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第四章
87『最深到達報告 その3』
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「この階層はそれなりの人数でかかるか、広範囲殲滅魔法を持つ魔法職の方がいないと難しいかもしれません」
「ここの魔獣は石化異常を齎すものが多いので、それに対応した準備がなければ、来ない方がいいでしょう」
「こちらの階層は大型の獣魔獣ですからサクッと……あまり問題になりそうな魔獣ではないですね」
9、10、11階層を駆け足で通り抜け、その際に軽く説明していく。
チーム・アンナリーナ以外の彼らにとって、10階層からはすでに未知なる領域なのだ。
そして彼らはどうして今までそこが攻略出来なかったのか、正確に理解した。
「石化か……
今まで、ここに降りてきているものはそれなりにいたんだろう。
だが戻って来れなかったんだな」
アンナリーナが前世で読んでいたラノベなどでは、一定間隔に転移陣があって入り口に戻れたりしたのだがここには無い、
この世界のダンジョンは攻略するだけでなく、無事戻って来るのが大切なのだ。そしてそれはとても難しいことだった。
「何とかこのあたりまで到達出来ても、もうその時点で余力がなくなり……力尽きてしまう。なるほどな」
隊長は納得し、マークは一生懸命、ノートに記入している。
「次の12階層は極楽鳥のパラダイスです。こちらは数の暴力でやって来ますね。その後は14階層まで鳥系です」
その後、15階層からのおぞましい様子を聞き、震え上がった面々に、言い聞かせるように言う。
「率直に言うと【光魔法】を使える魔法職がいないと無理です。
とにかく数が多いので、たかがスケルトンやグールだと言って舐めてかかるととんでもない目に遭いますよ?」
鳥系の階層を過ぎ、15階層に続く階段のところでアンナリーナは兵士たちとマークにそう念を押した。
何しろ “ その ”系統が苦手なものには充分な数の暴力であって、それは心を折るに足るものだ。
「21階層までアンデッドが続きますが、ほとんどはスケルトン系です。
15、16階層にはグール系も出現しますが、20、21階層のアンデッドは強力ですよ。
ここは大した素材も採れませんし、もちろん食用にもなりません。
だから一気に行きます」
15階層のスケルトンやグールに対して【蹂躙】以外の何者でもない、そんな勢いでテオドールとセト、イジが舞うようにスケルトンを粉砕していく。
一応アンナリーナが、特徴的な鉈のような得物で残った核を砕いていくが、ほとんどは初撃で破壊されていた。
兵士とマークは結界で守られているとはいえ、まるでモンスターハウスのようにひしめき合って近づいてくるスケルトンに恐怖を覚えないはずがない。
結局、スケルトン・ドラゴンを見て腰を抜かしたマークを引きずり、階段に到達した一行は、アンナリーナたち以外はそこに腰を下ろし座り込んでしまう。
「無理だ……俺はもう」
やはり、一般的な訓練しか受けていない、ギルド職員であるマークが精神的にキツそうだ。
そんなマークに、アンナリーナは暖かい茶を淹れ手渡す。
「少し落ち着いて深呼吸しましょう。
次の階層が22階層ですからね。
攻略が認められるところまで行って、今日はそこで野営しましょう」
涙目でうな垂れるマークを、まるで荷物のように抱え上げ、セトが立ち上がる。
テオドールは兵士たちの側に付き、イジが周りを注視すると、アンナリーナは一歩足を踏み出した。
「ここはリザードマンの階層です。
かなりの強敵ですよ?
そしてやはり集団でやって来ます」
向こうからどんどんと近づいてくる集団はリザードマンだ。
各自、剣や槍、斧などを持って、その姿が大きくなっていく。
「ひぃぃぃ」
荷物のように小脇に抱えられていたマークが、白目を剥いて気絶した。
「ここの魔獣は石化異常を齎すものが多いので、それに対応した準備がなければ、来ない方がいいでしょう」
「こちらの階層は大型の獣魔獣ですからサクッと……あまり問題になりそうな魔獣ではないですね」
9、10、11階層を駆け足で通り抜け、その際に軽く説明していく。
チーム・アンナリーナ以外の彼らにとって、10階層からはすでに未知なる領域なのだ。
そして彼らはどうして今までそこが攻略出来なかったのか、正確に理解した。
「石化か……
今まで、ここに降りてきているものはそれなりにいたんだろう。
だが戻って来れなかったんだな」
アンナリーナが前世で読んでいたラノベなどでは、一定間隔に転移陣があって入り口に戻れたりしたのだがここには無い、
この世界のダンジョンは攻略するだけでなく、無事戻って来るのが大切なのだ。そしてそれはとても難しいことだった。
「何とかこのあたりまで到達出来ても、もうその時点で余力がなくなり……力尽きてしまう。なるほどな」
隊長は納得し、マークは一生懸命、ノートに記入している。
「次の12階層は極楽鳥のパラダイスです。こちらは数の暴力でやって来ますね。その後は14階層まで鳥系です」
その後、15階層からのおぞましい様子を聞き、震え上がった面々に、言い聞かせるように言う。
「率直に言うと【光魔法】を使える魔法職がいないと無理です。
とにかく数が多いので、たかがスケルトンやグールだと言って舐めてかかるととんでもない目に遭いますよ?」
鳥系の階層を過ぎ、15階層に続く階段のところでアンナリーナは兵士たちとマークにそう念を押した。
何しろ “ その ”系統が苦手なものには充分な数の暴力であって、それは心を折るに足るものだ。
「21階層までアンデッドが続きますが、ほとんどはスケルトン系です。
15、16階層にはグール系も出現しますが、20、21階層のアンデッドは強力ですよ。
ここは大した素材も採れませんし、もちろん食用にもなりません。
だから一気に行きます」
15階層のスケルトンやグールに対して【蹂躙】以外の何者でもない、そんな勢いでテオドールとセト、イジが舞うようにスケルトンを粉砕していく。
一応アンナリーナが、特徴的な鉈のような得物で残った核を砕いていくが、ほとんどは初撃で破壊されていた。
兵士とマークは結界で守られているとはいえ、まるでモンスターハウスのようにひしめき合って近づいてくるスケルトンに恐怖を覚えないはずがない。
結局、スケルトン・ドラゴンを見て腰を抜かしたマークを引きずり、階段に到達した一行は、アンナリーナたち以外はそこに腰を下ろし座り込んでしまう。
「無理だ……俺はもう」
やはり、一般的な訓練しか受けていない、ギルド職員であるマークが精神的にキツそうだ。
そんなマークに、アンナリーナは暖かい茶を淹れ手渡す。
「少し落ち着いて深呼吸しましょう。
次の階層が22階層ですからね。
攻略が認められるところまで行って、今日はそこで野営しましょう」
涙目でうな垂れるマークを、まるで荷物のように抱え上げ、セトが立ち上がる。
テオドールは兵士たちの側に付き、イジが周りを注視すると、アンナリーナは一歩足を踏み出した。
「ここはリザードマンの階層です。
かなりの強敵ですよ?
そしてやはり集団でやって来ます」
向こうからどんどんと近づいてくる集団はリザードマンだ。
各自、剣や槍、斧などを持って、その姿が大きくなっていく。
「ひぃぃぃ」
荷物のように小脇に抱えられていたマークが、白目を剥いて気絶した。
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