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俺を好きにならないなんて許せない
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アキが泣いていたのは気になるが、弟が泣いていた程度で学校を休む訳にもいかずに悶々としたまま駅へと向かう。
「昨日はごめんな、レイ。最後まで出来なくて」
「お風呂場でしてもらったっすし、俺が声出したからバレたかもなんで、気にしなくていいっすよ」
「レイは優しいなぁ……よしよし、もうちょいワガママ言ってもいいんだぞ」
「我慢とかはしてないっすよ、本当に。好きな人に好かれてるって思えてたら些細なことはどうでもよくなるんす、他の子優先されたって、蔑ろにされたって、たまにちょっと構ってもらうだけでも嬉しいっす」
いじらしいレイに胸を打たれ、道端だというのに思わず抱き締めてしまった。
駅のホームでいつも通りリュウに出会ったが、様子がおかしい。妙に呼吸が荒いし、顔も真っ赤だ。
「おはようございますっすリュウせんぱい」
「おー……おはようさん、このめん……水月ぃ」
「だらしねぇツラぶら下げてどうした。季節外れの豚インフルでも流行らせる気か?」
「絶好調やなぁ水月ぃ、ぶっといディルドくれたこともう忘れはったん?」
リュウはポケットに入れていたディルドのリモコンを俺に握らせながらイタズラっぽく笑った。
「……四番目のヤツか」
開発と拡張のための四本セットのディルド、その中で最も太く長いディルドをリュウに貸している。そのディルドは今、リュウの後孔の中にあるようだ。
「せや、家から入れてきてん。歩く度にナカごりっごりされてもうて……もう、アカン、どぉにかなってまいそうや」
「ゴムは?」
「つけとるよ、まだ出してへんけど……勃ってもうて治まらへんで、隠すん苦労しとるわ」
お嬢様のような鞄の持ち方をしているのを不思議に思っていたが、股間を隠していただけだったのか。満員電車に乗った後、周囲の目を確認しつつ俺はリュウの下半身をまさぐった。
「あっ……水月ぃ」
スラックスの上からでも感じられる陰茎の硬さ、そして尻の割れ目に挟まった異物、それらを確認した俺はリュウの耳にふぅっと息を吹きかけた。
「ひぁあ……! ぁ、うっ、くぅうっ……!」
「お前、耳そんなに弱かったか?」
「み、耳ゾワッてきて、締め付けてもぉて、ケツごりって……」
「ふぅん……? まぁ、せいぜい練習しとけ。締まりが悪かったら承知しねぇぞ、お前の価値は穴だけなんだからな、マゾ豚」
またディルドを締め付けているのかリュウは気持ちよさそうに蕩けた顔をし、ガクガクと下半身を震えさせた。
(あぁ~嘘でそ嘘でそ、リュウたその価値は全身どころか残り香にもありまっそ! 額にすると無量大数超えるので換金不可能でそ! プライスレスなマイ・フェア・ボーイ!)
抱き締めたくなる気持ちを押さえ、リュウの脇腹の肉を服の上から抓る。躊躇っては余計に痛いので、しっかりと肉をつまんで捻る。
「イってんのか? あんなこと言われて……本っ当にマゾ豚だな」
「ぃ、たっ……ぁあ、ぁあああ……!」
心の中で焼き土下座しつつ、快楽を貪るリュウの顔を堪能する。そうしているうちにカンナと合流する駅に停まった。
「……お前、三番目のディルド持ってきてるか?」
「鞄、に……」
「後で返せよ?」
「ん……」
駅のホームでキョロキョロと首を回していると自販機の影から出たカンナがこちらへやってきた。照れながら手を差し出した彼に朝の挨拶をする。
「おはよう、カンナ」
手の甲に唇を触れさせ、肩を抱いて電車へ。
その後シュカと合流し、レイと別れ、教室の中でハルと会う。今日のハルはポニーテールだ、健康的な可愛さがある。
「このうなじがたまんないんだよなぁ」
「あはっ、みっつんおっさんくさーい」
「うなじ舐めしゃぶりたい……」
「……ゃ、みっつん、マジでキモいよ?」
なんてふうに感想を語って朝の時間は終わり、一時間目の授業が始まる。彼氏達と居る間は彼らのことを考えて誤魔化せていたが、一人で黙っているとアキのことを思い出してしまう。
(アキきゅん……なんで泣いてたんでしょう)
言葉が分からないからアキの気持ちが分からない。泣いていた理由も分からないけれど、関係がありそうなのは俺が彼の手を振り払ったことだ。
(でも、アレで泣く理由ないと思うんですよな)
目を覚ました直後、アキは俺を無視した。俺がそれを咎めると彼は俺に自分の身体を触らせ、誘った。それらの行為から俺はアキの本性を「無視する程度にはゲイが嫌いで、自分に発情させてからかおうとする程度に性格が悪い」だと思っていたが、泣いている姿を見た今そうは思えない。
(からかって怒られて泣く……なくはないかもしれませんが、あの泣き方はなんか違いますよな。ってことは……もしかして、からかっていたってのがまずわたくしの見当違い?)
