1,803 / 2,304
ぞうのなかにいる (水月+レイ・荒凪・アキ・セイカ・リュウ)
しおりを挟む
夕飯を食べ終えてリビングに移ると、居候三人組から「おかえりなさーい」と緩い挨拶があった。
「これでいいんだよこれで」
「……本当に、っすか? 自分の気持ちに正直になって欲しいっす」
「…………視線くらいは欲しいかなぁ! アキ! セイカ! お前ら最近俺の扱い雑な時多いぞ!?」
荒凪はしっかり俺の方を向いてくれた上、手を伸ばしてもきた。可愛過ぎる仕草に頬を緩めてその手を握り、アキ達に文句を言った。
「足の怪我はもう大丈夫なんすよね、荒凪くん。歩いてるのカメラで見てたっすよ、ふらふらっしたけど」
「あぁ、まぁな」
荒凪の正体はテディベアに仕掛けられたカメラには映していなかったか。彼が人魚であることをレイにどう説明しよう、人魚の姿を見せるのが手っ取り早いけど……
「……レイ今日泊まるんだよな? 俺の部屋で寝るよな」
「はいっす」
「じゃあ荒凪くん、今日は別のとこで寝てくれるか」
「きゅっ? やだ」
「そういや最近よく荒凪くんと寝てたっすね、手ぇ出してるんすか?」
「あぁ、本番はしてないけどな。アキの部屋でかるーくイチャついた。な、荒凪くん」
夜の海のように暗い輝きを宿した髪をくしゅくしゅ撫でる。彼の髪はいつ触れても何故かひんやりとしていて心地いい。
「きゅるるる……僕達、みつき、いしょねる」
「三人で寝たいんすか? 可愛いっすねぇ」
「荒凪くんの一人称は複数形なんだ」
「なんで!?」
っす口調が取れるほどの衝撃か?
「みつき、家いない、ながい。さみしい。だから、いしょねる」
寝る時くらい傍に居たい、ということかな。
「荒凪~、アンタの番よ」
「きゅ」
母に呼ばれて荒凪はコントローラーを持ち直す。じっと画面を見つめ、自分の手札を確認し、しっかりと考えてカードを出した。やはり荒凪が幼く感じるのは上手く話せていないからで、思考力などは見た目の歳相応なように思える。
《やべぇまた手札やべぇ、出せるもんねぇぞ》
《お前今回負けたら四連敗だぞ……勝てなきゃ面白くないけど、同じヤツに負け続けられてもゲームは楽しくないんだからな》
《負け続けてる俺が一番楽しくねぇよ!》
「どうしたアキ、セイカ、喧嘩するなよ?」
何やら言い争っている様子の二人の頭をまとめて撫でつつ、辺りを見回す。
「……コンちゃんは?」
「知らねぇ。昼間天正と庭でなんかやってたけど」
「そっか、リュウは帰ったんだよな? いつ頃だった?」
「…………まだ明るかったと思うけど」
少し考えた後、自信なさげにそう言った。夕方頃からミタマは姿を見られていないということになる。
「ちょっと庭見てくるよ」
「俺も行くっす」
レイと共に庭に出る。真っ暗だ、ダイニングとウッドデッキを繋ぐ窓から漏れる灯りだけでは頼りない。スマホのライトで祠を建てている場所を照らしてみる。
「なんか材料いっぱい積んであるっすね」
石材、木材が端に避けてある。それに被せられたブルーシートを少し捲り、レイは中を覗いている。
「像が建ってる……」
狐の石像がキチンと置かれている。神社で見かけるのは古いものばかりなので、新品は珍しい。ライトで照らしてじっくり眺めていると、石像が動いた。違う、霊体が抜けたんだ。石像はそのままそこに在る、けれど石像と同じ見た目のモノが台座から跳び、庭に降り立った。
「コンちゃん?」
滑らかに動く灰色の石が金色の毛を生やした獣へと変わる。ディフォルメの効いた顔が、身体が、尾が、本物の獣のものへと変わっていく。ふんわりとした尾が三本に分かれると、狐は甲高い声で鳴きながら俺の足に擦り寄った。
「コンちゃん、ここに居たんだ。像を、なんか、リュウになんかしてもらうの、出来た?」
