大好きな幼馴染と結婚した夜

clayclay

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「なんなの? お前俺をどうにかしたいの?」
「うん。困ってるところ見るのは、ちょっと楽しい」
 やっとニコニコと笑顔を浮かべるエイミーを見て、アレックスも苦笑した。

「じゃあ二人で脱ぐか」
「うん、いいよ」

 そう言うと、エイミーはやっと緊張がほぐれた手でドレスのサッシュを外して、ドレスをすとんと床に落とした。アレックスもブラウスのボタンを外し、床に落としてからシャツも脱ぎ捨てた。

「あ、ねえ、アレックス、ここお願い」

 そう言って、エイミーはくるりとアレックスに背を向けて、コルセットの紐に後ろ手で触れた。

 こくり、と唾を飲み込む音が聞こえて、振り返ろうとしたエイミーだったが、しゅる、と音がして、圧迫感から徐々に解放されていき、ほっと息をついた。

「苦しそうだな」
「コルセットってね、ほんっとうに、苦しいんだよ!なんでこんなのつけなきゃいけないのか、わかんないくらい」
「お、おう。なんかわかんないけど大変そうだな」
 若干引き気味のアレックスを放っておいて、エイミーはコルセットも床に放り投げた。

「あー、すっきり!アレックスも、早く!」
「そのとおりだけど、なんか違う……」
 そう言いながらも、アレックスはエイミーから視線を外さないまま、自分のズボンを脱ぎ捨ててベッドに上がった。

「エイミー、やっぱきれいだな」
「ふふっ、そう? そう言われるとすごくうれしいものなのね」
 エイミーの笑顔を見ていたアレックスは、そのままエイミーの着ていたシュミーズに手をかけた。すぽっ!と脱げたシュミーズを、ぽいと床に落とされて、エイミーはアレックスの肩にぺた、ぺたと触れた。

 ふむ、と頷くエイミーに、思わずという風にアレックスが笑い始めた。
 アレックスは、実はかなりの笑い上戸だった。

「お前、なにしてんの」
「だって、アレックスもすごくきれいなんだもん。見惚れる」
「それはどーも」
 くすくすと笑いながら、今度はエイミーのドロワーズの紐を引っ張った。ドロワーズの戒めがゆるみ、するすると落ちていくまま、エイミーは床にドロワーズを落とした。

 恥ずかしさよりも達成感の方が勝り、エイミーも笑いが弾けた。
 乗り越えたものの先に、夫婦としての一体感を味わうことができた気がした。





「これで夫婦になれたかな?」
 アレックスはまだ笑いながら、エイミーの背中を撫でた。


「いや、まだ始まってもない。がんばれ」
「そうなの?じゃあアレックスも一緒にがんばってね」
「いや、俺はがんばるっていうか、今までの方ががんばってたっていうか」
「なによそれ」
「淑女のための紳士でいるのも、楽じゃないってこと」
「私、淑女レディなの? おてんば娘Tomboy じゃなくて?」
「おてんば、は否定しないけどな。レディだよ、俺にとっては、ずっと」
「ふーん」
 意外と惚れっぽいアレックスを知っているエイミーは、その中で自分がどのくらいの位置を示していたのか、知りたくなった。
「アレックス、でも私の他にも、好きな人いたでしょう?」
「ぶっ」
 げほっ、げほっ、と咽せたアレックスの背中を、大丈夫? と言いながら撫でた。
「お前、まさかそれ、エズノさんに言ってないよな!?」
「パパに? 言う必要あった?」
「いや、ないない、全然ない。もし言われたら俺が殺される、いろんな意味で」
 エズノが、穏やかな眼差しをいつもアレックスに向けながらも、何かを見極めるようにじっと観察していたことは、アレックスも気がついていた。
 まるでアレックスの、魂の全てを見通そうとするかのように。

 男手一つで娘を育て上げた父親というのは、あんなにこわいものなのだろうか。

 というか、とアレックスはエイミーに向き直った。
「クレアさんは初恋だし、今でも大好きな人だ。けど、クレアさんと、お前は全然違う。お前のことは、俺が自分で、ずっと守っていきたいんだ」

 ママのことだけじゃないんだけどな、とエイミーは思った。

 この情の深さを、ずっとエイミーに注いでもらえるのだろうか。不意にエイミーの心に愛情がどっとわいて、今にも溢れてしまいそうだった。

「もし私のほかに好きな人作ったら、アレックスのことぶっ殺すからね」
「殺してもらえんの? そりゃ光栄だ」
 そう言って、そっと唇をエイミーの口に寄せた。
「んん、ふうっ、んっ、んあ」
 音を立てながらキスをし、アレックスはそっとエイミーの鎖骨に手を触れた。だんだんとその手が下がっていき、エイミーの胸元の頂にアレックスの指がかすめた。
 エイミーの様子を伺うようにその顔を覗き込んだアレックスが、羞恥心に耐えながら口を開かないエイミーに、ふっとうれしそうに笑い、左胸の乳首をつまみ、そっとキスした。

「んんっ」
 漏れ出たエイミーの声を、もっと聞かせてと言わんばかりに、頂にまたちゅっと口付けて、そのまま口の中に含んだ。
「あ、いや、恥ずかしい、もう無理!」
 堪えきれなくなったエイミーがべそをかくと、アレックスは苦笑した。

「ごめん、やめるのはこっちの方が無理だわ」
「でも、夫婦って、本当にこんなことすんの!? アレックスがやりたいだけじゃなくて?」
「俺がやりたいっていうのは否定しないけど、みんなやることなの。大丈夫、出来るだけ気持ちよくしてやるから」
   俺を信じて、と言ったアレックスに、エイミーはしばらく迅回したあと、こくん、と頷いた。
 なんだこの可愛い生き物は、と内心悶えていたのは出来るだけ顔に出さないように、優しい微笑みを浮かべてからアレックスは胸元へのキスを続けながら、エイミーの太ももに優しく手を置いた。
 指で突起部分を撫でたあと、アレックスはエイミーの中に中指をそっと差し込んだ。
「いっ!!痛、いよ、アレックス」
「あ、ごめん」
 アレックスが慌てて指を抜くと、少し途方にくれたようにため息をついた。
「弱ったな……」
 いつも優しいアレックスの様子に、エイミーは少し罪悪感を覚えた。
「ごめんなさい、上手にできなくて」
「謝る必要なんてないだろ。けど、これしかないかな」

 覚悟を決めたような硬い表情で、アレックスがエイミーの両脚の膝に手を触れ、ぐっとエイミーの脚を押し開いた。
「え、え?」
 恥ずかしさよりも先に、戸惑いが勝って抵抗すらせずにいたエイミーの足元に、アレックスが顔を近づけた。

「え、ちょっと、待って!んんっ、んあっ、や、やだ!」
 先ほど痛みを覚えた場所は、アレックスの舌をすんなりと受け入れた。
 思わず声をあげてしまうエイミーの様子に、むしろアレックスは何かに急かされたかのように動きを早めた。

「アレックス、ひ、やめ、て! んんっ、んふっ、ああっ!」
 エイミーはびく、びく、と体を揺らし、細く高い声をあげ、倒れ込んだ。
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