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親の前だろうと (〃)
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萎えた陰茎の先端からぶら下がったコンドームの精液溜まりは、いつまでも枝に残されて腐りかけた柿のようだと思う。
「んゔっ、ぁあっ……! イくっ、イくぅぅっ……!」
射精直後のクールタイムを過ごす俺の真後ろでリュウが後孔に挿入されたバイブによって喘いでいる。
「水月っ、水月ぃいっ! ぁぐっ、んゔぅっ……!」
俺の名前を呼んでいるが、放置も喜ぶドMのリュウは下手に振り返ると逆ギレする可能性が高い。
「水月ぃっ、まだっ、ちょっと苦しいんやけどぉっ、めっさ気持ちええわぁ……はよ水月のん欲しい」
きゅっと俺のシャツを掴む仕草にキュンときても、振り返ってはいけない──いや、振り返ろうか。
「リュウ、これ欲しくないか?」
俺は陰茎から外して精液の水風船と化したコンドームをリュウの顔の上に揺らした。
「ほら、あーん」
素直に口を開けたリュウの口内に精液入りコンドームを入れてやる。粘着質な液体が入った水風船の感触とはどんな具合だろう。
「はぷっ、んむっ、んんっ、む、んぅ」
吐息に声を混じらせてコンドーム越しに精液を味わおうと必死に口を動かしている。
「……中身欲しいよな?」
かぷかぷと白い水風船を噛むリュウをずっと楽しんでいたいが、次にも進みたいのでリュウの顔の横にコンドームを下ろした。
「ほら、ここ咥えろ」
「ん……」
唯一の穴をリュウに咥えさせ、コンドームを引っくり返して中の精液をリュウの口内に流し込む。
「んっ……!? む、ぅんっ……」
リュウは一瞬驚いたがすぐに嬉しそうな顔になり、ちゅうちゅうと吸い、俺の精液を咀嚼した。
「美味いか?」
「ん……」
にちゃっ……と粘着質な音と共にリュウの口が開き、赤い口内がまだらに白く染まった様子を俺に見せつける。
「よしよし、好きなだけ味わって飲めよ」
幸せそうな笑顔で口を閉じてもぐもぐと動かすリュウの頭を撫でながら、もう片方の手でリモコンを操作する。今度は単純な振動を「中」だ。
「んんっ……!」
声を出しそうになったのかリュウは口を押さえて俺の精液が漏れないようにした。
「大口開けて喘ぎたきゃとっとと飲め、もっと味わいたいならそのまま口押さえてろ」
正直、口を両手で覆って声を殺して快楽に耐える様子はとても好きなので、俺としては後者がいい。
「んぅぅぅっ……!」
リュウは後者を選んでくれたようだ、よかった。
「ん、んんんっ……! ん、ふっ……んんっ……!」
「しっかり味覚えろよ」
「ん……」
とろけきった表情のリュウの頭を撫でていると玄関の方から物音がした。おそらく母が帰ってきたのだろう。
「母さん帰ってきた。それ飲んで来いよ、紹介してやる」
俺の精液がたった今リュウの喉を通った、ごくりと喉仏が動いたのが見えた。
「紹介してくれるん? おおきに……」
嬉しそうに後を着いてくるリュウと共にキッチンへ向かった。仕事帰りに買い物を済ませてきた母は飲料などを冷蔵庫に詰めている。
「母さん、おかえり」
「ただいま……あら、まさかその子が……!」
横に避けてリュウと母を対面させる。リュウの笑顔は引き攣っているが、母は気にしていなさそうだ。
「こ、こんにちは……天正 竜潜言います」
「こんにちは! 水月の彼氏ね? 可愛い顔してる……本っ当に面食いねアンタ」
「か、彼氏やなんてそんな……水月くんにはいつもえらい世話なってます」
「……! 金髪に加えて方言属性持ち……なかなかね」
母に微笑みを返しながらポケットに手を入れ、照れているリュウに挿入されているディルドのスイッチを入れる、単純な振動の「強」だ。
「はっ……!? ぁっ……んっ、んんんんっ……!」
「天正くん? どうしたの?」
「な、なんでもっ……ぁっ、むり、むりぃっ、水月ぃ……!」
リュウは足腰をガクガクと震わせて座り込んでしまった。後を追うように母が屈んだのを見計らい、振動「強」を首振り「強」に切り替える。
「ひぐっ!? ぁああっ! あかんっ、あかんって、嫌やっ、水月ぃっ……!」
流石に俺の母親の前で絶頂するのはまずいと考えているようで、甘い声ながらリュウは本気で懇願している。俺は躊躇せずピストン「強」に切り替えた。
「ぁゔんっ!? むりやってこれぇっ! 知らんっ、俺もぉ知らんでっ、知らんからなっ……! ぁああっ、イくっ! イくぅぅっ!」
絶頂を迎えたと同時にディルドのスイッチを切ってやった、これで素早く冷静になれるだろう。冷静になれば今の状況がいかに酷いものか分かるはずだ。
「…………!」
母はリュウに見えない位置で親指を立てている。俺もリュウに見えない位置で親指を立てた。
「はっ、はっ、すんませ……おかあさん……今日、ちょっと……」