「せんぱい……わやわやっすね」
「コンちゃん、狐可愛いけど……話したいな、人間になってくれない?」
ミタマは真っ直ぐに俺を見つめ、ゆっくりと首を横に振った。
「え、ダメなの?」
今度は大きく頷く。何か理由があるみたいだ。
「そっかぁ……あ、コンちゃん? えっちょ……な、何? 何……何かあるんだよね、理由。今度説明してね?」
また台座に飛び乗り、像をすり抜けて重なると姿を消した。石像に取り憑いただとか、宿っただとか、そう表現するので合っているだろうか。
「……リュウに電話してみるか」
「中入りましょーっす、暑いし蚊刺されちゃうっすよ」
「そうだな」
室内に戻り、ダイニングの椅子に腰かけてスマホを持つ。
「ちょっと夜遅いかな?」
「大丈夫っしょ、お風呂とかはありえるかもっすけど」
レイに躊躇いを振り切ってもらい、スマホを耳に当てる。しばらく待つとリュウが電話に出た。
『おー水月、どないしたん?』
「あぁ、ちょっと話聞きたくて。今何してる?」
『テレビ見とる』
「暇? 見たいヤツ?」
『撮っとるヤツやから大事な話なんやったら止めとくで』
「そうか? 悪いな、いや、コンちゃんがさ、なんか像に取り憑いて出てこないんだけど、なんか知ってるか? っていうか昼間何やったんだ?」
「さっきからなんか多いっすせんぱい……バカっぽいっす」
俺全肯定枠の彼氏であるレイに「バカっぽい」と言われたショックは大きい。
『ちょっと舞っただけやで。出てこぉへんのは……あー、なんか言うとったわ。馴染むまで入っとくて。やっぱり俺力不足やったんやわ』
「…………あっ、ごめん。聞いてなかった……ちょっと今レイにバカって言われて」
『あー、水月ちょっとアホやもんなぁ……まぁ気にせんでええで。支障あるほどのアホやない、可愛いアホやから』
「………………」
『水月ー? 最初から説明すんで、ええか?』
「…………」
「もらうっすよせんぱい……もしもしリュウせんぱい? ごめんなさい、せんぱいちょっとフリーズしちゃって。話してください、俺代わりに聞くっす」
ショックで何も言えなくなった俺の手からレイがスマホを奪った。レイは俺に幻滅したのだろうか、リュウは頭の悪いS役に納得していないだろう、なんて長々と考え続けた俺はレイが通話を終えるまで一言も発さなかった。
「これでいいんだよこれで」
「……本当に、っすか? 自分の気持ちに正直になって欲しいっす」
「…………視線くらいは欲しいかなぁ! アキ! セイカ! お前ら最近俺の扱い雑な時多いぞ!?」
荒凪はしっかり俺の方を向いてくれた上、手を伸ばしてもきた。可愛過ぎる仕草に頬を緩めてその手を握り、アキ達に文句を言った。
「足の怪我はもう大丈夫なんすよね、荒凪くん。歩いてるのカメラで見てたっすよ、ふらふらっしたけど」
「あぁ、まぁな」
荒凪の正体はテディベアに仕掛けられたカメラには映していなかったか。彼が人魚であることをレイにどう説明しよう、人魚の姿を見せるのが手っ取り早いけど……
「……レイ今日泊まるんだよな? 俺の部屋で寝るよな」
「はいっす」
「じゃあ荒凪くん、今日は別のとこで寝てくれるか」
「きゅっ? やだ」
「そういや最近よく荒凪くんと寝てたっすね、手ぇ出してるんすか?」
「あぁ、本番はしてないけどな。アキの部屋でかるーくイチャついた。な、荒凪くん」
夜の海のように暗い輝きを宿した髪をくしゅくしゅ撫でる。彼の髪はいつ触れても何故かひんやりとしていて心地いい。
「きゅるるる……僕達、みつき、いしょねる」
「三人で寝たいんすか? 可愛いっすねぇ」
「荒凪くんの一人称は複数形なんだ」
「なんで!?」
っす口調が取れるほどの衝撃か?
