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第四章
217『討伐終了』
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甲板には船員たちが集められていた。
乗客たちは縛られて、各々の船室に監禁されている。
船長は皆に逆らわないよう声をあげていたが、すでに重傷を負わされているものもいて、恐怖に竦んでいた。
「大人しくしていたら命までは取らないわ。
もう少し辛抱して……」
甲板上に集合した海賊たちは、今まさにこの船から立ち去ろうとしていた。
すでに誰の目にも、近づいてくる海賊船が見て取れる。
リーダーの女の側に控える、見たところ魔法職の男が右手を上げようとする。その口が何かを紡ごうとした瞬間、その額に穴が開いた。
「!!」
隣の女が驚愕の表情を見せるなか、衝撃で吹っ飛ばされた魔法職の男はマストに当たって崩れ落ちた。
「誰っ!?」
次はボディガードのように女の横にいた男が剣を抜くと、その剣ごと手首が落ちた。
「ギャアーー!」
高レベルの【隠蔽】で、姿を隠したまま近づいたアンナリーナたちは次々と海賊たちを無力化していく。
その方法は手加減なく、四肢を切り落とされたものも少なくない。
そんななか、あえて傷つけずにおいたリーダーの女は甲板から身を乗り出して、海賊船に向かって手を振った。
もう人の顔を確認できるほど近づいた両船。
あちらからも手が振り返され、女はその身体を手摺に乗り上げようとしていた。
突然、ドカンと爆発音がして火を噴く海賊船。
それはセトが高出力のレーザーで一閃した姿だった。
「ああっ! 船が!!」
目の前で真っ二つになって沈んでいく海賊船。
沈没に巻き込まれんと海に飛び込んだ海賊たちを、ご丁寧に1人ずつレーザーで屠っていくセトの姿は、海賊たちにとっては悪魔そのものだ。
その頃になってようやく姿を現したアンナリーナたちは、無力化した海賊たちから盗品を収納しているだろうアイテムボックスを取り上げていく。
海に飛び込もうとしていたリーダーの女には、アンナリーナがエアカッターで足首を落として自由を奪っている。
「これで皆、揃っているのかしら」
海賊たちから回収したアイテムボックスが積み上げられ、リーダーの女を睥睨する。
その頃にはテオドールとイジが、隠れ潜んでいた船員とともに各部屋を回り、縛られていた商人たちを解放していた。
「残念でした。
この航海が始まった初日から、あなたたちを監視していました。
……まあ、まんまと引っかかったわけですね」
ギリギリと歯をくいしばる女を尻目に、アンナリーナの指から発射されるレーザーが海賊たちを屠っていく。
その場で身を改めて、持ち物を取り去ったほぼ全裸な姿の骸を、軽々と海に放り込んでいく。
その、情け容赦のない姿に、甲板に出てきた乗客も船員たちすら目を瞠った。
「リーナ殿!
これはあまりにも……」
あまりの事に船長が口を挟もうとも、アンナリーナは動じない。
「これから航海は長いのだもの。
こんなのを抱えて何かあったらどうなさるおつもり?」
まさに正論だった。
初めは驚愕していた乗客たちも次々とアンナリーナの行動に賛同し始める。
「こんな奴らを船に乗せたまま、安心して航海を進めるなんて無理だ!
こいつらはここで棄てて行くべきだ!」
「そうだ、そうだ!」
「ねぇ船長、そう思いません?」
「や、やむおえまい」
海賊団の、実行犯リーダーの女が最期に見たのは、邪悪な笑みで見下ろすアンナリーナの姿だった。
エアカッターで刎ねられた首はそのまま海に落ちていき、まもなく身体の方も後を追う。
顔色ひとつ変えずに、その場を納めて見せたアンナリーナは一瞥をくれて部屋に戻っていく。
そのあと甲板では、自分たちのアイテムボックスを探す商人たちで賑わっていた。
乗客たちは縛られて、各々の船室に監禁されている。
船長は皆に逆らわないよう声をあげていたが、すでに重傷を負わされているものもいて、恐怖に竦んでいた。
「大人しくしていたら命までは取らないわ。
もう少し辛抱して……」
甲板上に集合した海賊たちは、今まさにこの船から立ち去ろうとしていた。
すでに誰の目にも、近づいてくる海賊船が見て取れる。
リーダーの女の側に控える、見たところ魔法職の男が右手を上げようとする。その口が何かを紡ごうとした瞬間、その額に穴が開いた。
「!!」
隣の女が驚愕の表情を見せるなか、衝撃で吹っ飛ばされた魔法職の男はマストに当たって崩れ落ちた。
「誰っ!?」
次はボディガードのように女の横にいた男が剣を抜くと、その剣ごと手首が落ちた。
「ギャアーー!」
高レベルの【隠蔽】で、姿を隠したまま近づいたアンナリーナたちは次々と海賊たちを無力化していく。
その方法は手加減なく、四肢を切り落とされたものも少なくない。
そんななか、あえて傷つけずにおいたリーダーの女は甲板から身を乗り出して、海賊船に向かって手を振った。
もう人の顔を確認できるほど近づいた両船。
あちらからも手が振り返され、女はその身体を手摺に乗り上げようとしていた。
突然、ドカンと爆発音がして火を噴く海賊船。
それはセトが高出力のレーザーで一閃した姿だった。
「ああっ! 船が!!」
目の前で真っ二つになって沈んでいく海賊船。
沈没に巻き込まれんと海に飛び込んだ海賊たちを、ご丁寧に1人ずつレーザーで屠っていくセトの姿は、海賊たちにとっては悪魔そのものだ。
その頃になってようやく姿を現したアンナリーナたちは、無力化した海賊たちから盗品を収納しているだろうアイテムボックスを取り上げていく。
海に飛び込もうとしていたリーダーの女には、アンナリーナがエアカッターで足首を落として自由を奪っている。
「これで皆、揃っているのかしら」
海賊たちから回収したアイテムボックスが積み上げられ、リーダーの女を睥睨する。
その頃にはテオドールとイジが、隠れ潜んでいた船員とともに各部屋を回り、縛られていた商人たちを解放していた。
「残念でした。
この航海が始まった初日から、あなたたちを監視していました。
……まあ、まんまと引っかかったわけですね」
ギリギリと歯をくいしばる女を尻目に、アンナリーナの指から発射されるレーザーが海賊たちを屠っていく。
その場で身を改めて、持ち物を取り去ったほぼ全裸な姿の骸を、軽々と海に放り込んでいく。
その、情け容赦のない姿に、甲板に出てきた乗客も船員たちすら目を瞠った。
「リーナ殿!
これはあまりにも……」
あまりの事に船長が口を挟もうとも、アンナリーナは動じない。
「これから航海は長いのだもの。
こんなのを抱えて何かあったらどうなさるおつもり?」
まさに正論だった。
初めは驚愕していた乗客たちも次々とアンナリーナの行動に賛同し始める。
「こんな奴らを船に乗せたまま、安心して航海を進めるなんて無理だ!
こいつらはここで棄てて行くべきだ!」
「そうだ、そうだ!」
「ねぇ船長、そう思いません?」
「や、やむおえまい」
海賊団の、実行犯リーダーの女が最期に見たのは、邪悪な笑みで見下ろすアンナリーナの姿だった。
エアカッターで刎ねられた首はそのまま海に落ちていき、まもなく身体の方も後を追う。
顔色ひとつ変えずに、その場を納めて見せたアンナリーナは一瞥をくれて部屋に戻っていく。
そのあと甲板では、自分たちのアイテムボックスを探す商人たちで賑わっていた。
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