も入って助かった。しかし回復薬のグレードも見てわかるんだな。鑑定レベルが上がったら自分もわかるようになるのだろうか?


 他にお客もいないようだったので、少しこの店のことについて聞いてみた。
 商会はもともとこの町にあった小さな商店だったが、今の会長が20年ほど前に店を継いてから業務を拡大していったらしく、現在は首都を含めた大きな町だけでなく、他の国にも出店するくらいまで大きくなったらしい。
 当初から、商品は自分で見てみないと始まらないと公言しており、未だに仕入れに同行していて困っているようだ。いい加減に危険だからやめてほしいというのが家族、従業員の総意みたい。

 そしてどう考えてもコーランさんはその会長だった。まじか・・・。店の輸送担当の課長さんくらいかと勝手に思っていたんだけど、まさかそんなお偉いさんだったとは・・・。
 まあ気にしてもしょうがないのであまり詳細は知らなかったことにしておこう。いまさら態度変えられないよ。


 お昼を食べてから武器を受け取りに行き、図書館で本のチェックをする。この1ヶ月ほどで役に立ちそうな情報は大体取り込んでしまったので新しい本が追加されない限りは十分かな。
 チートスキルはもらえなかったと言っていたけど、この本だけでも結構なチートスキルだよなあ。10日間だとほとんど意味がないけど、長期間となるとかなり有用だ。

 しかしレベルが上がっていったらどんな機能がついていくんだろう?残念ながらこのスキルについてはガイド本にも説明はないし、本にももちろん載ってないんだよなあ。

 宿に戻ってから荷物の整理をするとリュック一つにまとまった。着替え関係もある程度整理したからね。

 訓練場に行ってしばらく鍛錬をしていると、そろそろ夕方になってきたせいか冒険者達が戻ってきているようだ。ユータとカナや他にお世話になった人たちにオカニウムに行くことを伝える。残念ながらクラーエルの二人は遠征に出ているみたいでいなかったので機会があったら伝えてもらうことにした。
 オカニウムに行ったこともある人も多いので、おすすめの店や宿についてもいろいろと情報をもらうことができた。

 夕食はユータとカナと一緒に食べに行き、久しぶりにカツカレーライスの様なものを食べておなかを満足させる。

「絶対に無茶をしないようにな。次に会うときにはお互い上階位になっていたらいいな。」

「ああ、お互いにがんばろう!!」

 ユータ達に激励を受けてから宿に戻る。シャワーを浴びてから洗濯も済ませて早めの就寝。明日から移動となるので大変だけど、こちらに来て初めての大きな移動となるので楽しみだなあ。



~コーランSide~
 私はアーマトの町にある小さな商会であったカサス商会を親から引継ぎ、20年で他の国に進出するまでの商会へと育て上げた。会長となって一応一線は退いているが、まだまだこの商会を発展させたいという意気込みだけは衰えていない。ただ新たな商売のネタがなく、ここ数年は停滞している感じなのがちょっと悲しいところだ。
 いろいろと新しい情報を仕入れるためにできるだけ商品の納入には同行し、常に商売につながることに目を光らせている。できるだけ生の声を聞くために食事は町の食堂で食べることも多い。

 その日も気に入っている宿カイランに併設の店に食事をとりにいったんだが、隣に冒険者のような格好の若い男の子が座っていた。
 どうやら冒険者になったばかりのようで、いろいろと話していると「まだ冒険者になったばかりなので無理ですが、実力が上がったらそのときはお願いしますね。」と言っていた。冒険者で護衛ができるレベルになれるのは一握りの人だけだが、物怖じせず話してくるのは好感が持てた。

 冒険者と言うことは商売のことにあまり興味がないと思っていたんだが、若いにもかかわらずかなりの知識を持っていた。それも驚くほどのアイデアを出してきていた。

 もうけがなくてもお客を呼ぶための目玉商品や店の商品の配置方法など、うちの店でもやっていないアイデアがいろいろと出てくる。
 特に気になったのはフードコートやショッピングモールと説明している小さな店の集まった場所だ。いろいろな目的の買い物客を一カ所に集めることでより多くの消費を促し、また客寄せのためにショーなどのイベントを行うことでさらに集客をする。正直、このようなアイデアが出ることに驚いた。

 彼の話していることは実際に行われているような口ぶりだが、いままでそのようなことを見たことも聞いたこともない。あくまで考えている内容なのだろうか?正直このアイデアだけでもすごいことである。対価にはならないが、食事をおごるというとかなり恐縮していた。


 帰ってからさっそく聞いた話を実践してみることにした。関係者を集めて目玉商品の販売や商品の配置について改めて考えてみると、たしかに納得できることがいろいろとあった。
 言われてみたらたしかに納得できるんだが、なかなか思いつかないことだ。打ち合わせの席でも参加した店員は「なんで今まで気がつかなかったんだ?」と改めて納得している。

 目玉商品は最初お客から「何事か?」「不良品なのか?」と思って警戒されていたようだが、慣れてくるとそれを目当てにお客がやってくるようになった。もちろんやってきたお客は他のものも購入するので売り上げが大幅に上がった。

 ジュンイチさんのアイデアで実際に効果の確認が出てきたので、今はショッピングモールとフードコートについても計画をすすめている。もう少しいろいろと情報が手に入らないかとアーマトの町に戻ったときに彼を探してみると、運が良いことに同じ店で彼と再会することができた。

 オカニウムに移動すると言っていたので私たちの車で一緒に行かないかと誘ってみた。かなり警戒されてしまったが、最後は一緒に行くことに同意してくれた。

 せっかくなので少しでも恩返しをかねて護衛依頼を出させてもらった。話した感じでは過剰の報酬は受け取りそうにはないので、宿泊代や食事代は手出しだと説明したが、これはあとでどうとでもなるだろう。

 前回の助言だけでも今回の移動費分くらい十分に元は取れているし、他にもいいアイデアが入手できれば十分だ。今進めている計画についても意見がもらえればさらにメリットは大きい。
 正直なところ、どんな話が聞けるのか、どんなアイデアが出てくるのかわくわくしている自分がいる。こんなのは久しぶりだな。


~魔獣紹介~
大蛇:
並階位下位の魔獣。草原や岩場、森などあらゆる場所に生息する蛇の形をした魔獣。大きなものは大人の身長くらいあり、小型の魔獣や動物を絞め殺してから丸呑みする。物陰や木の上から突然襲ってくることがあり、隠密のスキルを持っているのか索敵に引っかかりにくいため注意が必要。
毒はもっていないが、鋭い牙を持っているので気をつけなければならない。腕や足などに巻き付かれるとなかなか剥がせないが、そのときは落ち着いて頭を攻撃しよう。
素材としての買い取り対象は皮と肉となるため、素材確保の場合は頭を潰すのが一番よい。ただし皮は上手に処理を行わないと買い取り対象外となるため、自信がないのであれば専門家に任せる方がいいだろう。



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