冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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後始末も完璧に

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サンの足の上に座らされ、陰茎に髪を巻いてもらった。生え際は随分と遠くだから両端と呼ぶのは相応しくない、陰茎に巻かれ始める手前の部分とでも呼ぼうか。サンはそこと髪の先端を手に巻いて掴み、手を左右交互に引くことで髪で俺の陰茎を擦った。

「どう?」

通常、陰茎を扱く際は先端から根元、根元から先端へと上下に擦る。しかし巻き付いた髪は俺の陰茎を上下ではなく円を描いて左右に擦る。

「思ってたより、結構ちゃんと……刺激、ある」

自慰の際に手首を捻ったり、オナホを回したりは俺はほとんどしない。セックス中に対面と背面を切り替える際も、大体は一旦抜いてからだ。だからこの回転するような刺激は俺にとってとても新しい、

「気持ちいい?」

「ん、ぅんっ……意外とっ」

「よかった、その辺ちょっと心配だったんだよ」

快感や刺激はほとんどないと思っていた。しかしサンのしっかりとした髪、束の太さが予想外の刺激の強さを生んでいる。

「……髪一本だけ引っかかると皮膚裂けたりとかたまにあるけど、大丈夫そう?」

「んっ? うん、今のとこ……そんな、何ともないけどっ」

「そっか。両手使ってて顔見れないからさ、ちゃんと教えてね」

「……うん」

あまり喘いだりはしたくないのだが、仕方ない。サン以外にはあまり聞こえないように声量を抑えるかな。

「……っ、ふ……」

呼吸のブレは無理に抑えず、素直に出す。

「…………ふふ」

サンが喜んでいるのが手つきの変化や微かに漏れた笑い声から伝わってくる。

「んっ……サン、サンの髪、気持ちいい……!」

「うんうん、後でたっぷり顔見せてね。その顔覚えておくんだよ」

後頭部に頬擦りをされた。本当に喜んでくれている……カッコ悪いとか考えて、喘ぎたくないなんて考えていたのが恥ずかしい。でも、恥ずかしいのは恥ずかしい。やっぱりサン以外には聞かせたくないし、サンもその方が喜ぶかもしれない。

(ま、サンさん独占欲はそんなになさそうですが……つい監禁しちゃうような方なのに、その辺ちょっと意外ですよな)

両手を上げてサンの首に絡み付ける。俺の方からも頭を擦り寄せて甘えてみた。

「ん……なぁに水月、ふふ……可愛い」

「サン……サンっ、好き」

「…………ボクも好きだよ、水月」

妙な間があったのは気になるが、体勢的に表情が見えないからよくは分からない。

「サン……サンの髪、綺麗。長くて、長いのにっ、ツヤツヤで、サラサラで……普通こんなに伸ばしたら、先っぽなんて焦げ茶になって……んっ、髪質も、バサバサになってくるのにっ、真っ黒で……すごく綺麗」

「結構な手間と金かけてるからね~。水月、ボクの髪好き?」

「好きぃ……! こんな綺麗な髪でっ、扱いてもらえてるなんてっ……もう、最高」

「ふふ……あぁ、もう、可愛いなぁ」

何より大きい興奮は、こんなにも美しい黒髪を汚しているという背徳感だ。射精すれば美しい黒をまだらに白濁に染めることになる。そうなれば更に背徳感が煽られ、射精直後から興奮させられるだろう、楽しみだ。

「んっ……ぅ、ふぅっ……」

髪を巻き付けられているという興奮、背中で感じる体温の愛おしさ、案外と強い刺激、それらは俺を絶頂へと近付けるが、近付けるだけだ。

「……っ、くぅっ……さ、んっ、サンっ、サン……! なんかっ、ギリギリイけない」

「やっぱり縦に動かさないと上手く精液通んない?」

「あっ……ふ、ぅっ……分かん、ないっ」

「分かんない? そっかぁ……じゃあとりあえず試してみようか」

サンは俺の腹に左腕を回してぐっと抱き寄せると、右手で髪越しに俺の陰茎を握った。

「んんっ……!」

髪越しでもしっかりと刺激を与えるためなのか、大きな手の力は強い。

「くっ……」

骨張った大きな手、ところどころ硬い大人の手、生き様を感じる手、甘えたくなる大好きな手が、俺の陰茎を力強く扱いている。髪の毛がぐしゃぐしゃに絡まり合うのなんて気にせずに、俺を抱き締めて俺に快感を注いでくれている。

「……っ、あ……はぁっ、ぁ、ふっ……サン、サンっ……も、イくっ、出ちゃ、ぅ」

「うん、出して」

「でもぉ……髪っ、汚し、ちゃうっ」

「汚していいから……出して、水月」

耳元で名前を囁かれ、ゾクゾクと寒気に似た快感が背中を伝う。腰にまで到達したその瞬間、精液が陰茎を駆け上がった。

「……っ、くぅぅっ……!」

背を反らし、精液を吐き出す。予想通り白濁液が黒髪をまだらに染め、美しいものを汚した快感と背徳感は射精後の賢者タイムを早々に終わらせた。

「はぁっ……はぁ……ふ…………さぁん……気持ちよかった」

「気持ちよかった? よかった。わ、髪ドロドロ」

「ぁ……早く拭かなきゃっ、カピカピになったら肌は引っ掻いたりとか出来るけど、髪はまずいよ。ちぎれちゃったり荒れちゃったりするよ」

「……ふふ、じゃあ拭いてくれる?」

「うんっ……ネザメさん、ウェットティッシュください」

「いいよ」

ネザメに渡されたウェットティッシュでサンの髪束を包むようにして拭う。

「……全然引っ張られてる感じしないや。水月はやっぱりいい子だね」

髪に傷を付けたり頭皮に痛みを感じさせたりしないよう丁寧に精液を拭っていると、サンに頭を撫でられた。

「とりあえず綺麗になったよ。でもお風呂でいつもより念入りに洗ってね」

「ありがとう、水月。いい子いい子」

髪をくしゃくしゃと掻き混ぜるように撫でられ、頬が熱くなる。それを察知したのかサンはもう片方の手で俺の顔に触れ、表情と赤面を調べた。

「……可愛い顔」

ちゅっと頬にキスをされて、俺は更に顔の温度を上げた。
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