体調が悪いで通すつもりだろうか? 初対面のリュウは気付けないだろうが、母は今「いいおもちゃを見つけた」とでも言いたげな笑顔を浮かべている。母に少し遊んでもらった方が可愛いリュウを見られるだろうけど、頃合いを見てリュウは俺のだと牽制しなければな。
「んゔっ、ぁあっ……! イくっ、イくぅぅっ……!」
射精直後のクールタイムを過ごす俺の真後ろでリュウが後孔に挿入されたバイブによって喘いでいる。
「水月っ、水月ぃいっ! ぁぐっ、んゔぅっ……!」
俺の名前を呼んでいるが、放置も喜ぶドMのリュウは下手に振り返ると逆ギレする可能性が高い。
「水月ぃっ、まだっ、ちょっと苦しいんやけどぉっ、めっさ気持ちええわぁ……はよ水月のん欲しい」
きゅっと俺のシャツを掴む仕草にキュンときても、振り返ってはいけない──いや、振り返ろうか。
「リュウ、これ欲しくないか?」
俺は陰茎から外して精液の水風船と化したコンドームをリュウの顔の上に揺らした。
「ほら、あーん」
素直に口を開けたリュウの口内に精液入りコンドームを入れてやる。粘着質な液体が入った水風船の感触とはどんな具合だろう。
「はぷっ、んむっ、んんっ、む、んぅ」
吐息に声を混じらせてコンドーム越しに精液を味わおうと必死に口を動かしている。
「……中身欲しいよな?」
かぷかぷと白い水風船を噛むリュウをずっと楽しんでいたいが、次にも進みたいのでリュウの顔の横にコンドームを下ろした。
「ほら、ここ咥えろ」
「ん……」
唯一の穴をリュウに咥えさせ、コンドームを引っくり返して中の精液をリュウの口内に流し込む。
「んっ……!? む、ぅんっ……」
リュウは一瞬驚いたがすぐに嬉しそうな顔になり、ちゅうちゅうと吸い、俺の精液を咀嚼した。
「美味いか?」
「ん……」
にちゃっ……と粘着質な音と共にリュウの口が開き、赤い口内がまだらに白く染まった様子を俺に見せつける。
「よしよし、好きなだけ味わって飲めよ」
幸せそうな笑顔で口を閉じてもぐもぐと動かすリュウの頭を撫でながら、もう片方の手でリモコンを操作する。今度は単純な振動を「中」だ。
「んんっ……!」
声を出しそうになったのかリュウは口を押さえて俺の精液が漏れないようにした。
「大口開けて喘ぎたきゃとっとと飲め、もっと味わいたいならそのまま口押さえてろ」
正直、口を両手で覆って声を殺して快楽に耐える様子はとても好きなので、俺としては後者がいい。
「んぅぅぅっ……!」
リュウは後者を選んでくれたようだ、よかった。
「ん、んんんっ……! ん、ふっ……んんっ……!」
「しっかり味覚えろよ」
「ん……」
とろけきった表情のリュウの頭を撫でていると玄関の方から物音がした。おそらく母が帰ってきたのだろう。
「母さん帰ってきた。それ飲んで来いよ、紹介してやる」
俺の精液がたった今リュウの喉を通った、ごくりと喉仏が動いたのが見えた。
「紹介してくれるん? おおきに……」
嬉しそうに後を着いてくるリュウと共にキッチンへ向かった。仕事帰りに買い物を済ませてきた母は飲料などを冷蔵庫に詰めている。
「母さん、おかえり」
「ただいま……あら、まさかその子が……!」
横に避けてリュウと母を対面させる。リュウの笑顔は引き攣っているが、母は気にしていなさそうだ。
「こ、こんにちは……天正 竜潜言います」
「こんにちは! 水月の彼氏ね? 可愛い顔してる……本っ当に面食いねアンタ」
「か、彼氏やなんてそんな……水月くんにはいつもえらい世話なってます」
「……! 金髪に加えて方言属性持ち……なかなかね」
母に微笑みを返しながらポケットに手を入れ、照れているリュウに挿入されているディルドのスイッチを入れる、単純な振動の「強」だ。
「はっ……!? ぁっ……んっ、んんんんっ……!」
「天正くん? どうしたの?」
「な、なんでもっ……ぁっ、むり、むりぃっ、水月ぃ……!」
リュウは足腰をガクガクと震わせて座り込んでしまった。後を追うように母が屈んだのを見計らい、振動「強」を首振り「強」に切り替える。
「ひぐっ!? ぁああっ! あかんっ、あかんって、嫌やっ、水月ぃっ……!」
流石に俺の母親の前で絶頂するのはまずいと考えているようで、甘い声ながらリュウは本気で懇願している。俺は躊躇せずピストン「強」に切り替えた。
「ぁゔんっ!? むりやってこれぇっ! 知らんっ、俺もぉ知らんでっ、知らんからなっ……! ぁああっ、イくっ! イくぅぅっ!」
絶頂を迎えたと同時にディルドのスイッチを切ってやった、これで素早く冷静になれるだろう。冷静になれば今の状況がいかに酷いものか分かるはずだ。
「…………!」
母はリュウに見えない位置で親指を立てている。俺もリュウに見えない位置で親指を立てた。
「はっ、はっ、すんませ……おかあさん……今日、ちょっと……」
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