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次は型を取りまして
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アキに陰茎を、セイカとレイに耳を舐められ、ネザメを視覚で楽しんだ。すっかり反り返った陰茎から舌を離したアキは満足げな笑みを浮かべて俺の陰茎をつつく。
「完勃ちっすか?」
セイカとレイも俺から舌を離す。レイはこれ以上ないほどに勃起した俺の陰茎を見つめて「おぉー……」と感嘆した。なんか恥ずかしい。
《血管までビッキビキ、たまんねぇなぁオイ》
「大きいねぇ……こんなの、僕……無理だよ」
俺の陰茎の太さを指で作った輪っかで測り、その輪を保ったまま手を後ろに回し、ネザメは自信なさげな声を漏らす。
「じゃ、次は型取りっすよアキくん。この筒に一番の液体と二番の粉を入れて混ぜて……」
「ねればねるほど色が変わって……うまい!」
「テーレッテレー。って俺もリアルタイム世代じゃないっすよそのCM……なんで知ってんすかせんぱい。あ、アキくん、油塗っといてくださいっす」
《秋風、潤滑油塗れってさ》
《これだな》
小袋に入った油をまず手のひらに出したアキはその手で俺の陰茎を撫で回した。
「くっ……ふ……」
「せんぱい! 出しちゃダメっすよ!」
「キツいって……! ぬるぬるしてっ、これめちゃくちゃ、気持ち、ぃっ……」
「この油は熱を伝わりにくくする効果もあるんす! もし出しちゃって、精液で流れちゃったら熱いっすよ!」
「ね、熱!?」
「石膏もレジンも硬化の時には熱を発するっすよね? これもそうなんすよ。質量とエネルギーの等価性ってヤツっす」
「全然違うよ」
ポンコツながら勉強はちゃんと出来るネザメに注意を受けたレイはキリッとした顔のまま「塗れたっすか?」とアキに話しかけて誤魔化した。
《玉まで塗ってやったぜ》
「出来たってさ」
「じゃ、せんぱい。これに突っ込んでくださいっす」
「怖いんだけど……大丈夫なんだよな? 使い物にならなくなったら困るのはお前らもだぞ?」
「潤滑油なしでも火傷はしないくらいの温度にしかならないらしいっす、大丈夫っすよ」
スライムのように粘っこい液体が入った筒に陰茎をゆっくりと挿入する。液体はまだ冷たい。
「わ、溢れてきちゃったっすね」
「大丈夫なのか?」
「多い分にはいいけど少ないとまずいんで、多めに入ってるみたいっすね。説明書にも零しても大丈夫なように新聞紙とか敷けって書いてるっす」
「……これどれくらい突っ込んでればいいんだ?」
まだ冷たいし、液体に粘性があると言っても締め付けはほとんどないから気持ちよくないし、萎えそうなんだけど。
「二、三十分っすね。その間動かさないでくださいっす。出来るっすか?」
「できらぁ! 四十分だろうと勃ったまんまでいてやるよ!」
「じゃあ四十分頑張ってくださいっす」
「えっ、四十分フル勃起を保て!?」
「ここは僕達も頑張らなければね。水月くんの気分が落ちないようにするんだ」
ネザメがぐっと拳を握ってアキに話しかけ、アキはセイカの方を見る。ネザメは少し寂しげな表情で翻訳された返事をセイカの口から聞いた。
「そうだねぇ、水月くんは耳も胸も性感帯と呼べるほど敏感ではないし、どうしようか……水月くんはどういう時に大きくなるんだい? 君達は同じ屋根の下で暮らしているのだから、僕より詳しいだろう?」
「俺もしばらくっすけど暮らしたことあるっすから分かるっすよ。せんぱいは風呂上がりの俺やアキくんを見ると勃つっす!」
「お風呂かぁ……他は?」
《とりあえず脱いどきゃいいだろ》
アキは唐突に一糸まとわぬ姿になり、腰に手を当てて俺に全裸を見せつけた。全く恥じらいのない裸はエロくないなんてワガママなこと俺は言わない、惜しげもなく晒すのはそれはそれでえっちだ。
「……よし」
覚悟を決めたような表情をしたセイカは隅に置いたクッションを持ってくると俺の前でそのクッションの上に座り、ゆったりとしたズボンの裾を焦らすようにたくし上げ、義足を外した。
「…………ほーら」
そして左足を上げて断面を俺に見せつけた。
「……どういうことだい?」
「鳴雷、たまに俺が義足外してる時に勃ってるし、隠し撮りしてそれで抜いてることある」
「なんで隠し撮りまで知ってるのぉ!?」
驚きと恥ずかしさでプラマイゼロだ。俺の気分の落ち込みを察知したのかセイカが俺の名前を呼ぶ。
「鳴雷、鳴雷ー」
短い右手を振りながら。
「ウォオ……!」
「どういうツボなんだい?」
「……欠損萌え、ってヤツっすかね。欠損を強調するような仕草に萌えるんすよきっと」
「鳴雷、今から拍手するぞー。あ……出来ない……」
「ンンッ……! めっちゃわざとらしいけどイイ……」
ちょっと辛い。興奮するけど可哀想と憐れむ気持ちも強くなってきた。興奮するけど。
「…………狭雲くんは、いいのかい? それで……」
「鳴雷がこういうの好きって分かったから、割と欠損も肯定的に受け止められるようになったんだ。天正の関西弁とか、木芽のピアスとかと同じなんだよ、この手も足も。だから大丈夫! 気ぃ遣ってくれてありがと」
「……あぁ、どうして気付かなかったんだろう。僕はどうして、こんなにも美しい強さを見逃していたんだろう。素晴らしいよ、狭雲くん」
「あ、ありがと……?」
「新カプ!? NTR……! 百合……! ンォオ……!」
俺とアキにばかりアプローチしていたネザメがセイカにも惹かれ始めただと!? これは事件だ。
「負けてられないっすね……せんぱいせんぱい、臍ピチラッ」
「おぉっ!」
「分かるっすよせんぱい、俺には分かるっす……耳以外のピアスはチラ見えがエロいんすよね!」
笑ったレイの口の中で何かがキラッと輝いた。舌ピアスだ。
「……レイ、そういうのは委員長キャラみたいなピアスつけてなさそうな真面目っ子が実は……みたいなのがチラ見えでえっ、えっ!? みたいに困惑興奮するんであって! お前みたいなピアスジャラジャラつけてそうな原宿地雷系は舌出して臍出してるのがストレートにエロい!」
「な……なんすって!? くぅう……! 理解が甘いっ、こんなのじゃイラストレーターやっていけないっすぅ……!」
……なんで俺、レイを言い負かしているんだ? ピアスのチラリズムは完璧で、見え過ぎないエロスに確かに興奮して勃起を持続させているくせに。
「もみじ、もみじ、なにー、する、するです」
「何かやれって言いたいのかい? そう言われても……僕は、まだよく分からなくて……み、水月くん」
名前を呼んで俺の注意を引いたネザメは、続けて自分の指先にキスをし、ちゅっと鳴らしながらその手を俺の方に向けた。いわゆる投げキッスだ。
「……がわいいぃ! 可愛い! 何かしろって言われて! 俺を興奮させよう思ってしたことが! 投げキッス! たまらん! 純粋培養御曹司たまらん! 結構なSMプレイやってるくせになんなんだそのウブさは! エロいことしろって言われて投げキッスて! ピラフか!」
「…………や、やった! 僕が一番反応がよかったよ。ねっ? ねっ!?」
《俺脱いでんのに……》
《俺も結構体張ったのに……》
「せんぱいせんぱいせんぱ~い! ちゅっ」
元気に俺を呼んだレイは俺に向かって投げキッスをし、ドヤ顔で俺を見つめてきた。そうじゃない、可愛いけどそうじゃないんだ。
「……お前は直接キス顔だろ!」
「ウエーン! せんぱいの癖分かんないっすぅーっ!」
元気に呼んで、その後ドヤ顔じゃ、アイドルのファンサなんだよ。困りながら投げキッスをして照れたからネザメはたまらなかったんだよ。
「ピンク髪は直接キスなんだよ!」
「顔じゃなくて髪じゃないっすかぁ!」
「鳴雷、鳴雷……あ、小豆髪は……?」
淫乱ピンクなんて俗称が作られるように、ピンクというのはちょっとえっちなイメージのある色だ。ギャップを狙ってウブなのもたまらないけれど、レイはそういう訳ではないのだからグイグイ来て欲しい。
「……小豆は、ちょっと分かんない」