アキは本当は俺のことが好きで、勇気を出して誘ってみたのに乱暴に振り払われて怒鳴られた、だから泣いていた……なら辻褄は合う。だが、それはあまりにも俺に都合が良過ぎる。
(昨晩の様子からも考えませんとな)
レイとのセックスを見たアキは部屋を出た。これはまぁ好き嫌いに関係なく多くの人がそうすると思う。
その後アキは俺に「男が好きなのか」「僕が好きなのか」と質問した。俺はその質問の意図を自分が襲われる可能性に怯えて探っているのだと察し、アキは対象外だと嘘をついて安心させようとした。
(その後なんか怒ってたような……立ったら金的されましたし、意味分かんねーんですよなぁ)
言語の壁の分厚さに辟易していると、ポケットに入れていたスマホが震えた。
「……っ、すいません! あの、トイレ……行ってきていいですか?」
「ど、どうぞ」
授業中の静かな廊下を小走りで進み、トイレに飛び込んでスマホを取り出す。今朝、家から出る直前に義母に頼んでおいたのだ、アキに俺に電話する方法を教えておいて欲しいと、俺と話したいようなら電話をかけるように言っておいて欲しいと──
「もしもし……? アキか?」
──それはただ、慰めを依頼されたから最大限応えようとしたというポーズのためだった。本当に電話をかけてくるなんて思っていなかった。
『にーに……? にーにっ、にーに』
アキの声には涙が混じっている。鼻をすする音も聞こえる。
「あ、あぁ、お兄ちゃんだぞ。どうした?」
『…………にーに、だいすき』
息を呑む。
『ぼく、にーに、好きです。にーに……ぼく、好きちがう、嫌です。にーに、ぼく、好きです、欲しいです。にーに……ぼく、絶対ダメです?』
俺はなんて酷い勘違いをしていたんだろう。言語の壁だなんて言い訳して可愛い子を泣かせて、俺はなんて愚かだったんだ。
「昨日はごめんな、レイ。最後まで出来なくて」
「お風呂場でしてもらったっすし、俺が声出したからバレたかもなんで、気にしなくていいっすよ」
「レイは優しいなぁ……よしよし、もうちょいワガママ言ってもいいんだぞ」
「我慢とかはしてないっすよ、本当に。好きな人に好かれてるって思えてたら些細なことはどうでもよくなるんす、他の子優先されたって、蔑ろにされたって、たまにちょっと構ってもらうだけでも嬉しいっす」
いじらしいレイに胸を打たれ、道端だというのに思わず抱き締めてしまった。
駅のホームでいつも通りリュウに出会ったが、様子がおかしい。妙に呼吸が荒いし、顔も真っ赤だ。
「おはようございますっすリュウせんぱい」
「おー……おはようさん、このめん……水月ぃ」
「だらしねぇツラぶら下げてどうした。季節外れの豚インフルでも流行らせる気か?」
「絶好調やなぁ水月ぃ、ぶっといディルドくれたこともう忘れはったん?」
リュウはポケットに入れていたディルドのリモコンを俺に握らせながらイタズラっぽく笑った。
「……四番目のヤツか」
開発と拡張のための四本セットのディルド、その中で最も太く長いディルドをリュウに貸している。そのディルドは今、リュウの後孔の中にあるようだ。
「せや、家から入れてきてん。歩く度にナカごりっごりされてもうて……もう、アカン、どぉにかなってまいそうや」
「ゴムは?」
「つけとるよ、まだ出してへんけど……勃ってもうて治まらへんで、隠すん苦労しとるわ」
お嬢様のような鞄の持ち方をしているのを不思議に思っていたが、股間を隠していただけだったのか。満員電車に乗った後、周囲の目を確認しつつ俺はリュウの下半身をまさぐった。
「あっ……水月ぃ」
スラックスの上からでも感じられる陰茎の硬さ、そして尻の割れ目に挟まった異物、それらを確認した俺はリュウの耳にふぅっと息を吹きかけた。
「ひぁあ……! ぁ、うっ、くぅうっ……!」
「お前、耳そんなに弱かったか?」
「み、耳ゾワッてきて、締め付けてもぉて、ケツごりって……」
「ふぅん……? まぁ、せいぜい練習しとけ。締まりが悪かったら承知しねぇぞ、お前の価値は穴だけなんだからな、マゾ豚」
またディルドを締め付けているのかリュウは気持ちよさそうに蕩けた顔をし、ガクガクと下半身を震えさせた。
(あぁ~嘘でそ嘘でそ、リュウたその価値は全身どころか残り香にもありまっそ! 額にすると無量大数超えるので換金不可能でそ! プライスレスなマイ・フェア・ボーイ!)
