冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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親も同類 (〃)

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俺の母親の前でリュウを絶頂させてやった。コンドームは被せたままだから下着は汚れていないだろう。

「天正くん……? 大丈夫? 体調悪いの?」

バイブ装着中だと母は気付いている、しかし気付かないフリをしてリュウと目線を合わせ、心配する演技をしている。流石は俺の母。

「ぁ……すんません……ちょっと、体調悪いっ……ん、ですっ……」

おっと、手が滑って振動「強」にスイッチを入れてしまった。すぐに切らないとな。

「ふぅっ、ふぅっ、ふぅうっ……」

「…………なんか、変な匂いしない? 冷蔵庫開いちゃってるのかしら」

とぼけて冷蔵庫の方を向く母の前でリュウは自分の股間を押さえた。精液の匂いはコンドーム、下着、ジーンズを越えられるだろうか? 少なくとも俺は嗅いでいない、おそらく母の嘘だ。

「……すんま、せん。トイレ貸してください……」

「トイレ? 出て左よ」

「ありがとうございます……」

リュウは磨りガラスがはめられた扉を越え、トイレに向かった。トイレの扉が閉まると俺達親子はハイタッチをした。

「バイブ?」

「はいっ! 振動、首振り、ピストンの三機能コンプのやつですぞ!」

「可愛かったわね~、この辺じゃ関西弁聞く機会ないからレアよレア。開発済みだったの?」

「ドMなだけで身体は全然。今日で童貞卒業できると思ったのですが……ダメでした、昼間からずーっと開発してますぞ」

「あらあらあらあら……それは、それは。もうきっと穴トロットロよ? ヤったら?」

トロットロだろうと俺のが入るほどは拡がっていない、あのバイブは小さいのだ。

「むぅ……わたくしの妙にデカいのでそ」

「そうなの? 昔は私の小指より小さかったけど」

オムツを変えられていた時期だろうか、聞きたくなかったな。

「こういうのって遺伝なんでしょうか」

「さぁ? あの頃セフレいっぱい居たから分かんない、でも確かにデカいのにハマってた時期だったかも」

「……前も聞きましたが、なんで避妊しなかったんでそ」

「ゴムに穴あけられてたって言わなかった? デキたっつったら男どもがワラワラと俺です俺ですって……一番収入いいのにしようかとも思ったんだけど、鬱陶しいから全員フって引っ越したのよ」

我が母親ながら、とんでもない人だなぁ。

「それから男嫌になって女の子ばっか漁ってんのよねー」

「はぁーっ……いつ聞いても落ち込む出生でそ。避妊失敗に父親不明……」

「別に気にしなくてもいーじゃない。そこらの男より稼いでるし、私の彼女達に世話押し付けてたんだから寂しくもなかったでしょ?」

「ママ上様は分かってらっしゃらない! おば様がたくさん居たからぶくぶく太ったのですぞぉ!」

「デブはあんたの怠惰よ。あとね……その口調治しなさいって何回言ったら分かんのよ!」

「へぶっ! カ、カレールーの箱は武器ではありませんぞ……」

顔に真正面からカレールーの箱を投げつけられた。今日はカレーか、リュウは食べるだろうか? 今日泊まるかどうかも聞いておかないとな。

「リュウ、何してるんだ?」

廊下に出るとリュウはトイレの扉にもたれていた、もうトイレを出ていたようだ。

「…………おかんの前で動かさんといてーな、バレたらどうすんねん」

「あぁ……大丈夫だよ、うちの母さん鈍いから」

嘘だ。鋭すぎて嫌になるくらい鋭い。

「しっかし……えっらい美人やったなぁ、女優か思たわ。おかんやねんな? 姉貴ちゃうねんな? はぁーっ……すごいなぁ、そら水月もイケメンなるわ。おとんは? まだ帰ってけーへん?」

「父さんは……えっと、居ないって言うか」

「あ……す、すまん。ごめんな? 堪忍してな水月ぃ……」

死んだとか思ったのかな? 多分生きてると思うけど、顔も名前も知らないんだよな。

「別にいいよ、生まれた時から母さんと母さんの友達が居たから……父さんのことは気にしてない。ありがとな、気にしてくれて」

「…………水月。もいっこ気になることあんねん」

俯いているリュウの頬に手を添えて顔を上げさせ、目を合わせて話すのを待った。

「……水月のおかん、俺のこと彼氏や言うたやん。水月、昨日あたり彼氏呼ぶとか言っとったん?」

「あぁ、うん……リュウのことは話してるよ、金髪で関西弁で、悪ぶってる可愛い子って」

「アホ」

ぽすん、と弱々しく胸に頭突きをされた。

「…………息子に彼氏おって平気やねんな、水月のおかん」

「ん……? はは、まぁウチの子をお前みたいなどこの馬の骨とも~みたいな時代錯誤な頑固オヤジ今時そう居ねぇよ」

「……そうやなくて、俺……男やん。水月も……気にせんの?」

あぁ、リュウは同性だということを気にしているのか。

「してないな。まぁほら、俺は幼稚園の頃から保父さんの足に抱きついてたし……母さんバイだし」

「そーなん……ごめんなぁ、俺……おとんにもおかんにも水月のこと彼氏や言われへん。彼氏できたやなんて、言われへん……」

つぶらな瞳からポロポロと涙が溢れ出す。慌てて拭い、もう片方の手で抱き締めた。

「そんなに気にするなよ、俺は別に紹介してもらわなくてもいいから」

「せやな、水月は俺だけやないねんもんな」

諦め混じりの言葉にリュウを抱き締める腕の力が強くなる。

「…………すまん。変なこと言うてもうた。ちゃうねん……こんな嫌味みたいなこと言うつもりちゃうかってん。水月ぃ……自分みたいに、おとんとおかんに言うてみたかってん……でもでけへんから頭ぐちゃぐちゃなってもぉて変なこと言うてもうた。聞かんかったことにして水月ぃ。俺だけにしてなんて面倒なこと言わへんから、俺捨てんといて……」

「リュウ……分かってるよ、大丈夫。好きだよ。捨てたりしない」

「ほんま? ほんまに捨てんといてくれる?」

「当たり前だろ、愛してるんだから……」

涙を拭っていた手で頭を支え、唇を重ねる。彼の口内を舐め回しながらもう片方の手で尻を揉み、抜けかけていたバイブを押し込んだ。

「んぅうっ……」

見た目も中身も可愛すぎる彼を手放すなんてありえない。
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