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流石に母乳は無理……?
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俺のと比べると倍以上太い指が俺の胸をつまむ。インキュバスの身体は伸縮性が高い、胸ももちろん例外ではなく、胸元の皮と少しの脂肪がつままれて伸びる。
「んっ、ゃ、ぁあぁっ……だ、めっ……やだっ、アルマぁ、赤ちゃん、見てるっ……」
おそらく俺と行為に励んだ男達の魔力から産まれたドラゴン達は、各々の父親に食事をもらっている。みんな自分の子に俺の痴態を見せないよう気遣ってくれているが、一匹だけ余っている。黒い鱗のか弱いドラゴンだ、俺の子だ──いや、全員俺の子なのだが。
「あぁ、あの子に与える母乳を出してやるんだろう? そのための行為だよ」
「出、にゃいっ……もんっ!」
乳腺を刺激するためのマッサージだからなのだろう、アルマの指は乳首には一切触れてくれない。焦れた乳首は桃色に充血し、硬く尖ってぷりぷりと揺れている。
「手元は見えていないから大丈夫だよ、何をしているのか分からないはずだ。けれど……サクが可愛い顔をして、可愛い声を出していたら……あの子はお母さんが気になって仕方ないだろうね。サクが平然としていたらきっと別の遊びに夢中になるよ」
アルマの手は俺の服の中に入っている。肩と臍を出す短いシャツはぶかっとしているから、アルマの手に弄ばれる俺の胸の様子は下を向けばしっかり覗けてしまう。
「んぅぅうっ……アルマっ、ひょっとして怒ってる……? ほっといたからっ、ぁ、すね、て……んんっ! いじわるっ、するのぉ……?」
「…………かもしれない。夫の俺を他の男よりも怖がるのが……少し、な」
「ひぁんっ! ん、ぅううんっ……!」
つねるように伸ばされた胸の皮をぎゅうっと握られる。中身がないので見た目は違うが、伸ばした時の皮膚の面積で言えば、女の胸のようだと言えるのではないだろうか。
「……分かっているんだよ、サクの気持ちに関係ないことは。俺の身体が大きいから……ただそれだけだ」
女の胸を水風船に例えるとしたら、俺の胸は空気すら入っていないゴムの膜だ。引っ張るほど伸びてぐにぐにと弄べるが、中身はないのでガワの感触しかない。
「分かっていても、なぁ……どうにも」
ぎゅうぎゅうと皮をつねっているのに爪が一瞬たりとも触れやしない。俺の薄い皮膚を簡単に裂いてしまえる鋭い爪は決して俺を傷付けない。器用な気遣いが嬉しくて涙が零れる。
「んっ、しゅき、アルマぁっ、好きぃっ……すきっ、すき」
「…………ありがとう」
腕を伸ばしても身体の大きなアルマの首には絡ませられない。だから肩に引っ掛けて代わりにし、頭羽と腰羽を揺らして上機嫌を伝え、後頭部を擦り付けて甘える。
「は、ぁんっ……んんっ! アルマぁっ、絶対出ないからぁっ……も、やめて。赤ちゃんに、ご飯っ、あげなきゃ……」
「……それもそうだね」
アルマの手が服から抜けても俺は胸にじんじんと痛みにも似た快感を覚えていた。
「他の子達は受け継いだ特徴の相手……父親に当たるのか? 父親の好物を食べるんだったな」
「……父親はあのドラゴンで母親は俺になるんだよな、全員。似てる奴……ネメスィ達を父親扱いしていいのかな」
「細かいことを言うなら、サクは腹を貸しただけ。ドラゴンと各々の子供……ということにならないかな、サクの子はこの子だけだよ」
「ややこしいなー……あのドラゴンのこと思い出すのちょっと嫌だから、みんなと俺の子ってことにしよ。アルマとの赤ちゃんって言いたいし……まだ卵から出てきてないけど」
「……そうなるとこの子の父親は誰になるか、と」
両親の役割決めからドラゴンを追い出すと俺の特徴を受け継いだ黒いドラゴンの親が俺一人になってしまう。
「…………俺が産んだから俺がお母さん、俺は男なんだから俺がお父さん、両方俺! おとかーさんは赤ちゃんのご飯に悩んでる! 旦那様、意見くーださい」
「サクの好物をあげればいいんだろう?」
「……赤ちゃんに食ザーはちょっと」
「しょくざ……? サクの好物は何かな」
アルマは本気で俺の好物が何なのか分からないのか? どうしてそうたまに天然なところを出すのかな、可愛くなってしまうじゃないか。
「俺の好物は……その、ほら、白いの……」
後ろ手にそっとアルマの内腿を撫で、恥じらいながらアルマを見上げる。
「…………すまない。それは、子供には……少し」
本気で落ち込むアルマの頬を撫でて膝から降り、寝床に横たわる黒いドラゴンを抱き上げる。
「お前、何食べたい?」
前世の好物は何だったかな、よく飲んでいたのはエナドリ、よく食べていたのは栄養がたっぷり詰まったバー。ダメだ、社畜メシなんて子供に食べさせられない。
「ぴーぁ」
「ぴーじゃねぇよ、何食べたいか聞いてるんだよ」
他の子達にはちゃんと父親が居るけれど、この子の親は俺だけだ。この部屋から出るために俺が消えてしまったら、この子はぴぃぴぃと鳴いて俺を探すのだろうか。
「サク、そんなふうに聞いては怯えてしまわないか?」
「……そうかな」
俺が消えたらアルマ達がこの子の世話をしてくれるだろう。けれど、不意に寂しくなっては鳴くのだろう。俺を呼ぶ声を虚空に吸い込ませて無駄な時間を過ごすのだろう。
「…………ごめんな」
最初に俺が触れなければ俺以外を親だと認識していたのかな。
「サク……? す、すまない、そんなに落ち込むとは……きっと怖がっていないよ、大丈夫」
俺がドラゴンに謝ってしまったのは将来の孤独に対してのものだ。アルマにまた余計な罪悪感を背負わせてしまった。
「……シャルの子は血飲んだんだけどな」
ドラゴンの口元を指先でくすぐる。カプっと噛んではくれたが甘噛みで、俺の皮膚に穴は空かない。
「にーぃさんっ! 呼びましたか?」
「呼んではないけど来てくれて嬉しいよ。シャルの子は血飲んだんだよな? 自分で噛み付いて」
「はい、ちょっとチクッとしました」
「俺の子は牙立てないんだよなー」
「いい子じゃないですか。兄さんの柔肌に傷を付けてはいけないという決まりを理解しているんです」
「誰が決めたんだよそれ……」
決まりを破った者に罰を下すのはシャルなんだろうな。
「真面目に答えますね。きっと皮膚の下に美味しいものがあると分かっていないんです、少し鈍いんですよ。一度傷口を見せてあげればいいんじゃないでしょうか」
最初から真面目に答えて欲しかったな。一度傷口を見せる──怪我をしなければならないのか。自分で噛んで皮膚を破るのは無理だし、刃物でも使うかな、いや、いいものがあった。
「サク? 何を……サクっ!?」
アルマの額に生えた角の先端に人差し指の腹を押し付け、ぐりっと動かす。簡単に指の腹が裂けて血が溢れた。
「サ、サク……大丈夫か?」
「思ったより深く切っちゃった……ほーら、ご飯だよー」
指先なんて敏感な場所を傷付けたことを後悔しながら指先を差し出す。黒いドラゴンは桃色の舌を伸ばして俺の傷口を舐めた。
「おっ……! おぉ……?」
血を舐め取ったが俺の傷が再生すると舐めるのをやめた、手のひらに溜まった血を差し出しても顔を背けてしまう。それどころかシーツに噛み付いて血のシミを作った。
「……飲まなかったみたいですね、血の味は嫌いみたいです。舌を拭いてますよ。親の嗜好に似るようですし、やはり兄さんが血を飲みなれていないからでしょうね」
シャルが血を飲みなれていることに関しては小言を言いたいが、それは後だ。今はドラゴンの食事を考えなければ。ペーストを食べず血がダメとなればもう、精液しか残っていない。
「我が子に精液飲ませるとか無理ぃ……」
「そう思い詰める前に他の食べ物を試してみよう、な? きっと何か食べるだろう」
アルマはそう言って細かくちぎった肉やパン、野菜や果物まで与えたが、ドラゴンの食いつきは悪かった。
「きゅーぅ!」
代わりに純白のドラゴンがモモンガのように滑空し、果物を食べに来た。相変わらず前足を使って上品に食べている。
