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余計な機能

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どうせ部屋を出る時に邪神のサナギにされて消える体だ、どう改造されたって構わない。俺は自暴自棄になってカタラの魔術に身を任せた。

「まず乳腺の調整……ちょっと胸に違和感あるかもだけど我慢しろよ」

魔法陣のようなものが浮かんだ手で胸を鷲掴みにされる。

「んっ」

「兄さん? 大丈夫ですか?」

「うん……なんかピリってしただけ」

平たい胸の皮を掴まれ、静電気のような痛みが与えられた。その後は温熱治療のような温かさがカタラの手から伝わってきた。

「……っし、次は脳だ。分泌物の条件を軽く書き換える」

「脳だって? 待て、脳なんていじくって大丈夫なのか?」

俺の頭に触れたカタラの手をアルマが掴む。

「針刺したりするわけじゃねぇんだから平気だよ。俺が魔術でちょいっとやれば外れるようなもんだ、改造っていうか催眠って言った方がいいかもな」

アルマは心配そうな顔をしながらも余裕そうなカタラの態度に説得されて座り直した。

「母乳……サクは人間でも雌でもないから、俺が知ってる成分のもんは作れねぇ。飲ませるのはドラゴンだから魔力が最重要……血や精液と大まかに同じ成分で、鉄臭さも生臭さもないように……んー、多分こんな感じ」

カタラの手が頭から離れる。特に実感はない、胸もどうにもなっていない。

「どうすれば出るんだ?」

「……サクはインキュバスだからさ、魔力を放出するのは生命を削ることになる。だから出そうって考えるだけじゃ出ねぇよ、いくら子供のためでも本能が嫌がる」

「うん……? だからどうすればいいんだ?」

「兄さん、察しが悪いですよ。死にかけていたって魔力を放出してしまう行為があるでしょう?」

インキュバスの魔力と生命の源といえば精液、それを放出する行為は射精だ。死にかけていようと快楽を与えられれば出してしまう。

「…………まさか」

「気付きましたか? 兄さん」

「メカニズムは違うが出すコツは射精とだいたい一緒だ」

カタラは深海のように青い瞳で真っ直ぐに俺を見つめたまま服の中に手を滑らせ、両乳首をつまんだ。

「ひぁっ! ちょ、ちょっと……カタラ」

「硬くなったら扱くだけ、簡単だろ?」

器用な指先が乳首を挟んで擦る。陰茎を扱く手を最小化したような動きだ。

「ぁ、あっ、ゃあっ、しこしこっ、乳首しこしこするのだめっ、きもちぃっ、きもひっ……!」

「…………あ、あの、カタラさん。片方僕がやってもいいですか?」

カタラは左手を下げて俺の左胸を開ける。シャルは俺の服を躊躇なくめくり上げて桃色の乳首を晒した、似た色の唇に乳首を挟まれて甲高い声で鳴いてしまう。

「シャルっ……!? なっ、ゃ、なんでぇっ? だめっ、ゃ、あぁあっ!」

ちゅうっと吸われて伸ばされて、乳輪を甘噛みされ、乳首を舌でぺちぺちと叩かれる。

「ぁ、はっ……ゃ、あぁっ……んっ、んん……ぁっ、アルマぁっ、見せ、ないでぇっ!」

二人に囲まれて甲高い声を上げる俺を不審に思ったのか黒いドラゴンは俺の足に登ってぴぃぴぃ鳴いている。

「あ、あぁ……分かった。おいで」

アルマはドラゴンの前に手を差し出すが、当然ドラゴンは動かない。つまみ上げるのは怖くて出来ないようで、仕方なく視界を大きな手で塞いで怒らせていた。

「ひゃんっ! んぁっ、ぁあっ……かた、らぁっ! も、やめっ……」

「なんでだよ、飯やらないとダメなんだろ?」

「なんでっ、こんなぁっ……吸われたらっ、出るようにしてくれたらぁっ」

「インキュバスは改造しやすい魔物だけど、快感を起点にしないとダメなんだよ。諦めろ」

カタラの指に扱かれ伸ばされていた右乳首がぎゅうっとつねられる。

「ひぁあああんっ! ゃ、あっ、出るっ、なんか出るっ、なにこれっ、ぁ、ああっ……!」

つねられた右乳首からぴゅるぴゅると白く濁った液体が漏れ出す。それはすぐに止まって俺の胸元とカタラの手を少し汚しただけに終わった。

「ん……ちょっと甘いな、味うっすい」

「な、舐めるなよぉっ……!」

「旦那ぁー、ちょっと子供寄越してくれ」

カタラは白濁液が垂れた手を黒いドラゴンの前に突き出した。ドラゴンはまず匂いを嗅ぎ、それから舐め始めた。

「お……? いけるんじゃないかこれ」

「美味そうに舐めてるな」

手に絡んだ白く濁った体液を我が子が舐め回しているのを見るのは複雑な気分だ、あれは精液ではないと言い聞かせても心が納得しない。

「ひぁっ!? ゃっ、そっち、今でたばっか、ぁ、んっ」

左乳首をしゃぶったままシャルが手で右乳首を弄り出す。強くつままれると乳首の中に残っていた液体がぴゅっと飛び散る。

「ひっ、ぅううっ! ちくびっ、んゃああっ! ゃ、ぁっ、ちくびっ、のばしちゃっ、イっちゃうぅっ……! ひぁんっ! ゃ、今噛んじゃっ、ぁああっ!」

人差し指と親指の腹の間で右乳首が押しつぶされたままぎゅうっとひねられる。絶頂を迎えそうになって仰け反ると左乳首に歯を立てられた。

「あぁあっ! イくっ、イくぅっ、ちくびイくぅぅっ!」

両乳首から白い液体をほとばしらせて絶頂してしまった。絶頂の際に仰け反った身体のまま後ろに倒れ、口と手を離したシャルに見下げられる。

「シャルぅ……?」

まんまるな紫の瞳は見開かれており、心拍数に応じて浮かび上がるハート模様がくっきりと浮かんでいた。

「兄さん……美味しいです、これ……もっといただいていいですか? いいですよね、欲しいんです兄さん……もうどうにかなりそうでっ……あぁ、ダメ、ダメです、我慢出来ませんっ……!」

再び左乳首に吸いつかれ、右乳首をつねられる。絶頂したばかりの乳首は敏感になっていて、強く刺激されるとビリビリと胸が痺れた。

「んゃあぁああっ! だめっ、だめぇえっ! イったばっか、イったばっかだからっ、ぁああっ! イくっ、またイくっ、でちゃうぅっ!」

仰向けに寝転がった状態で覆いかぶさられてはどうしようもない、仰け反ることも出来ず、腰をみっともなくカクつかせるのが精一杯だ。

「ひぁあああっ!? イったばっかの吸わないれぇえっ! らめっ、らめなのぉっ、またちくびイっちゃうぅぅっ! やぁあっ、もぉちくびだけやだぁっ!」

シャルは絶頂した後に一際激しく俺の乳首を吸い上げる。俺の快感なんて考えていない、乳首から吹き出す白い液体が欲しいのだ。

「はむ、んっ、んん……兄さん、美味しいっ……もっとください、もっと出して……!」

「ゃ、もぉ出なっ、ぁああっ! もぉ吸っちゃらめぇえっ!」

ぢゅぅうっと音を立てて激しく吸われ、胸の中に残った分まで吸い出される。いくら喘いで足をバタつかせたところで、体液に夢中になったシャルは聞いてくれなかった。
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