冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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水着品評会

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まずは部屋でじっくり観察するのを忘れていたシュカの水着姿から視姦しよう。とはいえ至って普通のスクール水着だ、ラッシュガードを着ていないこと以外は学校で見た姿と同じ、感想も同じだ。

(顕になった上半身、鍛え抜かれた実用的な筋肉……無数の刃物傷、う~むスカーボディは素晴らしくえってぃですな。学び舎で公開禁止食らうのも仕方ありませんぞ、えっち過ぎますもの)

次はリュウだ。ってコイツもスク水かよ。見慣れた紺色のそれを学校外で見るという特別感は確かにあるものの、やっぱり残念だ。

「リュウ! お前もどうせ日焼け止め塗ってないだろ。こっち来い、塗ってやる」

ぷるんっと揺れるほど俺が大きく育てた乳首は上半身裸で過ごすリュウを見ることに大きな背徳感を与えてくれる。少々面倒臭そうにはしているが俺に構われることそのものが嬉しいのか「おおきに」と緩い笑顔を見せて俺に日焼け止めを塗られているリュウは、俺が今すぐにでもその乳首を吸ってつまんで弄びたいと考えていると分かっているのだろうか?

(水着で勃ったらすぐバレちゃいまそ。ちょっと目を逸らして……)

逸らした先に居たのは歌見。その他者に見せつけるための筋肉を晒すことなくパーカーを着ている歌見だ。下は膝が半分隠れる丈の水着、シダ植物柄、緑色。

「歌見先輩、そのパーカーも水着ですか?」

「あぁ、ラッシュガードだ。お前のは違うみたいだな」

「はい、俺は入る前に脱ぎます。直射日光対策ですね、熱いので」

下の水着の柄と合っていない、白一色にスポーツブランドのロゴが入っているだけのパーカー。下は何年か使っていそうに見えるが、上はおろしたてに見える。

(つまり! わたくしの雄っぱいへの劣情に晒され、パイセンが自身の胸が性的であるとに気付いているということでそ! 太陽のように明るい笑顔の、日に焼けた肌が眩しい好青年が! 自分の胸が男を欲情させる胸だと理解ッッ! エッッッロ!)

やばい、勃つ。反対側に目を逸らそう。

逸らした先に居たのはレイとサン。レイはいつも通りに見える紫色のフード付きパーカーだ。微妙に色味が違うからアレも水着だろう。尻を隠す程度の丈なのに下の水着が見えていないところから察するに、下の水着は超ミニ。尻肉がはみ出るような、陰茎がいつまでも収まっているか不安になるような、そんな丈に違いない。見たい。だが、見えそうで見えないをもっと楽しんでいたい気持ちもある。

「せんぱいっ、どうっすかこの水着!」

「あぁ、紫のフードパーカー……安心感があるよ。でも、この太腿はよくないな……足を丸出しにして、どういうつもりだ?」

「……せんぱいが感じてる通りの意図っすよ」

「俺挑発罪で逮捕だ! スリスリぺろぺろの刑に処す!」

「ひゃっ……!?」

水着の彼氏達を見て溜まった興奮が抑え切れなくなり、俺はその場に膝をついてレイの太腿に抱きついた。両手で左右の太腿を掴み、太腿と太腿の谷間に顔を埋め、撫で回しながら頭を上下に振って頬擦りと舐め回しを同時に果たした。

「ひぁあぁあぁっ……! く、くすぐったいっすぅっ! ゾワゾワするっすせんぱぁいっ」

もぞもぞと動くレイのやる気のない抵抗も丸ごと楽しんだ。スリスリぺろぺろの刑執行を遂げ、立ち上がった俺はきっと漢の顔をしていた。

「ふぅ……」

「達成感に溢れた顔しやがってこの変態が」

サンの方も見なければ。パッと見彼もラッシュガードを着ているのかと思ってしまうが、これは刺青、多くの海水浴場で立ち入り禁止と言われてしまう広範囲の刺青だ。

「サン……あぁ、サン……!」

水着は黒一色、白い腰紐が目立っている。膝をちょうど隠すくらいの丈で、裾が広い。刺青が黒っぽいこと、長い黒髪が足首まであることが、その水着を一瞬履いていないように誤認させる。

「……なぁに?」

声が硬い。緊張しているのだろうか。彼は昨晩、レイと歌見に「水月に興奮してもらえるか不安だ」と吐露していた。これだけアプローチしているのに伝わっていないのは無念極まりない、それとも口説くのとフェラとセックスはそれぞれ別物とサンは考えているのだろうか。まぁそんなことどうでもいい、俺はひたすらに愛を注ぐだけだ。