「おっ、それ俺が好きな実だな」
純白のドラゴンを追いかけてきたカタラがシャルの隣に座る。
「はぁーっ……もう、どうせなら母乳も出るようになっちまえばよかったのにな」
もし卵を産むだけでなく母乳まで出るようになったら男としてのプライドはズタボロだが、精液を飲ませるよりはずっとマシだ。
「母乳出したいのか? 出せるようにしてやろうか?」
「そんなこと出来るんですか?」
「インキュバスは肉体が主体の魔物じゃないから改造しやすいんだよ。男にも乳腺はある、分泌機能がないだけだ。そのくらいなら魔術で弄れる」
「素晴らしいな……サク、それをやってみよう。カタラ、妻を頼むよ」
「……お前いちいちマウント取ってくんなよ」
出るようになればいいとは言ったが、本当に出せるように改造すると言われると躊躇ってしまう。しかし既に術を構築し始めているカタラの労力、アルマとシャルの純粋な視線による圧力に負けて身を任せてしまった。
「んっ、ゃ、ぁあぁっ……だ、めっ……やだっ、アルマぁ、赤ちゃん、見てるっ……」
おそらく俺と行為に励んだ男達の魔力から産まれたドラゴン達は、各々の父親に食事をもらっている。みんな自分の子に俺の痴態を見せないよう気遣ってくれているが、一匹だけ余っている。黒い鱗のか弱いドラゴンだ、俺の子だ──いや、全員俺の子なのだが。
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つねるように伸ばされた胸の皮をぎゅうっと握られる。中身がないので見た目は違うが、伸ばした時の皮膚の面積で言えば、女の胸のようだと言えるのではないだろうか。
「……分かっているんだよ、サクの気持ちに関係ないことは。俺の身体が大きいから……ただそれだけだ」
女の胸を水風船に例えるとしたら、俺の胸は空気すら入っていないゴムの膜だ。引っ張るほど伸びてぐにぐにと弄べるが、中身はないのでガワの感触しかない。
「分かっていても、なぁ……どうにも」
ぎゅうぎゅうと皮をつねっているのに爪が一瞬たりとも触れやしない。俺の薄い皮膚を簡単に裂いてしまえる鋭い爪は決して俺を傷付けない。器用な気遣いが嬉しくて涙が零れる。
「んっ、しゅき、アルマぁっ、好きぃっ……すきっ、すき」
「…………ありがとう」
腕を伸ばしても身体の大きなアルマの首には絡ませられない。だから肩に引っ掛けて代わりにし、頭羽と腰羽を揺らして上機嫌を伝え、後頭部を擦り付けて甘える。
「は、ぁんっ……んんっ! アルマぁっ、絶対出ないからぁっ……も、やめて。赤ちゃんに、ご飯っ、あげなきゃ……」
「……それもそうだね」
アルマの手が服から抜けても俺は胸にじんじんと痛みにも似た快感を覚えていた。
「他の子達は受け継いだ特徴の相手……父親に当たるのか? 父親の好物を食べるんだったな」
「……父親はあのドラゴンで母親は俺になるんだよな、全員。似てる奴……ネメスィ達を父親扱いしていいのかな」
「細かいことを言うなら、サクは腹を貸しただけ。ドラゴンと各々の子供……ということにならないかな、サクの子はこの子だけだよ」
「ややこしいなー……あのドラゴンのこと思い出すのちょっと嫌だから、みんなと俺の子ってことにしよ。アルマとの赤ちゃんって言いたいし……まだ卵から出てきてないけど」
「……そうなるとこの子の父親は誰になるか、と」
両親の役割決めからドラゴンを追い出すと俺の特徴を受け継いだ黒いドラゴンの親が俺一人になってしまう。
「…………俺が産んだから俺がお母さん、俺は男なんだから俺がお父さん、両方俺! おとかーさんは赤ちゃんのご飯に悩んでる! 旦那様、意見くーださい」
「サクの好物をあげればいいんだろう?」
「……赤ちゃんに食ザーはちょっと」
「しょくざ……? サクの好物は何かな」
アルマは本気で俺の好物が何なのか分からないのか? どうしてそうたまに天然なところを出すのかな、可愛くなってしまうじゃないか。
「俺の好物は……その、ほら、白いの……」
