冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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ディルド制作キットを広げるアキとレイを眺めながら、膝に乗せたセイカを愛でる。

「……重くなったな」

引き取りたての頃と比べると少し重くなった。けれどまだまだ健康とは言い難い重さだ。

「えっ、お、重い?」

「あぁいや、悪い意味じゃないよ。セイカ、ガリガリだったろ? 少しでも太れてよかった」

「鳴雷……嫌じゃ、ない? 重いのに……?」

「幸せな重みってヤツだよ、寝る時に誰かの腕が身体に乗ってたら少し落ち着くだろ? それに、肉付きいい方が太腿痛くないしな」

まぁ、セイカはまだまだ肉付きが悪く尻が痩せているから、骨が太腿にくい込んで痛いのだけれど……アキ、よくずっと乗せてられるなぁ。鍛えた太腿には骨なんてくい込まないのかな?

「……ちなみにセイカ、俺とアキの座り心地はどっちがいい?」

「え? うーん……鳴雷は柔らかくて沈んで気持ちいいけど……秋風の弾力あるのも楽しいし……」

「低反発マットレスと高反発マットレスみたいな感じかい?」

「……何? それ……マットレス……反発……あぁ、ベッドのふかふか具合の話? うん、鳴雷のベッドふわふわだけど、秋風のベッドはよく跳ね返るな、ベッドと肉質同じなんだなお前ら」

アスリートは高反発を好むと聞く、アキのベッドが高反発マットレスを使用しているのもそういうことなのだろうか。

「ぜひ僕も体感したいなぁ」

「あ、ごめん気が利かなくて……どうぞ」

セイカは俺の右太腿に寄ると、空いた左太腿を手のひらで指した。ネザメはセイカに礼を言いながら俺の太腿に腰を下ろす。俺の意思は? これ俺の足なんですけど?

「人の足に座るなんて、なかなかない経験だね。お尻が温かいよ」

左右の太腿に別々の尻の感触がっ、あぁ、俺の意思を確認せず座られたことなんてもうどうでもいい、尻が、美少年の尻が! 乗っている!

「子供の頃とかはよく親戚のおじさんとかの足に乗っけてもらったっすけど、おっきくなるとその機会もなくなっちゃうんすよね」

広げたキットの中からいくつかの道具を持ったレイがベッドの前に膝をつきながら笑ってネザメを見上げる。

「おや……僕は子供の頃も誰かの足の上に座った覚えはないよ」

「そうなんすか? 家によるんすかね、せんぱいはどうっした?」

俺は物心ついた時には既に結構なデブだったからか、膝に乗せられた覚えなどない。

「ない……な」

「そうかい、お揃いで嬉しいな。狭雲くんは……」

「膝に乗せてくれたのも、抱っこしてくれたのも、愛してくれたのも……全部全部鳴雷が初めて」

「おや、それはそれで羨ましいねぇ」

ネザメが話を振った瞬間ドキッとしたが、セイカは上手くノロケで返してくれた。ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、今度はレイがアキに話を振る。

(ンァアーッ! 親の話が地雷っぽい被虐待児がこの空間に二人~! 他二人は親との折り合いが悪く絶縁状態&育児は使用人とかに任せっぱなしで親との関わりが浅い……良好な家庭環境で育ったのわたくししか居ないのでわ!?)

いや俺も父親不明だし現職に転職前の母は忙しくてコロコロ変わる母の彼女達に世話されてたわ。嫌な思いをした覚えはないけれど一般的には理想的な家庭環境とは言えないのでは?

「……父親の膝によく乗せてもらったって」

「そうなのかい。小さい頃の秋風くんなんて、それはもう可愛かっただろうねぇ。もちろん今も可愛いけれど」

おや? アキもこの話題嫌じゃないのか? 俺は警戒し過ぎなのかもな。

「一人で椅子に座って酒場のカウンターから顔が出るまでは膝に座ってたんだってさ」

「そんなちっちゃい頃から居酒屋連れてかれてたんすね……お母さん居たんしょ?」

「お母さんが夜眠れるように、かもしれないよ? 夜泣きする子を抱いて散歩なんてよく聞く話さ」

「これまで話聞いた限りじゃそんな出来た夫って感じしませんけどね……」

むしろ葉子さんが「夜中に連れ出さないで! 寝かせてあげて!」とか喚いているのが易々と想像出来る。

「あ、それよりせんぱい! 下脱いで欲しいっす、アキくんまずディルド作ってみたいみたいなんで」

「あぁ……えっと、じゃあ、すいませんネザメさん、降りてもらっても?」

「やだ、と言いたいところだけれど秋風くんの願いじゃ仕方ないね」

ネザメが太腿から降り、セイカを太腿から下ろし、四人が見守る中ズボンと下着を下ろして陰茎を晒した。

「一人だけ脱ぐの恥ずかしいな……」

二人の尻の感触を味わっていたからか既に大きくなり始めている。十人以上のハーレムの主がこんなにも勃ちやすくていいのだろうか、もっと威厳があるべきでは?

「じゃ、大きくしてあげてくださいっす。型取りの最中で大きくなったり縮んだりしちゃダメなんで、最大にするんすよ」

《一番大きくしろってさ》

《そのつもりだぜ、兄貴のサイズが欲しいからな》

アキは俺の肩に手を添えて俺を座らせ、床に膝をつくと笑顔を浮かべて俺の陰茎に頬を擦り寄せた。

《軽ーく舐めてやるけどイくなよ?》

「……我慢しろってさ」

「あぁ、出さないように気を付けるよ。手加減してくれよ?」

赤い舌が根元から先端までを舐め上げる。俺の陰茎は舌に押されるがままに反り返っていく。

「それで最大じゃないのかい?」

「ゃ、もうちょいっ……ん、イケますね」

「お臍くっつくくらいになるっすもんね」

「くっつきゃしないよ流石に……ん? セイカ、何、ひゃっ!?」

しばらく黙っていたセイカが俺の肩に掴まり、俺の耳に舌を這わせた。

「なるほど、アキくんのお手伝いっすね。じゃあ俺こっちの耳するっす」

「……えっ、えっ? 僕……僕は、僕……どこ」

セイカが右耳を、レイが左耳を舐める。くすぐったさに身をよじり、何かをすべきだと立ち上がったものの何も出来ず混乱しているネザメを目で愛でる。

「…………」

ネザメは何も言えないままアキの背後に屈んで俺の太腿を摩った。正直快感はほとんどないが、アワアワしているネザメは見ているだけでクる。

「可愛い……」

もっと焦らせたり困らせたりしたい、そんな感情が陰茎を更に膨らませた。
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