冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

文字の大きさ
上 下
1,722 / 2,039

初射精に夢中な人魚 (〃)

しおりを挟む
人間とは違い亀頭にあたる膨らみはない、先細りの陰茎。まだしっかりと勃っていないのかぐんにゃりと垂れたそれにコンドームを被せ、ゆるゆると扱く。

「きゅるるっ……水月、もっと」

喉の奥の口が心地良さそうに鳴く。表に出ている口は俺に手淫の継続をねだる。

「気持ちいい?」

「気持ちいい? これ、気持ちいい?」

「もっとして欲しくなってるんなら、それは気持ちいいってことだよ」

「もっと欲しい……気持ちいい、水月、気持ちいい、もっとぉ」

硬さが増してきた。細いし長いし片手で扱きやすい。目的は先走りの汁と精液の採取だから、射精させる前に一旦手を止めてゴム内に溜まった汁を回収しないとな。まだ陰茎の先端を濡らす程度だから、もう少し扱かないと。

「きゅるるるぅ…………もっと」

下半身が魚でも腰がヘコヘコと情けなく揺れるのは人間と変わらないらしい。やはり荒凪はイルカっぽい。

「はっ、はっ……水月、気持ちいい、水月っ……」

声色と吐息の量から射精が近いことを察し、手を離した。完全に瞼が閉じることのない瞳が、魚らしさを感じさせる瞳が、俺を見つめる。黒目がきゅっと小さくなったように見えたのは気のせいではないだろう。

「水月……? 水月、もっと……」

大きく鋭い爪の背で手首をこんと叩かれる。つつかれ、揺らされ、俺は荒凪の陰茎と吐息の様子を確認しながら手淫を再開した。

「んっ、んぁ……水月っ、水月……! 気持ちいいっ……」

射精間近だ、すぐに手を止める。

「……? 水月? なんで……水月、今の……気持ちいい、けど、途中で止まる、苦しい……水月、もっと、お願い……気持ちいいの、欲しい」

もう少し先走りの汁を出して欲しい。俺は荒凪の陰茎の先端だけを掴んだ。先細りになった部分だ、人間とは違い緩く尖ったそこをくにくにも弄ぶ。親指と人差し指を擦り合わせるように、その間に荒凪の陰茎を挟む形で、舌でも愛撫しているかのような気分で、荒凪の陰茎の先端を責めた。

「きゅっ、ぅ、うぅんっ……! 水月、何か出そう…………ぅ、んっ、んん……水月、さっきのして」

「ごめんね、精液と混ぜずにカウパー取りたいんだ。もう少し待って、すぐスッキリさせてあげるから」

「ぅゔ……」

焦らされるのは苦手なのかな。この情報は今後の営みに活かそう。

「腸液がこれだけしか採取出来てないし……こっちもこれくらいでいいかな? 荒凪くん、一回ゴム外すから大人しく待っててくれる?」

「うん……」

そっとコンドームを外し、僅かに溜まった先走りの汁を小瓶に移す。もちろん先程腸液に使ったスポイトとは別のスポイトを使ってだ。

「……水月、まだ?」

「もう少し……」

蓋を閉めて腸液を採取した瓶と見比べる。腸液よりは多く採れたが、どちらも微量だ。これだけの量で人体に有害かどうか確認出来るなんて、すごい技術力だな。

「この量なら十分だと思う。ごめんね、お待たせ」

「早く……」

新しく開封したコンドームを荒凪の陰茎に被せる。そっと根元を握ると荒凪の身体が跳ねた、尾の上に乗っている俺も少し浮いた。

「きゅるるる……水月、ぁっ……ぅ、気持ちいい、もっと、水月もっとぉ」

陰茎を優しく扱いていく。心地良さそうな鳴き声と、甘えた声でのおねだりが俺の鼓膜と理性を揺さぶる。

「水月、水月ぃ……んっ、きゅうぅ……もっと、水月、水月……ぁ、うっ、みしゅきっ、なんかっ、来る……」

「出そう? いいよ、出して」

「……っ、ん、んっうゔぅっ! ふっ……ふ、ぅ……くぅ…………きゅるるる……」

荒凪は大きく身体を反らし、細長い陰茎からびゅるびゅると白濁液を吐き出した。人間の倍以上の射精量だ。

「…………お疲れ様」

初めての射精の快感に荒凪はぐったりと身体をプールサイドに横たえている。濡れた髪を撫でて労い、たっぷりと精液が溜まったコンドームを外した。

「おぉ……大量ですな」

小瓶に入るだけ精液を移し、コンドームの口を縛って残りが零れないようにした。

「荒凪くん、俺秘書さんに報告に行ってくるからゆっくり休んでて」

ゴム手袋を外し、三つの小瓶と羽織りを持って秘書のところへ向かった。既にアキは自室に戻っており、秘書は一人でダイニングに居た。机に突っ伏している。

「秘書さん! 全部取れましたよ」

「……遅かったですね。まぁ、ウブっぽかったし仕方ないか……どうも、お疲れ様です。もう少し荒凪の検査や聞き取りをしたいところですが指痛いので帰ります」

「あっ、は、はい……お大事に」

「はーい、さよならー……」

秘書は酷く落ち込んだまま帰って行った。荒凪は彼にとても懐いているから、出来ることなら荒凪に顔を見せてやってから帰って欲しかったが、まぁ、骨折の痛みを抱えた彼に無茶は言えない。折れた直後のように取り繕えなければ荒凪が落ち込んでしまうし、これでよかったんだ。

「荒凪くん、ただいま」

秘書を見送り、アキと二三言葉を交わし、プールへと戻った。

「はぁっ……はっ、ぁ……ぅ……んんっ、きゅるるっ……くっ、ぅんっ、んぅ……ぁ……」

「……荒凪くん?」

プールサイドに横たわった荒凪は身体を丸め、自らの手で自身の陰茎を扱いていた。その手や下腹周辺は白く濁った液体で汚れていた。
しおりを挟む
感想 461

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

その捕虜は牢屋から離れたくない

さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。 というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...