「みつき、家いない、ながい。さみしい。だから、いしょねる」
寝る時くらい傍に居たい、ということかな。
「荒凪~、アンタの番よ」
「きゅ」
母に呼ばれて荒凪はコントローラーを持ち直す。じっと画面を見つめ、自分の手札を確認し、しっかりと考えてカードを出した。やはり荒凪が幼く感じるのは上手く話せていないからで、思考力などは見た目の歳相応なように思える。
《やべぇまた手札やべぇ、出せるもんねぇぞ》
《お前今回負けたら四連敗だぞ……勝てなきゃ面白くないけど、同じヤツに負け続けられてもゲームは楽しくないんだからな》
《負け続けてる俺が一番楽しくねぇよ!》
「どうしたアキ、セイカ、喧嘩するなよ?」
何やら言い争っている様子の二人の頭をまとめて撫でつつ、辺りを見回す。
「……コンちゃんは?」
「知らねぇ。昼間天正と庭でなんかやってたけど」
「そっか、リュウは帰ったんだよな? いつ頃だった?」
「…………まだ明るかったと思うけど」
少し考えた後、自信なさげにそう言った。夕方頃からミタマは姿を見られていないということになる。
「ちょっと庭見てくるよ」
「俺も行くっす」
レイと共に庭に出る。真っ暗だ、ダイニングとウッドデッキを繋ぐ窓から漏れる灯りだけでは頼りない。スマホのライトで祠を建てている場所を照らしてみる。
「なんか材料いっぱい積んであるっすね」
石材、木材が端に避けてある。それに被せられたブルーシートを少し捲り、レイは中を覗いている。
「像が建ってる……」
狐の石像がキチンと置かれている。神社で見かけるのは古いものばかりなので、新品は珍しい。ライトで照らしてじっくり眺めていると、石像が動いた。違う、霊体が抜けたんだ。石像はそのままそこに在る、けれど石像と同じ見た目のモノが台座から跳び、庭に降り立った。
「コンちゃん?」
滑らかに動く灰色の石が金色の毛を生やした獣へと変わる。ディフォルメの効いた顔が、身体が、尾が、本物の獣のものへと変わっていく。ふんわりとした尾が三本に分かれると、狐は甲高い声で鳴きながら俺の足に擦り寄った。
「コンちゃん、ここに居たんだ。像を、なんか、リュウになんかしてもらうの、出来た?」
「せんぱい……わやわやっすね」
「コンちゃん、狐可愛いけど……話したいな、人間になってくれない?」
ミタマは真っ直ぐに俺を見つめ、ゆっくりと首を横に振った。
「え、ダメなの?」
今度は大きく頷く。何か理由があるみたいだ。
「そっかぁ……あ、コンちゃん? えっちょ……な、何? 何……何かあるんだよね、理由。今度説明してね?」
また台座に飛び乗り、像をすり抜けて重なると姿を消した。石像に取り憑いただとか、宿っただとか、そう表現するので合っているだろうか。
「……リュウに電話してみるか」
「中入りましょーっす、暑いし蚊刺されちゃうっすよ」
「そうだな」
室内に戻り、ダイニングの椅子に腰かけてスマホを持つ。
「ちょっと夜遅いかな?」
「大丈夫っしょ、お風呂とかはありえるかもっすけど」
レイに躊躇いを振り切ってもらい、スマホを耳に当てる。しばらく待つとリュウが電話に出た。
『おー水月、どないしたん?』
「あぁ、ちょっと話聞きたくて。今何してる?」
『テレビ見とる』
「暇? 見たいヤツ?」
『撮っとるヤツやから大事な話なんやったら止めとくで』
「そうか? 悪いな、いや、コンちゃんがさ、なんか像に取り憑いて出てこないんだけど、なんか知ってるか? っていうか昼間何やったんだ?」
「さっきからなんか多いっすせんぱい……バカっぽいっす」
俺全肯定枠の彼氏であるレイに「バカっぽい」と言われたショックは大きい。
『ちょっと舞っただけやで。出てこぉへんのは……あー、なんか言うとったわ。馴染むまで入っとくて。やっぱり俺力不足やったんやわ』
「…………あっ、ごめん。聞いてなかった……ちょっと今レイにバカって言われて」
『あー、水月ちょっとアホやもんなぁ……まぁ気にせんでええで。支障あるほどのアホやない、可愛いアホやから』
「………………」
『水月ー? 最初から説明すんで、ええか?』
「…………」
「もらうっすよせんぱい……もしもしリュウせんぱい? ごめんなさい、せんぱいちょっとフリーズしちゃって。話してください、俺代わりに聞くっす」
ショックで何も言えなくなった俺の手からレイがスマホを奪った。レイは俺に幻滅したのだろうか、リュウは頭の悪いS役に納得していないだろう、なんて長々と考え続けた俺はレイが通話を終えるまで一言も発さなかった。
75
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日AM2時10分投稿
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸に、末っ子クリスは過保護な兄たちに溺愛されながら、大好きな四男と幸せに暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスが目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過剰なまでにかわいがられて溺愛されていく──
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな軽い気持ちで始まった新たな人生はコミカル&シリアス。だけどほのぼのとしたハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
⚠️若干の謎解き要素を含んでいますが、オマケ程度です!
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる