冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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授業中は定番 (〃)

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五人で楽しく話しながら学校近くまで歩いた。

「ここがせんぱい方の学校なんですね! 俺は入れないんでここまでです、行ってらっしゃいっす!」

「あぁ、ここでずっと待ってるとかやめろよ?」

「え……じゃあ終わる時間教えて欲しいっす」

やっぱり待っているつもりだったのか。レイのこの癖には気を付けなければならないな。俺は終業時間を教えて彼に手を振り、校内に入った。

「ずっと待ってるってなんなん?」

「バイト終わるの待ってたんだよ、夕方から夜までずっと」

「え……怖」

「雨の日でも構わず待ってるタイプでしょうね」

教室に着くとハルが席でメイクをしており、俺を見つけるとマスカラ片手に軽く手を振った。

「では、また昼休みにでも構ってください」

「俺は放置でもええで。もちろんめちゃくちゃしてくれてもええけど」

「……ぁ、ぼく、は……かま、て……ほし……」

俺の可愛い彼氏達は一時間目が始まる前から休み時間のことを気にしている。全くみんな可愛過ぎだ、休み時間の天国を思えば勉強だって楽勝だな。

(……そう思ってた時期が私にもありましたな。因数分解って何!? 意味が分かりませんぞ! 次数とか定数項とか……ァアアア!)

一時間目から数学だなんて脳に悪影響だ。五十分間の拷問を耐え、号令が終わったらすぐにリュウの元へ走った。

「リュウ! リュウ頼む、数学教えてくれ……!」

「え……? 教えるとこなんかあれへんやろ、計算するだけやんか。計算力は知らんで、そろばんでも習い」

カンナとのイチャイチャタイムを犠牲にして頼みに来たのに、リュウは冷たい。

「次数とか定数項とか意味分かんねぇんだよ助けてくれよぉ」

「次数が文字付いとるやつで、定数項がなんもついとらんやつや。aやったらaだけ、xやったらxだけ、なんもついとらんかったら普通に、それぞれ計算して問題に従って順に並べるだけや。教えるとこあらへんやろ? 計算するだけや」

「なるほど、分かった」

俺に数学は向いていないと分かった。学生の本分は勉強かもしれないが、俺の本分はエロだからな。

「リュウは頭いいなぁ」

「……今のに関しては自分が悪いだけちゃん」

「なっ……! そ、そんな頭のいいリュウが、バカになるとこ見たいなぁ?」

ズボンのポケットに移しておいたリモコンを取り出すと、つまらなさそうにしていたリュウが蕩けた笑顔に変わる。

「んっ……」

「まだ動かしてないぞ?」

「……期待して、締め付けてもうた。水月ぃ……あかんて、ここ教室やねんから……な? それ離し?」

潤んで煌めいた瞳は言葉とは正反対のことをねだっている。俺は自分の口角が勝手に上がってしまうのを感じつつ、まずは振動の「弱」を試した。

「ふっ……! ぅ、ふぅっ……うぅ……ふぅっ、ふぅ……」

「振動は耐えられる感じか?」

「ぅ、うぅ……せ、やな、声は……なんとか。せやけどっ、息、は……あかんっ……んん……!」

リモコンをポケットに戻し、そのポケットに手を入れたままにする。いつどうバイブの動きが変えられるか気になって仕方ないだろう、リュウの視線は俺の顔と手を行ったり来たりしている。

「……首振りとピストンどっちがいい? 横か縦か、って感じか」

「…………水月、にぃ……トイレで、ずぼずぼされたい」

「OK、じゃあ……授業中に動かしてやるよ」

一旦スイッチを切り、リュウに冷静さを取り戻させる。熱のない頭で授業中にいつ快楽に襲いかかられるか分からない恐怖を味わうといい。

「いけず……そんなんされたら俺、授業中に変な声出てまう。誰かにバレたらどないしてくれんねん」

「さぁな、俺の知ったことじゃない。そろそろ席に戻る、じゃあな」

リュウと席が遠いのは残念だ、授業中に声を殺して喘ぐ彼の様子はよく見えないだろう。まぁ適当に「弱」で絶頂しない程度に虐め、次の休み時間に彼の望み通りトイレで弄ってやろう。

「み、くん……」

「ただいま、カンナ。どうした?」

「次、の……すみ……じか……は、ぼく……と」

自分を放ってリュウの元へ向かったのが気に入らなかったようで、カンナは嫉妬心に溢れた目を向けてきた。

「分かった。じゃあ……いつもの場所で」

そう囁いて自分の席に座り、チャイムを聞く。次に鳴るのが待ち遠しい。

(リュウ殿を直接弄るのは次の次ですな。とりあえず今は振動「弱」で)

教師なんて見ずにリュウの様子を観察する。ビクンと足を跳ねさせ、腹や股間を手で強く押さえて耐えようとしている。

(もっと間近で見たいですなぁ……振動「中」にしても大丈夫ですかな、流石にイきはしないでしょう)

振動の強さを引き上げると先程まで辛うじて姿勢を整えていたリュウはあえなく机に突っ伏してしまった。歯を食いしばってしまっているのか、逆に口を開けて酸素を求めているのか、遠くて分からない。

「天正! 寝るとはいい度胸だな、もちろんこの問題も分かるんだろ?」

教師の声に驚いてスイッチを切る。リュウは震える手で親指を下げるサインを行った。

「じゃかぁしいわ……」

「前に出て黒板に答えを書け!」

リュウは深いため息をついて立ち上がり、見た目には何の違和感もなく教卓に登った。俺は正直ビビっていたが、ここでやらなくてどうすると自分を鼓舞し、バイブのスイッチを入れて首振り「中」に切り替えた。

「ふゔっ! ぅうぅっ……!?」

リュウは信じられないという顔で俺に視線を送る。

「んっ、んぅうっ……くぅっ……!」

震える手でチョークを握り、足をガクガクと震わせて答えを書き始める。流石に教師は異常に気付いてリュウに「体調が悪いのか」と聞いていたが、リュウにとってはそれすらも羞恥や恐怖や背徳感というスパイスになる。

(そろそろイきそうですな……ふほほ、そう簡単にはイかせませんぞぉ~)

絶頂はさせないと決めていたのを思い出し、首振り「弱」に切り替えた。
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