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次は長男 (水月×ヒト)
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脱いでしばらく経った服を着て、ほんの少しの気持ち悪さを覚える。サンに腕を抱かせ、エレベーターに乗り込む。
「ねぇ~……一緒に帰ろうよぉ~。兄貴なんか置いてさぁ」
「ごめんねぇサン、君のお願いは何でも叶えてあげたいけど、他の彼氏のこととなると……ちょっと、ねぇ」
「……ちぇ~! 分かってたけどさ~……はぁ、ヒト兄貴のどこがいいんだか」
「可愛いんだよ」
「うーわ聞きたくない聞きたくない……」
俺の腕を抱いたまま、もう片方の手で耳を塞ぐような仕草をする。
「はぁ~……次から兄貴に突っ込まれたちんぽになるのかぁ~…………二度とフェラしない」
「そんなっ!? サンのフェラは最高なのに……よ、よく洗うから! っていうか洗ってるから毎日!」
「キスもやだな~……」
「そんなぁ~! じゃあこの先サンと何しろって言うのさ! プラトニックなお付き合いじゃ我慢出来ないよ俺ぇ!」
「……兄貴と別れてくれる?」
サンはわざわざ身をかがめて俺を見上げる。上目遣いの可愛さを知っているのだ。白い瞳は俺を見つめてはいないが、俺の顔の方を見てはいる。
「ぐっ……そ、そんな可愛い顔してもダメ! ヒトさんも大事な彼氏なんだから」
「ボクでも嫌がってたんだから、ヒト兄貴と付き合ってるのなんか知ったらお母さん卒倒しちゃうよ」
「一応隠すし、母さん何だかんだ図太いから知っても倒れたりはしないよ」
「あの人嫁もガキも居るよ」
「もうなんか終わってるっぽいからいいかなーって」
「……図太いね、血筋かな。あー……憂鬱。大好きな彼氏が兄貴とも付き合ってたことを知った時の絶望を絵にしよう……高く売れる絵が描けそう」
エレベーターが止まり、扉が開く。ホールの中心付近に向かうと受付に話しかけていたフタがこちらを向く。
「あ~っ! サンちゃ~ん!」
タンクトップ姿で刺青を丸出しにしているフタはホテルの警備員らしき者に睨まれている。ホールの客はみな隅に寄っている。
「お、兄貴の声……なんか静かだね、人居ないの?」
「居るけどフタさんが刺青丸出しだから怖がってるんだよ。あの人上着着ないよねぇ……」
「…………兄貴! も~、その肌着趣味悪いから着るなって言ったろ?」
「はだぎ……?」
「その刺青柄の肌着だよ! 全くもう……煽り運転対策になるのはいいけど、それ以外じゃデメリットしかないんだよその肌着! じゃあ水月、ボク絵のアイディア浮かんだから先帰るね! ばいば~い! 兄貴、行こ」
「うん。ばいばい水月~!」
二人は俺に向かって大きく手を振り、正面玄関から堂々と去っていった。
「何だ、肌着か……紛らわしい」
「穂張蚕様のご兄弟というのは本当だったんですね……」
警備員と受付は安堵のため息をついている。サンのあの誤魔化し方はよくやっていることなのだろうか、妙に手馴れていた。しかしあの言い方ではサンの目が見えているように思われるのでは……まぁ、そこまで気が付くヤツは居ないか。
「早く帰らなきゃ……」
俺は小走りでヒトの待つ部屋に戻り、服を脱ぎながらベッドへ向かった。
「ヒ~トさんっ、ただいま帰りました!」
「……! 待ってました。おかえりなさい、鳴雷さん」
心底嬉しそうに微笑むヒトはとても可愛い。サンの「ヒト兄貴のどこがいいんだか」という言葉が蘇った。
「全部……いいよ」
小声で再び返事をし、ヒトと唇を重ねた。
「ん……んっ、んん…………はぁっ、鳴雷さん、鳴雷さん……私の方がキス上手いでしょう? サンよりも、私の方が……」
ヒトは積極的に舌を絡めてきてくれるけれど、決して上手くはない。むしろ邪魔に感じる時すらある、上顎を責めてやりたいのに舌同士を絡め合いたがる時なんかがそうだ。
「私の方があなたを気持ちよく出来るんです」
盲目と好奇心の強さゆえにサンはあらゆる物を指と舌で調べてきた。そんな彼の指先と舌の器用さはとても超えられるものではない。キスとフェラでサンに勝とうとするのは無茶だ。