「サンの水着姿がこんなに早く見られるなんて! 普通恋人の水着姿見るのって結構かかるんだよ、俺は運がいい……! 裸とはまた違った趣があるよねっ」

「そう……? この水着、兄貴に選んでもらったんだよ」

「そうなんだ、ヒトさん?」

「正解。海行くって言ったら買ってきてくれた」

ヒトはサンの保護者のような存在だ、将来的には挨拶に行こうと思っていたが、その前にサンを旅行に連れ出してしまった。

「お、怒ってなかった? 俺が挨拶ナシにサン旅行に付き合わせちゃって」

「別に……ボクらそんなガキじゃないよ」

「だ、だよねーっ」

ホッと胸を撫で下ろし、開いていくダイニングの扉に視線を移す。

「揃ってきてるねぇ。秋風くんはまだかい?」

ネザメは膝丈の白いズボンに南国風の花柄のシャツ、袖を捲った長袖の白い上着と、一見普段着のようにも見える格好をしている。アレも水着なのだろうか。

「ネザメさんの水着、普通の服みたいですね」

「もっと金箔散りばめられてるようなの着てくると思ってた」

「でもこれ相当ハイブランドっすよ」

歌見は富豪への雑な偏見を語り、レイはネザメの上着を捲ってタグを見た。

「ネザメ様のお召し物を捲るな無礼者!」

ぺちんっとレイの手を叩いたミフユはスクール水着に学校指定のラッシュガードを着ている、学年が違うミフユの水着姿は初めて見たのでスク水だろうと新鮮だ。年積と名前が書かれた白い水泳帽をもう被っていて、いつも以上に幼く見える。

「アキは外出の準備に時間かかるんですよ、俺ちょっと見てきますね」

ダイニングを出ようとドアノブに触れる前に扉が開いた、カンナが着替えを終えて来たのだ。

「ぁ……みぃくん」

「カンナ! な……何その可愛い水着!」

太腿を半分ほど出す丈の水着。白いパーカーのフードにはロップイヤーのウサギのような耳が付いている。

「ウサミミフードってそんなあざとい……可愛い! 超いい!」

「ぁ、り……がと。しっぽ、も…………る」

カンナはくりんと後ろを向き、腰に付いた丸い尻尾を見せてくれた。

「おと……さ、買って……れた。ぼく……は、デザ、ぃ……かわ、い……過ぎって、おも……た、けど」

「似合ってるよ!」

確かに男子高校生が着るには適さないデザインかもしれないが、可愛ければ年齢や性別なんでどうでもいいのだ。

「よ、か……た。変、かな……って、がっこ……のも、持って……た、けど」

ウサミミ水着が受け入れられなかった時用にスクール水着も持ってきたと言いたいのだろうか。

「いいよいいよいらないよ、この可愛いの着ててくれ!」

「……ぅ、ん」

「なになに~、ウサギ? しぐじゃん! 可愛い!」

階段を下りてきたハルがカンナの前に回り、俺と同様彼を褒めた。そんなハルの格好は袖なしのワンピースだ。

「ハル、それ……水着か?」

「パレオだよ、可愛いっしょ。姉ちゃん達とオソロなんだ~」

赤いハイビスカス柄のパレオの丈は長く、足首まで隠れている。ハルの手にはハイビスカスの造花が付いた麦わら帽子もある、パレオによく合いそうだ。

「ホルターネックで~、背中丸出し~。セクシーっしょ」

くりんっと一回転。一瞬だけ見えた背中は説明通り無防備に丸出し。女性なら水着の紐が見えるのだろう。

「すごく可愛いよ!」

「えへへー、ありがとっ」

「俺ちょっとアキの様子見てくるからみんなと少し待っててくれ」

「はーい」

機嫌を良くしたハルに見送られ、俺は階段を駆け上がる。アキとセイカの寝室の扉を叩き、返事を待つ。

「今手離せない、勝手に入ってくれ」

セイカの声だ。

「あ、鳴雷か……もう出発? ごめんな、もう少し待ってくれ」

レイが買ったらしい白抜きでロゴが入った赤い水着を履いたセイカがアキの背中に日焼け止めを塗り込んでいた。そのアキは黒いウェットスーツに下半身だけを包み、自身の腕に日焼け止めを塗っている。

「……そんな分厚いので全身包むのに全身に日焼け止め塗るのか? 大変だなぁ、手伝おうか?」

「後は腕と背中だけだからいいよ、もう終わるし」

なんて話している間に塗り終わったようで、アキはセイカに礼を言って立ち上がるとウェットスーツに首まで包んだ。そしてネックウォーマーのような物で首から目の下までを包み、ゴーグルを着け、黒いつば広の帽子を被った。

「透明人間……」

《肌出てねぇよな?》

《完璧》

「にーに、終わるするしたです、着替えるです。にーに、今、行くするです?」

「…………あっ、あぁ、行こうか」

弟の日常生活の大変さを改めて認識し、ボーッと考え込んでしまって返事が遅れた。

「あ、そうそうセイカ、ライフジャケットとか色々用意してるからな。お前もちゃんと安全に海水浴楽しめるはずだぞ」

「……うん、ありがとう。鳴雷。なくても大丈夫だと思うけど」

僅かに目を見開いた後、目を細めて微笑む。落ち着いた仕草が愛おしい、以前に比べてかなり精神的余裕が出来てきたように思える。

「よーしみんなぁ、海行くぞー!」

幸せな気持ちのままダイニングに戻り、腕を突き上げて声を張った。
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