冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

よわよわじゃないですか

人差し指を丸め、第一関節と第二関節の隙間で歌見の乳輪を擦りまくる。掠るような愛撫でビクビクと身体を跳ねさせる歌見は間違いなく俺の彼氏達の中で一番乳首が弱い、だが、その肝心の乳首は埋まったまま顔を出していない。

「……っ、ふ……んっ、んんっ……！」

「先輩、俺の名前呼んでください……唇噛んじゃダメですよ」

「水月っ……ひっ！？　ぁ、うっ……水月ぃ……や、ばいっ……違うっ、こんなの違う……知らない、俺っ、そこでこんな感じたことないっ！」

「さっき二人で結論出したじゃないですか、愛のおかげですよ」

陥没乳首だけでもお腹いっぱいなのに、初めての快感に戸惑う顔まで見せてくれるなんて、歌見はどれだけサービス精神旺盛なんだ。まぁ、本人にその気はないだろうけど。

「普段からここ弄ってたんですか？　掘り出すためとかじゃなくて、オナニーで」

「……っ、してた。でもっ、自分で触ってもこんなっ……声、出たり……身体っ、こんな……ぁ、待てっ、すりすりすんのやめろっ！」

「人にされるのと自分でするのじゃそりゃかなり違いますよ。気持ちいいの、嫌ですか？　怖いですか？　ここトイレですし……人来るかもしれませんし、あんまり声出すのはまずいですよね。今日はやっぱり抜くだけにしておきましょうか」

男のプライドをくすぐってやる。大抵の男は「嫌だろ？」とか「怖いんだろ？」とかいう挑発に乗りやすい。しかも歌見は元ノンケ、性的な行為中に喘ぎ声を上げるのは女側だという無意識の思い込みがあるはずだ。大声を上げると俺に思われているのは癪だろう？　食いついてこい。

「脱がしますね」

下着を引っ張って大きく膨らんだ陰茎を露出させる。先走りの汁をダラダラと溢れさせたそれは扇情的で非常に股間に悪い。俺の陰茎も同じ状態になりつつある。

「先輩？　腰浮かせてくれないと脱がせませんよ」

一応そう言っておくけれど、下着がズレて陰茎だけ露出している様は素晴らしい。陰嚢が下着の中に入ったままなのが特にいい。

「……乳首、続けてくれ。嫌でもないし怖くもない！　声だって……そんなに出すわけないだろう」

時間はかかったが、俺の垂らした釣り針に見事にかかってくれた。やはり歌見は素直でチョロくて可愛らしい。

「いいんですか？」

「中途半端に弄られたままじゃ……ジンジンするのが治まらない、後で自分でやったって満足出来ないのは分かってる。水月にして欲しいんだ」

「……っ！　そんな煽るようなこと言って、先輩はまだ男に自分が欲情されてるってこと理解してませんよね」

「お前のツボがよく分からないからな……今後理解していきたいよ、俺で水月が興奮してるのは嬉しいからな、もっと効果的に煽りたい」

挑発的な態度にグッときた俺はその態度がいつまで保てるか試してやりたくなった。手始めに乳首が埋まっている横線のような穴に爪を引っ掛け、カリッと引っ掻いた。

「ひんっ……！」

穴を拡げるように指先をぐりぐりと押し込む。

「んっ……ん、んっ……水月ぃっ」

「右もやりますね」

左は変わらず乳輪を擦ったり穴の縁を引っ掻いたりしつつ、右は乳輪ごとぎゅっとつまんだ。

「んぁっ！　あっ……みつ、きっ……」

「痛かったですか？」

敏感というのは快感に対してだけでなく、痛みに対してもだろう。慌てて手を離し、歌見の返事を待つ──歌見は俺の手を掴んで自らの胸に引き寄せた。

「大丈夫……だったから、その……もう一回やってくれ」

乳輪よりも外側をすりすりと撫でただけで歌見は身体を震わせて期待に満ちた瞳を俺に向ける。

「は、はやく……ぎゅって、はやく…………んぁあっ！」

望み通りに左右同時につまんでやった。陥没乳首を触るのは初めてだ、やはり触り心地も露出している乳首とは違う。

「ふにふにしてますね……でも、奥の方はコリコリしてます」

柔らかいのは乳輪だけで、埋まっている乳首はしっかり硬くなっているようだ。腸壁越しに前立腺を探る感覚と似ているような全く違うような……

「んっ、ぁあっ……水月っ、水月ぃ、ひっ、ぁ、あっ……」

「……気持ちいいですか？」

「きもち、ぃ……こんな、きもちぃなんて……初めて知った」

「…………舐めてもいいですか？」

歌見が快感とそれへの困惑でぼやんとしているのをいいことに、弱い頷きを肯定と取って身を屈め、右乳首にしゃぶりついた。左は当然指で挟んでくりくりと弄び続けている。

「ぅ、あっ、ぁああっ……！　ぁ、ひっ……！」

乳輪全体を覆って吸ってみるも、乳首は出てこない。頑固だな、吸いが弱いか？　もう少しほぐせば出てきてくれるだろうか？

「みつ、きぃっ……そんな、吸って……ぁあっ……！　ぁ、ふっ……水月、水月ぃ……」

吸いながら乳輪を舐め回し、穴に舌をねじ込もうとしてみる。しかし出てこない。意地になって口と指での陥没乳首への責めを続けていると真横でガラガラと音が鳴る。歌見がトイレットペーパーを巻き取る音だった。

「水月っ……ぁ、あぁっ……は、ぁっ……水月、出る、水月ぃっ……！」

「……っ！」

歌見は自身の陰茎にトイレットペーパーを被せて両手で覆い、僅かに腰を浮かせた。その後のぐったりとした態度を見れば彼の状態はだいたい分かった。

「先輩？　どうしましたか？」

けれど俺は分からないフリをして軽い羞恥プレイを試みた。

「……出た。最後は少し自分でシコったが……ほとんど乳首で感じてイった。すごいな、まさか……こんなところでイくなんて」

歌見は自身の胸を興味深そうにしげしげと見つめている。たくましい胸筋を覗き込むその姿はとても可愛らしいものだった。