過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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薔薇で作った百合の造花サービス

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指名してきた客は大柄な中年男性だ。筋肉質な体と凛々しい顔立ち──軍関係者か? そうであってくれ。

「ご指名ありがとうございます。こちらのサクは研修中なので、教育係として俺がつきます。ご了承ください」

「あぁ、承知している。だから指名した。パフォーマンスを頼みたい」

客は酒が載ったものとは違う高級感のある黒いメニュー表を持った。金箔で花が描かれている、俺は花に詳しくないので名前は分からない。

「はい、どちらにいたしましょう」

「あの、先輩……パフォーマンスって教えてもらってないんですけど」

「複雑じゃないからぶっつけ本番で大丈夫だって」

先輩、本当に教育係に向いていない。

「三番を頼むよ。チェリーは頼んであるからね、五個分、お願いするよ」

「はい、では……サク、こっち向いて」

先輩が客の隣から俺の正面へ移ってくる。俺の膝をまたいで俺に体重はかけず、客から渡されたチェリーを一つ口に挟む。

「先輩、俺は何を……?」

先輩は俺の顎をクイッと持ち上げ、俺の唇にチェリーを押し付けた。冷えたチェリーの冷たさに驚きながらもチェリーを唇で挟むと、先輩は口を離した。

「こうやってサクランボ食べながらキスすんの。俺がリードするから、サクは適当に気持ちよさそうな顔して、たまにお客さんに流し目して」

ボソッと早口で囁かれ、理解する前に再び唇が重なった。チェリーを食べながらキスするというのは理解したので、チェリーを落とさないよう気をつけながら唇を重ねる。

「あぁ……いいね、いい……!」

客は俺達から少し離れて俺達を見つめている。先輩は客の反応を見ながらチェリーに歯を立て、果汁を俺の口に垂らした。

「ん……!」

果肉を口に押し込まれ、唇の端から垂れた果汁を舌で舐め取られる。

「美味しい?」

「ぅ、ん」

果肉を口内に留めているからあまり話せない。

「よかった、可愛いよ、サク」

先輩がチラリと客に目をやる。釣られて俺も客に視線を向けた、特に面白いことは起こっていない。

「……先輩、食べて」

チェリーを舌の上に乗せて先輩と唇を重ねる。舌を挿し込んで果肉を先輩に押し付け、唇を舌で撫でて離れる。先輩は俺の頬にキスをし、客から口元が見えないようにして囁いた。

「チェリー嫌い?」

「……食べたくはないです」

前世では結構チェリーが好きだった記憶があるけれど、今は味が分からないし食べれば体調を崩してしまう。
先輩の喉が動いたかと思えば彼は客の方を向き、口を開けて舌を突き出した。客がその舌の上にチェリーを転がし、先輩がチェリーを唇で挟んで俺に押し付ける。

「んっ……せん、ぱい……」

「ぁむ……ん? なに?」

「……おいしいです」

先輩は舌の上でチェリーを潰して果肉を舌に絡ませ、俺と舌を絡めた。味のしない液体とぶにっとした果肉がキスの邪魔をしている。

「はぁぁっ……尊い」

客を横目で見つつ、バニーボーイ同士の絡みが好きな客というのは彼のことかと納得する。風俗に来ておいて従業員同士の絡みを見たいってどういう心境なんだろう、百合好きって感じなのかな……俺も先輩も男だけど。
三つ目からは慣れて無事に五つ食べ終わった。最終的に飲み込んだのは全て先輩だけれど、俺も果汁はかなり飲んでしまった。チェリーを挟んだキスは舌を絡めるようなものだったので当然俺の身体は食事を期待する。

「ご指名ありがとうございました。またのご指名お待ちしております」

指名が入ったので先輩と共にに深々と頭を下げ、次の客へ向かう。大柄な男性だ、中年のようだが若々しい。客の右隣に俺が、左隣に先輩が腰を下ろすと、客は俺達の腰に腕を巻いた。

「一人分の料金で二人指名したことになるとは、やっぱりこの店は新人が入ってすぐが得だな!」

豪快に笑う客をよそに先輩は酒を注いでいる。接客は俺に任せたということだろうか。

「今回の新人はなかなか可愛いな、ショーは見れなかったが……いい子が入ったと店長に聞いてな。いやぁ、信用していなかったが本当に上玉だった」

ケチ臭いことを言っていたけれど、彼はお得意様なのだろうか。軍関係者だといいなと考えていたが、腰をポンっと叩かれて尻尾に入るはずだった快楽神経が揺さぶられ、思考が止まる。

「ひぁっ!?」

「ん……?」

腰を叩いただけで声を上げた俺を不審に思った客は続けて腰をポンポンポンと三回叩いた。

「あっ、んっ……んぅっ!」

「演技じゃないな……すごい感度だ、薬でも打ってるのか?」

「していませんよそんなこと。サクは期待の新人なんです」

客は同じように先輩の腰も叩くが、先輩は俺のようには喘がない。しかしアナルビーズを挿入したまま接客しているのは同じなので、多少の声は漏らす。

「こんな感度じゃ突っ込んだらイき狂って死ぬんじゃないのか? 俺のは凶悪だからなぁー? こんな小さいケツにぶち込んだら腹破れちまうよ」

客はバニースーツからはみ出た尻肉を揉みしだきながら自慢げに語る。腰を叩かれた時ほどではないがピリピリと快楽が広がっていく。

「んっ、ぅ、ぁっ……ぁ……明日、からっ……二階、解禁だから……指名してください。おっきいのっ……すき」

「俺のが欲しいのか? 揉まれただけで喘ぐくせに……ぶっ壊れちまうぞ?」

客の手が尻ではなくウサギの尻尾飾りを掴む。腸内を満たしていたアナルビーズを一気に引き抜かれ、電撃のような快楽に下腹を襲われ、精液を撒き散らしながら悲鳴を上げた。

「ひぁっ、ぁああっあああぁあーっ!?」

ずるずると長い物だが、一つ一つ球の形をしているため乱雑なやり方でも緩急がついて全てハッキリと感じてしまう。ちゅぽんっと恥ずかしい音を立てて最後の球が抜けると、男の指が四本一気に挿入される。

「ひぁあんっ! ぁ、ゆびっ……ひんっ、んんっ!」

「サクっ……ちょっと、お客様」

「なんだよ。ウサギには暴力以外何やってもいいんだろ? 俺は脱いでもいねぇぞ」

「決まりの中ではありますけど、サクは新人なので……加減をしていただければと」

先輩と話している間も客は指を止めず、俺の腸壁を四本の指で弄ぶ。引っ掻いてひだを弾き、指を開いて穴を拡げ、俺を玩具のように扱う。

「は、ぁあっ……ぅうぅっ……」

「おい、加減して欲しいのか? 加減が必要なようじゃ二階なんて上がれないな。俺のはめちゃくちゃデカいんだ、オーガなんて目じゃない」

人間より遥かに大きなオーガより上なんてありえない。そんなサイズの陰茎を人間が勃起させたら貧血で倒れるぞ。

「いいこと教えてやるよ。王様が今熱心な神様は魔神王なんて目じゃない。その神様は人の身体を好きな形に変えてくれるんだ。俺は王様に頼んで贄を捧げさせてもらってデカくしたんだ、こんなキッつい穴じゃ入らねぇだろうよ」

「おうさまっ、に、頼んで……? お客様、すごい人……?」

「あぁ、中佐だ。と言っても分からんだろうな。俺はとても偉い! ってことだ」

中佐ということは軍関係者、軍関係者といえ査定士の居場所を知っているということだ。

「……で、俺のはこれより大きい」

客はそう言いながら俺の尻を押し上げて俺を自身の膝に乗せ、俺の体内で指を曲げた。拳を作っている。嫌な予感がしたが止められず、客の手首までが体内に入った。

「ひぐっ!? ぅっ……ぉ、ほ、ぅ……ふっ、ふぅっ……!」

「へぇ……案外拡がるものだな。でもさすがに指を広げたらキツいよな?」

体内で指が広げられ、身体が裂けるような苦痛を覚え、文字には起こせないだろう悲鳴を上げながら気を失った。
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