359 / 909
第二十二章 鬼の義肢と襲いくる災難
入国管理局
しおりを挟む
鬼達は入国出来ないだろう。船が一緒になっただけで赤の他人だと印象付ける為に、僕は彼らから目線を逸らし耳だけで様子を伺った。
「スキャンさせていただきますねー、はい……人間ですねー。問題ありません、どうぞお入りくださいねー」
『に、人間? 問題無し……? あ、あぁ、さよか』
酒呑は不思議そうな顔をして僕の横に並んだ。
『なんや知らんけど行けたわ』
「何今の……なんで? まさか君、本当は人間だったの?」
『ちゃうけど……壊れてたんか?』
鬼には反応しない、とか。
いや、ありえない。たとえ鬼という生き物の情報が登録されていないとしても、人間だという結果は出ないはずだ。
偶然酒呑の時だけ機器の調子が悪かったのか……なんて考えたが、茨木も人間だと認定された。
「全員通れたね……なんでだろ」
『ふぅん……せやねぇ、まぁ故障かもしれんし…………そうやったら分かる前に隠れた方がええかもしれんねぇ』
「そ、そうだね。とりあえず行こうか」
僕はアルの首輪に繋がる紐を腕に巻きつけ、早足で仮の施設を後にした。アルのせいか衆目を集めてしまう。僕達は狭く人通りの少ない道を選んで進んだ。
『のぉ茨木、すきゃんってどーいったもんなんや』
『細こう調べはりますんよ、断層撮影……もあった思います』
『イマイチよぅ分からんな…………せや、調べるもんのそばに見えへんもんが居ったらどないなるん』
『それは……霊体の話ですか? 機器の前に居るんやったら分かる思います。目には映らんでも魔力言うもんはありますから』
アルは首輪を付けられて不機嫌なのか、施設を出てから一言も喋らない。その代わりとでも言いたげに鬼達は僕の後ろで何やら先程の不自然を解明しようとお喋りに花を咲かせている。
『…………犬神! 居るか!』
「わっ、なに急に……」
『自分に取り憑いとるんやったら自分すきゃんされた時に自分の判定は犬神なるやろ。ならんかったんなら居らんっちゅーこっちゃ』
「え……? カ、カヤ!? カヤ、居るよね?」
立ち止まって周囲を見回す。二度、三度首を振ると、カヤが突然僕の隣に現われる。
「…………居るじゃん。もう……驚かせないでよ」
カヤに変わった様子はない、真っ直ぐに僕を見つめている。
僕は酒呑に非難の視線を向け、再び歩き出した。
『のぉ茨木、確か妖鬼の国にもなんや変な……機械っちゅーもんはあったなぁ』
『ここほどではありませんが、確かに』
『あぁ、あんまし流行らんかった。なんでやったか覚えとるか』
『妖鬼の国は物や思いが変質しやすい土地で……機械みたいな複雑なもんはすぐに壊れてまうから、やったかと』
『……霊体の妖は物に入り込める、やったなぁ』
ええ、との茨木の肯定を待たず、酒呑は僕に並び、僕の顔の少し上あたりを見つめ、ニヤリと笑った。
『助かったわ、おおきに』
それだけ言うと酒呑は僕の後ろに戻り、上機嫌に鼻歌を歌い出した。
彼の言動の理由はイマイチよく分からないが、まぁ機嫌が良くなったのなら良しとしよう。
僕は思考を停止し、懐かしい家の扉を叩いた。
はぁーい、と気の抜けた声が返ってくる。僕は彼が無事だった事に胸を撫で下ろしつつ、出来る限りの社交的な笑みを作った。
「あぁ! 君か、久しぶりだねぇ。元気そうで安心したよ」
僕の手を両手で包み、上下にぶんぶんと振り、眠そうな顔が笑顔に変わる。
相も変わらず、いや、前よりも酷くなったボサボサ髪にはゴミが絡まっていた。
「リンさんもお元気そうで」
「ああ、俺は元気だよ。君が可愛い服を着てくれればもっと元気に……」
「程々の元気が一番ですよね。少し相談があるんですけど、今大丈夫ですか?」
「……あぁ、うん。いいよ、上がって」
目に見えて元気がなくなっていくリン。けれど僕に女装趣味はないし、彼の異常性癖に付き合う気もない。申し訳ないが元気はなくしてもらっておこう。
「で、相談って何……って待って待って、今回も多いね!? 人変わってるし……」
以前リンに会った時はウェナトリアとベルゼブブも一緒だったか。ベルゼブブはどうしているだろう、彼女に限って何かある訳もないが、心配に思わない訳でもない。
『久しいな兄弟! やはり犬は首輪が似合うな!』
部屋の奥からカルコスが似合わない首輪を付けて走ってくる。
『貴様は憐れな程に似合わんな』
『百獣の王たる我に首輪など!』
