冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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実質二時間

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皮の隙間にもしっかりと水が入り込むよう、水圧を強めたシャワーで亀頭を狙い撃ちつつ、手で磨く。洗っている最中にも先走りの汁だの精液だの潮だのを漏らすから、洗い終えるまでに随分と時間がかかった。

「はっ、はっ……はっ……は、ぁっ…………」

ようやく陰茎を洗い終えた頃には歌見は立てなくなっていた。床に座り込み、荒い呼吸を繰り返していた歌見は、不意に俺の太腿に手を添えた。

「お、パイセン立ちますか?」

「ん……」

手を差し伸べると歌見の手はそちらに移り、彼はゆっくりと腰を持ち上げて膝立ちになった。しかしそれから立ち上がろうとはせず、俺の腰を左腕で捕まえて、右手で俺の陰茎を掴んだ。

「ちょっ、パ、パイセン!?」

「……お前のも随分汚れてるじゃないか、洗ってやるよ」

歌見にシャワー責めを行う前に一通り汗と精液は流したが、歌見の痴態を見てまた新たに先走りの汁がダラダラと垂れている。しかし透明だ、見た目には水か汁か分からない。

「ん……苦、ふふ……」

舐めれば分かる。歌見は裏筋をれろんと舐め上げて、紫色の瞳で俺を見上げた。

「前に言ってたろ、お前。俺は感度がよくてフェラ中に感じるからフェラテク教えるの難しいだの、調教出来ないだのと」

「そ、そうでしたっけな~」

「覚えてる態度だな。ふん……見てろ、俺だってなぁ、お前をヒンヒン言わせられるんだからな」

ぱく、と陰茎が咥えられた。ちゅうちゅうと吸われ、亀頭を舌の上で転がされ、興奮が高まっていく。歌見は呼吸を荒くしていく俺を見上げて自信ありげに微笑むと、更に奥まで飲み込んで上顎に擦り付けることで俺の陰茎を責め始めた。

「んっ、んっんんっ……! んっ、ふぅっ……ん、んん……!」

途端に舌の動きが鈍り、歌見の顔から自信が失われる。代わりに眉が快楽に蕩けて下がっている。

「んっ……ん、んっ……」

無意識なのか、意識してやっているのか、歌見は勃った陰茎を俺の足に擦り付け始めた。自慰をしながらのフェラチオは酷く稚拙だ、歌見は俺の陰茎の弱点を探すのではなく、自分の口の弱点を俺の陰茎で刺激して楽しんでいる。

「んっ……んん、くっ…………ふぅ……ぷはっ、はぁ……」

俺の足に薄まった少量の精液をぶっかけた歌見は俺の陰茎を咥えるのをやめ、満足気な顔をした。

「…………あっ」

「あっじゃありませんぞパイセン! パイセンあーた言いましたよなわたくしをヒンヒン言わせると! わたくしが前言ったそのまんまじゃないですか! 感度よすぎて本題忘れてオナってたでしょわたくしの足で! 後でまた水圧最大亀頭シャワーしてやりますからな!?」

「やっ、やめろよ、アレ潮出るんだよ! これ以上アレされたら明日も先っぽのヒリヒリ絶対引きずるって!」

「やめて欲しいですかな? でしたらわたくしのてぃんてぃん気持ちよくしてくだされ、ほれ、もっかい咥えて」

「あ、あぁ……教えてくれるのか? ぁむ……んっ……」

「あぁ、そんなに吸いつかないで、腰掴むのもやめてくだされ。行きますわよ」

「ん……んぐっ!? んっ、んんっ!」

俺は歌見の頭の後ろで手を組み、彼の喉奥まで強引に陰茎をねじ込んだ。

「パイセンはガタイがよくて喉も広くていらっしゃり、感度抜群でフェラが下手。つまりフェラよりイラマの方が向いてまする」

自分勝手に腰を振り、歌見の喉を犯す。腸壁とはまた違った粘膜の感触、後孔以上に異物を追い出そうとする働きが、イイ。だが決して後孔より優れているという訳ではない、負けている訳でもないが……気分によって使い分ける、が唯一の正解だろう。

「んぐっ、ふっ、ゔぐっ、んっ、んゔっ!」

くぐもった低い声には快楽が滲んでいる。細められた潤んだ瞳はぼーっと快感を享受している。

「んんんんっ!」

歌見は俺の腰から外され、ただ下げていた手で自らの乳輪をつねった。中身の乳首ごと乳輪を引っ張り、中に隠れたままの乳首をぐりぐりと刺激し、弄んでいる。

「気持ちよさそうですなパイセン、わたくしもでそ。出しますよっ……」

咽頭に精液を叩き付ける。歌見は嘔吐きながらも精液を口から一滴も漏らすことなく、恍惚とした顔で飲み干した。

「…………気持ちよかったですか? パイセン」

「……………………うん」

歌見の陰茎からもまた新たな精液が溢れている。絶頂の余韻でボーッとした彼は可愛らしくそう答え、俺をときめかせた。

「そろそろ出ましょっか、手足ふやけちゃいまそ」

「んー……」

他の彼氏ならともかく、歌見ほど大柄だと世話をしてやれない。俺は歌見から余韻が引いて一人でしっかりと立ち上がれるようになるのを待った。



寝る準備を整えた俺達はベッドに倒れ込み、しばらくボーッとした。

「はぁ……なんか、疲れた。一時間くらいって言ってたのに二時間になっちまったし……」

「ベッドでは一時間で終わらせましたぞ」

「シャワーで結構時間使ったな……ごめんな? 睡眠時間削って」

「いえいえいえお気になさらず! わたくしショートスリーパーですから」

「嘘つけ」

コツン、と軽く頭を小突かれてしまった。

「しばらく体育祭の練習が続くんだろ? ちゃんと寝ないとな……ほら、目ぇ閉じて。おやすみ……」

歌見は俺に腕枕をして抱き締めると目を閉じ、静かな寝息を立て始めた。

「……おやすみなさい」

多重バイトで歌見の方こそ睡眠が必要なはずだ。俺は彼が快適に眠れるよう身動ぎせずさっさと目を閉じた。
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