898 / 2,304
鞄の中身はなんだろな
しおりを挟む
ゲーム機の話は程々に、暇を持て余した俺達はハルの提案に乗って鞄の中身を晒すことにした。もちろん、見せたくない物を隠しておく権利はある。アキへの誕生日プレゼントは事前に鞄から出し、ミフユによってある部屋に隠された。
「よ~しじゃあ順番どうする~? 俺らの中で順番決めるってなったらぁ~、アレだよね? みっつんに口説かれた順~! どんどんぱちぱち~」
「彼氏No.順っすね」
「俺はどうなるんだ?」
「じゃあみっつんはトップバッターね」
「えぇ……まぁいいけど」
オタクがバレるようなグッズは持ってきていない。恋愛系のゲームソフトすら家に置いてきているし、ダウンロード分は一旦ホーム画面から消している。当然痩せる前の写真なんて持ち歩いてはいない。晒して困ることなど何一つない。
「この鞄は着替えだから別にいいだろ?」
「うん、見るの楽しみにしとく~」
「こっちは大人の玩具と、ローション、コンドーム、首輪、手枷、麻縄、注射器、玩具固定具……」
「モザイクモザイク~、放送事故だよこんなの」
「放送してないだろ」
使用時の想像をしたのかレイやリュウなど一部の彼氏が顔を赤くしている。
「あれ、これ……リンコンじゃ~ん」
「一文字くらい略すなよ……一瞬何か分からなかった。半年くらい前に買ったんだ。何もなしに運動するのってキツいし」
「みっつんのムキムキはこれのおかげかぁ。さてお次は~……? 何これ」
ハルが俺の鞄から引っ張り出したのはネットで注文し、旅行前にギリギリ届いた介護用品だ。
「おんぶ紐」
「デカ……」
「大人用だからな」
「何に使うのこんなの~、誰か足折るの~?」
山登りならともかく海で骨折はまずないだろう。飛び込むような崖もないのだし。
「セイカ用だよ」
「えっ」
「おい本人聞いてないって顔してるぞ」
「言ってないですもん。セイカはもったいない精神強めだからこういうのは返品不可能にしてから知らせるんです。セイカ、浮き輪とかライフジャケットもあるからな、一緒に海水浴楽しもうな」
「う、うん……ありがとう」
「…………次ぃ~」
ハルは露骨に不機嫌を声に表した。
「もうめぼしいものはないと思うぞ? 歯磨きとかタオルとかドライヤーとか……」
「そうだね~。あ、化粧水じゃ~ん。青缶もある~。みっつんこういうのちゃんと使うんだね~、えら~い」
「あぁ、それもセイカ用だ。ちなみにこのヘアオイルもセイカ用」
「……甲斐甲斐し~。もういいや、次は~……しぐ!」
膝の上で丸まったウサギを撫でていたカンナがビクッと身体を跳ねさせる。ハルは俺の鞄を雑に蹴りどかし、カンナの鞄を移動させた。
(……あ、言い忘れてましたがわたくし達は今、暖炉のある絨毯ふわっふわのところで円になってまそ。ネザメちゃまだとかはクッションの上に座ってますが、みなさまほとんど絨毯に直ですな。ワン様はミフユたんの膝に頭乗せてまそ)
着替えなどは除外し、ハルの気になる物がピックアップされていく。
「草、草、草、草~……草! 草! 草ばっかり入ってるこの鞄! えっと……ウサギ、ぷぅ太ちゃんだっけ? その子の?」
「ぅん……」
「すごい量だな」
「寝床とかは持ってきてへんの?」
「けー、じ……あっちに、置い……る」
ウサギ用品鞄だったようだ、空いたスペースに着替えの一部を詰め込んでいたんだな。
「こ、ちが……ぼく用」
「……わ、しぐしぐ結構お高めの化粧水とか使ってんだね~」
「かみ、ぁ……くれた、やつ」
「カっ、カカ、カミア!? カミアセレクションっ……メ、メモっていい? てか撮っていい!? さ、さわ、触っちゃったぁ……ひぇえ……」
「……届け先の住所カンナのところにしただけで、カミアが手に持ったりはしてないと思うぞ?」
「マジレスやめて」
真顔レスやめて。怖い。ごめんなさい。
「しぐしぐほっぺたもっちもちぷるんっぷるんだもんね~。唇もぷるぷるだし~。やっぱりちゃんとケアしてたんだ~……あれ、普通にメイク道具もあるね。アイブローにコンシーラー、つけま……結構ガッツリしてる~。しぐしぐ俺並みに化粧するの~?」