後ろ手にそっとアルマの内腿を撫で、恥じらいながらアルマを見上げる。
「…………すまない。それは、子供には……少し」
本気で落ち込むアルマの頬を撫でて膝から降り、寝床に横たわる黒いドラゴンを抱き上げる。
「お前、何食べたい?」
前世の好物は何だったかな、よく飲んでいたのはエナドリ、よく食べていたのは栄養がたっぷり詰まったバー。ダメだ、社畜メシなんて子供に食べさせられない。
「ぴーぁ」
「ぴーじゃねぇよ、何食べたいか聞いてるんだよ」
他の子達にはちゃんと父親が居るけれど、この子の親は俺だけだ。この部屋から出るために俺が消えてしまったら、この子はぴぃぴぃと鳴いて俺を探すのだろうか。
「サク、そんなふうに聞いては怯えてしまわないか?」
「……そうかな」
俺が消えたらアルマ達がこの子の世話をしてくれるだろう。けれど、不意に寂しくなっては鳴くのだろう。俺を呼ぶ声を虚空に吸い込ませて無駄な時間を過ごすのだろう。
「…………ごめんな」
最初に俺が触れなければ俺以外を親だと認識していたのかな。
「サク……? す、すまない、そんなに落ち込むとは……きっと怖がっていないよ、大丈夫」
俺がドラゴンに謝ってしまったのは将来の孤独に対してのものだ。アルマにまた余計な罪悪感を背負わせてしまった。
「……シャルの子は血飲んだんだけどな」
ドラゴンの口元を指先でくすぐる。カプっと噛んではくれたが甘噛みで、俺の皮膚に穴は空かない。
「にーぃさんっ! 呼びましたか?」
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「はい、ちょっとチクッとしました」
「俺の子は牙立てないんだよなー」
「いい子じゃないですか。兄さんの柔肌に傷を付けてはいけないという決まりを理解しているんです」
「誰が決めたんだよそれ……」
決まりを破った者に罰を下すのはシャルなんだろうな。
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最初から真面目に答えて欲しかったな。一度傷口を見せる──怪我をしなければならないのか。自分で噛んで皮膚を破るのは無理だし、刃物でも使うかな、いや、いいものがあった。
「サク? 何を……サクっ!?」
アルマの額に生えた角の先端に人差し指の腹を押し付け、ぐりっと動かす。簡単に指の腹が裂けて血が溢れた。
「サ、サク……大丈夫か?」
「思ったより深く切っちゃった……ほーら、ご飯だよー」
指先なんて敏感な場所を傷付けたことを後悔しながら指先を差し出す。黒いドラゴンは桃色の舌を伸ばして俺の傷口を舐めた。
「おっ……! おぉ……?」
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「きゅーぅ!」
代わりに純白のドラゴンがモモンガのように滑空し、果物を食べに来た。相変わらず前足を使って上品に食べている。
「おっ、それ俺が好きな実だな」
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「はぁーっ……もう、どうせなら母乳も出るようになっちまえばよかったのにな」
もし卵を産むだけでなく母乳まで出るようになったら男としてのプライドはズタボロだが、精液を飲ませるよりはずっとマシだ。
「母乳出したいのか? 出せるようにしてやろうか?」
「そんなこと出来るんですか?」
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「素晴らしいな……サク、それをやってみよう。カタラ、妻を頼むよ」
「……お前いちいちマウント取ってくんなよ」
出るようになればいいとは言ったが、本当に出せるように改造すると言われると躊躇ってしまう。しかし既に術を構築し始めているカタラの労力、アルマとシャルの純粋な視線による圧力に負けて身を任せてしまった。
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