立派な鬣が首輪によって段を作られて、まるで酒呑が持っている瓢箪のようなシルエットになっていた。
「義手を作ってくれる所を紹介して欲しいんです」
そんなカルコスに僕が関わらないのは僕なりの優しさだ。そう受け取ってくれると嬉しい。
「義手? 要るの?」
「僕じゃなくて……茨木が、あ、えっと、茨木っていうのはこの黒髪の……」
中身のない袖を引き、茨木をリンの前に連れてくる。
するとリンは僕が紹介を終える前に茨木に詰め寄り、顔をがっしと掴んだ。
「何これ! すごい!」
「……リンさん!? 何してるんですか! や、やめてください! ダメです!」
初対面の女性の顔を掴むなんて、どういう思考回路をしていればそんな失礼な事が出来るんだ。
それに加えて彼女は鬼だ。苛立ちに任せて頭突きでもされたらリンは大怪我をしてしまう。
僕は恩人の体を気遣って、持てる全てを使って彼を止めた。
『急になんやの……』
怒りよりも困惑が勝ったらしく、茨木は呆然と立ちつくしていた。リンにとっては幸運なことだ。
「…………リンさん、見ての通り茨木は両腕を失ってしまっていて……」
「え? あ、ホントだ。見とれてて気付かなかったよ」
「リンさんが好きなのは幼い男の子ですよね?」
「そんな言い方しちゃ俺が変態みたいじゃないか、幼い男の子だけじゃなく幼い女の子も好きだよ」
変態じゃないとでも言うのか。そう言ってやりたかったが、そんな無礼な発言は僕にはできない。
「俺が好きなのは子供だけど……こんなに完成されてたらそりゃ見とれるよね……」
ほら見ろ変態じゃないか。そう言ってやりたかったが、そんな無礼な発言は僕にはできない。
『あら、嬉しいわぁ。完成されてるやなんてうまいこと言うて』
「いやいや本気ですよ! 本っ当にお美しい! 先程は失礼致しました、あなたが美しすぎてつい!」
つい、顔を鷲掴みにしてしまったと。
ついと言って許される事にも限度がある。
確かに茨木は美女だとは思うが、あそこまで取り乱す程だとは思えない。
リンの好みに合致していたと言うことか?
子供が嫌がる姿や恥ずかしがる姿が好きだとかいう変態のリンに? 落ち着き払っていて大人の女の魅力を持った茨木が?
……ありえない。
僕は解けない謎を放置し、カルコスと言い争いを続けているアルの背を撫で、隣に椅子を引っ張った。
「スキャンさせていただきますねー、はい……人間ですねー。問題ありません、どうぞお入りくださいねー」
『に、人間? 問題無し……? あ、あぁ、さよか』
酒呑は不思議そうな顔をして僕の横に並んだ。
『なんや知らんけど行けたわ』
「何今の……なんで? まさか君、本当は人間だったの?」
『ちゃうけど……壊れてたんか?』
鬼には反応しない、とか。
いや、ありえない。たとえ鬼という生き物の情報が登録されていないとしても、人間だという結果は出ないはずだ。
偶然酒呑の時だけ機器の調子が悪かったのか……なんて考えたが、茨木も人間だと認定された。
「全員通れたね……なんでだろ」
『ふぅん……せやねぇ、まぁ故障かもしれんし…………そうやったら分かる前に隠れた方がええかもしれんねぇ』
「そ、そうだね。とりあえず行こうか」
僕はアルの首輪に繋がる紐を腕に巻きつけ、早足で仮の施設を後にした。アルのせいか衆目を集めてしまう。僕達は狭く人通りの少ない道を選んで進んだ。
『のぉ茨木、すきゃんってどーいったもんなんや』
『細こう調べはりますんよ、断層撮影……もあった思います』
『イマイチよぅ分からんな…………せや、調べるもんのそばに見えへんもんが居ったらどないなるん』
『それは……霊体の話ですか? 機器の前に居るんやったら分かる思います。目には映らんでも魔力言うもんはありますから』
アルは首輪を付けられて不機嫌なのか、施設を出てから一言も喋らない。その代わりとでも言いたげに鬼達は僕の後ろで何やら先程の不自然を解明しようとお喋りに花を咲かせている。
『…………犬神! 居るか!』
「わっ、なに急に……」
『自分に取り憑いとるんやったら自分すきゃんされた時に自分の判定は犬神なるやろ。ならんかったんなら居らんっちゅーこっちゃ』
「え……? カ、カヤ!? カヤ、居るよね?」
立ち止まって周囲を見回す。二度、三度首を振ると、カヤが突然僕の隣に現われる。
「…………居るじゃん。もう……驚かせないでよ」
カヤに変わった様子はない、真っ直ぐに僕を見つめている。
僕は酒呑に非難の視線を向け、再び歩き出した。
『のぉ茨木、確か妖鬼の国にもなんや変な……機械っちゅーもんはあったなぁ』
『ここほどではありませんが、確かに』
『あぁ、あんまし流行らんかった。なんでやったか覚えとるか』
『妖鬼の国は物や思いが変質しやすい土地で……機械みたいな複雑なもんはすぐに壊れてまうから、やったかと』
『……霊体の妖は物に入り込める、やったなぁ』
ええ、との茨木の肯定を待たず、酒呑は僕に並び、僕の顔の少し上あたりを見つめ、ニヤリと笑った。
『助かったわ、おおきに』
それだけ言うと酒呑は僕の後ろに戻り、上機嫌に鼻歌を歌い出した。
彼の言動の理由はイマイチよく分からないが、まぁ機嫌が良くなったのなら良しとしよう。
僕は思考を停止し、懐かしい家の扉を叩いた。
はぁーい、と気の抜けた声が返ってくる。僕は彼が無事だった事に胸を撫で下ろしつつ、出来る限りの社交的な笑みを作った。
「あぁ! 君か、久しぶりだねぇ。元気そうで安心したよ」
僕の手を両手で包み、上下にぶんぶんと振り、眠そうな顔が笑顔に変わる。
相も変わらず、いや、前よりも酷くなったボサボサ髪にはゴミが絡まっていた。
「リンさんもお元気そうで」
「ああ、俺は元気だよ。君が可愛い服を着てくれればもっと元気に……」
「程々の元気が一番ですよね。少し相談があるんですけど、今大丈夫ですか?」
「……あぁ、うん。いいよ、上がって」
目に見えて元気がなくなっていくリン。けれど僕に女装趣味はないし、彼の異常性癖に付き合う気もない。申し訳ないが元気はなくしてもらっておこう。
「で、相談って何……って待って待って、今回も多いね!? 人変わってるし……」
以前リンに会った時はウェナトリアとベルゼブブも一緒だったか。ベルゼブブはどうしているだろう、彼女に限って何かある訳もないが、心配に思わない訳でもない。
『久しいな兄弟! やはり犬は首輪が似合うな!』
部屋の奥からカルコスが似合わない首輪を付けて走ってくる。
『貴様は憐れな程に似合わんな』
『百獣の王たる我に首輪など!』
立派な鬣が首輪によって段を作られて、まるで酒呑が持っている瓢箪のようなシルエットになっていた。
「義手を作ってくれる所を紹介して欲しいんです」
そんなカルコスに僕が関わらないのは僕なりの優しさだ。そう受け取ってくれると嬉しい。
「義手? 要るの?」
「僕じゃなくて……茨木が、あ、えっと、茨木っていうのはこの黒髪の……」
中身のない袖を引き、茨木をリンの前に連れてくる。
するとリンは僕が紹介を終える前に茨木に詰め寄り、顔をがっしと掴んだ。
「何これ! すごい!」
「……リンさん!? 何してるんですか! や、やめてください! ダメです!」
初対面の女性の顔を掴むなんて、どういう思考回路をしていればそんな失礼な事が出来るんだ。
それに加えて彼女は鬼だ。苛立ちに任せて頭突きでもされたらリンは大怪我をしてしまう。
僕は恩人の体を気遣って、持てる全てを使って彼を止めた。
『急になんやの……』
怒りよりも困惑が勝ったらしく、茨木は呆然と立ちつくしていた。リンにとっては幸運なことだ。
「…………リンさん、見ての通り茨木は両腕を失ってしまっていて……」
「え? あ、ホントだ。見とれてて気付かなかったよ」
「リンさんが好きなのは幼い男の子ですよね?」
「そんな言い方しちゃ俺が変態みたいじゃないか、幼い男の子だけじゃなく幼い女の子も好きだよ」
変態じゃないとでも言うのか。そう言ってやりたかったが、そんな無礼な発言は僕にはできない。
「俺が好きなのは子供だけど……こんなに完成されてたらそりゃ見とれるよね……」
ほら見ろ変態じゃないか。そう言ってやりたかったが、そんな無礼な発言は僕にはできない。
『あら、嬉しいわぁ。完成されてるやなんてうまいこと言うて』
「いやいや本気ですよ! 本っ当にお美しい! 先程は失礼致しました、あなたが美しすぎてつい!」
つい、顔を鷲掴みにしてしまったと。
ついと言って許される事にも限度がある。
確かに茨木は美女だとは思うが、あそこまで取り乱す程だとは思えない。
リンの好みに合致していたと言うことか?
子供が嫌がる姿や恥ずかしがる姿が好きだとかいう変態のリンに? 落ち着き払っていて大人の女の魅力を持った茨木が?
……ありえない。
僕は解けない謎を放置し、カルコスと言い争いを続けているアルの背を撫で、隣に椅子を引っ張った。
0
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる