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五十分プラス十分強
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シュカに顔や陰茎だけでなく性格も気に入られていると知った俺は泣いてしまった。嬉しさのあまりなのかどうかすらもよく分からない。
「水月、水月……ほら、泣いてないで仕上げをしてくださいよ」
「ぁ、あぁ……うん、ごめん。仕上げって具体的には何をすればいいんだ?」
「ローションまだ残ってますよね? それを注いで蓋をするんです」
開封済みの小袋にはローションが半分ほど残っている。蓋というのはアナルプラグのことだろう。
「さ、どうぞ」
シュカは身体を小さく折り曲げて自身の尻肉を鷲掴みにし、後孔を拡げた。俺は残ったローションを後孔に注ぎ、小袋の内側を擦り付けて濡らしたアナルプラグをそっと挿入した。
「んぅっ……!」
アナルプラグは丸みのある三角錐のような形をしており、全て挿入すると大きな円形の取っ手部分以外は見えなくなる。
「……これでいいのか?」
「はい、及第点です」
外の様子を伺ってから共に個室を出て手を洗う。しっかりと手を拭いてからシュカの後頭部に手を添え、唇を重ねるだけのキスをする。
「…………人目に付くかもしれないところではやめてください」
「人が居ないことは確認してるよ」
「全く……」
シュカは頬を染めて顔を逸らした。腰を抱いて頬にキスをすると鬱陶しそうに手と顔を払われた。
「嫌だったか? ごめんな」
シュカにどう対応すればいいか、段々分かってきた。あんまりツンツンされた時は落ち込んだフリをして少し引いてみるのだ、冷たい態度が本当に苛立っているからではなかった場合、シュカは──
「嫌じゃありませんっ……その、そういうのは、家とか……そういうところでがいいんです」
──慌ててフォローを始める。これが可愛いんだ。
「今は二人きりだけど、家がいいって……二人きりじゃなきゃダメって意味じゃないのか?」
「……もうすぐ教室に帰らなければならないでしょう? 単純なセックスやその準備以外の、その……イチャイチャ? とでも言うんでしょうか、そういう触れ合いは……ゆっくり、したいんです。だから家がいい……前に水月の家に行った時、眠ってしまう前にしたようなのがいいんです」
「…………中途半端にイチャつくと欲求不満になっちゃう?」
「そう、ですね。半端で終わらせられるのは嫌です」
覚えておくと伝え、何もせずにトイレから出る。手も繋がずに廊下を歩いて教室に戻るのだ。
(腰抱かれたりちゅっちゅされたりすると甘えん坊モードが発動して、ずーっとしてて欲しくなるからってことですよなぁ? ふほほっ、可愛いでそ~。怒られると怖いのでやりませんが、もっとちゅっちゅしまくってあげたら授業悶々と「水月に甘えたいよぅ」ってなるワケですか? カァーッ!)
内心大興奮早口、外面はすまし顔。つまりいつもの俺だ。
(教室到着~、授業開始でそ。テストで悪い点取って彼氏達に呆れられたくないですし、赤点取って補習に時間取られるの嫌ですし、真面目にやりますかな。しかしさっきのシュカたま可愛かったですなぁ、ムラムラしてきましたぞ……後五十分我慢とかキツすぎますぞ!)
五十分間の授業を悶々として過ごし、体感時間はいつもの数倍に至った。そして昼休みになり、昼食の時間すら惜しいなと思いつつも屋上への扉前の踊り場に集まる。
「しぐー、これと卵焼き交換してぇな」
「な……そ、れ」
「うずらの卵フライにして串に刺してソースかけたん」
「……いし、そ……ぅん、こーかん……す……」
リュウとハルがお弁当の交換会を開いている。俺も参加したいが、カロリー計算が狂うので出来ない。口惜しい。
「自分またサラダだけなん? よぉ飽きひんなぁ」
「飽きるとか飽きないとか、俺はそういう次元に居ないから」
「ほーん……? 他のん食いたならんの? ほれほれソースの匂い食欲そそるやろ、一個くらいやったらやってもええで」
「要らないしそそられない。ソースの匂い別に好きじゃないし。ってかアンタこそいっつもいっつもソース系ばっかで飽きないワケ?」
「ソースは飽きるとかそういう次元に居らんやろ」
ハルとリュウって何だかんだ仲良いよな。
「……ごちそうさまでした」
昼食開始後、十分と少し経っただろうか。三つの弁当を食べ終えたシュカが手を合わせた。
「はっや。ゆっくり食べないと消化に悪いよー?」
「いつも通りですよ、あなたが遅いんです。水月、ヤりましょう」
「ごめん俺まだ食べてる」
みんなの様子を眺めながら食べているせいか俺の箸の進みは遅い。早く食べると太りやすいぞと母に脅されたのもある。
「……早く食べてくださいよ」
チッと舌打ちをされてしまった。元キモオタデブスの俺にとって舌打ちは机叩きはとても恐ろしいものだ、やめて欲しい。
「せか……ちゃ、だめっ……! みーくん……ゆっくり、食べ……て」
「あぁ、ありがとうなカンナ。ごめんなシュカ、ちょっと待っててくれ」
「……五十分以上、いえ……もう一時間は待たされているんですよ」
「何、またヤんの? もう昼休み完全にアンタの時間じゃん、俺らもみっつんとイチャつきたいんだけど~。ね!」
ハルはリュウに同意を求めるが、リュウはフライを頬張っていて話せないようで顔の前で手を振った。
「シュカ? えっと……まだ食べてる」
「見れば分かりますよ」
俺は足を伸ばして座っているのだが、シュカは俺の太腿の上に跨って俺のベルトに手をかけた。俺の隣にピッタリ座っていたハルはため息をついて立ち上がり、リュウの隣に移った。
「お、おい……まだ食べてるって」
「見れば分かりますって」
「なんで脱がすんだよ!」
「食べ終わるまでに勃たせておけばすぐ始められるかと思いまして」
シュカは俺が何を言っても手を止めない。白米を咀嚼しているのに陰茎を引っ張り出されるなんて経験、世界で何人の男が体験しただろう。
「なーんかさぁ……しゅーって生きる世界違うって言うか……なんか、ってなんで脱いでんのりゅー!」
「やっとこ思て」
「何を!?」
「ナニを」
昼食を終えた途端にリュウは下を脱いでバイブを使った自慰を始めた。ハルはカンナの隣に移り、深い深いため息をついた。
「水月、水月……ほら、泣いてないで仕上げをしてくださいよ」
「ぁ、あぁ……うん、ごめん。仕上げって具体的には何をすればいいんだ?」
「ローションまだ残ってますよね? それを注いで蓋をするんです」
開封済みの小袋にはローションが半分ほど残っている。蓋というのはアナルプラグのことだろう。
「さ、どうぞ」
シュカは身体を小さく折り曲げて自身の尻肉を鷲掴みにし、後孔を拡げた。俺は残ったローションを後孔に注ぎ、小袋の内側を擦り付けて濡らしたアナルプラグをそっと挿入した。
「んぅっ……!」
アナルプラグは丸みのある三角錐のような形をしており、全て挿入すると大きな円形の取っ手部分以外は見えなくなる。
「……これでいいのか?」
「はい、及第点です」
外の様子を伺ってから共に個室を出て手を洗う。しっかりと手を拭いてからシュカの後頭部に手を添え、唇を重ねるだけのキスをする。
「…………人目に付くかもしれないところではやめてください」
「人が居ないことは確認してるよ」
「全く……」
シュカは頬を染めて顔を逸らした。腰を抱いて頬にキスをすると鬱陶しそうに手と顔を払われた。
「嫌だったか? ごめんな」
シュカにどう対応すればいいか、段々分かってきた。あんまりツンツンされた時は落ち込んだフリをして少し引いてみるのだ、冷たい態度が本当に苛立っているからではなかった場合、シュカは──
「嫌じゃありませんっ……その、そういうのは、家とか……そういうところでがいいんです」
──慌ててフォローを始める。これが可愛いんだ。
「今は二人きりだけど、家がいいって……二人きりじゃなきゃダメって意味じゃないのか?」
「……もうすぐ教室に帰らなければならないでしょう? 単純なセックスやその準備以外の、その……イチャイチャ? とでも言うんでしょうか、そういう触れ合いは……ゆっくり、したいんです。だから家がいい……前に水月の家に行った時、眠ってしまう前にしたようなのがいいんです」
「…………中途半端にイチャつくと欲求不満になっちゃう?」
「そう、ですね。半端で終わらせられるのは嫌です」
覚えておくと伝え、何もせずにトイレから出る。手も繋がずに廊下を歩いて教室に戻るのだ。
(腰抱かれたりちゅっちゅされたりすると甘えん坊モードが発動して、ずーっとしてて欲しくなるからってことですよなぁ? ふほほっ、可愛いでそ~。怒られると怖いのでやりませんが、もっとちゅっちゅしまくってあげたら授業悶々と「水月に甘えたいよぅ」ってなるワケですか? カァーッ!)