鮮やかなら赤なら熱血系リーダーキャラだけれど、今のセイカのようなくすんだ深い赤色は……ちょっと分からない。該当キャラが少なくて統計が取れない。
「そっか……」
セイカの落ち込んだ顔に胸が締め付けられる。心が痛いのに興奮してしまう、勃ってしまう、罪悪感がある勃起が一番気持ちいい。
「完勃ちっすか?」
セイカとレイも俺から舌を離す。レイはこれ以上ないほどに勃起した俺の陰茎を見つめて「おぉー……」と感嘆した。なんか恥ずかしい。
《血管までビッキビキ、たまんねぇなぁオイ》
「大きいねぇ……こんなの、僕……無理だよ」
俺の陰茎の太さを指で作った輪っかで測り、その輪を保ったまま手を後ろに回し、ネザメは自信なさげな声を漏らす。
「じゃ、次は型取りっすよアキくん。この筒に一番の液体と二番の粉を入れて混ぜて……」
「ねればねるほど色が変わって……うまい!」
「テーレッテレー。って俺もリアルタイム世代じゃないっすよそのCM……なんで知ってんすかせんぱい。あ、アキくん、油塗っといてくださいっす」
《秋風、潤滑油塗れってさ》
《これだな》
小袋に入った油をまず手のひらに出したアキはその手で俺の陰茎を撫で回した。
「くっ……ふ……」
「せんぱい! 出しちゃダメっすよ!」
「キツいって……! ぬるぬるしてっ、これめちゃくちゃ、気持ち、ぃっ……」
「この油は熱を伝わりにくくする効果もあるんす! もし出しちゃって、精液で流れちゃったら熱いっすよ!」
「ね、熱!?」
「石膏もレジンも硬化の時には熱を発するっすよね? これもそうなんすよ。質量とエネルギーの等価性ってヤツっす」
「全然違うよ」
ポンコツながら勉強はちゃんと出来るネザメに注意を受けたレイはキリッとした顔のまま「塗れたっすか?」とアキに話しかけて誤魔化した。
《玉まで塗ってやったぜ》
「出来たってさ」
「じゃ、せんぱい。これに突っ込んでくださいっす」
「怖いんだけど……大丈夫なんだよな? 使い物にならなくなったら困るのはお前らもだぞ?」
「潤滑油なしでも火傷はしないくらいの温度にしかならないらしいっす、大丈夫っすよ」
スライムのように粘っこい液体が入った筒に陰茎をゆっくりと挿入する。液体はまだ冷たい。
「わ、溢れてきちゃったっすね」
「大丈夫なのか?」
「多い分にはいいけど少ないとまずいんで、多めに入ってるみたいっすね。説明書にも零しても大丈夫なように新聞紙とか敷けって書いてるっす」
「……これどれくらい突っ込んでればいいんだ?」
まだ冷たいし、液体に粘性があると言っても締め付けはほとんどないから気持ちよくないし、萎えそうなんだけど。
「二、三十分っすね。その間動かさないでくださいっす。出来るっすか?」
「できらぁ! 四十分だろうと勃ったまんまでいてやるよ!」
「じゃあ四十分頑張ってくださいっす」
「えっ、四十分フル勃起を保て!?」
「ここは僕達も頑張らなければね。水月くんの気分が落ちないようにするんだ」
ネザメがぐっと拳を握ってアキに話しかけ、アキはセイカの方を見る。ネザメは少し寂しげな表情で翻訳された返事をセイカの口から聞いた。
「そうだねぇ、水月くんは耳も胸も性感帯と呼べるほど敏感ではないし、どうしようか……水月くんはどういう時に大きくなるんだい? 君達は同じ屋根の下で暮らしているのだから、僕より詳しいだろう?」
「俺もしばらくっすけど暮らしたことあるっすから分かるっすよ。せんぱいは風呂上がりの俺やアキくんを見ると勃つっす!」
「お風呂かぁ……他は?」
《とりあえず脱いどきゃいいだろ》
アキは唐突に一糸まとわぬ姿になり、腰に手を当てて俺に全裸を見せつけた。全く恥じらいのない裸はエロくないなんてワガママなこと俺は言わない、惜しげもなく晒すのはそれはそれでえっちだ。
「……よし」
覚悟を決めたような表情をしたセイカは隅に置いたクッションを持ってくると俺の前でそのクッションの上に座り、ゆったりとしたズボンの裾を焦らすようにたくし上げ、義足を外した。
「…………ほーら」
そして左足を上げて断面を俺に見せつけた。
「……どういうことだい?」