「……一発芸、用。みん……なで、集ま……なら、そーゆ、こと……する……かな、て」
「ふ~ん? じゃあ詳しくは聞かない方がいいのかな~? ネタバレになっちゃうもんね。あ、ヅラもある。くるくるしてて可愛い~、カミアみた~い」
…………カンナの一発芸の内容、俺分かっちゃったな。
「さ、どんどん行こ~、次リュウだね」
「あんまおもんないで俺のん。見せる分かっとったらネタ仕込んどいてんけど……」
なんか悔しそうだな。
「あ、ホント面白くない、大人の玩具とかもないんだ、意外~……え? えっ? ちょ……なんでこんなに角砂糖何袋もあるわけ? 金平糖はまだいいけど」
「角砂糖の徳用袋初めて見たっす」
「なんか変な棒出てきた」
「神主さんが振ってるアレだねぇ」
「大幣、と言うのですよ。ネザメ様」
「あぁ、大麻って書いたりもするヤツ」
「……なんかサンが言うと危ないなぁ」
「やだなぁ先代で麻薬はやめたんだよウチの組は」
結構最近まで売ってたんだな、あの辺りの治安が悪いわけだ。
「何? お祓いすんの~? ってか出来んの? アンタよく継いでないとか関係ないとか言うくせに~」
「掃除用の棒や。汚れよぉ吸うねんその紙」
「えぇ……? 絶対嘘じゃん……あっなんか塩もある……え、何、マジでお祓いすんの? 怖いんだけど」
「……砂糖ばっかりやったら飽きるやろ」
「味変用!? えぇえ……えぇ~……う~ん……まぁいいや、なんか怖いしもう聞きたくない……」
お祓い棒、もとい大幣をハルは丁寧に鞄に戻し、シュカの鞄と丁寧に交代させた。
「ちょっと、次はあなたでしょう」
「バレた? えへへ……でも俺の鞄面白いもんないよ?」
隅々まで見たが、面白い物は本当になかった。美容グッズばかり詰め込まれていた。
「女の子の鞄を見せてもらっているような背徳感を覚えるねぇ」
「や、やっぱり女子っぽい……? みっつん、こういうの……嫌?」
「男の娘だと思ったキャラが女の子だとテンション下がるよな」
「会話をしろ」
「会話のキャッチボール中に紙飛行機投げてきたっすね……」
そんなに変な返事したか? 今。
「女の子には興味ないけど女の子みたいな男の子は好きだよ、すごく……すごく……! ってこと」
「すっごい熱量感じる~。えへへ……」
「まぁ、女子の荷物って言うには大事なアレが足りないしな。妹の修学旅行の荷造り手伝わされたから分かるんだが」
「何すか? 匂い玉っすか?」
「女子小学生か。ナプキンだよ」
「あー……妹居るって聞いてるからアレっすけど、パッと分かるの変態っぽいっすね……」
「お前みたいな感覚の人間ばっかりだから妹にパシられた時に変な目で見られるんだ! いいだろ男がナプキン買っても!」
「知らないっすよ俺変な目で見たことないっすよ、買ってる人見たことないっすもん。知らない人への鬱憤後輩にぶつけないで欲しいっす」
「バイト辞めたくせにいつまでも後輩ぶりやがってこの歳上……!」
「次しゅ~ね~」
口論を始めた歌見とレイを放ってハルがシュカの鞄を開く。
「……しゅ~の近所の服屋って四文字熟語の服しか売ってないの~?」
シュカが今着ているシャツには「焼肉定食」と書かれている。着替えのシャツもそういったものばかりのようだ。
「他は~メガネケースとクロス~……コンタクトにすればいいのに~」
「嫌ですよ、目に物突っ込むなんて恐ろしい真似出来ません」
「身体に色々ぶっ刺されてきたくせに~……しゅーもゴムとかローション多いね~……」
「シュカってナマ過激派じゃなかったか?」
「私用ですよ。他人の家で撒き散らすのは悪いので。水月はナマでしてくださいね、零さないようにしますから」
勃った。
「よ~しじゃあ順番どうする~? 俺らの中で順番決めるってなったらぁ~、アレだよね? みっつんに口説かれた順~! どんどんぱちぱち~」
「彼氏No.順っすね」
「俺はどうなるんだ?」
「じゃあみっつんはトップバッターね」
「えぇ……まぁいいけど」
オタクがバレるようなグッズは持ってきていない。恋愛系のゲームソフトすら家に置いてきているし、ダウンロード分は一旦ホーム画面から消している。当然痩せる前の写真なんて持ち歩いてはいない。晒して困ることなど何一つない。
