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第一章
弱くて惨めな女の子 2 ≪せせらぎ視点≫
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≪せせらぎ視点≫
あれから、あの娘は毎日飽きもせず私のもとへ訪ねてきた。雨の日も、雪の日も、毎日訪ねてきた。私は一切彼女と会話しようとしていなかったのにだ。
最初は正直鬱陶しいと思っていたし、面白がっているのだろうと思って、ときには寝たふりをした。それを彼女に伝えたこともあった。それでも彼女は、にこやかに言った。
「鬱陶しいと思ってもらってもいいよ!アタシってさ、自分で言うのもなんなんだけど、うるさいんだよ。だからさ、鬱陶しがられるくらいがちょうどいいんだ。聞いてくれてるってわかるし!」
彼女は格子越しでもしっかりと私と目を合わせて話してた。あの目を見て、顔を反らすだなんてことはできなかった。
「それに、寝たふりをしていたとしても、あんたはアタシの話が終わるまでそこから一歩も動かないよね?」
彼女がしてやったりと言った表情でそう言うと何も言うことができなかった。
彼女が言ったことは確かに事実だった。だって仕方ないだろう。
五年間、この座敷牢に閉じ込められてから外界の状況を知る手段が聴覚に頼るしかなかった。しかも、その聴覚から得られる情報はどれも私に対するやっかみばかりだった。
私は外の景色を彼女の言葉を通してしか見ることができないのだ。彼女の語る外の景色がひどく美しくて、ずっと聞いていたいと思ってしまっていた。
「だって、しかたないでしょう?最後に外へ出たのなんて、五年も前だったのだから……。だから、あなたの話でしか、知ることができないの。」
彼女がやってくるまで、私の世界はこの座敷牢の中だけだった。彼女がやってきたあの日からほんの少しだけ確かに色づいたのだ。
「あなたの話が面白かったから……ずっと、聞いていたかったから動かなかったの。」
あの時の私の顔はさぞ真っ赤になっていたのだろう。自分の本心を吐露することがとっても恥ずかしいと感じるだなんて思わなかった。
一方で私が俯いている間、彼女はひどく静かだった。いつも、何か喋っていて黙るという言葉を知らないような子だ。
恐る恐る顔を格子の方に向けてみると、彼女は頬を膨らませ恥ずかしそうにしていた。
なぜだか、その姿がひどく新鮮に感じて、だんだんその姿が笑えてきてしまった。しまいには耐えきれなくなって思い切り吹き出した。
「フフッ……アッハハハハ‼」
「こっち、見ないで……。恥ずかしいから。」
あぁ、この子でもこんな風に恥ずかしがるんだと、漠然と思った。あっちが一方的とは言え、毎日話をしているのにも関わらず、知らない面がたくさんある。
「久しぶりに、こんなに笑ったわ。」
「それはどーも。……でも、よかった。」
彼女はだんだん慣れてきたのかいつも通りこちらに目を合わせてくる。それでも恥ずかしさはまだ残っているようで、むすくれた口調は変わらないままだった。
「笑えるじゃん。」
「え?」
「あんたさ、今まで自分がどんな表情してたかわかる?知らないでしょ。」
彼女はどうやら私が笑ったことに喜びを感じているようだった。「どんな表情」とは一体どういうことだろう。
私がそのことを考えながら唸っていると、彼女は呆れたような顔をしていた。
「死を待っている人みたいだったの。自分の生に絶望して『死ねば楽になれるのかな』なんて考えてそうな顔だった。」
彼女が指摘したことは事実だった。実際、何度か水の腕に私を殺させようとした。だけど無理だった。
「けど、あなたは心の底から死にたいと思っているわけじゃない。心の奥底では生きたいと願ってるの。そうでしょ?」
彼女に私の心が見透かされているようで、蛇ににらまれたカエルみたいな気持ちだった。けど、私のことを理解してくれたとも感じた。
「え、どうしたの?!」
「どうしたって、何が?……あれ?私、泣いてるの?」
いつの間にか、私は泣いてしまったみたいだ。涙なんてとっくの昔に枯れていたと思っていた。あぁ、私はまだ人間だったんだ。
「アッ!もうこんな時間か。とりあえず、今日は帰るよ。」
「……も来て」
「なんて?」
「明日も来られるのなら、明日も来て。まだ、いろんな話が聞きたいの。」
日暮れの時間それは、彼女が家に帰る時間。今日まではどうでもいいと思っていた。それは彼女のことを知ろうとしなかった昨日までの私の話。だけど、今日は無性に寂しさを覚えてしまった。
自分から遠ざけたくせに、こんなこと言うなんて図々しいのは分かっている。それでも、今伝えないと伝わらないような気がした。
「なんだ、そういうことか!もちろん、明日も来るつもりだったからさ。」
夕暮れに照らされながらそう言う彼女はいつもよりも顔が赤く見えた。それが果たして夕暮れのせいなのか、先ほどの余韻なのかはわからない。
それでも、その日見た彼女の笑顔は今まで見てきた中で最も輝かしいものだということは今でも忘れない。
あの日から、私達の関係性は大きく変わった。
まず、彼女のことをより多く知るようになった。お互いの名前も知らぬまま交流してきた、今までが異常すぎたのだ。
彼女は遥という名前らしい。彼女曰く、「遥か遠くの未来へいけますように」と願ってのことだそうだ。彼女は自分の名に対し誇りを持っていた。なんだか少しだけ羨ましくなった。
私も彼女に自分のことをたくさん話した。なぜ座敷牢にいるのかについて話していた時の彼女は、それはもう怒りを大きく表していた。
「えぇ!何それ、■■不憫過ぎない⁈……って、あいつらそんな昔から性根が腐っていたのか。」
どうやら、悪ガキ達はいつまでたっても悪ガキらしく、どんどんやることが過激化してきていたらしい。例えば、ある住人の家から鶏を盗んだり、またある人の家の田んぼを荒らしたりしているらしい。
そして、そのすべての悪事を私がやったということにしているのだという。
本当にほとほと呆れてしまう。だって、そもそも私はここ5年間一度たりとも外に出ていない。というか出られなかった。
「やっぱり、あいつらが言ってたこと嘘だったんだ。」
「?……どういうことなの?」
「アタシの家でもさ、あいつら悪戯してきたんだよね。でさ、お母ちゃんがそいつら叱ったの。そしたら、『■■がやった!』って言ったんだけど、そもそも、お母ちゃんは■■のこと見たことがなかったわけ。だから、そんなの無視して説教してたら、近所の爺さんがそいつら庇ってさ……。ほんと、迷惑だよね。」
知らなかった。今まで、彼女以外の外にいる人たちはたいていが私のことを忌み嫌っていた。訳も分からずに戸惑い、絶望していた。でも、それだけが真実じゃないんだと知った。
「もしかしてさ、■■の叔母さん守ろうとしてたんじゃない?■■のこと。」
「……。多分、そうだと思う。」
「…………。」
その話をした翌日、いつもなら格子にしがみついていた彼女が現れなかった。
「やっほー!■■。」
私の背後から彼女の元気そうな声がした。後ろを振り返ってみると障子越しに彼女はいた。
「え、なんで……どうやって」
「いやぁさ、今日も格子にしがみつきながら話そうとしたらさ……」
彼女が外で格子をつかもうとしたら、どうやら従兄弟たちに声をかけられたらしい。彼女は驚いて逃げようとしたらしいが止められて、従兄弟たちに母屋に案内されたという。
母屋につくと、叔母さんが現れてついてくるように促されたという。
「みっともない格好して、あそこにいられるよりはましさ。」
叔母さんがそう一言だけ言うと足早に去っていった。気のせいだろうか、叔母さんの耳がほんの少しだけ赤くなっていたのは。