内心大興奮早口、外面はすまし顔。つまりいつもの俺だ。
(教室到着~、授業開始でそ。テストで悪い点取って彼氏達に呆れられたくないですし、赤点取って補習に時間取られるの嫌ですし、真面目にやりますかな。しかしさっきのシュカたま可愛かったですなぁ、ムラムラしてきましたぞ……後五十分我慢とかキツすぎますぞ!)
五十分間の授業を悶々として過ごし、体感時間はいつもの数倍に至った。そして昼休みになり、昼食の時間すら惜しいなと思いつつも屋上への扉前の踊り場に集まる。
「しぐー、これと卵焼き交換してぇな」
「な……そ、れ」
「うずらの卵フライにして串に刺してソースかけたん」
「……いし、そ……ぅん、こーかん……す……」
リュウとハルがお弁当の交換会を開いている。俺も参加したいが、カロリー計算が狂うので出来ない。口惜しい。
「自分またサラダだけなん? よぉ飽きひんなぁ」
「飽きるとか飽きないとか、俺はそういう次元に居ないから」
「ほーん……? 他のん食いたならんの? ほれほれソースの匂い食欲そそるやろ、一個くらいやったらやってもええで」
「要らないしそそられない。ソースの匂い別に好きじゃないし。ってかアンタこそいっつもいっつもソース系ばっかで飽きないワケ?」
「ソースは飽きるとかそういう次元に居らんやろ」
ハルとリュウって何だかんだ仲良いよな。
「……ごちそうさまでした」
昼食開始後、十分と少し経っただろうか。三つの弁当を食べ終えたシュカが手を合わせた。
「はっや。ゆっくり食べないと消化に悪いよー?」
「いつも通りですよ、あなたが遅いんです。水月、ヤりましょう」
「ごめん俺まだ食べてる」
みんなの様子を眺めながら食べているせいか俺の箸の進みは遅い。早く食べると太りやすいぞと母に脅されたのもある。
「……早く食べてくださいよ」
チッと舌打ちをされてしまった。元キモオタデブスの俺にとって舌打ちは机叩きはとても恐ろしいものだ、やめて欲しい。
「せか……ちゃ、だめっ……! みーくん……ゆっくり、食べ……て」
「あぁ、ありがとうなカンナ。ごめんなシュカ、ちょっと待っててくれ」
「……五十分以上、いえ……もう一時間は待たされているんですよ」
「何、またヤんの? もう昼休み完全にアンタの時間じゃん、俺らもみっつんとイチャつきたいんだけど~。ね!」
ハルはリュウに同意を求めるが、リュウはフライを頬張っていて話せないようで顔の前で手を振った。
「シュカ? えっと……まだ食べてる」
「見れば分かりますよ」
俺は足を伸ばして座っているのだが、シュカは俺の太腿の上に跨って俺のベルトに手をかけた。俺の隣にピッタリ座っていたハルはため息をついて立ち上がり、リュウの隣に移った。
「お、おい……まだ食べてるって」
「見れば分かりますって」
「なんで脱がすんだよ!」
「食べ終わるまでに勃たせておけばすぐ始められるかと思いまして」
シュカは俺が何を言っても手を止めない。白米を咀嚼しているのに陰茎を引っ張り出されるなんて経験、世界で何人の男が体験しただろう。
「なーんかさぁ……しゅーって生きる世界違うって言うか……なんか、ってなんで脱いでんのりゅー!」
「やっとこ思て」
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