「この鞄は着替えだから別にいいだろ?」
「うん、見るの楽しみにしとく~」
「こっちは大人の玩具と、ローション、コンドーム、首輪、手枷、麻縄、注射器、玩具固定具……」
「モザイクモザイク~、放送事故だよこんなの」
「放送してないだろ」
使用時の想像をしたのかレイやリュウなど一部の彼氏が顔を赤くしている。
「あれ、これ……リンコンじゃ~ん」
「一文字くらい略すなよ……一瞬何か分からなかった。半年くらい前に買ったんだ。何もなしに運動するのってキツいし」
「みっつんのムキムキはこれのおかげかぁ。さてお次は~……? 何これ」
ハルが俺の鞄から引っ張り出したのはネットで注文し、旅行前にギリギリ届いた介護用品だ。
「おんぶ紐」
「デカ……」
「大人用だからな」
「何に使うのこんなの~、誰か足折るの~?」
山登りならともかく海で骨折はまずないだろう。飛び込むような崖もないのだし。
「セイカ用だよ」
「えっ」
「おい本人聞いてないって顔してるぞ」
「言ってないですもん。セイカはもったいない精神強めだからこういうのは返品不可能にしてから知らせるんです。セイカ、浮き輪とかライフジャケットもあるからな、一緒に海水浴楽しもうな」
「う、うん……ありがとう」
「…………次ぃ~」
ハルは露骨に不機嫌を声に表した。
「もうめぼしいものはないと思うぞ? 歯磨きとかタオルとかドライヤーとか……」
「そうだね~。あ、化粧水じゃ~ん。青缶もある~。みっつんこういうのちゃんと使うんだね~、えら~い」
「あぁ、それもセイカ用だ。ちなみにこのヘアオイルもセイカ用」
「……甲斐甲斐し~。もういいや、次は~……しぐ!」
膝の上で丸まったウサギを撫でていたカンナがビクッと身体を跳ねさせる。ハルは俺の鞄を雑に蹴りどかし、カンナの鞄を移動させた。
(……あ、言い忘れてましたがわたくし達は今、暖炉のある絨毯ふわっふわのところで円になってまそ。ネザメちゃまだとかはクッションの上に座ってますが、みなさまほとんど絨毯に直ですな。ワン様はミフユたんの膝に頭乗せてまそ)
着替えなどは除外し、ハルの気になる物がピックアップされていく。
「草、草、草、草~……草! 草! 草ばっかり入ってるこの鞄! えっと……ウサギ、ぷぅ太ちゃんだっけ? その子の?」
「ぅん……」
「すごい量だな」
「寝床とかは持ってきてへんの?」
「けー、じ……あっちに、置い……る」
ウサギ用品鞄だったようだ、空いたスペースに着替えの一部を詰め込んでいたんだな。
「こ、ちが……ぼく用」
「……わ、しぐしぐ結構お高めの化粧水とか使ってんだね~」
「かみ、ぁ……くれた、やつ」
「カっ、カカ、カミア!? カミアセレクションっ……メ、メモっていい? てか撮っていい!? さ、さわ、触っちゃったぁ……ひぇえ……」
「……届け先の住所カンナのところにしただけで、カミアが手に持ったりはしてないと思うぞ?」
「マジレスやめて」
真顔レスやめて。怖い。ごめんなさい。
「しぐしぐほっぺたもっちもちぷるんっぷるんだもんね~。唇もぷるぷるだし~。やっぱりちゃんとケアしてたんだ~……あれ、普通にメイク道具もあるね。アイブローにコンシーラー、つけま……結構ガッツリしてる~。しぐしぐ俺並みに化粧するの~?」
「……一発芸、用。みん……なで、集ま……なら、そーゆ、こと……する……かな、て」
「ふ~ん? じゃあ詳しくは聞かない方がいいのかな~? ネタバレになっちゃうもんね。あ、ヅラもある。くるくるしてて可愛い~、カミアみた~い」
…………カンナの一発芸の内容、俺分かっちゃったな。
「さ、どんどん行こ~、次リュウだね」
「あんまおもんないで俺のん。見せる分かっとったらネタ仕込んどいてんけど……」
なんか悔しそうだな。
「あ、ホント面白くない、大人の玩具とかもないんだ、意外~……え? えっ? ちょ……なんでこんなに角砂糖何袋もあるわけ? 金平糖はまだいいけど」
「角砂糖の徳用袋初めて見たっす」
「なんか変な棒出てきた」
「神主さんが振ってるアレだねぇ」