「鳴雷、たまに俺が義足外してる時に勃ってるし、隠し撮りしてそれで抜いてることある」
「なんで隠し撮りまで知ってるのぉ!?」
驚きと恥ずかしさでプラマイゼロだ。俺の気分の落ち込みを察知したのかセイカが俺の名前を呼ぶ。
「鳴雷、鳴雷ー」
短い右手を振りながら。
「ウォオ……!」
「どういうツボなんだい?」
「……欠損萌え、ってヤツっすかね。欠損を強調するような仕草に萌えるんすよきっと」
「鳴雷、今から拍手するぞー。あ……出来ない……」
「ンンッ……! めっちゃわざとらしいけどイイ……」
ちょっと辛い。興奮するけど可哀想と憐れむ気持ちも強くなってきた。興奮するけど。
「…………狭雲くんは、いいのかい? それで……」
「鳴雷がこういうの好きって分かったから、割と欠損も肯定的に受け止められるようになったんだ。天正の関西弁とか、木芽のピアスとかと同じなんだよ、この手も足も。だから大丈夫! 気ぃ遣ってくれてありがと」
「……あぁ、どうして気付かなかったんだろう。僕はどうして、こんなにも美しい強さを見逃していたんだろう。素晴らしいよ、狭雲くん」
「あ、ありがと……?」
「新カプ!? NTR……! 百合……! ンォオ……!」
俺とアキにばかりアプローチしていたネザメがセイカにも惹かれ始めただと!? これは事件だ。
「負けてられないっすね……せんぱいせんぱい、臍ピチラッ」
「おぉっ!」
「分かるっすよせんぱい、俺には分かるっす……耳以外のピアスはチラ見えがエロいんすよね!」
笑ったレイの口の中で何かがキラッと輝いた。舌ピアスだ。
「……レイ、そういうのは委員長キャラみたいなピアスつけてなさそうな真面目っ子が実は……みたいなのがチラ見えでえっ、えっ!? みたいに困惑興奮するんであって! お前みたいなピアスジャラジャラつけてそうな原宿地雷系は舌出して臍出してるのがストレートにエロい!」
「な……なんすって!? くぅう……! 理解が甘いっ、こんなのじゃイラストレーターやっていけないっすぅ……!」
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「もみじ、もみじ、なにー、する、するです」
「何かやれって言いたいのかい? そう言われても……僕は、まだよく分からなくて……み、水月くん」
名前を呼んで俺の注意を引いたネザメは、続けて自分の指先にキスをし、ちゅっと鳴らしながらその手を俺の方に向けた。いわゆる投げキッスだ。
「……がわいいぃ! 可愛い! 何かしろって言われて! 俺を興奮させよう思ってしたことが! 投げキッス! たまらん! 純粋培養御曹司たまらん! 結構なSMプレイやってるくせになんなんだそのウブさは! エロいことしろって言われて投げキッスて! ピラフか!」
「…………や、やった! 僕が一番反応がよかったよ。ねっ? ねっ!?」
《俺脱いでんのに……》
《俺も結構体張ったのに……》
「せんぱいせんぱいせんぱ~い! ちゅっ」
元気に俺を呼んだレイは俺に向かって投げキッスをし、ドヤ顔で俺を見つめてきた。そうじゃない、可愛いけどそうじゃないんだ。
「……お前は直接キス顔だろ!」
「ウエーン! せんぱいの癖分かんないっすぅーっ!」
元気に呼んで、その後ドヤ顔じゃ、アイドルのファンサなんだよ。困りながら投げキッスをして照れたからネザメはたまらなかったんだよ。
「ピンク髪は直接キスなんだよ!」
「顔じゃなくて髪じゃないっすかぁ!」
「鳴雷、鳴雷……あ、小豆髪は……?」
淫乱ピンクなんて俗称が作られるように、ピンクというのはちょっとえっちなイメージのある色だ。ギャップを狙ってウブなのもたまらないけれど、レイはそういう訳ではないのだからグイグイ来て欲しい。
「……小豆は、ちょっと分かんない」
鮮やかなら赤なら熱血系リーダーキャラだけれど、今のセイカのようなくすんだ深い赤色は……ちょっと分からない。該当キャラが少なくて統計が取れない。
「そっか……」
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