失せ物探しは、秘めやかに(追想の神官は、騎士と怪盗に挟まれてお腹いっぱいです)

薬の材料を買いに隣街を訪れた神官のイリスは、普段とは違う街の様子に戸惑っていた。なんでも噂の怪盗が、今夜領主館へ現れるらしい。その夜、眠れないイリスが教会で祈りを捧げていると、一人の旅人に話しかけられる。「こんな夜更けにお祈りかな?お嬢さん?」旅人と話しながら、イリスの意識は旅人の持つ『物』に引き寄せられていた。物の記憶を読み取る力を宿す左眼が、彼の胸元にあるモノに共鳴する。物が発する切実な訴えに、イリスは意を決して口を開いた。「…何か、いわくつきの物をお持ちではありませんか?」
奇妙な色の瞳を綺麗だと見つめてくれた誠実な騎士。疎んでいた左眼の力を称えてくれた魅惑の貴公子。人と深い関係になるのを避けるイリスに、2人の存在が大きくなっていく。
怪盗(執着)+騎士(溺愛)×神官(無自覚)。怪盗と騎士に挟まれながら、陰謀に立ち向かうお話です。R18の展開には※を付ける予定です。性癖詰め込んでます。よろしくお願いします。
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