「大幣、と言うのですよ。ネザメ様」
「あぁ、大麻って書いたりもするヤツ」
「……なんかサンが言うと危ないなぁ」
「やだなぁ先代で麻薬はやめたんだよウチの組は」
結構最近まで売ってたんだな、あの辺りの治安が悪いわけだ。
「何? お祓いすんの~? ってか出来んの? アンタよく継いでないとか関係ないとか言うくせに~」
「掃除用の棒や。汚れよぉ吸うねんその紙」
「えぇ……? 絶対嘘じゃん……あっなんか塩もある……え、何、マジでお祓いすんの? 怖いんだけど」
「……砂糖ばっかりやったら飽きるやろ」
「味変用!? えぇえ……えぇ~……う~ん……まぁいいや、なんか怖いしもう聞きたくない……」
お祓い棒、もとい大幣をハルは丁寧に鞄に戻し、シュカの鞄と丁寧に交代させた。
「ちょっと、次はあなたでしょう」
「バレた? えへへ……でも俺の鞄面白いもんないよ?」
隅々まで見たが、面白い物は本当になかった。美容グッズばかり詰め込まれていた。
「女の子の鞄を見せてもらっているような背徳感を覚えるねぇ」
「や、やっぱり女子っぽい……? みっつん、こういうの……嫌?」
「男の娘だと思ったキャラが女の子だとテンション下がるよな」
「会話をしろ」
「会話のキャッチボール中に紙飛行機投げてきたっすね……」
そんなに変な返事したか? 今。
「女の子には興味ないけど女の子みたいな男の子は好きだよ、すごく……すごく……! ってこと」
「すっごい熱量感じる~。えへへ……」
「まぁ、女子の荷物って言うには大事なアレが足りないしな。妹の修学旅行の荷造り手伝わされたから分かるんだが」
「何すか? 匂い玉っすか?」
「女子小学生か。ナプキンだよ」
「あー……妹居るって聞いてるからアレっすけど、パッと分かるの変態っぽいっすね……」
「お前みたいな感覚の人間ばっかりだから妹にパシられた時に変な目で見られるんだ! いいだろ男がナプキン買っても!」
「知らないっすよ俺変な目で見たことないっすよ、買ってる人見たことないっすもん。知らない人への鬱憤後輩にぶつけないで欲しいっす」
「バイト辞めたくせにいつまでも後輩ぶりやがってこの歳上……!」
「次しゅ~ね~」
口論を始めた歌見とレイを放ってハルがシュカの鞄を開く。
「……しゅ~の近所の服屋って四文字熟語の服しか売ってないの~?」
シュカが今着ているシャツには「焼肉定食」と書かれている。着替えのシャツもそういったものばかりのようだ。
「他は~メガネケースとクロス~……コンタクトにすればいいのに~」
「嫌ですよ、目に物突っ込むなんて恐ろしい真似出来ません」
「身体に色々ぶっ刺されてきたくせに~……しゅーもゴムとかローション多いね~……」
「シュカってナマ過激派じゃなかったか?」
「私用ですよ。他人の家で撒き散らすのは悪いので。水月はナマでしてくださいね、零さないようにしますから」
勃った。
10
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日AM2時10分投稿
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸に、末っ子クリスは過保護な兄たちに溺愛されながら、大好きな四男と幸せに暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスが目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過剰なまでにかわいがられて溺愛されていく──
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな軽い気持ちで始まった新たな人生はコミカル&シリアス。だけどほのぼのとしたハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
⚠️若干の謎解き要素を含んでいますが、オマケ程度です!
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる