ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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雪の降らない日々

たんじょーびぱーてぃ、じゅうご

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胡座をかいた俺の首に腕を、腰に足を絡めた雪風の腰を掴んでゆっくりと彼の身体を上下させる。ほぐれきった腸壁が俺の陰茎に吸い付いており、雪風を持ち上げるとそれがめくれていく。

「あっ、ぁあっあ、はっ……めくれひゃっ、ぁ、イくっ、イくぅぅっ……!」

もちろん完全にめくれ上がることはなく、雪風が痛みを覚えない程度で元に戻る。快感に貪欲な雪風らしい身体だ。

「ぁ、あっ、は、ぁああっ……!」

雪風は両手両足を俺に絡み付けているが、仰け反っているため体重は彼の後ろ側にかかっている。腕への負担が大きい。

「んぁんっ! 気持ちぃっ、きもぢぃいっ……もっと、まひろ、まひろぉっ!」

しかし、潤んで輪郭を失った赤い瞳も、赤みを帯びた肌も、緩んだ口も、そこから垂れた唾液も、全て見て楽しめる。腕に負担がかかるのが何だと言うのだ、美しい顔が快感に歪む様が見られるのだからこの程度なんてことない。

「ぁ、ひっ、ひぁっ! イくっ、イくぅうっ……! ぅあっ!? ぁひっ、ひっ、ゃ、ぁああっ! イった、イったのにぃっ、またイっ……くぅうっ!」

抱きつかれて顔が見えなくなるのも、それはそれでいいだろう。雪風にしがみつかれるというだけで、彼と密着出来るというだけで、たとえ射精出来なくなったとしても俺は幸せを感じられる。

「イってるっ、止めっ、ぁああんっ! イっでるんらってぇっ! まひっ、ろぉっ! んゃああっ! ぁひっ、ひぅうゔぅっ!」

絶頂の快感に耐えかねて雪風が俺に抱きついてきた。顔は見えなくなったけれど、抱きつく力が強まった手足や、背中に食い込む爪、濁音混じりの喘ぎ声が耳のすぐ傍で楽しめる。予想通りこちらもイイ。

「イきまくるの好きだろ?」

「しゅきっ、らけどぉっ、これ! ゆっくりなのにぃいいっ……! イっくぅっ! イぐのっ、止まんにゃくへぇっ、腹、熱くぅっ、んんっ! 溶け、そぉっ」

雪風を上下させる速度は一定に保っている。絶頂して締め付けても、快感に悶えても、腸壁を痙攣させても、構わず丁寧に腸壁のひだを捏ねられ、敏感になったそこを余さず擦られるのは辛いだろう。

「イった! イっでるぅっ……! ぅあ、ぁっ、弱いとこっ、ゆっくりぐりゅってぇっ! ちゅぶさっ、ぁ、あぁっ! りゃめっ、こしゅらなっ、ぁ、出るっ、出るっ! イくぅうっ!」

前立腺も精嚢も裏から押し潰してやっているので、雪風はぴゅるぴゅると勢いのない情けない射精を繰り返している。

「こんなに締め付けておいて嫌な訳ないだろ」

「やじゃっ、ないけどぉっ、あたまっ、変になりそぉれっ……!」

「安心しろよ、どうなったって雪風を好きなのやめたりしないっ……ほらっ、出すぞ」

他の男も女も抱いた経験はないが、極上と呼ぶに相応しい雪風のナカでいつまでも耐えられる訳もなく、俺は彼に粘つく欲望を吐き出した。

「……っ、は……続けるぞ」

「ぁんっ! 萎えて、ねぇのかよぉっ……! ほんと、絶倫っ……好きっ、まひろぉ、しゅきっ!」

「絶倫なとこが?」

「そこも、らけどぉっ……サイズも、イイしっ……顔もっ、からだも、せぇかくもぉっ! ぜんぶっ! ぜんぶすきっ」

対面座位をやめて正常位でガンガン突きまくりたい、そんな欲望が膨らんでいく。けれど俺はその欲のままに動いたりせず、雪風をゆっくりと愛し続けた。

「イくっ、イくぅうっ……! ぅ、あっ、まひろぉっ、も、いつイってにゃいのかっ、分かんなっ、あぁあーっ……!」

「あぁ、ナカずっと震えてるな」

「しゅき、すきっ、しゅぎぃぃいっ……!」

顔も頭もすっかり蕩けた雪風の唇を奪い、ピクピクと震える舌を舌で撫で回しながら今日最後の射精を遂げた。最高の誕生日プレゼントと見つめ合い、多幸感に満ちたままベッドに横たわった。
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