「ヒトさん」
「セックスでだって私の方があなたを気持ちよく出来ます! だから鳴雷さん、早くしましょう。ローターは抜きましたしローションは足しておきました。楽に入れられるはずですよ。どうですこの気遣い、サンやフタには不可能でしょう?」
「……ヒトさん、聞いてください」
「鳴雷さん? どうされたんです? 聞け、とは……何を?」
「俺は、彼氏達を平等に愛しています。自分の方がとか、サンやフタよりとか、言わないでください」
「…………不愉快でしたか?」
「そこそこ……」
「……! ごめんなさい、ごめんなさい鳴雷さんっ、私あなたを不快にさせるつもりなんてなくてっ」
「ええ、はい……分かってますから焦らないで、大丈夫です。ヒトさんのことも当然大好きですから。ちょっと不快にさせられたくらいで怒ったりするもんですか」
彼の背に回した手を滑らせ、尻を揉む。もっちりとした尻は露出していたからか冷えている、ひんやりもちもち……ずっと触っていたくなる。
「あっ、鳴雷さん……鳴雷さん、早く……早く抱いてくださいっ」
「……抱かれたことないくせに、そんなに抱かれたがって……ヒトさんってばえっちな方ですね」
「え……えっと…………お嫌い、ですか?」
「お好きでございますぅ! 処女なのにこんなに早く抱かせてくれる子居ませんでしたよ。苦痛を耐えてのスピード拡張、長時間放置に耐えての開発! 我慢ばっかりさせちゃってごめんなさい。その我慢に報いられるよう俺も頑張りますね!」
スラックスは完全に脱げてしまっているが、シャツガーターもソックスガーターも着けたままの足を持ち上げ開かせる。シャツガーターに引っかかって下着は太腿の真ん中辺りまでしか下ろせていないが、正常位は可能だ。
「苦しかったりしたらすぐ言ってくださいね。これは我慢したヒトさんへのご褒美なんですから、遠慮は無用です。して欲しいこともどんどん言ってください」
「はい……じゃあ、早速…………その、早く……入れてください」
「急かしますねぇ可愛いなぁ!」
普段ならまず指でほぐれ具合やローションが足りているかを確認するのだが、急かされ興奮した俺はゴムを被せた陰茎をそのまま後孔に押し付けた。
「ねぇ~……一緒に帰ろうよぉ~。兄貴なんか置いてさぁ」
「ごめんねぇサン、君のお願いは何でも叶えてあげたいけど、他の彼氏のこととなると……ちょっと、ねぇ」
「……ちぇ~! 分かってたけどさ~……はぁ、ヒト兄貴のどこがいいんだか」
「可愛いんだよ」
「うーわ聞きたくない聞きたくない……」
俺の腕を抱いたまま、もう片方の手で耳を塞ぐような仕草をする。
「はぁ~……次から兄貴に突っ込まれたちんぽになるのかぁ~…………二度とフェラしない」
「そんなっ!? サンのフェラは最高なのに……よ、よく洗うから! っていうか洗ってるから毎日!」
「キスもやだな~……」
「そんなぁ~! じゃあこの先サンと何しろって言うのさ! プラトニックなお付き合いじゃ我慢出来ないよ俺ぇ!」
「……兄貴と別れてくれる?」
サンはわざわざ身をかがめて俺を見上げる。上目遣いの可愛さを知っているのだ。白い瞳は俺を見つめてはいないが、俺の顔の方を見てはいる。
「ぐっ……そ、そんな可愛い顔してもダメ! ヒトさんも大事な彼氏なんだから」
「ボクでも嫌がってたんだから、ヒト兄貴と付き合ってるのなんか知ったらお母さん卒倒しちゃうよ」
「一応隠すし、母さん何だかんだ図太いから知っても倒れたりはしないよ」
「あの人嫁もガキも居るよ」
「もうなんか終わってるっぽいからいいかなーって」
「……図太いね、血筋かな。あー……憂鬱。大好きな彼氏が兄貴とも付き合ってたことを知った時の絶望を絵にしよう……高く売れる絵が描けそう」
エレベーターが止まり、扉が開く。ホールの中心付近に向かうと受付に話しかけていたフタがこちらを向く。
「あ~っ! サンちゃ~ん!」
タンクトップ姿で刺青を丸出しにしているフタはホテルの警備員らしき者に睨まれている。ホールの客はみな隅に寄っている。
「お、兄貴の声……なんか静かだね、人居ないの?」
「居るけどフタさんが刺青丸出しだから怖がってるんだよ。あの人上着着ないよねぇ……」
