冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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寝起きイキ (水月×リュウ・カンナ・カサネ・フタ・サン・レイ・歌見・セイカ)

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筋肉質な身体に挟まれ、撫で回されたり、唇だけでなく頬や首にまでキスをされたり、二人がかりで愛でられた。

「ふふ……水月ぃ」

「みつき~……んー……」

十数分そうやって俺を愛で続けた二人は眠ってしまった。二人が起きていた間は力づくでの脱出は不可能だったが、今なら出来そうだ。肩や胸に乗せられた重たい腕をどかし、腕立て伏せのような体勢で二人の足に下敷きにされた下半身を引っこ抜く。

「んっ……はぁ、重いな……よいしょ」

サンの身体を跨いでベッドから降りた。カーテンを開けると部屋の入口付近に居るカサネと目が合う。

「……! みぃ、くん」

「お楽しみでしたね?」

「起こしに行ったのに二度寝を待つことになるとは思わなかった。はぁ、次……」

残った彼氏達の中では比較的静かに起きてくれそうなレイと歌見のベッドに向かった。カーテンを開け、まずは寝顔を堪能。

(むほほ……)

寝顔は誰でも普段より幼く見えるものなのだろうか。背を預け合って寝ている二人を眺め、今まで見てきた彼氏達の寝顔を思い出し、そう考えた。しばらく寝顔を眺めてから肩を揺すった。

「レイ、レイ……」

「んっ……ん、んん? あっ、せんぱい……!」

「おはよう。みんなまだ寝てるから、ちょっと静かにな。寝顔見て回ってるんだ、後でまた声掛けるからその時に起きてくれ」

「はぁい。えへへ……朝イチにせんぱいの顔見れて嬉しいっす」

「可愛いこと言ってくれるなぁ」

緩んだ笑顔のレイをしばらく愛でてから歌見の肩を揺すった。

「先輩、先輩、おはようございます」

「んん……? あぁ、水月……おはよう」

「ふふっ、先輩の寝顔可愛かったですよ。無防備で襲いたくなっちゃいました」

「…………バカを言うな」

頬を赤らめた歌見は毛布を引っ張り上げて口元を隠した。

「せんぱいせんぱい俺の寝顔はぁ?」

「もちろん可愛かったよ。こっそりキスしちゃおうかと思ったくらいだ」

「へへ……してくれてよかったんすよ」

「反応が見たいからなぁ。今しちゃお」

ちゅ、と短いキスをしてやるとレイは目を丸くした。してくれてよかった……なんて言った直後のくせに油断していたらしい。

「……やっぱり起きてる時のがいいな、可愛い」

少し驚いて、それから赤くなっていくのが面白くて可愛かった。

「ぅうぅ……不意打ちズルいっすぅ」

「していいって言うからしたんじゃないか」

レイは歌見と同じように毛布を引っ張り上げ、歌見とは違い額までを隠した。

「じゃ、また後でな」

毛布からはみ出ている頭を撫で、二人の元を離れた。まだカーテンが閉じられたままのベッドは二つ、どちらから入ろうか。リュウとセイカのペア、ハル一人だけのベッド……改善しつつあるとはいえセイカは不眠症だ、眠りが浅いと目が覚めやすい、寝顔を見るなら早い方がいいだろう。

「おはようございま~す……」

カーテンをそっと開け、様子を伺う。セイカはリュウの腕枕で眠っていた。彼が眠れていないかもというのは俺の杞憂だったようだ、二人ともぐっすり眠っている。リュウはセイカが寝付くまで背中を撫ででもしていたのかな、リュウの手がセイカの背に垂れている。

「……母性を感じますな」

セイカやカンナに見せるリュウの優しい態度は以前から好きだったが、こうしてセイカに腕枕をしてやっている寝姿を見ると、ますます聖母らしさを強く感じる。無垢な寝顔がまた、イイ。

「…………ふふ」

いいこと思い付いた。ドMのリュウにサプライズだ、そうだリュウはドMなんだ、学校に居る間ずっとディルドを咥えているような淫乱で、初体験が青姦のド変態だ。そんな彼が無垢な寝顔で聖母気分を味わっていていい訳ないだろ? なんて勝手な感想と理論を並べ立てた俺は、眠るリュウの唇を奪った。

「…………? ん……ん、ぅ…………んん」

とっくに覚えた歯列を舌先で再度確認。そっと顎を親指で押さえると簡単に口が開き、俺の舌を受け入れた。微かに声を漏らしながらもされるがままに俺の愛撫を受けていたリュウの様子が突然変わる、ビクッと震えたかと思えばそれまでじっとしていた舌が動き始めた。

「んんっ……!? ぃふひっ、ぁに……んっ……ぅうう……!」

どうやら目を覚ましたようだ。寝起き直後の上顎舐めが効いたのかリュウは身体を大きく仰け反らせた。

「……っ、はぁ……」

仰け反ったせいで口が離れた。追撃してやろうとリュウの頭を片手で捕まえたその時、俺の首に肘先までしかない短い腕が絡んだ。

「なるかみ……?」

「セイカ、起こしちゃったか。おはよう」

腕枕しているヤツがあれだけビクビクしてりゃ起きるよな。あまり心地のいい目覚めではなかっただろうから、謝罪の意を込めて頭を撫でた。刈り上げている側頭部の独特な触り心地が癖になる。

「俺には……しないの?」

「…………へっ?」

「キス……天正としてたろ、俺には? 嫌……?」

「まさか!」

すぐさま飛びつき唇を重ねる。ツンツンとした態度を取り、性的な話題も俺を変態扱いして切り上げることが多いセイカが、自分からキスをねだるなんて珍しい。寝起きでなければこうも簡単に人前でデレることはないだろう。

「ん……ふっ、んん…………ん、ぅ」

リュウにした激しいキスとは違う、慈しむような優しく丁寧なキス。首に絡んだ腕から次第に力が抜けていった。

「…………っ、はぁ……なるかみ…………へへ」

唇を離し、唾液の橋を落とす。セイカは幸せそうに微笑むと目を閉じ、二度寝を始めた。隣ではリュウがすっかり落ち着いた様子だったので、下腹に手を置いてぐっと押し込んでやった。

「んゔっ……!?」

臍の下辺りを強く押し、押す力はそのままに左右に手を動かす。

「……っ、お……? あか、ん……水月っ? それあかん……! んゔっ……なんでっ、なんも入ってへんのにぃっ……なんでぇ……なか、なかがぁ……やや、これややぁっ、なんもあらへんのにっ、ナカイキすりゅっ……!」

ビクンッ、とリュウの身体が大きく跳ねる。目を見開き、唇の端から唾液を零し、ピンと伸ばした四肢を微かに震わせる彼の絶頂は明らかだった。満足した俺はリュウの下腹を優しく撫でてからベッドを離れた。
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