74 / 2,304
顔の良さだけでのバズり (水月+ハル・カンナ・シュカ・リュウ)
しおりを挟む
何日か務め、本屋での立ち読みが禁止な一番の理由は「邪魔だから」だなと心で悟る頃、不意にシャッター音が聞こえた。
「……本棚の撮影は店員にお声掛けくださいねー」
決まりなので一応注意はしたが、どの客が撮ったかも分からなかったので軽めに留める。
(中身撮ってそうな奴は居ませんし、わたくしバイトですしな……)
撮りたくなる背表紙でもあったのだろう、そんな適当な考えでシャッター音を聞き流した。俺はその翌々日に音の正体を知ることになる。
「ねーねーみっつん、これみっつんじゃなーい?」
ハルに見せられたのは彼のスマホ、SNSアプリが開かれていた。そこに表示されていたのは本屋で働く俺の写真。
「……俺だ。え、何……ハル来てたのか?」
「俺じゃないって、なんか女子高生のアカウント。知らない奴だけどバズってるっぽくて俺のTLにも流れてきた」
俺の隠し撮りに添えられた文を読むに、本屋にイケメン店員が居た報告のようなものだ。このアカウントの主は知り合いと共有する程度の気持ちだったのだろう。
「万リツいってるよ、みっつんすごいね」
「このJKがインフルエンサー的な……?」
「いや普通の子、フォロワー……五百人だね」
「で、二日で万RT……? え、これ本屋どこかとかは書いてないよな」
「投稿には書いてないけど特定されてんじゃない? DMとかで聞いてるヤツも居そうだし」
俺は明日からも普通にバイトに行けるのだろうか? いや、SNSの話題なんて何日も持たないし、俺の居場所が分かってもわざわざ見にくる奴なんて何万分の一の行動力だ、RT数は二万三千……露骨な視線くらいは感じるかなぁってとこか?
「俺も回しとこっか?」
「いやいいよ……ちなみにフォロワー何人?」
「百五十万」
「絶対やめてくれ。何投稿したらそんなに……」
言いながらスマホを覗き、女装自撮りの写真が投稿履歴に並んでいるのを見て納得した。
「……エロいの上げるなよ?」
「んなことしないし!」
後でフォローしとこ。元々持っているアカウントはオタク色が強過ぎるから、もちろん新しいアカウントを作って。
「みーつきぃー、何話しとるん?」
「楽しそうですね」
「あぁ、お前ら。SNSやってるか?」
「アカウントはあんで、色々連携する用なだけやけど」
「私もそんな感じですね」
俺の腕に抱きついているカンナを見下げると、彼は首を横に振った。
俺の彼氏達はハルを除いて全員SNSにあまり興味がないタイプだったが、ハルが口頭で広めたため全員が俺の隠し撮りがバズったことを知ってしまった。
「ほー……めっちゃコメント来とるやん。抱いてとか言うとるヤツおんで」
「俺可愛い男の子じゃなきゃ勃たないから……」
「可愛い男の子だったらどうするんです?」
「……とりあえずDMかな」
俺の隠し撮りの投稿のRTが落ち着いた後も、彼氏達の間ではしばらくイジるネタにされそうだ。
「みぃくん……いっぱ、見、れ……の、なん、か……ゃ、だ」
「俺をいっぱい見られるのなんか嫌? 可愛いなぁカンナは……嫉妬だな、可愛い……俺も嫌だよ、盗撮だって訴えてやろうかな」
「あなたの格好良さに盗撮までした女も、たまたまSNSで見かけてあなたを魅力的だと思った女も、あなたと寝るチャンスすらない。そう思うと愉快でたまりませんね」
性格が悪い。
「これ一昨日のんか。本屋に変な客来たりしてへん?」
「……なんかヒソヒソされたりはしたけど、盗撮されたり声掛けられたりは今んとこないな」
平和が一番だし、俺もその程度の影響だろうとは予想していたが、本当に何もないと逆に不満に思ってしまう。
「あ、ちょっと待ってみんな。カミアの握手会の抽選発表きた」
時計を見ればキリのいい時間。俺も応募だけはしておいた、どうせ当たっていないだろうけど確認はしておくかな。
「え……? えっ? えっ? えっえっえっ? あ、ぁ……当たったぁぁぁーっ!」
「うるさっ……おめでとさん」
「ありがとぉーっ!」
「うわっ!? なんやねん離れぇ気色悪い!」
大はしゃぎのハルは一番に祝ってくれたリュウに抱きつく。微笑ましく思いながら発表のページを開く。
「……あ、俺も当たった」
「水月も応募しとったん? おめでとさん」
「カミア……確か、私達と同い年のアイドルでしたよね、霞染さんが以前熱心に話してました。反応が薄いですね委員長、ご要望の可愛い男の子ですよ?」
確かに、ぱっちり開いた目とバサバサとした長いまつ毛が特徴的な可愛い男子だ。だが、流石に芸能人に手は出せないのでイマイチはしゃげない。
「…………みー、くん」
くい、とカンナが袖を引く。やはり、小さいながらに艶めかしい唇はそっくりだ。
「なんだ? カンナ」
「……の、人……会う?」
「いや、俺はそこまで興味ないしな。ハルに頼まれて応募しただけだし……まさか当たるとはな」
手を出せない可愛い男の子と握手なんて生殺しだ、行きたくない。
「えーっ! みっつん一緒に行ってくんないの!?」
「一曲も知らねぇのに行くの逆に失礼だろ」
「アルバム全部貸したげるからぁ! あっ、しぐしぐ! アンタだけは俺が教える前からカミア知ってたよね、一緒に行く?」
「……っ!? ゃ、やだ……!」
カンナは首を横に振りながら俺の後ろに隠れてしまう。
「大丈夫だって、カミアはファン対応も神ってるって評判だから! アンタみたいに全然話さなくっても笑って握手してくれるって」
アイドルってみんなそうじゃないのか?
「ぁ、いっ……たくっ、ないっ……! ぜった……やだっ」
「はぁ? なんでさ、カミアだよ? 超絶可愛い神アイドルだよ?」
「ハル、カンナ嫌がってるから……な?」
カンナの様子はいつもの少し怯えた程度ではない、尋常ではなく嫌がっている。俺はハルに離れてもらい、カンナを抱き締めてなだめた。
「……しゅー、アンタ行く?」
「私その日は予定があるので、残念ですが……」
「俺まだ何日か教えてないよね? アンタのそういうとこキライ! りゅー、アンタは?」
「よぉ知らんしなぁ、心細いんやったらついて行ったってもええけど……いつなん?」
リュウはハルのスマホを覗き、渋い顔をする。
「その日法事やわ」
「はぁー? はぁ……みっつぅ~ん」
「分かったよ、行くよ。用事ないし、俺が当たったんだしな」
「みっつん大好き!」
握手会への備えを言い訳に、カミアの曲を聞きたいと言ってハルを家へ誘うか、ハルの家に行くかしなければな。はしゃいでハグをねだるハルを抱き返しながら、頭の中で文章を練った。
「……本棚の撮影は店員にお声掛けくださいねー」
決まりなので一応注意はしたが、どの客が撮ったかも分からなかったので軽めに留める。
(中身撮ってそうな奴は居ませんし、わたくしバイトですしな……)
撮りたくなる背表紙でもあったのだろう、そんな適当な考えでシャッター音を聞き流した。俺はその翌々日に音の正体を知ることになる。
「ねーねーみっつん、これみっつんじゃなーい?」
ハルに見せられたのは彼のスマホ、SNSアプリが開かれていた。そこに表示されていたのは本屋で働く俺の写真。
「……俺だ。え、何……ハル来てたのか?」
「俺じゃないって、なんか女子高生のアカウント。知らない奴だけどバズってるっぽくて俺のTLにも流れてきた」
俺の隠し撮りに添えられた文を読むに、本屋にイケメン店員が居た報告のようなものだ。このアカウントの主は知り合いと共有する程度の気持ちだったのだろう。
「万リツいってるよ、みっつんすごいね」
「このJKがインフルエンサー的な……?」
「いや普通の子、フォロワー……五百人だね」
「で、二日で万RT……? え、これ本屋どこかとかは書いてないよな」
「投稿には書いてないけど特定されてんじゃない? DMとかで聞いてるヤツも居そうだし」
俺は明日からも普通にバイトに行けるのだろうか? いや、SNSの話題なんて何日も持たないし、俺の居場所が分かってもわざわざ見にくる奴なんて何万分の一の行動力だ、RT数は二万三千……露骨な視線くらいは感じるかなぁってとこか?
「俺も回しとこっか?」
「いやいいよ……ちなみにフォロワー何人?」
「百五十万」
「絶対やめてくれ。何投稿したらそんなに……」
言いながらスマホを覗き、女装自撮りの写真が投稿履歴に並んでいるのを見て納得した。
「……エロいの上げるなよ?」
「んなことしないし!」
後でフォローしとこ。元々持っているアカウントはオタク色が強過ぎるから、もちろん新しいアカウントを作って。
「みーつきぃー、何話しとるん?」
「楽しそうですね」
「あぁ、お前ら。SNSやってるか?」
「アカウントはあんで、色々連携する用なだけやけど」
「私もそんな感じですね」
俺の腕に抱きついているカンナを見下げると、彼は首を横に振った。
俺の彼氏達はハルを除いて全員SNSにあまり興味がないタイプだったが、ハルが口頭で広めたため全員が俺の隠し撮りがバズったことを知ってしまった。
「ほー……めっちゃコメント来とるやん。抱いてとか言うとるヤツおんで」
「俺可愛い男の子じゃなきゃ勃たないから……」
「可愛い男の子だったらどうするんです?」
「……とりあえずDMかな」
俺の隠し撮りの投稿のRTが落ち着いた後も、彼氏達の間ではしばらくイジるネタにされそうだ。
「みぃくん……いっぱ、見、れ……の、なん、か……ゃ、だ」
「俺をいっぱい見られるのなんか嫌? 可愛いなぁカンナは……嫉妬だな、可愛い……俺も嫌だよ、盗撮だって訴えてやろうかな」
「あなたの格好良さに盗撮までした女も、たまたまSNSで見かけてあなたを魅力的だと思った女も、あなたと寝るチャンスすらない。そう思うと愉快でたまりませんね」
性格が悪い。
「これ一昨日のんか。本屋に変な客来たりしてへん?」
「……なんかヒソヒソされたりはしたけど、盗撮されたり声掛けられたりは今んとこないな」
平和が一番だし、俺もその程度の影響だろうとは予想していたが、本当に何もないと逆に不満に思ってしまう。
「あ、ちょっと待ってみんな。カミアの握手会の抽選発表きた」
時計を見ればキリのいい時間。俺も応募だけはしておいた、どうせ当たっていないだろうけど確認はしておくかな。
「え……? えっ? えっ? えっえっえっ? あ、ぁ……当たったぁぁぁーっ!」
「うるさっ……おめでとさん」
「ありがとぉーっ!」
「うわっ!? なんやねん離れぇ気色悪い!」
大はしゃぎのハルは一番に祝ってくれたリュウに抱きつく。微笑ましく思いながら発表のページを開く。
「……あ、俺も当たった」
「水月も応募しとったん? おめでとさん」
「カミア……確か、私達と同い年のアイドルでしたよね、霞染さんが以前熱心に話してました。反応が薄いですね委員長、ご要望の可愛い男の子ですよ?」
確かに、ぱっちり開いた目とバサバサとした長いまつ毛が特徴的な可愛い男子だ。だが、流石に芸能人に手は出せないのでイマイチはしゃげない。
「…………みー、くん」
くい、とカンナが袖を引く。やはり、小さいながらに艶めかしい唇はそっくりだ。
「なんだ? カンナ」
「……の、人……会う?」
「いや、俺はそこまで興味ないしな。ハルに頼まれて応募しただけだし……まさか当たるとはな」
手を出せない可愛い男の子と握手なんて生殺しだ、行きたくない。
「えーっ! みっつん一緒に行ってくんないの!?」
「一曲も知らねぇのに行くの逆に失礼だろ」
「アルバム全部貸したげるからぁ! あっ、しぐしぐ! アンタだけは俺が教える前からカミア知ってたよね、一緒に行く?」
「……っ!? ゃ、やだ……!」
カンナは首を横に振りながら俺の後ろに隠れてしまう。
「大丈夫だって、カミアはファン対応も神ってるって評判だから! アンタみたいに全然話さなくっても笑って握手してくれるって」
アイドルってみんなそうじゃないのか?
「ぁ、いっ……たくっ、ないっ……! ぜった……やだっ」
「はぁ? なんでさ、カミアだよ? 超絶可愛い神アイドルだよ?」
「ハル、カンナ嫌がってるから……な?」
カンナの様子はいつもの少し怯えた程度ではない、尋常ではなく嫌がっている。俺はハルに離れてもらい、カンナを抱き締めてなだめた。
「……しゅー、アンタ行く?」
「私その日は予定があるので、残念ですが……」
「俺まだ何日か教えてないよね? アンタのそういうとこキライ! りゅー、アンタは?」
「よぉ知らんしなぁ、心細いんやったらついて行ったってもええけど……いつなん?」
リュウはハルのスマホを覗き、渋い顔をする。
「その日法事やわ」
「はぁー? はぁ……みっつぅ~ん」
「分かったよ、行くよ。用事ないし、俺が当たったんだしな」
「みっつん大好き!」
握手会への備えを言い訳に、カミアの曲を聞きたいと言ってハルを家へ誘うか、ハルの家に行くかしなければな。はしゃいでハグをねだるハルを抱き返しながら、頭の中で文章を練った。
44
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日AM2時10分投稿
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸に、末っ子クリスは過保護な兄たちに溺愛されながら、大好きな四男と幸せに暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスが目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過剰なまでにかわいがられて溺愛されていく──
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな軽い気持ちで始まった新たな人生はコミカル&シリアス。だけどほのぼのとしたハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
⚠️若干の謎解き要素を含んでいますが、オマケ程度です!
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる