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やっぱり時間はない (水月×フタ)
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フタのスマホが鳴った。電話がかかってきたようだ、普段ならすぐに中断するか、ただただ戸惑うかのどちらかなのだが、今回は興奮し過ぎて苛立ってしまった。
「何だよ……」
自然と舌打ちが漏れ、思わず口を手で塞ぐ。こんな態度を取ってしまった俺への反応が気になってフタの様子を伺うと、彼は俺の舌打ちに気付いていない様子でスマホを持った。
「……っ、もし、もし?」
電話に出た。マジかよ。普通先に俺に何か言わない? 一旦抜いてとか動かないでとか、ないの?
(うぉお……電話相手にバレないようにセックス! というド定番をヤりたい! ヤりたくて仕方ないでそ! しかし、だがしかしっ……流石にリアルでそれは、アレは二次元だからセーフみたいなとこがっ……くぅうっ)
今度、プレイ内容を話した彼氏に電話相手になってもらって、プレイをすれば……それじゃドキドキ感皆無だろうが! 羞恥プレイは安全性が考慮されているとつまらなくなるんだ、しかしハーレムの主人である俺が彼氏の心身の安全性を損なうプレイを行うわけには……クソっ! 諦めるしかないのか、電話相手にバレないようにセックスは!
「なにぃ……? うわ、うるさっ……ぁっ!? くっ……んん、変なとこごりってなったぁ……へへ、今のよかった。みつきぃ~、今んとこ分かる? ぐりってしてぇ~?」
相当察しが悪い相手じゃなければ全部バレただろコレ。
「……フタさん、お電話のお相手は誰ですか? 内容は? 急務じゃないなら切っちゃいましょ、もう」
「きゅーむって人じゃないよ~、切るの~?」
「えっ、い、いや急務は人の名前じゃなくて……」
「んゔっ! ふっ……ぅう…………んぁ? なに? 代われ? はーい……みつきぃ、代われって」
画面を見る暇もなく顔面にスマホが押し付けられる。
『もしもし鳴雷さん!? そちらにフタが居るんですか? ま、まさか、その……行為の最中、なのでしょうか』
スマホを受け取り、耳に当てる。
「ヒトさん……」
俺はフタの手首を掴み、彼自身の口に置かせた。そして自身の人差し指を立てて唇に当て、シーッと仕草だけで黙るよう伝えた。フタはにっこり微笑んで両手で口を塞いだ。
「……っ、ゔぅっ!」
「えっと、ヒトさんっ……フタさんに、急ぎのっ、は……用事、ですか?」
「んっ、く……んんっ! ん、ふっ……んんんぅっ……!」
スマホ片手に腰振りを再開するとフタは口を手で塞いだまま喘ぎ始めた。声はかなり大きい、ヒトに聞こえているかな、ノイズキャンセリングが機能しているかな?
『急ぎというか……なかなか仕事場に現れないので、部下に部屋に見に行かせたら居ないと言うので電話をかけたんですよ。まさかあなたのところに居るとは』
「……すいません、フタさん達っ、今……はぁ……祠、立ててくれてるっ、でしょう? 学校から、んっ、帰った時に……会って、引き止めちゃってぇ……すいません、本当っ……俺が悪いので、フタさん怒らないでっ、くだ、さい」
『…………そういうことでしたか。分かりました、フタを叱るのはやめておきます。無駄な行為ですしね、すぐ忘れちゃって……えぇと、それで、その……せ、性行為の、真っ最中……でしょうか?』
「あはっ……分かっちゃいます?」
『……ええ。あなたの声が普段以上に色っぽい……電話越しなのに、もう……身体が疼いてきちゃいますよ』
「へぇ? ついこの間、処女っ、失ったばっかりなのに……はぁっ、えっちな人、ですねっ。可愛い……どう疼いて、いるのか、目の前でっ、ん……眺めながら、ぁっ……ヒトさんの説明、聞きたいです」
『なっ、なに、を……鳴雷さん、そんな、やめてください……離れたところに居るのに、そんなことを言うのは』
離れたところに居るのに、ヒトの照れた顔が容易に想像出来る。
『とにかく! フタに早く帰ってこさせてください。その……私も同じ男なので分かりますよ、途中で止められないのは……だから、その、それが終わったら……フタを帰してください。あなたもこのままだと学校遅刻するんじゃないですか? 気を付けてくださいね、急ぎ過ぎても危ないらしいので』
「ええ、本当すいません……ありがとう、ございますっ……」
今から走っても遅刻は確定だ。学生と関わりのないヒトには細かな始業時間なんて分かっていないのだろう。
「では、失礼しますっ……ふぅっ、フタさん、ヒトさんから電話でした。仕事の時間だぞって」
「そ、なんだぁっ、ぁひっ、んんっ……! しごっ、とぉ……ぁ、あっ!? 待っ、んんっ! はげ、ひっ」
「じっくりヤろって言ったばかりなのにすいません、早くシちゃいましょ。ヒトさん怖いですもんね」
「んぁあっ! あっ、ひ……んゔっ! みつきぃ……」
ぐずるように喘ぐフタを抱き、再び射精に至る。ちょうど萎えたので名残惜しそうに吸い付く腸壁を振り切って抜き、フタと共にシャワーを浴びさせた。
「広いプールあるね~」
「はい、アキのです。プールにサウナに……ベッドも俺より大きいヤツだし、アキはホント甘やかされてますよ」
「アキ……? えーっとぉ……」
「俺の弟です。白い子」
「……あー! 弟ね、うんうん覚えてた覚えてた。俺のサンちゃん的な」
この調子じゃフタが俺の彼氏全員の顔と名前を覚える日は来ないかもしれないな。それでもいいと言ってくれる彼氏達だとは信じているけれど。
「何だよ……」
自然と舌打ちが漏れ、思わず口を手で塞ぐ。こんな態度を取ってしまった俺への反応が気になってフタの様子を伺うと、彼は俺の舌打ちに気付いていない様子でスマホを持った。
「……っ、もし、もし?」
電話に出た。マジかよ。普通先に俺に何か言わない? 一旦抜いてとか動かないでとか、ないの?