「…………兄貴! も~、その肌着趣味悪いから着るなって言ったろ?」
「はだぎ……?」
「その刺青柄の肌着だよ! 全くもう……煽り運転対策になるのはいいけど、それ以外じゃデメリットしかないんだよその肌着! じゃあ水月、ボク絵のアイディア浮かんだから先帰るね! ばいば~い! 兄貴、行こ」
「うん。ばいばい水月~!」
二人は俺に向かって大きく手を振り、正面玄関から堂々と去っていった。
「何だ、肌着か……紛らわしい」
「穂張蚕様のご兄弟というのは本当だったんですね……」
警備員と受付は安堵のため息をついている。サンのあの誤魔化し方はよくやっていることなのだろうか、妙に手馴れていた。しかしあの言い方ではサンの目が見えているように思われるのでは……まぁ、そこまで気が付くヤツは居ないか。
「早く帰らなきゃ……」
俺は小走りでヒトの待つ部屋に戻り、服を脱ぎながらベッドへ向かった。
「ヒ~トさんっ、ただいま帰りました!」
「……! 待ってました。おかえりなさい、鳴雷さん」
心底嬉しそうに微笑むヒトはとても可愛い。サンの「ヒト兄貴のどこがいいんだか」という言葉が蘇った。
「全部……いいよ」
小声で再び返事をし、ヒトと唇を重ねた。
「ん……んっ、んん…………はぁっ、鳴雷さん、鳴雷さん……私の方がキス上手いでしょう? サンよりも、私の方が……」
ヒトは積極的に舌を絡めてきてくれるけれど、決して上手くはない。むしろ邪魔に感じる時すらある、上顎を責めてやりたいのに舌同士を絡め合いたがる時なんかがそうだ。
「私の方があなたを気持ちよく出来るんです」
盲目と好奇心の強さゆえにサンはあらゆる物を指と舌で調べてきた。そんな彼の指先と舌の器用さはとても超えられるものではない。キスとフェラでサンに勝とうとするのは無茶だ。
「ヒトさん」
「セックスでだって私の方があなたを気持ちよく出来ます! だから鳴雷さん、早くしましょう。ローターは抜きましたしローションは足しておきました。楽に入れられるはずですよ。どうですこの気遣い、サンやフタには不可能でしょう?」
「……ヒトさん、聞いてください」
「鳴雷さん? どうされたんです? 聞け、とは……何を?」
「俺は、彼氏達を平等に愛しています。自分の方がとか、サンやフタよりとか、言わないでください」
「…………不愉快でしたか?」
「そこそこ……」
「……! ごめんなさい、ごめんなさい鳴雷さんっ、私あなたを不快にさせるつもりなんてなくてっ」
「ええ、はい……分かってますから焦らないで、大丈夫です。ヒトさんのことも当然大好きですから。ちょっと不快にさせられたくらいで怒ったりするもんですか」
彼の背に回した手を滑らせ、尻を揉む。もっちりとした尻は露出していたからか冷えている、ひんやりもちもち……ずっと触っていたくなる。
「あっ、鳴雷さん……鳴雷さん、早く……早く抱いてくださいっ」
「……抱かれたことないくせに、そんなに抱かれたがって……ヒトさんってばえっちな方ですね」
「え……えっと…………お嫌い、ですか?」
「お好きでございますぅ! 処女なのにこんなに早く抱かせてくれる子居ませんでしたよ。苦痛を耐えてのスピード拡張、長時間放置に耐えての開発! 我慢ばっかりさせちゃってごめんなさい。その我慢に報いられるよう俺も頑張りますね!」
スラックスは完全に脱げてしまっているが、シャツガーターもソックスガーターも着けたままの足を持ち上げ開かせる。シャツガーターに引っかかって下着は太腿の真ん中辺りまでしか下ろせていないが、正常位は可能だ。
「苦しかったりしたらすぐ言ってくださいね。これは我慢したヒトさんへのご褒美なんですから、遠慮は無用です。して欲しいこともどんどん言ってください」
「はい……じゃあ、早速…………その、早く……入れてください」
「急かしますねぇ可愛いなぁ!」
普段ならまず指でほぐれ具合やローションが足りているかを確認するのだが、急かされ興奮した俺はゴムを被せた陰茎をそのまま後孔に押し付けた。
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