「今日からは堂々と一緒にいられるね‼」
あぁ、彼女とのこの時間がずっと続けばいい。そう思った。けど、そんな幸せな時間は長くは続かなかった。
あれから、あの娘は毎日飽きもせず私のもとへ訪ねてきた。雨の日も、雪の日も、毎日訪ねてきた。私は一切彼女と会話しようとしていなかったのにだ。
最初は正直鬱陶しいと思っていたし、面白がっているのだろうと思って、ときには寝たふりをした。それを彼女に伝えたこともあった。それでも彼女は、にこやかに言った。
「鬱陶しいと思ってもらってもいいよ!アタシってさ、自分で言うのもなんなんだけど、うるさいんだよ。だからさ、鬱陶しがられるくらいがちょうどいいんだ。聞いてくれてるってわかるし!」
彼女は格子越しでもしっかりと私と目を合わせて話してた。あの目を見て、顔を反らすだなんてことはできなかった。
「それに、寝たふりをしていたとしても、あんたはアタシの話が終わるまでそこから一歩も動かないよね?」
彼女がしてやったりと言った表情でそう言うと何も言うことができなかった。
彼女が言ったことは確かに事実だった。だって仕方ないだろう。
五年間、この座敷牢に閉じ込められてから外界の状況を知る手段が聴覚に頼るしかなかった。しかも、その聴覚から得られる情報はどれも私に対するやっかみばかりだった。
私は外の景色を彼女の言葉を通してしか見ることができないのだ。彼女の語る外の景色がひどく美しくて、ずっと聞いていたいと思ってしまっていた。
「だって、しかたないでしょう?最後に外へ出たのなんて、五年も前だったのだから……。だから、あなたの話でしか、知ることができないの。」
彼女がやってくるまで、私の世界はこの座敷牢の中だけだった。彼女がやってきたあの日からほんの少しだけ確かに色づいたのだ。
「あなたの話が面白かったから……ずっと、聞いていたかったから動かなかったの。」
あの時の私の顔はさぞ真っ赤になっていたのだろう。自分の本心を吐露することがとっても恥ずかしいと感じるだなんて思わなかった。
一方で私が俯いている間、彼女はひどく静かだった。いつも、何か喋っていて黙るという言葉を知らないような子だ。
恐る恐る顔を格子の方に向けてみると、彼女は頬を膨らませ恥ずかしそうにしていた。
なぜだか、その姿がひどく新鮮に感じて、だんだんその姿が笑えてきてしまった。しまいには耐えきれなくなって思い切り吹き出した。
「フフッ……アッハハハハ‼」
「こっち、見ないで……。恥ずかしいから。」
あぁ、この子でもこんな風に恥ずかしがるんだと、漠然と思った。あっちが一方的とは言え、毎日話をしているのにも関わらず、知らない面がたくさんある。
「久しぶりに、こんなに笑ったわ。」
「それはどーも。……でも、よかった。」
彼女はだんだん慣れてきたのかいつも通りこちらに目を合わせてくる。それでも恥ずかしさはまだ残っているようで、むすくれた口調は変わらないままだった。
「笑えるじゃん。」
「え?」
「あんたさ、今まで自分がどんな表情してたかわかる?知らないでしょ。」
彼女はどうやら私が笑ったことに喜びを感じているようだった。「どんな表情」とは一体どういうことだろう。
私がそのことを考えながら唸っていると、彼女は呆れたような顔をしていた。
「死を待っている人みたいだったの。自分の生に絶望して『死ねば楽になれるのかな』なんて考えてそうな顔だった。」
彼女が指摘したことは事実だった。実際、何度か水の腕に私を殺させようとした。だけど無理だった。
「けど、あなたは心の底から死にたいと思っているわけじゃない。心の奥底では生きたいと願ってるの。そうでしょ?」
彼女に私の心が見透かされているようで、蛇ににらまれたカエルみたいな気持ちだった。けど、私のことを理解してくれたとも感じた。
「え、どうしたの?!」