(うぉお……電話相手にバレないようにセックス! というド定番をヤりたい! ヤりたくて仕方ないでそ! しかし、だがしかしっ……流石にリアルでそれは、アレは二次元だからセーフみたいなとこがっ……くぅうっ)
今度、プレイ内容を話した彼氏に電話相手になってもらって、プレイをすれば……それじゃドキドキ感皆無だろうが! 羞恥プレイは安全性が考慮されているとつまらなくなるんだ、しかしハーレムの主人である俺が彼氏の心身の安全性を損なうプレイを行うわけには……クソっ! 諦めるしかないのか、電話相手にバレないようにセックスは!
「なにぃ……? うわ、うるさっ……ぁっ!? くっ……んん、変なとこごりってなったぁ……へへ、今のよかった。みつきぃ~、今んとこ分かる? ぐりってしてぇ~?」
相当察しが悪い相手じゃなければ全部バレただろコレ。
「……フタさん、お電話のお相手は誰ですか? 内容は? 急務じゃないなら切っちゃいましょ、もう」
「きゅーむって人じゃないよ~、切るの~?」
「えっ、い、いや急務は人の名前じゃなくて……」
「んゔっ! ふっ……ぅう…………んぁ? なに? 代われ? はーい……みつきぃ、代われって」
画面を見る暇もなく顔面にスマホが押し付けられる。
『もしもし鳴雷さん!? そちらにフタが居るんですか? ま、まさか、その……行為の最中、なのでしょうか』
スマホを受け取り、耳に当てる。
「ヒトさん……」
俺はフタの手首を掴み、彼自身の口に置かせた。そして自身の人差し指を立てて唇に当て、シーッと仕草だけで黙るよう伝えた。フタはにっこり微笑んで両手で口を塞いだ。
「……っ、ゔぅっ!」
「えっと、ヒトさんっ……フタさんに、急ぎのっ、は……用事、ですか?」
「んっ、く……んんっ! ん、ふっ……んんんぅっ……!」
スマホ片手に腰振りを再開するとフタは口を手で塞いだまま喘ぎ始めた。声はかなり大きい、ヒトに聞こえているかな、ノイズキャンセリングが機能しているかな?
『急ぎというか……なかなか仕事場に現れないので、部下に部屋に見に行かせたら居ないと言うので電話をかけたんですよ。まさかあなたのところに居るとは』
「……すいません、フタさん達っ、今……はぁ……祠、立ててくれてるっ、でしょう? 学校から、んっ、帰った時に……会って、引き止めちゃってぇ……すいません、本当っ……俺が悪いので、フタさん怒らないでっ、くだ、さい」
『…………そういうことでしたか。分かりました、フタを叱るのはやめておきます。無駄な行為ですしね、すぐ忘れちゃって……えぇと、それで、その……せ、性行為の、真っ最中……でしょうか?』
「あはっ……分かっちゃいます?」
『……ええ。あなたの声が普段以上に色っぽい……電話越しなのに、もう……身体が疼いてきちゃいますよ』
「へぇ? ついこの間、処女っ、失ったばっかりなのに……はぁっ、えっちな人、ですねっ。可愛い……どう疼いて、いるのか、目の前でっ、ん……眺めながら、ぁっ……ヒトさんの説明、聞きたいです」
『なっ、なに、を……鳴雷さん、そんな、やめてください……離れたところに居るのに、そんなことを言うのは』
離れたところに居るのに、ヒトの照れた顔が容易に想像出来る。
『とにかく! フタに早く帰ってこさせてください。その……私も同じ男なので分かりますよ、途中で止められないのは……だから、その、それが終わったら……フタを帰してください。あなたもこのままだと学校遅刻するんじゃないですか? 気を付けてくださいね、急ぎ過ぎても危ないらしいので』
「ええ、本当すいません……ありがとう、ございますっ……」
今から走っても遅刻は確定だ。学生と関わりのないヒトには細かな始業時間なんて分かっていないのだろう。
「では、失礼しますっ……ふぅっ、フタさん、ヒトさんから電話でした。仕事の時間だぞって」
「そ、なんだぁっ、ぁひっ、んんっ……! しごっ、とぉ……ぁ、あっ!? 待っ、んんっ! はげ、ひっ」
「じっくりヤろって言ったばかりなのにすいません、早くシちゃいましょ。ヒトさん怖いですもんね」
「んぁあっ! あっ、ひ……んゔっ! みつきぃ……」
ぐずるように喘ぐフタを抱き、再び射精に至る。ちょうど萎えたので名残惜しそうに吸い付く腸壁を振り切って抜き、フタと共にシャワーを浴びさせた。
「広いプールあるね~」
「はい、アキのです。プールにサウナに……ベッドも俺より大きいヤツだし、アキはホント甘やかされてますよ」
「アキ……? えーっとぉ……」
「俺の弟です。白い子」
「……あー! 弟ね、うんうん覚えてた覚えてた。俺のサンちゃん的な」
この調子じゃフタが俺の彼氏全員の顔と名前を覚える日は来ないかもしれないな。それでもいいと言ってくれる彼氏達だとは信じているけれど。
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