冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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令和の攻め失格 (〃)

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仰向けになったフタに覆い被さり、注射器型のローション注入器でローションを注いだ穴に指を入れる。フタの胸に顔を押し付け、舐め回し、乳首を吸いつつ、後孔をほぐしていく。

「……っ、う……ぅー、お尻うにうにして気持ち悪い」

「もう少しで気持ちよくなりますから、ね?」

こう言うのももう何度目だろう。フタは不快感をすぐに口に出す。黙って我慢するような性格でないのは知っていたつもりだが、ここまで素直だとは……ヒトに日常的に殴られていたからもう少し堪え性があると思っていた。

「みつきぃ、何してんのか知らないけど……やめない?」

「ごめんなさい、もう少しですから」

「…………ん~」

嫌がりはするけれど、俺から逃げたり俺を引き剥がしたりはしない。抵抗しないのは相手が俺だからなのか? ヒトに対してもそうだから喧嘩にならず一方的に暴力を振るわれていたのか?

「みつきぃ……胸吸ってんの、なんか可愛いけどさぁ~…………ちゅー、口がいいな」

「……! ぜひっ、ぁ、届かない……です。すいませんチビで」

俺180超えてるのになぁ……

「しょーがないなぁ。ふふ、みつきかわいい」

フタは背を丸め俺の頭を抱き締めて唇を重ねた。俺の頭を抱く力の強さからも、舌を絡める積極性からも、フタがキスを好んでいるのは明白だ。

(可愛いはこっちのセリフでそ。しかし……うぅむ、フタさんもやっぱり前立腺深いでそ。中指がギリですな、中指の先っぽがちょっとコリっとしたもん掠りまそ。前立腺開発にはローター突っ込まなきゃですな、ご兄弟と同じように)

キスを楽しみながらフタの開発について悩んでいた俺の頭に、不意に一つの思い付きが生まれた。

(性感開発せず、拡張だけしてちんちん入れちゃったら……どうなんでしょう)

後孔で得られる快感は前立腺が全てを握っている、最初のうちは。結腸責めで快感を得るのには開発と才能が必要だが、前立腺はそうでもない。そこを刺激されれば大抵の男が勃つ、ED治療にも使われているくらいなのだから間違いない。なら、開発せず挿入しても陰茎で前立腺を突けばフタは喘いでくれるのでは?

(いやいやいや開発なしで挿入とか令和の攻めにあるまじき行為でそ! しかし、しかしわたくしは……! 開発なし初挿入でよがるフタさんが見てみたい!)

好奇心に抗えず、それ以上に精力剤によって強化された性欲に抗えず、俺はゴムを被せた陰茎をフタの後孔にあてがった。

「みつきぃ……? 終わり?」

指を抜かれたことで不快感があるばかりの作業が終わったのかとフタが俺を見つめた、俺は黙って首を横に振り、フタの腰をしっかりと掴んで彼の後孔に陰茎をねじ込んだ。

「……っ!? みつきっ? 何っ! 何してっ、ぅゔ……苦しいっ、苦しいってみつきぃっ……お尻、が……ぅあっ、ぅゔ……」

丹念にほぐしたし、ローションも使っている。でもやっぱり拡張即日挿入は厳しい。キツい。食いちぎられそうだ。フタも嫌がっている、やっぱりヤるべきじゃなかった、今からでも抜くべきか?

「…………ごめんなさいフタさん」

無理だ、抜けない。だって俺の陰茎がこのキツい穴をもっと堪能したいと叫んでいる、理性が塗り潰されていく、脳が下半身に移った気がした。全部精力剤のせいだ、フタがあんなもの飲ませるから、ボスがあんなものフタに渡すから、だから、だから俺は、悪くない。

「ゔっ、あっ!? ぁ、ゔっ、ぐぅっ! ゃ、だっ、やだっ! やめ、でぇっ……!」

ギチギチと締め付け、俺の陰茎を追い出そうとする後孔をローションをお供にほじくっていく。細かく腰を振り、少しずつ深くへ進んでいく。

「はっ……はっ……みつ、きっ……」

初めは本気で嫌がっていた様子だったが、途中から声を出す頻度と声量が下がった。よくなってきた……訳ではなさそうだ、呼吸も表情も苦しそうなままだ。息をするので精一杯なのか、懇願に意味がないと悟ったのか、物覚えの悪いフタのことだから後者はないかな。

「フタさん、フタさん好きっ、すごく気持ちいい……! ね、フタさん、フタさんっ、ごめんね俺こんな自分勝手めったにしないんだけどっ……フ、フタさんが悪いんだぁっ、あんなの飲ますから……! はぁっ、はっ……ごめん、なさい、ごめんなさいっ、出ますっ……!」

精液をゴムの中に吐き出しても陰茎は萎えない。だが、このまま続けてはゴムが外れてフタのナカに残ってしまう。俺は射精によって一時的に僅かに戻った理性を使ってゴムを外した。

「みつきぃ……」

替えのゴムを付ける余裕は、赤い顔をしたフタが苦しそうな呼吸のまま俺の名を呼んだことで失われた。俺は起き上がった彼を押し倒し、また犯した。

「んぅゔっ! ゔ、ぁあっ!」

「熱……ぁあやっぱりナマのが気持ちぃっ! フタさん、フタさんが直にっ、ぁ、ここ……フタさんここっ、コリコリしてて気持ちいいですねっ」

「ひゔっ!?」

キツいながらに柔らかい肉の中、しこりのような部位を見つけた。前立腺だ。俺は最初フタに初挿入でよがってもらうため、陰茎でここを責めるつもりだった。フタのために。

「はぁ、はぁ……気持ちいい、気持ちいいっ、腰止まんない」

なのに俺は今、前立腺の持つ僅かな固さに夢中になっていた。自分が快楽を貪るために、カリ首で前立腺を引っ掻いては突いてを繰り返していた。

「ゃ、やだぁっ、みつき俺そこやだっ、やめて!」

前立腺を執拗に突き続ける傍ら、フタの懇願の声が甘くなっていくのに気付いた。当初の目的を思い出した俺はきっとこの上なく下卑た笑みを浮かべる。

「ダメですフタさん、ここ虐めます」

大きな声を上げていたフタが、身長の問題で耳元で囁くことが出来ない俺の掠れた声を聞き取れたかは分からない。分からないし、どうでもいい。今はただただ気持ちよくなりたい。
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