「どうしたって、何が?……あれ?私、泣いてるの?」
いつの間にか、私は泣いてしまったみたいだ。涙なんてとっくの昔に枯れていたと思っていた。あぁ、私はまだ人間だったんだ。
「アッ!もうこんな時間か。とりあえず、今日は帰るよ。」
「……も来て」
「なんて?」
「明日も来られるのなら、明日も来て。まだ、いろんな話が聞きたいの。」
日暮れの時間それは、彼女が家に帰る時間。今日まではどうでもいいと思っていた。それは彼女のことを知ろうとしなかった昨日までの私の話。だけど、今日は無性に寂しさを覚えてしまった。
自分から遠ざけたくせに、こんなこと言うなんて図々しいのは分かっている。それでも、今伝えないと伝わらないような気がした。
「なんだ、そういうことか!もちろん、明日も来るつもりだったからさ。」
夕暮れに照らされながらそう言う彼女はいつもよりも顔が赤く見えた。それが果たして夕暮れのせいなのか、先ほどの余韻なのかはわからない。
それでも、その日見た彼女の笑顔は今まで見てきた中で最も輝かしいものだということは今でも忘れない。
あの日から、私達の関係性は大きく変わった。
まず、彼女のことをより多く知るようになった。お互いの名前も知らぬまま交流してきた、今までが異常すぎたのだ。
彼女は遥という名前らしい。彼女曰く、「遥か遠くの未来へいけますように」と願ってのことだそうだ。彼女は自分の名に対し誇りを持っていた。なんだか少しだけ羨ましくなった。
私も彼女に自分のことをたくさん話した。なぜ座敷牢にいるのかについて話していた時の彼女は、それはもう怒りを大きく表していた。
「えぇ!何それ、■■不憫過ぎない⁈……って、あいつらそんな昔から性根が腐っていたのか。」
どうやら、悪ガキ達はいつまでたっても悪ガキらしく、どんどんやることが過激化してきていたらしい。例えば、ある住人の家から鶏を盗んだり、またある人の家の田んぼを荒らしたりしているらしい。
そして、そのすべての悪事を私がやったということにしているのだという。
本当にほとほと呆れてしまう。だって、そもそも私はここ5年間一度たりとも外に出ていない。というか出られなかった。
「やっぱり、あいつらが言ってたこと嘘だったんだ。」
「?……どういうことなの?」
「アタシの家でもさ、あいつら悪戯してきたんだよね。でさ、お母ちゃんがそいつら叱ったの。そしたら、『■■がやった!』って言ったんだけど、そもそも、お母ちゃんは■■のこと見たことがなかったわけ。だから、そんなの無視して説教してたら、近所の爺さんがそいつら庇ってさ……。ほんと、迷惑だよね。」
知らなかった。今まで、彼女以外の外にいる人たちはたいていが私のことを忌み嫌っていた。訳も分からずに戸惑い、絶望していた。でも、それだけが真実じゃないんだと知った。
「もしかしてさ、■■の叔母さん守ろうとしてたんじゃない?■■のこと。」
「……。多分、そうだと思う。」
「…………。」
その話をした翌日、いつもなら格子にしがみついていた彼女が現れなかった。
「やっほー!■■。」
私の背後から彼女の元気そうな声がした。後ろを振り返ってみると障子越しに彼女はいた。
「え、なんで……どうやって」
「いやぁさ、今日も格子にしがみつきながら話そうとしたらさ……」
彼女が外で格子をつかもうとしたら、どうやら従兄弟たちに声をかけられたらしい。彼女は驚いて逃げようとしたらしいが止められて、従兄弟たちに母屋に案内されたという。
母屋につくと、叔母さんが現れてついてくるように促されたという。
「みっともない格好して、あそこにいられるよりはましさ。」
叔母さんがそう一言だけ言うと足早に去っていった。気のせいだろうか、叔母さんの耳がほんの少しだけ赤くなっていたのは。
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