抱き締めたくなる気持ちを押さえ、リュウの脇腹の肉を服の上から抓る。躊躇っては余計に痛いので、しっかりと肉をつまんで捻る。
「イってんのか? あんなこと言われて……本っ当にマゾ豚だな」
「ぃ、たっ……ぁあ、ぁあああ……!」
心の中で焼き土下座しつつ、快楽を貪るリュウの顔を堪能する。そうしているうちにカンナと合流する駅に停まった。
「……お前、三番目のディルド持ってきてるか?」
「鞄、に……」
「後で返せよ?」
「ん……」
駅のホームでキョロキョロと首を回していると自販機の影から出たカンナがこちらへやってきた。照れながら手を差し出した彼に朝の挨拶をする。
「おはよう、カンナ」
手の甲に唇を触れさせ、肩を抱いて電車へ。
その後シュカと合流し、レイと別れ、教室の中でハルと会う。今日のハルはポニーテールだ、健康的な可愛さがある。
「このうなじがたまんないんだよなぁ」
「あはっ、みっつんおっさんくさーい」
「うなじ舐めしゃぶりたい……」
「……ゃ、みっつん、マジでキモいよ?」
なんてふうに感想を語って朝の時間は終わり、一時間目の授業が始まる。彼氏達と居る間は彼らのことを考えて誤魔化せていたが、一人で黙っているとアキのことを思い出してしまう。
(アキきゅん……なんで泣いてたんでしょう)
言葉が分からないからアキの気持ちが分からない。泣いていた理由も分からないけれど、関係がありそうなのは俺が彼の手を振り払ったことだ。
(でも、アレで泣く理由ないと思うんですよな)
目を覚ました直後、アキは俺を無視した。俺がそれを咎めると彼は俺に自分の身体を触らせ、誘った。それらの行為から俺はアキの本性を「無視する程度にはゲイが嫌いで、自分に発情させてからかおうとする程度に性格が悪い」だと思っていたが、泣いている姿を見た今そうは思えない。
(からかって怒られて泣く……なくはないかもしれませんが、あの泣き方はなんか違いますよな。ってことは……もしかして、からかっていたってのがまずわたくしの見当違い?)
アキは本当は俺のことが好きで、勇気を出して誘ってみたのに乱暴に振り払われて怒鳴られた、だから泣いていた……なら辻褄は合う。だが、それはあまりにも俺に都合が良過ぎる。
(昨晩の様子からも考えませんとな)
レイとのセックスを見たアキは部屋を出た。これはまぁ好き嫌いに関係なく多くの人がそうすると思う。
その後アキは俺に「男が好きなのか」「僕が好きなのか」と質問した。俺はその質問の意図を自分が襲われる可能性に怯えて探っているのだと察し、アキは対象外だと嘘をついて安心させようとした。
(その後なんか怒ってたような……立ったら金的されましたし、意味分かんねーんですよなぁ)
言語の壁の分厚さに辟易していると、ポケットに入れていたスマホが震えた。
「……っ、すいません! あの、トイレ……行ってきていいですか?」
「ど、どうぞ」
授業中の静かな廊下を小走りで進み、トイレに飛び込んでスマホを取り出す。今朝、家から出る直前に義母に頼んでおいたのだ、アキに俺に電話する方法を教えておいて欲しいと、俺と話したいようなら電話をかけるように言っておいて欲しいと──
「もしもし……? アキか?」
──それはただ、慰めを依頼されたから最大限応えようとしたというポーズのためだった。本当に電話をかけてくるなんて思っていなかった。
『にーに……? にーにっ、にーに』
アキの声には涙が混じっている。鼻をすする音も聞こえる。
「あ、あぁ、お兄ちゃんだぞ。どうした?」
『…………にーに、だいすき』
息を呑む。
『ぼく、にーに、好きです。にーに……ぼく、好きちがう、嫌です。にーに、ぼく、好きです、欲しいです。にーに……ぼく、絶対ダメです?』
俺はなんて酷い勘違いをしていたんだろう。言語の壁だなんて言い訳して可愛い子を泣かせて、俺はなんて愚かだったんだ。
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