冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

文字の大きさ
1,860 / 2,304

良い分にはいくらでも (〃)

しおりを挟む
早く舌を絡め合いたいから、他の部位は邪魔。そんな唇を邪険に扱うようなキスをしながら、シュカはゆっくりと腰を下ろした。

「んっ、ゔっ……んんんゔぅゔっ!」

そっと腰に手を添えて挿入を手伝ってやると、口内に響く嬌声のボルテージが上がる。手を出すなと怒っているような、そんな感情も読み取れる声だった。

「んんっ、ん、ぷはっ、はぁっ、水月、水月……!」

「なんだよシュカ、もう息継ぎか? 肺活量ないなぁ、タバコなんか吸うからだぞこの不良」

「もう、何ヶ月もっ……吸ってませんよ! ぅあっ、ぁ、ん……硬い、デカいぃ……クソ、良過ぎる……このちんぽ、ふざけんなぁ……」

「良い分にはいくら良くてもいいだろ?」

「動いて、やろぉと……思ってたのにぃ……」

腰に添えていた手を太腿に移すと、強靭な筋肉が情けなくピクピクと痙攣しているのが分かった。力が入らないのだろう。

「んっ……!」

シュカが腰を持ち上げようとしているのが、足の筋肉が張るのが、手のひらに伝わってきた。

「ひゔっ、ぅゔっ……」

自然と後孔にも力が入り、俺の陰茎をぎゅうっと締め上げて快楽を得たらしい。

「……っ、ぅゔ……騎乗位、得意だったのに……てめぇとヤるようになってからどんどん出来なくなってく、どうしてくれる……クソやろぉ」

「敏感になってるってことか?」

「ひっ!? ぁ、背中っ、撫でんなぁっ……」

「鳥肌立ってる。ふふっ」

優しく背筋を撫で上げただけでシュカは敏感に仰け反る。ひっくり返ってしまわないよう支えながら背中を撫で続けて、普段とは違う粒が立った肌の触り心地を楽しむ。

「んっ、んん……ふ、ぅ……はぁ、はぁっ……余裕、ぶりやがって…………水月、水月っ、聞かせて、くださいよ……あなたはなんで、私と……シたいんですか」

さっきの質問をそのまま返してきたのか? 自分が本音を言わされて恥ずかしかったから? 残念ながら、俺が恥じて隠す本性はそんなところにはない。

「シュカが最高に魅力的な男の子だからだよ。表情も仕草も、肉付きも締まりも、震え方も喘ぎ声も、何もかも大好き。だから抱きたい」

「……っ、クソ……恥ずかしげもなく」

後孔の締まりが更に良くなった。喜んでいるのかな、照れているだけ?

「大好きなシュカを、俺のものにしたい。休み時間になると勉強してて、放課後はさっさと帰っちゃって、土日もあんまり会えないで……そんなシュカがセックス中だけは俺で頭がいっぱいになる。それが、すごくイイ」

「…………ハッ、瞳孔開いてんぞ」

「そうなの? 気持ち悪い?」

「……抱かれたくなる。はぁ……ちょっと、落ち着いてきた……足、大丈夫そうです。まずは私が動きますから、水月はそのままでお願いしますよ」

「あぁ、任せるよ」

彼の身体を持ち上げたり押さえ付けたりはしないとひとまず誓う。だが、シュカが快楽のあまり仰け反った時などに備えて、腕は背に回したままでいさせてもらおう。

「動いたら怒りますからねっ……んっ、くっ、ふ、ぁあぁんっ! はっ、は、ぁっ、んんっ! これっ、このちんぽぉっ! あっ、ぁあっ! イイっ、ひっ、イイっ……! デカく、てぇっ、硬くてっ、いいとこっ、けじゅってぇっ!」

俺の首に抱きついて、一心不乱に腰を振る。単純な上下運動ではない、時折ぐりんと腰を回す。とちゅとちゅとつついている結腸口に様々な刺激を与えたいのだろう。

「……っ、く……良過ぎて動けないとか言ってたくせにっ、激しいな……」

このグラインドは俺にも強い快感を与える。ほぐれているのにキツく締め付けるシュカの上等な肉に包まれているだけでも辛いのに、単調な刺激でないのは更に辛い。気持ち良過ぎる、出ちゃう、早漏だってバカにされる。

「はぁっ、はっ、ぁ、ゔぅうっ……! ぁっ? みしゅきっ、みづぎ……きしゅはめっ、のぉ、やぐしょくっ」

「あぁ……おいで。頭支えてやるから」

上下に揺れる頭を捕まえて、歯をぶつけないよう慎重に唇を重ねる。積極的に動く舌に舌を絡めて、口内も性感帯なシュカの反応を楽しむ。くぐもる喘ぎ声に、ぎゅうぅっと締まりが強くなる後孔、肩や首筋に立てられる爪……イイ。

「んっ、んゔぅっ! ぐっ、んんゔっ、んんんーっ……!」

シュカの太腿の痙攣が伝わってくる。下腹に温い液体がかかった感触があった。

「……っ、く……」

絶頂を迎えたらしいシュカの腸壁の痙攣に耐えかねて俺も射精に至った。

「…………はぁっ、はっ……は、ぁ……あぁあっ!?」

「ぅあっ!?」

脱力したシュカの身体がガクンと下がる。ぐぽんっと結腸口を貫いた音がシュカの腸内で響いた気がした。射精したばかりで敏感な亀頭がより窮屈な場所へ飲み込まれたのだ、俺も無反応ではいられなかった。

「……っ、ふ……シュカ、シュカ?」

シュカは俺が声を漏らしてしまうと気を良くする、攻め側が喘ぐのは情けないと考える俺とは違った感性の持ち主だ。だから今のも普段なら喜んでくれたかもしれないが──

「シュカ……だ、大丈夫か?」

──どうやら今のシュカに俺の反応を楽しめるような余裕はないらしい。声を発することすら出来ずぷるぷると震えている。

「無言痙攣深イキ中か……エッロいなぁ、たまんないよ。動いていい?」

「……ろ、す……ぞ」

動かないで欲しいみたいだ。
しおりを挟む
感想 530

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

寝てる間に××されてる!?

しづ未
BL
どこでも寝てしまう男子高校生が寝てる間に色々な被害に遭う話です。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

四天王一の最弱ゴブリンですが、何故か勇者に求婚されています

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
「アイツは四天王一の最弱」と呼ばれるポジションにいるゴブリンのオルディナ。 とうとう現れた勇者と対峙をしたが──なぜか求婚されていた。倒すための作戦かと思われたが、その愛おしげな瞳は嘘を言っているようには見えなくて── 「運命だ。結婚しよう」 「……敵だよ?」 「ああ。障壁は付き物だな」 勇者×ゴブリン 超短編BLです。

処理中です...